宇宙パトロール隊 MAC

「宇宙パトロール隊 MAC」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

宇宙パトロール隊 MAC - (2017/02/01 (水) 09:57:10) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/11/22(火) 22:41:41
更新日:2024/05/03 Fri 18:22:46
所要時間:約 6 分で読めます






宇宙パトロール隊 MACウルトラマンレオに登場する防衛チームの名称である。Monster Attacking Crewの略称である。
ウルトラシリーズで非常に珍しい運命を授けられたチームとして有名である。


【概要】
宇宙船の航路の安全確保、及び怪獣や宇宙人の一早い撃退を目的とする。
隊員は各分野に秀でた能力の持ち主で、白土隊員曰く「世界最強の人間」。

アジア、南北アメリカ、アフリカ、ヨーロッパの5か所の各上空に宇宙ステーションを備えた組織であり、また地上にも基地が多数存在している模様。

またアジア本部のモロボシ・ダン隊長が率いる番組レギュラーのチームが宇宙パトロール隊と呼ばれているらしく、MACという場合は基本的にここをさす。よって正確には「MAC宇宙パトロール隊」と表記するのが妥当か。

レオ序盤のハードな作風、レオが一度敗北してリベンジで勝つという展開の都合上苦戦が目立ち、またモブやゲストの隊員を中心に死者が多数発生した。
また、ゲンの孤独さを強調するためか非常に空気が悪い上に1人1人の個性が薄いという、前作ZATとは正反対のチームとなってしまった。

中盤以降は物語的にはゲンの成長と隊員の入れ替わり、番組的にはテコ入れの結果により隊員間の空気の悪さは大分緩和され、隊員も多少目立つようになりまたレオとの連携も発揮されるようになった。

しかしオイルショックによる物価高騰からスタジオセットの維持が困難になったこと、最終クールのテコ入れにインパクトが求められたことから


40話で円盤生物シルバーブルーメにゲンと後に生存が判明するダンを除いた隊員が食われ

M A C 全 滅

となってしまった。(アライソ整備長も助かってるのは内緒)


ちなみにもう一つのテコ入れ案である「ウルトラ兄弟が円盤に乗り戦う」が採用された場合でも
MACの壊滅が前提条件であったため、どっちにしろMACは壊滅する運命にあった。

隊員の個人エピソードがゲスト隊員のみだったことも含めて、最初から最後まで異色尽くしのチームとして有名になってしまった。
せっかく作られたワンダバも劇中では使用されないなどシリーズ全体を見てもかなり不遇。

ややこしいが全滅したのは宇宙パトロール隊のみでありMACという組織そのものは健在。しかし円盤生物編では再編された防衛軍に吸収されたようだ。
後に一般部隊が使用していたマックファントムがUNDAでも使用されている。

ここまでやられっぱなしだったにも関わらず市民からの人気はそこそこ高かったようで、作中では子供達がMACごっこに興じる姿が散見された。


【隊員・関連人物】
モロボシ・ダン隊長
ウルトラセブンの仮の姿であり、地球人以上に地球を愛する宇宙人。
マグマ星人に敗れ変身能力を失ったためゲンを入隊させ、地球人として、ウルトラマンとして鍛え上げる。
状況が状況なためか非常に厳しい人物となってしまったが、所々見せる表情はセブン時代と変わらない。唯一残された超能力であるウルトラ念力を使ってレオを助けることもある。
今作では主に「ダン」ではなく「モロボシ」と呼ばれる。
ちなみに隊長になったのは過去の活躍を認められてとのことなのだが、おそらくウルトラ警備隊での活躍だと思われる。
MAC全滅の際に生死不明となるが、部下たちを差し置いてちゃっかり叔母に助けられていた。

◆おおとりゲン隊員
主人公。
格闘術に優れ、パイロットとしての評価も高い。
正体はウルトラマンレオであり、ダンと同じく地球を愛する宇宙人。詳しくはウルトラマンレオの項目で。

◆黒田昭雄隊員
序盤の副隊長格であり、台詞から察するに整備等のメカニックに長けている様子。
マッキーのエンジンを換装してスピードを2倍にしたことがある。

◆青島一郎隊員
序盤の隊員である。
厳格な性格で、ゲンに対する批判が多いが和解も描かれたりと序盤の隊員の中では比較的描写された。
一方で猪突猛進な一面もあり、ベキラ戦では敵の弱点を攻撃するために命令を無視して突貫して負傷、ダンから「温泉にでも浸かって傷を治してこい」と休暇をもらった。

◆赤石清彦隊員
序盤の隊員。
目立たないが、メカニックに強く、黒田の助手をしたことも。
アンタレス戦では戦わせてもらえない苛立ちからゲンに辛く当たるが、事情を知ると素直に謝罪した。
また、黒潮島の調査の際には、黒田や青島とは逆にゲンの指示に従っている。


