アクア・ハルカス

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アクア・ハルカス - (2016/02/07 (日) 00:23:40) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2014/09/01 Mon 11:33:09
更新日:2024/02/07 Wed 23:36:39
所要時間:約 3 分で読めます












リキッド・ピープルは液体を自在に操る。彼らにとって、水は鎧であり剣である。










《アクア・ハルカス》はデュエル・マスターズのクリーチャーである。


概要

記念すべき基本セット第1弾で登場した、まさに「元祖リキッド・ピープル」の一人。

アクア・ハルカス 水文明 (3)
クリーチャー:リキッド・ピープル 2000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、カードを1枚引いてもよい。

出してcipで1ドロー、というわかりやすく、人によっては物足りないと感じるスペックであるが、初期の頃は特にクリーチャーが残るドロー(この場合、キャントリップと呼ぶべきか)というのは珍しい部類であり、水文明にチートドローソースが蔓延っていた初期においても使用率は低くはなかった。

特にリキッド・ピープルはかつて《クリスタル・ランサー》と《クリスタル・パラディン》を擁していたため、ハルカスの使用率を上げることになっていった。
そして、多色デッキでも「クリーチャーの残るドロー」は運用しやすいこともあり、様々なデッキに採用されることになる。

沿革

だが、様々なデッキというのがハルカスにとってはむしろ良くないことでも会った。
普通のカードが、そこそこの環境デッキに採用されたのなら、まだ良かったろう。

聖拳編転生編…時代はまさにボルバルマスターズ、そしてサファイア地獄の時期であった…

ボルバル、サファイア両期間において、自分の能力で1ドロー、そして《炎槍と水剣の裁》でドローに変換したり《母なる大地》でマナの大型とバトンタッチしたり、…というあまりの利便性が、目をつけられてしまった。

…正直、他に目をつけるカードはいくらでもあったと思う。

殿堂

ボルバルマスターズやサファイア地獄を後押ししたカードは次々に規制され、更にそれらとそこそこタイマンはれたマーフォーク青単やデッキ破壊コントロールなどのパーツも順次規制された。当然、ハルカスは活躍し続けたので規制の憂き目にあってしまう。

…だが、冷静に見て欲しい。

この時期のカードの殿堂入りの様子を…(斜体はプレミアム殿堂)

  • 2005年7月15日
《スケルトン・バイス》
《無双竜機ボルバルザーク》
  • 2006年3月15日
《ヘル・スラッシュ》
《ロスト・チャージャー》
《無双竜機ボルバルザーク》
  • 2006年4月15日
《炎槍と水剣の裁》
  • 2007年1月15日
《ヘル・スラッシュ》
《ロスト・チャージャー》
《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》
《フューチャー・スラッシュ》
  • 2007年8月15日
《アクア・パトロール》
  • 2007年11月15日
《クローン・バイス》
《予言者マリエル》
《炎槍と水剣の裁》
  • 2008年4月15日
《魂と記憶の盾》
《アクア・ハルカス》
《パシフィック・チャンピオン》
《インフェルノ・ゲート》
《インフィニティ・ドラゴン》
《超竜バジュラ》
《母なる大地》
《呪紋の化身》

…ハルカスと並んでるカードパワーのやつなんていない。これはハルカスが高い側ではないのは言うまでもない。

他のカードがみんなぶっ壊れててどうしようもないのに対して、ハルカスは基本カードとしての性能しかもっていない。
よりはっきり言えば、とばっちりである。

特にハルカスを悪用したと言える裁と大地は共に同時期に規制かかっているし、ハルカス以外にも悪用されたウィニーは多数いたはずなんだが…。

再録

基本カードでありながら規制を食らってしまうハルカス。そのせいか、こんなスペックにも関わらず、再録が約9年にもわたってされなかった。

再録されたのは「DMD-02 スタートダッシュ・デッキ 水&闇編」。しかしこのスペックながら殿堂入りのせいで1枚。スタートダッシュした初心者は首をかしげること間違いない。

しかもこの再録されるまでの間に、何を血迷ったかこんなカードが出ている。

クゥリャン 水文明 (3)
クリーチャー:サイバーロード 2000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、カードを1枚引いてもよい。
種族が(当時としては)より優秀なサイバー系種族に変更されたリメイク。
…いや、同型再販。

タダでさえリキッド・ピープルは数少ないドローをもがれて苦しんでいるのに、あろうことかドローソース過多のサイバーに同型再販を出してしまったのである。このせいで、サイバーとリキッド・ピープルのパワー格差はドンドン開いて行くことになる。

更に、再録後もあまり恵まれていない。

ガガ・ピカリャン 光文明 (3)
クリーチャー:サイバーロード/エイリアン 2000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、カードを1枚引いてもよい。
文明が入れ替わったリメイクも登場したが、あくまでクゥリャンのリメイク。
リキッド・ピープルのほうが光文明とより親しかったというのに、なぜ光サイバーなんだ、というツッコミが入りそうである。背景ストーリーなんか関係ないですかそうですか。

