真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ

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真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ - (2019/10/27 (日) 10:56:00) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/02/17(水) 19:35:29
更新日:2024/05/05 Sun 11:50:47
所要時間:約 6 分で読めます




『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』は2000年に発表されたOVA作品。OVAゲッターシリーズ第2弾である。


【概要】

前作の『真ゲッターロボ 世界最後の日』が13話と言う多い話数で、
しかもある程度ゲッターに関する知識が無いと理解しづらい作品であったのに対して、本作は4話108分と言う短い時間で、かつ前知識が無くても充分に楽しめる作品となっている。


OVAゲッター全般に言える事だが主題歌が良く、特にOP曲「STORM」は人気が高い。
しかも歌詞通りのことを歌詞通りにキャラがやるという実に優等生なOP映像である。
ED曲である「RISING」もいいぞ!

前作のような小難しい設定は一切無し。
ゲッターロボ號』をベースとしたストーリーは東映まんが祭りのように、低年齢の視聴者にも分かりやすい作り、
四話の中にロボアニメのお約束がたくさん組み込まれている。
約2時間という時間的にも、多少グロくはあれど、タイトル的にも平成版『東映まんがまつり』と言えなくもない。

最後の最後で虚無りかけたが、それも未遂に終わっている。
もっとも博士的には「我々はゲッター線に弄ばれている」らしいので、本気出さなかったのだろう。
サーガでは弄んでいるってレベルじゃないけどな!

しかしその反面、往年のゲッターファンやおなじみの三人が好きな人からは

「プラズマ駆動はパッとしない」
「4話じゃ食い足りねぇ」
「號がベースならアラスカ戦線やれよ」
「竜馬達ゲッターに乗らないの?」

と、不満の声が無いでもない。

また角川スニーカー文庫から小説版も上下巻でリリースされていたが、細かいストーリーや設定が異なるパラレルワールド的作品である。
こちらはOVA本編よりも原典『ゲッターロボ號』のエッセンスを多分に取り入れた内容となっており、
たった全4話では物足りないと思ったゲッターファンでも十分満足できる密度の濃い内容に仕上がっている。


以下、ネタバレ注意









【ストーリー】


時は1991年*1
人類はニューヨークで悪の恐竜帝国との最終決戦を迎え、人類を守る「ゲッターロボ」と恐竜帝国のメカザウルス軍団との間に激しい戦いが繰り広げられた!
ゲッターチームのメンバーである巴武蔵の尊い犠牲によってメカザウルス軍団は消滅、人類は恐竜帝国に勝利する。

それから五年後、恐竜帝国の復活に備えて「ネオゲッターロボ」を開発した神隼人はゲッターの三人目のパイロットとして、
闇プロレスで賞金を稼ぐ少年、一文字號に目をつけ、プロレス会場に赴く。
號はプロレスに乱入してきた恐竜兵に殺されそうになるも狂気凶器攻撃で返り討ち、隼人から資質を認められ恐竜帝国が滅んでいないことを聞かされる。
そこにメカザウルスが現れ、號は成り行きからネオゲッターに乗る事に、果たして號の運命やいかに!?



【登場メカ】

◆ネオゲッターロボ
隼人が開発したプラズマ駆動のゲッター、操縦方法は技名を叫んでレバー引くだけ。
1が陸、2が空、3が海の戦いを得意としている。
単純な性能は従来のゲッターをも凌駕するものの動力がハチュウ人類の天敵であるゲッター線ではないため対恐竜帝国の戦力としては決定力に欠け、エネルギーも有限。
それでもプラズマ駆動となったのは旧ゲッターの自爆でニューヨークが壊滅した影響でゲッター線の研究及び開発が禁止されたため。
必殺技は、1がプラズマを集めて放つ「プラズマサンダー」、2は「プラズマソード」、3が「プラズマブレイク」。
小説版では外付け装備「ゲッタービームキャリア」が登場し、各形態でプラズマサンダー以上の破壊力を誇るゲッタービームを使用できる。
(真ゲッターのゲッタービームには威力で劣る)