◆桃井晴子隊員
序盤の女性隊員。
前線に出ることも多かった。

◆白川純子隊員
序盤の女性隊員。
と思いきや気付けば、ダンとゲン同様の最古参メンバーに。
基本的には通信係で、「○○地区に星人(怪獣)出現!」が決め台詞。ダンに好意を抱いていたようにも見える。
しかし、シルバーブルーメに……

◆大槻美也子隊員
中盤で2話のみ登場の女性隊員。

◆平山あつし隊員
第1クールの半ばから第2クールの初めくらいまで出ていた副隊長格。
格闘が得意らしく前線によく出ており、青島、赤石両隊員をあっさり蹴散らしたケットル星人に対してもそこそこ粘った。

◆佐藤大介隊員
中盤からの副隊長格。
温和な人物で人付き合いも良い。要所要所で人の良さを見せて、隊の空気を良くした人物である。
通信機越しでもコーヒーを飲んでいることが分かるという妙な特技を持つ。
しかし、シルバーブルーメに……

◆梶田一平隊員
中盤からの隊員。
台詞は少ないがゲンとよく一緒に行動し、仲の良い描写が多いせいか印象が良い。マッキー2号の操縦に秀でている。
しかし、シルバーブルーメに……

◆白土純隊員
序盤でゲストで登場し、その後、中盤からレギュラー入り。元宇宙ステーション所属で、マックガンの腕前は隊員一。
ゲスト時は恋人が殺された件でゲンとわだかまりもあったが、レギュラー時は和解したようで、ゲン、梶田とトリオで活躍した。
しかし、シルバーブルーメに……

◆松木晴子隊員
中盤からの女性隊員。
誕生日パーティーを開いてもらえる等、隊の空気が良くなった象徴といえるイベントを開いてもらった。
しかし、よりによって、その誕生日パーティーの最中にシルバーブルーメに……

◆高倉長官
本作の長官は第2期シリーズで唯一温和で性格の良い長官だった。
アトランタ星人の策略でゲンのマッキー2号が墜落しかけた際、「信じてください!本当に操縦桿が動かなくなったんです‼︎」「馬鹿なことを言うな!君は1ヶ月の謹慎だ!」とTACさながらのやりとりを展開したが、真実を知るとMAC基地を救ったゲンに感謝の言葉を述べた。
ウルトラの星接近の際は地球を守るためにミサイルによる爆破命令を出したが、
ウルトラの星でないことを祈っていた。(地球では本当にウルトラの星かどうかは分からなかった)
もう1人の高倉長官は彼の爪の垢を煎じて飲むべき。

◆鈴木隊員
ゲスト隊員。子供好きの奥さんがいる。
父親を殺されたトオルとカオルを引き取ろうとしたが、ツルク星人に・・・・・

◆佐藤三郎隊員
アフリカから来た奇人。
戦闘前に戦いの踊りを踊るなど奇行が目立つが、一本でバンゴを撤退させ、バンゴが再登場した際は「興味を持った物の真似をする」という習性をいち早く見抜くなど実はかなり有能。レギュラー入りしなかったのが惜しまれる。
最後はヒマラヤへ雪男を探しに旅立った。

◆北山洋二隊員
北海道出身の隊員。ニケの女神という美人の宇宙人と両思いになった数少ない勝ち組。
オーロラ国際スキー大会で優勝経験があるスキーの名手で、それをノースサタン星人との戦いに生かし、ゲンも参考にした。

◆内田三郎隊員
3年前にアトランタ星の調査に行き行方不明になったが無傷で生還した奇跡の男。スペクトマンではない。
高倉司令官の娘の婚約者でもあり、司令官の推薦により入隊する。
しかし、それはアトランタ星人の巧妙な罠だった。
本物はすでに殺され、アトランタ星人がすり替わっている。



【MACの退治・対処した怪獣】

  • バイブ星人
  • 吸血コウモリ群(後のバットン)

ギロ星獣戦、フリップ星人戦、スペクター戦ではMACの援護がレオに勝利をもたらした。
(フリップ星人戦の援護は、モロボシ隊長がレオに心眼を使わせるために
レオを攻撃して怯んだところに泡を吹きかけて目をくらませるというものだったが…)
アクマニヤ星人戦でもピンチのレオをマッキー2号が援護したものの、その直後に駆け付けたアストラに株を奪われてしまった。
アトラー星人戦ではマッキー2号のミサイル集中砲火とα号の特攻によって敵に大ダメージを与え、トドメを刺す隙を作った。
また、ケンドロス戦ではMACの援護がレオに撤退のチャンスを与えてリベンジへと繋げ、アンタレス戦、ノースサタン星人(等身大)戦、マグマ星人(等身大)戦、プレッシャー(等身大)戦ではMACの活躍で敵を撤退させている。


