登録日:2009/09/30(水) 19:22:13
更新日:2026/06/12 Fri 21:27:20
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よくもこんなスバラシイ身体にしてくれたのう!最高じゃあ!!
極道兵器……それは鬼才、
石川賢の描く任侠漫画であり、この作品の主人公の異名でもある。
作品のコンセプトは「任侠映画で
石川風仮面ライダーをやったらどうなんの?」
最初、
石川賢はもっとこう慎ましい『仁義なき戦い』的な作品を描こうとしていたらしいが、何をどう間違ったかこんな作品に……。
『
ゲッターロボ・サーガ』、『
魔獣戦線』に並ぶ石川作品の傑作と、本作を激賞するファンも非常に多い。
概要
バイオレンスな作品を描く事に定評のある
石川賢だが、この作品はそんな作品群の中でも一際異彩を放っている。
なぜかと言うと、一言で言えば、
からである。
石川作品のキャラクターには確かに暴力的な者も多いが、同時に正義感や優しさといった人間的に真っ当なものも持ち合わせていることがほとんど。
しかし、この『極道兵器』の主人公・
岩鬼将造は正義感等は全くなく、作品内のキャラどころかファンに至るまで、
口をそろえて「アレ(アイツ)は狂っている」と断言するほどに性格に問題がある。
将造は戦いやそれに伴う殺戮にこの上ない快感を感じており、人の断末魔を聞くのが何よりも好きという中々にヤバい嗜好の持ち主。
そんな彼が一度戦いの中に身を投じれば、理性や常識などのリミッターを解除し、
「わしに歯向かう奴はみんなブチ殺してやるんじゃあ~~~!!」と、敵は勿論の事、建物や非戦闘員、無関係者をも巻き込む殺戮と破壊の権化となる。
しかし、その暴れっぷりは決して陰惨な物では無く、むしろ見ている側にある種の清々しさまでも感じさせてくれる。
また、確かに一般的な正義感などは持ち合わせていないが、完全な極悪非道というわけでもなく、
部下や婚約者の事は「彼なりに」大事にする情を持ち合わせ、社会や人間性に対するしっかりとした持論も持ち合わせている。
そういう、大きな土台の上に計り知れない狂気を煮え滾らせる男、
岩鬼将造。
『極道兵器』はそんな彼が織りなす物語。
将造の強烈な個性から来る過激なセリフと、圧倒的、ひたすら圧倒的な破壊と蹂躙の描写が魅力の作品である。
とまあこのように『極道兵器』は大変危険な作品である。
読み始めた頃は人としての理性が働き、「そこまでやらなくても」とか「ひでぇ……」とか思う事もあるが、徐々に感覚が麻痺し、
最終的には「いいぞ、もっと……もっと蹂躙するんじゃあ!」と思うようになる。
ギラギラと瞳に渦を巻き、血をマグマの如く沸騰させる暴力的でストロングな人格を形成するにはもってこいの作品なので、扱いに注意するように!
また、石川作品なのでやはりインフレがある。
そのインフレ度は
サブタイトルを見ただけでも大体解る。
1話 「マッド・ドッグ!」
2話 「将造、故郷に帰る」
3話 「突入!要塞ビルディング」
4話 「要塞ビル、大崩落!」
5話 「機械仕掛けのマフィア」
6話 「虎と呼ばれる男」
7話 「極道兵器・誕生!!」
8話 「帝王と呼ばれた男」
9話 「人間核爆弾の恐怖!」
10話「東京壊滅5秒前」
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15話「抗争、宇宙へ!」
16話「全ては閃光の中へ!」
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最終話「真・極道兵器」
そんな本作であるが、なんと2011年に
実写映画化が公開されている。
あまりにも傍若無人な将造を実写化できるのかという疑問や、過去に
ダイナミック原作の実写でやらかしてしまったこともありと不安視も大きかったが、
主演の坂口拓氏の文字通り身体を張った演技や、原作の様々な要素をうまく纏め上げたり、