真ゲッターロボ
3話でネオゲッターから乗り換える、起動には人の精神力が必要。
旧ゲッターの後継機としてニューヨーク決戦の際に新規開発されるも起動に失敗、前述の理由からゲッター線研究が凍結されるとこの機体も封印されることとなった。
その力はネオゲッターの比ではなく、次々と将軍達を破る。
最終話ではゲッター線の未知の力により神ゲッターロボに進化し、帝王ゴールを一撃で葬った。
神ゲッターの元ネタは画集「闘神」の「古代闘神 蒼のゲッターロボ」と言う絵から。
ストナーサンシャインは設定上は記載されており、小説版では真ゲッター1が、スパロボRでは神ゲッターが使用。

◆テキサスマック
アメリカのスーパーロボット、2丁拳銃とハイパワーライフルが武器。TV版にも同名の機体が存在するが、パイロットの名前以外は全くの別物。
ちなみにハイパワーライフルは世界中のアメリカ大使館に埋まっていて、必要に応じて緊急配備される。
「ハッハー♪ココは大使館ァンのインサァイド、ジャパァンの法律とは関係ナッスィ~ング!」
制作陣からも「そんな訳ねーだろ(笑)」と突っ込まれる武器。
支援兵器として馬型メカ「パスチャーキング」があり、再登場時にはこれに騎乗していた。


【登場人物】

一文字號(声:櫻井孝宏)
天涯孤独の17歳の少年。主人公。
恐竜帝国に家族を殺され、生計を立てるために賭けプロレスに明け暮れている。
メカザウルスの外壁に飛び乗ったり、オブジェをねじ切って投げつけるなど非常に高い身体能力を買われてネオゲッター1のパイロットになる。
正義感溢れる若者だが、根が単純で短気でしかもバカ。おまけに仲間からも『山猿』呼ばわりされるほどで、前作の號とは大違い。

小説版では元は高校アマレスの特待生だったが、家族をハチュウ人類に食われたことで天涯孤独の身となり、賭けプロレスで日銭を稼いでいたとされている。
年齢設定も22歳でアニメ版よりも頭が良い


橘 翔(声:浅川悠)
ネオゲッター2のパイロットにして、ネオゲッターチームのリーダー、赤いからか?
クールかつ理知的な女性で、ゲッターでは珍しく美しい。髪も原作やTV版に比べると長い。
怒らせると怖いので號も剴も翔には逆らえない。おまけに刀の達人だし…


大道剴(声:桜井敏治)
ネオゲッター3のパイロット。
性格は3系統のパイロット伝統の「気が優しい力もち」。
號と翔のいさかいを良く止めるが、號を『山猿』と呼んでからかうのは彼だったりする…
口癖は「腹減った」。
…ゲッター線よ、おまえはそんなにデブが好きか。


神隼人(声:内田直哉)
今作も指揮官。NISARの一員となり、號達ゲッターチームを指揮する。
頭脳明晰で沈着冷静、手段を選ばない冷酷な人…と言うのはいつもの事。
決め台詞は「きさまに地獄を見せる男だ!」。


流竜馬(声:石川英郎)
前作で主役を差し置いて暴れまくった為、今回は自重してかサブキャラ、本当に、いやマジで。
しかし数いる竜馬の中でも最強の戦闘クラスの身体能力を持っている。
人を抱えて数百m上空から素足で地表に放置されていた車の上に着地しても傷一つ付かず、「いで…ちょっと高かったかな」で済ます。
『うるせえ!俺は流竜馬だぁ!こんぐらい何ともねぇ!』


巴武蔵(声:梁田清之)
一話アバン6分で命を燃やし尽くす人、彼がゲッター炉を引きずり出してドワォしたお陰で人類は救われた。
この6分は最高に熱く、OPへの繋ぎも素晴らしい。
実はこのシーンがアニメ化されるのは初。


早乙女博士(声:富田耕生)
ゲッター線研究の第一人者にして、早乙女研究所の所長、本来の意味で。
キャラデザは漫画だが声と性格はTV版とあまり変わらず、おとなしい。
バット将軍率いる恐竜兵士達に襲われるが…


