アットウィキロゴ

モロボシ・ダン

登録日:2012/01/02 Mon 05:51:44
更新日:2026/08/03 Mon 19:11:21
所要時間:その約 11 分で読める項目は何だ!?





体の限界を迎えても彼は戦い続けた
愛する者たちを守るため
守りし者の宿命として
彼は戦い続けた



君は一体何者だ?

僕はご覧の通りの風来坊です

名前は?

名前……?そう

『モロボシ・ダン』

とでもしておきましょう



モロボシ・ダンとは、『ウルトラセブン』の主人公。

演:森次浩司(森次晃嗣)


【概要】

外見年齢23歳。ウルトラセブンが人間に擬態した姿であり、モデルはセブンが出会った青年・薩摩次郎。

漢字表記では「諸星弾」。
ただしカタカナ表記のほうが多く、検索欄だとアイカツの中の人など他の諸星のほうが引っかかるので、カタカナかセブンのほうが一般的。

元々、セブンはM78星雲の恒点観測員であったが、登山中に友人を助けるために命を賭けた薩摩青年の行動に心を打たれたこと、地球が数々の侵略者から狙われていることを知って地球を守ることを決意。
この理由付けは地球を守る理由が存在せず、単純に戦闘代行者と捉えられてしまった初代マンの反省でもある。

ダン誕生秘話や、薩摩青年はセブンに助けられたことが第17話で判明している。だが、薩摩は命を落としたとする書籍もある。

ウルトラ警備隊と遭遇。第1話での活躍から警備隊に入隊し、以降様々な敵と戦っていく。
あくまで「人間のモロボシ・ダンとしての力」で事件解決に取り組むため、初代マンのようにいきなり変身して事件を解決したり、
事件の芽を潰すということはない(無論宇宙人との交渉などセブン時のほうが適任であるならその限りではない)。

変身=元の姿であるセブンに戻るときには、ゴーグル型の変身アイテムであるウルトラアイを「ジュワ!」のかけ声を発しながら着眼する。しかし、何度か盗まれている(なぜか女絡みが多い)。
また、変身するために一緒にいたソガ隊員を殴って気絶させてしまったことがある。
そのような緊急時にはカプセル怪獣を使用し対処するが、カプセルを消失したり破壊されたり、電子頭脳が弱点のウインダムを円盤相手に使いノックダウンされたり、偵察に向かわせてカナン星人にコントロールを奪われたり、電気や寒さに弱いミクラスを電気を使うエレキングや冷気を使うガンダーにぶつけるなど(一部ではミクラスは寒さにも強いともされているが)、扱い方がうまいとは言えない…というか多分、下手である

人間体時でもウルトラ念力やテレパシーなどが使用できるが、ワイアール星から産出される金属・チルソナイトだけはこの透視能力をもってしても中を見通すことはできなかった他、ポール星人とガンダーが発生させた異常寒波の中でも使ったが視界が悪く完全に見通せなかった。



【人物像】

温厚かつ誠実な人柄で、経歴不明でありながら他の隊員たちの信頼も厚い。

アンヌと映画館デートをした時は巨大煎餅を食べて周りに迷惑かけたり、アンヌと遊園地で楽しくデートしたり、ラリー運転をしたいとブーン、ブンブンブーン無邪気に語ったり、星人を助けることができると知って「うわぁ~い♪」と純粋に喜ぶ一面もある。これは下述のように当初はポインターを運転する19歳の少年(準隊員)という設定だった名残である。
『ウルトラマンタロウ』で東光太郎が兄弟たちにバーベキューをご馳走する時に、不仲なのか食欲に勝てないのか「ゾフィーのことなんかいいよ」という迷言を残した。

その一方で、和解の約束をしたペダン星人に裏切られたり、地球人の判断で住んでいた星を破壊されて復讐鬼となったギエロン星獣をやむを得ず殺したり、母星に見捨てられたマゼラン星人のマヤに地球でともに生きようと誘うが退けられて自殺されてしまったりと宇宙人という立場から苦しむ場面もあった。

基本的には優しい性格だが問題児だった青木隊員に対して怒鳴って怒ったり、『タロウ』で自分の力を過信する光太郎に「タロウ!言葉を慎め!」と厳格な部分を見せたりと、この時点でも『レオ』時代のような厳しい一面を見せる。

最終回では今まで蓄積された疲労で高熱に襲われ、セブン上司から帰還を促される。
それでも、わずかなエネルギーを振り絞って仲間と地球のために戦い、辛くも勝利して地球を去った。
しかもこの回はウルトラ警備隊がやむを得ずアマギ隊員の捕らえられたゴース星人の基地を攻撃しようとしたため、ダンはセブンに変身してからまずアマギ隊員を救出し、直後にパンドンが現れたためパンドンとの戦闘に移行している。
少しでも力を使わずにいられればもう少し戦えたかもしれないが、ともに戦ってきたアマギ隊員を見殺しにするのは仲間想いのダンにはできないのことである。