原作以上にてっちゃんこと鉄男との男同士の友情をしっかりと掘り下げて描写しているなど、目を見張る点も多い。
ただ、それでも予算が無かったことが初見でわかるほどのチープなCGや美術、
そしてそもそも
原作が原作なので非常に荒唐無稽な作品に仕上がっているため、石川賢氏の傑作の実写だからとい言って安易に人に勧められる作品でもないのも事実。
そして勿論最後は
虚無った。
なお、本作が公開されたのは2011年であり、折しもこの年は
東北地方太平洋沖地震が発生し、
ただでさえ日本が世界で唯一の被爆国であり原子力に伴う原発問題が非常に過敏な時期でもあったため、
劇中でも屈指の名台詞である「
核が怖くて、極道がやってけるかぁ~!!」も放映できるか非常に危なかったが、無事に放映することができた。
そもそもどの時代で言ってもアウトではあるが
本作はPrime Videoでも公開されているので、どのタイミングで叫んだかは、実際に視聴して確かめてみよう。
ストーリー
岩鬼将造は極道の大御所「岩鬼組」の一人息子として生を受けた。
しかしそのあまりに凶暴な性格故に親に勘当され、海外に追い出された将造は傭兵となり、戦場で舎弟達と殺戮の日々を送っていた。
そんなある日、将造は父親が国際規模の大マフィア「デス・ドロップ・マフィア」に殺害された事を知る。
将造は自分を勘当した父親の死に何の興味もなかったが、「デス・ドロップ・マフィア」の関与を知り、
「より大きな敵と喧嘩ができる」と胸躍らせ、日本に帰国することを決めるのだが…。
登場人物
物語の主人公。男前。
傭兵時代のあだ名は「マッド・ドッグ」で、階級は曹長。
あまりに凶暴なので親が手を焼き、海外で傭兵をしている「神竜」という男に預けられた。
日本に帰国後は、
- 要塞ビル&ハイテク極道
- 『人間核弾頭』
- 弾丸すら避けるシャブ中ヤクザ
- 全身改造サイボーグ
などといった様々な敵と戦い、ドワオドワオと破壊の限りを尽くす。
最初の要塞ビルでの戦いで大怪我を負い、片腕と片足が使い物にならなくなってしまったが、
内閣特務捜査官「赤尾虎彦」に勝手に身体を改造され、史上最凶のサイボーグ極道「極道兵器」として生まれ変わった。
詳細は彼の項目で。
将造の舎弟、
モヒカン
将造に付き従い、将造と共に重火器をもって大暴れする。
舎弟その2、爆発物のエキスパート。
その知識で将造をサポートする。
将造の婚約者で、山鬼組の親分。将造らと「極道連合」を興す。
戦闘になれば、三太郎・拓三と共に将造の援護に回る。
通称レッド・タイガー。
内閣特務捜査官、簡単に言うと国内外に重大事件が発生した時、秘密裏に事件を解決してゆく内閣直属の警察組織の人間で、時によっては殺人も合法化する事が出来る。
その戦闘力はベレッタで武装ヘリを落とせる程。
要塞ビルでの戦いの後、身体に著しいダメージをおった将造を回収し、欠損した手足を機械化して重火器を内蔵し、「極道兵器」に仕立てあげた。
将造の叔父分。食わせ者で二回も将造に臭い飯を味あわせたという。
スクラップ工場を経営する傍ら、タルコフスキーを抱え込み、衛星兵器を携え天下取りを狙っている。
将造との再会を機に極道連合に加わるが信頼関係はやはり皆無。
ロシアの天才科学者。
祖国から行方不明になっていたが、何故か山林の工場に身を置いている。
世界の勢力図を変えるとも言われる程の技術力を持つが、重度のアルコール中毒で彼が管理している衛星兵器は常に不安定な状態で宇宙空間に浮いている。
日本におけるデス・ドロップ・マフィアの尖兵。竜行という弟がいるが、情はない。
ハイテク装備満載の要塞ビルに居を構えて日本を支配せんと思ってたら、まず喧嘩の手始めにコイツからと将造ら岩鬼組が襲撃し大暴れ。
結果ビルは倒壊し、自分はなんとか逃げ出すが、哀れデス・ドロップ・マフィアに身体を改造される……とさんざんな人。
でも極道のくせに自分の手を汚そうとしないという、自身の卑劣さが招いた結果だからしょうがないね。
恨みを晴らそうと繰り返し改造を受け、将造に戦いを挑むが、その度に返り討ちに会う。