このガガ・ピカリャンは何故かハルカスより再録機会に恵まれた。

そしてエピソード3に至っては…

遥か寸前(ハルカス・レンジ) ヴィブロ・ブレード 水文明 (3)
クリーチャー:アウトレイジ 2000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、カードを1枚引いてもよい。

もう許してやれよ。
やっとハルカスリメイクだと思ったら種族を掛け持ちしないアウトレイジとしての登場であった。

…ちなみにアウトレイジはそこまでドローいらない。

とはいえ、エピソード3はこのようなカードも出た。

電脳無頼コバルト・ハルカス 水/自然文明 (3)
クリーチャー:ビーストフォーク/リキッド・ピープル 3000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
ガードマン
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、カードを1枚引いてもよい。

多色かつドラゴン・サーガでも使われる2種族であり、バニラビートには色が合う。他にも、青と緑を使うビートは多いため、このクリーチャーによって若干とはいえ押し上げられたデッキは多い。

そしてドラゴン・サーガの「ビギニング・ドラゴン・デッキ」で再録。やっぱり1枚。そして光にはピカリャンが4積みされてた。

交代

だが、ドラゴン・サーガが単色フィーチャーであり、単色デッキとして登場したのが運のツキであった。

アクア操縦士 ニュートン 水文明 (3)
クリーチャー:リキッド・ピープル閃 2000
マナ武装3:このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のマナゾーンに水のカードが3枚以上あれば、カードを1枚引いてもよい。
このクリーチャーはブロックされない。

ハルカスェ…

単色デッキにおいて、ハルカスを上回るカードパワーを発揮する1枚。アンブロッカブルがついてきたおかげで、ハルカスより腐りにくいカードになってしまっている。
おまけに単色単色言っているが、マナ武装3程度なら多色でも発動できる
こうまでくると、ハルカスを殿堂入りさせた意味がわからない…。

ちなみに背景ストーリーでニュートンは、ツミトバツに襲われ敗北。行方知れずとなった。ハルカスを上回ろうとしたのがいけなかったのか。
とはいえ背景ストーリーにおいても強烈な個性を持ったニュートンはニュートンで人気を博したクリーチャーではある。

問題

「リキッド・ピープルは進化が優秀だから殿堂入りしたのでは?」という意見もある。
だが、ランサーは既に一線を退いていたし、そもそも時代はまさにサイバーに偏りつつあった。
リキッド・ピープルに《アクア・スーパーエメラル》が登場したのも、「サイバーだと悪用されるから」である。
つまり、リキッド・ピープルに気を配る必要はそこまでなかったはずなのである。
またこの意見に従った場合、《超閃機 ジャバジャック》の登場時点で殿堂入り解除は望めないことになる。しかし現実には、ハルカスより上位である上記のニュートンが登場している始末である。

「8積みにさせたくなかった」という意見も、ヴィブロ・ブレードが登場した時点、いや、もっといえばピカリャンが登場した時点で崩れてくる。

そうすると、やはりボルバル、サファイア両期間に活躍してしまったことが原因と言えるだろう。
…だが。

《アクア・シャークス》なんていう使いにくいやつをあえて産み出すくらいなら、殿堂入りを解除してもほぼ問題なかったはずなのである。
特にリキッド・ピープルフィーチャーを2度もしながらクゥリャン互換を規制しっぱなしというのもおかしな話である。

もっといえば、デュエル・マスターズに「殿堂入り解除」のルールがないこともまたハルカスの悲劇につながる。
MTGや遊戯王では禁止カードになっても、そのあと制限解除、制限復帰などがありえる。ミラフォとか今じゃあんま使われてないけどな
だが、上記で「規制」と書いたものの、デュエル・マスターズの「殿堂入り」は公式では「規制」扱いはされていない。

「殿堂入り」することは「カードにとっては称号」、という扱いなのだ。
(…つまり公式にとってはボルバルザークは「黒歴史」でもなんでもなく「素晴らしいカード」扱いされていることになる。それはそれでどうなんだ…)

称号である以上剥奪はできないのがスタンスということになる。
だが、ハルカスからすれば「そんな称号返上するから活躍させてくれ」と言うことだろう。あのルーデル閣下も、称号をうけても前線で戦えるかどうかを問うてから受け取っているのである。

最近Twitterの中の人が殿堂解除も視野に入れているという話も聞く。ぜひとも検討して頂きたいところである。

そして、2016年2月1日を持ってついに殿堂解除が行われた
散々ネタにされたハルカス君もついに4枚積みが再び可能となり、これからの活躍が期待される。

しかし、殿堂解除の彼の目の前で待ち構えているのは、上記で起債した同型再販や状況次第では完全上位互換となるカード達。
彼らとデッキの居場所を競う可能性のあるハルカスの今後はどうなるのだろうか。要注目である。





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