企画の初期段階では、普段はウルトラ警備隊の運転手の諸星弾は、地球人とR星人の混血でレッドマンに変身する特殊能力を持つという設定だった。

プロット段階では、ダンはポインターの運転手という準隊員で、活躍を重ねて隊員に出世していくという、サクセスストーリーが考えられていた。
しかし、森次氏が運転免許を持っていなかったため役が決まってから教習所に通いだしたものの撮入には間にあわず、風来坊として登場させ、最初から正隊員とするという設定がとられた。



【他作品での活躍】

セブンの人気もあって本放送以外での再登場も多く、演者の森次氏は50年間ダン役として度々出演している。
この他、『ウルトラマンジード』では第1話冒頭のセブンのセリフたったひとつを当てるためにアフレコでチョイ役出演を行なっている。
「セブンの声は森次氏が良い」という多くのファンの期待に応えてくれたものであろう。

●『帰ってきたウルトラマン

第38話「ウルトラの星光る時」

初代ウルトラマンとともにジャックを救うために登場。
ウルトラ警備隊の制服姿で登場し、ハヤタ・シンとの握手も見せた。


●『ウルトラマンタロウ

第33話「ウルトラの国大爆発5秒前!」

第34話「ウルトラ6兄弟最後の日!」

光太郎企画のバーベキューパーティーに誘われ、地球に来訪するが、自分たちを狙ってきたテンペラー星人との戦いに身を投じる。
タロウを自立させると同時に、地球人を巻き添えにしないため、タロウ1人で戦わせた。
勝利するも慢心したタロウを戒める際には、「口で言っても駄目だ。身体で分からせないと」と発言するが、次作での厳格な指導者ぶりの予兆でもあったのかもしれない。
バーベキューパーティー開始時、ゾフィーのことなんかいいよ』の迷言も残す。ダンにも食い意地はある。
ダンの姿で登場したが、ZATの北島隊員やバレーボール部員の身体を借りた。


●『ウルトラマンレオ

再び地球防衛に就き、MAC隊長としても活動。
主役以外の役割で再登場、かつレギュラー出演した稀有な事例となった。
しかし、第1話でいきなりマグマ星人とギラス兄弟との戦いで足を負傷し、松葉杖生活を余儀なくされた上に、ウルトラアイが破損したために変身不能になり以後『レオ』でダンがセブンに変身することはなかった。
そのためにウルトラマンレオ=おおとりゲンに地球防衛を託し、彼を厳しく鍛えていった

隊長という職に就いたこともあり、『セブン』とは一転して厳格な面が色濃く出ているが、ゲンの成長を誰よりも喜んだり、ゲン以外の部下たちにも配慮を行うと、そこまで鬼でもない良き上司の姿も見せている。最も第14話や第21話のように上司失格としか言いようがない一面も見受けられこともあったが…。*1

壊れたウルトラアイはその後も所持しており、ツルク星人バイブ星人の回ではセブンに変身できないことに悔しがっていた。
自身が変身できないときに使うカプセル怪獣も、使用するにはウルトラアイのエネルギーが必要なため壊れた影響で使用できなくなったと児童誌で説明されている。
第34話でウルトラマンジャックこと郷秀樹が、修理のために光の国へ持ち帰っており、当時の児童誌ではウルトラの父が修理に必要な特殊金属を採掘して旋盤のような機械で型抜きしているイラスト付きの解説で紹介されている。

変身不能かつ身体が不自由になったとはいえ、身体的ハンデを感じさせない戦闘能力を発揮し、松葉杖で格闘戦と射撃戦もこなす。
ウルトラ念力も使えるが、体力を消耗する上に寿命も縮まるため多用はできない*2

隊長という立場から「ダン」よりも「モロボシ」と呼ばれることが多く、本人もほぼ「モロボシ」と名乗り、『セブン』時代には「僕」だった一人称が「私」もしくは「俺」になっている。
ちなみにウルトラマンキングと会話するときのみ、一人称が「僕」になっていた。

第29話ではアンヌらしき女性と再会を果たすが……

恐怖の円盤生物シリーズ!ではイメチェンしてパーティーを楽しんでいたところシルバーブルーメに強襲されて行方不明となる。
最終回ではセブンの姿で登場してレオを激励したが、これは本人によるテレパシーと思われる。