車弁慶(声:なし)
最終話エンディングに一枚絵でちらっと登場。


敷島博士(声:八奈見乗児)
超マッドサイエンティストで、頭に刺さった釘がチャームポイント(?)。
この人は漫画でもOVAでも全くブレない。
ゲッターの武器担当で、超振動パルス銃やら細胞破壊光線など危ない発明品を披露。
自重しない彼の振る舞いにはあの竜馬ですら「ジジイ!!てめぇ、また何作ってんだよ!?」と激怒するほど。
中の人はTV版で弁慶やブライ大帝役を演じられていた。


◆ジャック・キング(声:西脇保)
テキサスマックのパイロット。
テレビ版のジャックはまともだが、今作のジャックは非常に胡散臭いしゃべり方をする。コンセプトは「深夜にやってる通販番組の外人」
「こいつはトゥーマッチハイパワーで地上のターゲットには使えないのサ!」
スパロボで面白外人にされたのが逆輸入された。
號を『ポケットモンキー』やら『ジャパニーズ・マウンテンモンキー』呼ばわりしてからかうが、最終的には『ジャパニーズ・ハッスルボーイ』と評価する。
小説版では流石に著者が苦労するのか普通の喋り方。


◆メリー・キング(声:新千恵子)
ジャックの妹で、ハットマシンのパイロット。滑舌がめっちゃ怪しい。
通信機はワンダースワンに似ている。
ちなみに本作でのキング兄妹のキャストはPSゲーム『ゲッターロボ大決戦』から引き継がれている。
「エクストラルラージァーヌィさーんヌ!!」




◆帝王ゴール(声:内海賢二)
恐竜帝国の帝王、武蔵の自爆でやられたが、オーパーツを取り込んで復活。
巨大化装置を使ってカッコよく巨大化、真ゲッターに乗り換えた號達を圧倒するが、パワーアップした神ゲッターには手刀一撃でやられてしまった。
「何ィ!?」


◆バット将軍(声:若本規夫)
ゴールの配下で、剣の腕前は首と胴体泣き別れさせないらしい。
ネオゲッターを追い詰めるが、真ゲッターにあっさりやられる。
強力若本。
「グオゥルゥ様!様子が変です」


◆ガリレイ長官(声:辻村真人)
恐竜帝国の科学長官。自らもメカザウルスで出撃するが、これまた真ゲッターに弱点を見抜かれ破れ去る。
ちなみに旧作のガレリィではなくガリレイ。しかし次回予告で名前を間違えられる。Rでも間違えられた。
「ご覧なさい!機械だけ残して溶けている!」

次回予告の恐竜帝国三人組は本当にノリノリ。


おまけ
◆内閣官房長官岩鬼将造
第2話冒頭、自衛隊を派遣させ早乙女博士にゲッター線観測の接収を行わせた張本人。
名前だけの登場だが、元ネタは極道兵器のアイツである。詳しくは項目で。

【その後の活躍】
スーパーロボット大戦シリーズにはGBAで発売された『R』にて初参戦している。
途中から真に乗り換えたり、条件を満たせば攻撃中のみだが神ゲッターになることができる。
おまけにRはクリア後も機体性能が次周に持ち越されるためフル改造しておけばチート化する。
スパロボGC、XOにも出てるよ!

またややイレギュラーな作品ではあるが、ソーシャルゲーム『スーパーロボット大戦Card Chronicle』では
なんと世界観の異なる前作『真(チェンジ!!)ゲッター』とまさかの共演
平行世界の融合によって二人の竜馬、二人の隼人、二人の號、二人の凱、二人の敷島が対面し、二機の真ゲッターが共闘、大暴れする。
チェンゲ世界の早乙女にゲッター線を使わないまがい物扱いされたネオゲッターで邪真ドラゴンに一矢報いるといったクロスや、
原作よりもゲッター線の介入度数が高いのか、ネオゲ號がチェンゲ號がかつて行ったような
「真ゲッターの存在を感じ取る」「叫びで真ゲッターの封印を解き召喚する」なんて事をやっている。






Wiki篭り!編集をさせて下さい、どうせ放置されるなら一挙に!
バカモン!甘ったれるんじゃあない!この項目にはもっと残酷な未来が待っているんだ!!

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