改造後は人体の大部分を機械に換えたデス・ドロップ・マフィア最強の人間兵器とも言われ、
野望と人間の肉体を失った事で以前の保身と策謀を重視した性格から将造への恨みだけで動く復讐鬼と化している。
将造曰く「ゴキブリヤクザ」とのこと。
臨海新都心を支配する学生ヤクザ。通称カイザー。
原子爆弾の起爆装置を身体に埋め込んでいて、こいつがその気になったり、身体に危害が及ぶ様な事があれば核ミサイルが発射される。
核の脅威で日本を支配しようと企むが、核の脅しが全く通用しない将造に敗れる。
デス・ドロップ・マフィアを自身の支配欲の為に利用していた制裁により、哀れにも自身が核ミサイルの先端にくくりつけられ文字通り人間核野郎となり発射される。
将造により信管らしき部分を止められ爆発は免れたが本人はビルに激突して死亡。
実写版では人間格爆弾の要素は倉脇にまとめられたので本人は登場しない。
少年院での将造の恩人。鉄ちゃん。
脱走した上に教官の耳を食いちぎったせいで殺されそうになった将造を助け、
同じくらい手酷くボコボコにされるもその後二人で少年院を牛耳り、二人で天下を取ろうと誓い合う仲となった。
量さえ間違わなければいい薬だと
シャブを嗜み、シャブ極道として生きると西日本で天取組を立ち上げるも、
当然ながらシャブの影響で志半ばで廃人同然となり、大王組にシマを奪われる。
リンチ同然のケンカをされた彼は大王組への復讐を誓いつつも「ケンカの後は女を抱く」という主義のため女を抱いたが、
その抱いた女は、人間を強化するドラッグを使うデス・ドロップ・マフィアの手先だった。
その後薬の力で大王組への復讐を成し遂げたのだが、将造と戦わせるために薬を過剰摂取させられた挙句、将造により頭を撃ち抜かれ死亡。
その際将造の口に少量人間を強化する薬が入ってしまったが、確かに量さえ間違わなければいい薬だと肯定されたので救われた方。
実写版では、「真・極道兵器」の主人公である竜二の要素も多く取り入れられたキャラクターとなっている。
勘当された将造を父親から預かっていた軍関係者の男。
将造いわく極道兵器としての生き方を彼から教わったらしい。
冒頭で、将造に父の死とデス・ドロップ・マフィアの関与を伝え帰国を促す。
デス・ドロップ・マフィアの幹部。倉脇や海座を使って日本制覇を目論むが、ことごとく将造に阻まれる。
将造からは、自分の力を誇示する姿勢を海座と同じと断じられており、本人の器量にも問題があるようだ。
デス・ドロップ・マフィア総帥。デス・ドロップ・マフィアの幹部衆である長老たちを取り纏める存在。
また彼自身は超能力者であり、劇中では悪態をつくシャルロの心を読んだうえに、その怒りの念動力でマグカップを粉砕した程。
ちなみに、デス・ドロップ・マフィアは組織の本部を兼ねる原子力空母“コーザ・ノストラ号”から潜水艦、戦闘ヘリ、核ミサイルまでも保有している巨大組織。
更には作中の10年以上前から日本に多数の刺客を送り込むだけでなく、
ベトナム戦争で使われる予定だった特別製のシャブに凶悪極まりない細菌兵器と、豊富な搦め手までも使ってくる。
日本政府がバックに付いているとはいえ、一筋縄ではいかない組織だ。
しかしそれでも将造は立ち向かうのだ、実に石川的である。
余談
本作は石川賢氏の最高傑作と称するファンも少なくないが、人気に反して書籍の種類は意外と少ない。
当時発売された単行本を除けばコンビニ本くらいしか発刊されておらず、実写映画化の際にも文庫本や復刻版も刊行されることはなかった。
そのため長い間新規のファンが読むには敷居が高かったが、現在ではebookjapanで電子版が刊行されており、
読むだけであれば大分読みやすい環境にはなっているので、本項目を読んで興味を持った方は是非ともそちらから入ることをお勧めする。
項目を立たせろ! 俺がカタをつけちゃる!
若、ダメですよ! 手と足があさっての方に曲がってますよ!
アホンダラ! わしが死ぬまでWiki編集は終わらんのじゃ!!