ウルトラの母によって助け出されたことが、『メビウス』で判明。

元々MACの隊長として設定されていた川上鉄太郎役をオファーされた森次氏が「ウルトラシリーズにはダン役以外では出演したくない」と訴え、
それを受けて急遽ダンがMACの隊長となったが、その結果川上鉄太郎の「ゲンを鍛える鬼隊長」というキャラクター像がダンに反映されることとなり、『セブン』で見られたダンの温厚な好青年とは異なる「鬼隊長」となった。仮に企画段階のまま制作されても森次の役柄がダンではなく川上になるだけで物語の本質は変わらなかったことになるが、初期案ではそのキャラに意味深な設定も設けられており、ダンとの繋がりを匂わせている。
詳しくは『レオ』DVD第1巻参照。

森次氏は後年このことを後悔しており、「レオ時代の話はあまりしたくない」と『レオ』の話はしたがらなかった。だが、2000年代以降は『レオ』にも目を向けて欲しいと述べている。

内山まもるの漫画版にも登場。変身不能になる展開はテレビ版と同じだが、バンゴの回ではウルトラの父から送られたエネルギーで1分間だけセブンに変身して戦い、『小学三年生』(小学館)に掲載された内山まもるによる漫画版『ウルトラマンレオ』(てんとう虫コミックス『ザ・ウルトラマン』第3巻に収録)では、レオは修復されたウルトラアイをウルトラ兄弟から託され、それを渡されたダンは残る力を振り絞ってセブンへの変身を敢行し、MAC地上基地の大型ミサイルを担いでシルバーブルーメに特攻し、本当に死亡する。これによる大打撃で弱ったところを、最後はレオがセブンから形見として受け取っていたアイスラッガーで両断されるという展開になっている。



●『平成ウルトラセブン

『レオ』とは別の時間軸として地球を去った後も休む間もない程に宇宙中を飛び回り、数々の負傷をしつつも怪獣や侵略者と戦って地球の平和を守り続け、環境問題を通してエレキングメトロン星人と再び戦う。

また、1998三部作以降は新たに若きウルトラ警備隊隊員のカザモリ・マサキとしても活動する。

しかし、最終章六部作では仲間であるフルハシの死やかつて地球人の祖先が犯した大罪による悲しく重い決断など、かなり苛酷な戦いを強いられた。平成セブンシリーズでダンが登場したのは六部作が最後となった。


●『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟

本編開始の20年前にヤプール封印のためにエネルギーを使い果たし、他のと神戸市で20年間牧場を経営しながら封印を監視していた。『レオ』から時を重ねたためか、再び温厚で優しい性格に戻っている。

変身したら命が危ういため、メビウスが宇宙人連合に捕われた際、真っ先に助けに行こうとした北斗星司をハヤタや郷とともに一度は静止。だが、最終的にはセブンに変身して宇宙人連合に立ち向かった。


●『ウルトラマンメビウス

第46話「不死身のグローザム」

馬に乗って、カウボーイスタイルで颯爽と登場。いささか大仰だが、中の人が乗馬に慣れていることもあってカッコいい。『セブン』第1話で風来坊として初登場したときを彷彿とさせる。
暗黒四天王・グローザムによってメビウスが氷漬けにされ、諦めかけたアマガイコノミに彼を救出させるべく、彼女を激励した。
メビウスに対しては、「この危機を乗り越えたとき、君は大きくなることができる」と彼の成長に期待。
その後、メビウス=ヒビノ ミライにはMAC全滅の一件について初めて自ら言及している。ゲン同様に、ダンにとってもあの事件は『悲しい思い』として心に残っているようだ。
最終話でも再登場し、GUYS隊員たち(特にコノミ)を激励した。


●『ULTRASEVEN X

最終話に登場。
平行世界からの侵略者を止めるために負傷した青年ジンと一体化する。
ジンの世界を救って元の世界に帰還後、時系列は不明だがアンヌと再会を果たした。


●『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE

ウルトラマンベリアルによって光の国の人工太陽のコアが奪われ、ウルトラマンとともに人間体に。

その後、シャプレー星人相手に激しいアクションを見せ、メビウスに変身できなくなったミライ、ゴモラを召還しようとするも氷山に落としてしまったレイに代わり、カプセル怪獣3体を同時に召喚して戦わせた*3

タワーへの道中、大罪を犯して光の国から追放された実の息子・ウルトラマンゼロについて「馬鹿な奴だ」と非難しつつも彼を心配していた。
タワー到着後はタロウが残したエネルギーで変身可能となり、怪獣墓場での決戦へ赴いた。


ウルトラマンサーガ

光の国でウルトラ兄弟が会話するシーンで登場。
その際、セブンからダンの姿へと変わる。

またフューチャーアースではサーガ降臨の奇跡とともに登場。
タケルの肩に手を置き「何も心配はない」とチームUに伝えるとレジェンド5の面々とともにウルトラセブンに変身した。
何気に「同じ画面でダンとゲンが同時変身した事」はこの映画がである。


劇場版 ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!