【メカニック】
前作のZATに続いてデザインに球体を配しているが、カラフルなZATと違い全体的に赤を基調としている。
全滅後も販促のためにOPに出続ける姿はどことなく涙を誘う。

◆MACステーション
通常は本部として機能している大型宇宙ステーション。常にアジア上空に配置されるようになっている。
上部にマッキー1号がドッキングしており、また多数のマッキー2、3号を備え、大気圏突入能力も持った守りの要である。
しかし最前線に基地を置く大胆なシステムが災いしてシルバーブルーメに…


◆マッキー1号
普段はMACステーションにドッキングしている大型機で、司令塔の役割をこなす。序盤しか出番がなく、ファンの間では原因はミニチュアの破損とも盗難ともされているがはっきりした理由は不明。
シルバーブルーメに…

◆マッキー2号
両翼が円盤状で、ジェット戦闘機α号と円盤型のβ号に分離可能な4人乗り戦闘機(α号とβ号に2人ずつだが、α号は3人で乗る事も多い)。要所要所で出番があり、3号と並び活躍した。
特にダンをして「今のレオでは命の保証がない」と言わしめたアトラー星人を怒涛の連続攻撃で一方的に圧倒したのは普段落とされまくっている汚名を返上して余りあると言える。
しかしシルバーブルーメに……

◆マッキー3号
後方に球状のブースターらしきものが付いた高速戦闘機。空中での完全な静止が可能。
特徴的なコクピット形状をしているが乗り方が謎で、脱出バンクも2号の使い回し。
小型機とされる事が多いがマックファントムなどと編隊飛行しているところを見れば十分大柄。
1人乗りでよくマッキー2号と共に出撃したほか、ダンがよく乗り込んでいた。たまになぜか2人で乗る事も。
しかしシルバーブルーメに……

◆モスキーター
小型ヘリコプター。オニオン戦で桃型カプセルを運ぶ為に投入された。
ミニチュアはZATが保有していたヘリ「ドラゴン」のリペイント。

◆マックロディ
やっぱり独特な見た目の地上車両。デザインと赤いカラーリングの関係でどことなく消防車のようにも見える。
地上からの攻撃や探索で活躍した。
地上支部に配備されているため宇宙パトロール隊壊滅後も使えたはずだがその後は登場せず。

◆マックカー
黒い塗装が施された非武装の車。
MAC全滅後にゲンが塗り替えたモデルに乗っているが、長官から退職金代わりに貰った物らしい。

◆マックジープ
ダン隊長が使ったことで有名なジープ。
詳しくはウルトラマンレオの特訓一覧の項目参照。

◆マックシャーク
後期OPにのみ登場の潜水艦。19話でゲンがボーズ星人に対しての使用を提案するも、ダンに却下される。

◆マックモール
マックの歌にのみ登場の地底戦車。シールドマシンのようなドリルが特徴的。
ウルトラマンメビウス アンデレスホリゾントによれば計画が立ち上がったのみで実際には建造されていないとのこと。


【装備】

◆隊員服
男性用はオレンジのジャケットで、戦闘時は上から銀色のマックジャケットを着る。女性用は赤と白のミニスカート型ワンピースで、初期にはベレー帽も被った。
伸縮性が高く、中に空気も入れられるが用途は不明。
初期隊員のみジャケットに背番号がある(ダンが1、ゲンが7)。
ジャケットの胸に刺さっている筒はマックガンのカートリッジ。

◆ヘルメット
頭を防御するヘルメット。バイザーの形がかなり特徴的。

◆マックシーバー
腕に巻く通信機。怪獣反応を探知出来るが画面が無いためどうやって見るのかは不明。
MAC全滅後もゲンが42話で使用。

◆マックガン
隊員達が携帯している銃。実弾主体である。

◆マックナイフ
隊員達が携帯しているハイマンガンスチール製のナイフ。ウルトラシリーズでは珍しい接近戦用武器だが役に立った例はほとんどない
(それ以前に隊員達は何故か素手で星人に挑むため使用回数自体ほとんどない)ばかりか、バイブ星人に悪用されてしまう。
資料によっては男性隊員のみが持っていると表記される。

◆スティックガン
金属製の松葉杖にして、ダン隊長最強の武器
車のドアを切断するツルク星人を弾き返して応戦できるほどの強度を誇り、
人間に化けたドギューの正体を暴いた煙や、ショットガンを内蔵している。
材質はなんなのか気になるところ。ウルトラの星の技術が使われているのだろうか。

◆マックブラスター
銃座に据えて使われるレーザーガン。キララ戦やババルウ星人戦で使用されたが目立った戦果は無かった。

◆マックバズーカ
ババルウ星人戦で使用された大型火器。何故かレオ兄弟が登場すると攻撃中止された為戦果は無い。




誕生日パーティーの最中に円盤生物に襲撃された方は追記・修正をお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/