- 回を重ねるごとに倍々ゲーム気味にスケール増大しとるww -- 名無しさん (2013-09-24 21:00:26)
- 無断で兵器に改造されたのに感謝の言葉を述べるのが衝撃的 -- 名無しさん (2013-12-24 23:12:44)
- 明るく殺す!楽しく壊す! -- 名無しさん (2013-12-25 00:41:03)
- よくよく考えれば要塞ビルの時点では生身なんだよなw -- 名無しさん (2013-12-25 22:28:48)
- アニメ化して欲しいなー。 -- 名無しさん (2014-02-07 14:42:59)
- ちせと彼が出会ったらどうなるのかな? -- 名無しさん (2014-02-07 15:24:15)
- ネタバレ -- 名無しさん (2014-03-22 13:09:26)
- ネタバレ:実写版も虚無る -- 名無しさん (2014-03-22 13:10:03)
- 石川賢の作品は全て虚無に至るからしょうがないね -- 名無しさん (2014-10-15 22:02:02)
- マジで読みてぇ! -- 名無しさん (2014-12-02 21:56:24)
- 元気がでる漫画 -- 名無しさん (2014-12-03 20:21:49)
- 石川先生版コブラ -- 名無しさん (2015-02-22 00:59:02)
- アニメ化希望 -- 名無しさん (2015-04-05 10:51:37)
- ↑8 A:大喜びで戦争に参加し、ちせの出番がなくなる B:ちせと戦いたい将造がシュウを半殺しにするなどのすったもんだの末、時天空にふたりで喧嘩を仕掛けて終了 -- 名無しさん (2015-07-12 04:55:27)
- この間ブックオフでこれの実写版のDVD見たな…買ってないが -- 名無しさん (2016-05-01 20:29:18)
- 最近全巻揃えたんだけど、項目のと話の順番が違う。順番ってか「全ては閃光の~」の次が真極道兵器で終わるみたいに書いてあるけど間にあと5話あった。コンビニコミック版とか電子書籍版で何か違うのかもしれないけど -- 名無しさん (2016-08-18 23:08:20)
- なんで実写化できたんだよww -- 名無しさん (2019-09-04 23:53:48)
- 寧ろ超兄貴キャラと出会わせたい -- 名無しさん (2019-10-23 19:18:04)
- 今思えばロボコップ2と全く同じ理論かも知れない。「戦闘サイボーグ化するならまっさらな善人ではなく、生存欲求と破壊衝動の強い悪人のほうが改造後も正気を保てる」という -- 名無しさん (2020-06-08 22:42:34)
- 手元のSPコミックス版を参考にサブタイトル周りを追記。全ては閃光の中へで一旦連載が終わったことも追記しようと思いましたが掲載誌の情報がさっぱりで廃刊に伴って終わったという某所に載ってる経緯もイマイチ裏が取れないので断念 -- 名無しさん (2020-06-08 22:47:54)
- とんでもないバイオレンス振りだがある意味こち亀ノリだったりする -- 名無しさん (2021-07-12 16:02:33)
- アマプラで実写見たら結構面白かった。最後は爆発オチだったけど。 -- 名無しさん (2021-09-03 15:40:23)
- 極道とはこうあるべしという一種の理想みたいな物語。カタギにたかるサラリーマンヤクザなんか知ったこっちゃねえ!シマを守って天下を目指す!邪魔する奴は問答無用でぶっ殺す! -- 名無しさん (2022-01-18 15:40:47)
- ある意味、ゲッターチームの面々以上に「どうやったら殺れるか想像もできない」のがこの将造。 -- 名無しさん (2022-12-04 22:23:45)
- やくざもの、というジャンルで言えば、真極道兵器はいわば高倉健主演の任侠もので、無印の方が仁義なき戦いであった筈なのだが、無印は途中から色々パワーアップし過ぎていつもの石川賢の漫画になってしまった感じ。 -- 名無しさん (2024-03-04 09:06:17)
- とにかく賢ちゃんが描いてて楽しかったであろうのが伝わってくるネジの外れっぷりがやばい -- 名無しさん (2024-08-29 16:07:44)
- 誰も実写版の関しての記述をしていないが、大幅加筆をしてもよろしいか? -- 名無しさん (2024-10-17 20:12:30)
- ↑ぜひともお願いします -- 名無しさん (2025-02-18 00:12:44)
- 実写版の倉脇役の人見たことあるなと思ったら、「もう殺すしかなくなっちゃったよ」の鶴見辰吾氏か -- 名無しさん (2025-02-18 07:45:03)
- タグに並んでる名前が紛らわしい&厚かましいなw いや、タランティーノはフツーに絶賛しそうではあるが -- 名無しさん (2025-02-27 12:39:01)
- 将造がゲッターエンペラーどころかラ=グースと時天空よりも超強いってマジ? -- 名無しさん (2025-11-07 22:22:49)
- 調べてみたらいつの間にかどこぞの最終兵器とのクロスオーバー小説が作られてた……なんやかんやいいアクセントになってたな -- 名無しさん (2026-06-10 20:16:54)
最終更新:2026年06月12日 21:27