終盤にガピヤ星人サデスデアボリックに苦戦するオーブの前にダンの姿で颯爽と登場。
オーブの目の前でウルトラアイを取り出し、即座にセブンに変身した。
この際、実に49年半ぶりに自身を「風来坊」と名乗っており、同じく風来坊であるクレナイ ガイの先輩であることを強調していた。
また、オーブが「あなたは…?」と聞いていることからオーブ=ガイはセブンのことは知っているもののダンに擬態してることは知らなかったと思われる。

「誰でもない、ただの風来坊さ」



【主な台詞】


「まず相手を信じることです。そうでなければ、人間は永遠に平和を掴むことなんかできっこないんだ!」

「僕は絶対に、R1号の実験を妨害するべきだった。本当に地球を愛していたのなら、地球防衛という目的のために。それができたのは僕だけだったのに……」

「それは、血を吐きながら続ける悲しいマラソンですよ……」

「ぶぅーんぶんぶんぶぅーんぶんぶんぶぅーん」

「こんな美しい顔で血を吸うわけがない」

「この星で生きよう。この星と一緒に……」

「なぜ他の星ででも生きようとしなかった……?僕だって同じ宇宙人じゃないか……」

ノンマルトが地球の先住民で、もし人間が地球の侵略者だったとしたら……」

「脈拍360、血圧400、熱が90度近くもある。原因は何だ?…この異常な症状が、もしや…」

「しかし、この美しい星を狙う侵略者たちは後を絶たない。僕が帰ったら地球はどうなるんだ?」

「アンヌ、僕は……僕はね……人間じゃないんだよ。M78星雲から来たウルトラセブンなんだ!!」

「明けの明星が輝くころ、一つの光が宇宙へ飛んでいく。それが僕なんだよ」

「アマギ隊員がピンチなんだよ!」

ゾフィーのことなんかいいよ。さあ始めよう」

「タロウ!口を慎め!!」

「あそこに沈む夕陽が私なら、明日の朝日はウルトラマンレオ、お前だ!」

「その顔はなんだ!その目はなんだ!その涙はなんだ!お前がやらずに誰がやる!?お前の涙で奴が倒せるか!?この地球を救えるのか!?みんな必死に生きてるのに、挫ける自分を恥ずかしいと思わんか!?やるんだ……もう一度やるんだ!」

「勇敢なMACの隊員を失った。失った命は返らない……ゲン、わかるか?この先どんな宇宙人が現れるかもしれん。一人の犠牲者も出さずに戦うのは難しいことだ。だが、俺たちはそれをやらねばならん。ゲン頼むぞ!」

「男は外で戦わねばならん。何のためだ? その後ろで女の子が、優しく花を摘んでいられるようにしてやるためじゃないのか!?男まで、女の子と一緒になって家の中でおままごと­ばかりしてたら、一体どうなる!?立て!」

「地球は僕の第二の故郷です。もし地球がウルトラの星と衝突する時は、僕は地球と一緒に死にます」

「お前はレオだ!不滅の命を持ったウルトラマンレオだ!お前の命は、お前一人のものでないことを忘れるな!行けー!!」

「人類はまだ続けているよ。血を吐きながら続ける悲しいマラソンを……」

「かつてのウルトラマンたちも強敵に敗れることがあった。しかし、そんなウルトラマンたちの窮地を人間は救ってきた。ウルトラマンも人間も、仲間がいる限りどんな強敵とでも戦うことができ、そして勝つことができる」

「私は、私の心になんら恥じるところはない。愛する者を守ろうとすることは、宇宙に普遍な摂理だ。私は愛する地球人のために戦ったんだ。後悔はしていない」

「馬鹿な奴だ。我々の気持ちも知らないで……」

「…何も心配はない。我々は……必ず勝つ!」

「必ず…未来を掴もう!それが……」




メビウス

仲間たちを大切にな

俺が受けた悲しい思いだけは

君に味わせたくない


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2026年08月03日 19:11

*1 特に後者に至っては、ゲンがノースサタンが狙っているニケの女神を逃してしまったことを叱責した際にゲンが「北山隊員が重体だったから」だと弁明しても「言い訳などいらん!」と一蹴した。仮にも隊長なら隊員の命も心配してくれよ…

*2 ただ後の時代にも特に大きな問題は発生していない。ウルトラマンのテレポートやらタロウのウルトラダイナマイトやら、強力な能力や使用制限を強調するために寿命が減るという設定を採用している能力は結構あるし、ウルトラ一族の寿命は人間とは違うだろうから気にしてはいけないのだろうが

*3 同作の超全集では、カプセル怪獣を3体同時に召喚するのは稀なことだとされている。