The Wonderful 101

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The Wonderful 101 - (2016/07/10 (日) 17:46:46) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2015/08/24 (月) 23:50:00
更新日:2023/09/17 Sun 02:07:04
所要時間:約 9 分で読めます






宇宙からの強大な侵略者に



たった100人で立ち向かう



命知らずの戦士たちがいた



ワンダフルな100人の戦士が…



決してその身を明かすことなし



死してその名を遺す者なし



人呼んで…







もう一人の戦士は、君だ



The Wonderful 101とは2013年8月24日にWiiUで任天堂から発売された、プラチナゲームズ開発のクォータービュー型3Dアクションである。
100人のヒーローを引き連れて、図形を描くことで形態を変え、派手なアクションを繰り出して敵を倒しながら進む。分かりやすく例えるなら、見た目はピクミン、システムは大神、アクションはベヨネッタ

ディレクターは「Devil May Cry」「大神」「ベヨネッタ」などを手掛けた、自重しない男こと神谷英樹。
プロデューサーはプラチナゲーム側から、「逆転裁判」「GOD HAND」を担当した稲葉敦志、任天堂側からは「斬撃のREGINLEIV」「ゼノブレイド」など外部との制作を得意とする山上仁志が参加している。

デザインはアメコミ風のSDヒーローだが、長い変身シーン、「説明しよう!」なナレーション、謎爆発、出落ち怪人、アイキャッチ風ロード画面など、日本の昭和特撮要素をこれでもかと混ぜ混んでいる。
いつものノリに自重しないパロディ、やたら多いシューティングなどスタッフの趣味を全開にしたプラチナゲームズの集大成ともいえる作品。別名神谷に好き勝手やらせた結果

プラチナゲームズらしく、公式から「猛獣のごとき激しさ」「一週目はチュートリアル」ファンからは「イージーが真のノーマル」と言われるなど難易度は高め。
一方でゲームオーバーになっても、その場から即復活&コンティニュー無限とプレイ自体は快適。無理だと感じたらベリーイージーから始めよう。

正直説明に困るゲームなので、このページで分からない人は公式サイトを見るか、配信中の体験版をプレイすることを強くオススメする。PVはやたら濃いが、本編はその3倍は濃い


【ストーリー】(公式サイトより引用)

今から40年前……。
どこともしれぬ銀河の果てから、突如として襲来した「ゲスジャーク星団連合無敵艦隊」。
それは、地球上全戦力のほぼ10倍という戦力を持つ、恐るべき侵略軍だった。

人類は持てる叡智のすべてを結集して、地球連合秘密防衛機構「センチネルズ」を設立。
二度にわたるゲスジャークの襲撃を、決死の奮闘と努力によって奇跡的に退けたが、敵はついにその本隊を動かし総攻撃を開始した。

迫りつつある人類滅亡の危機を前に、センチネルズは世界中に散らばる100箇所の支部へ、特務戦闘兵「ワンダフル・ワン」全員の非常召集を発令する。

人知を超えた力を持つヒーローたちが束になれば、あらゆる悪を砕く無敵の拳と化すだろう。
年齢も性別も国籍も性格も異なる彼らが、「地球を守る」という信念ただひとつを胸に結集する時が来た。

ゆけ、ワンダフル・ワンダブルオー!
人類に仇なす侵略軍に、100倍の力と勇気で立ち向かえ!


【アクション】

チーム・アタック(Xボタン)

隊員たちを敵に突撃させる。ダメージは微妙だが、ヒットさせる度に隊員がしがみついて怯ませることができる。
ダウンさせれば大ダメージを与えることができるため、高難易度になると重要になってくる技。また、1人でも敵にしがみつかせているとマルチユナイト・モーフがロックオン状態になる。

ワンダ・ライナー(Rスティックorタッチ操作)

先頭のリーダーを動かして線を引くことによって、隊員同士をワンダ・エナジーによって結合させた強靭な隊列を形成する。
ユナイト・モーフを発動させたり、避難民を丸で囲んで臨時隊員として仲間にしたり、アイテムを見つけたりと大神の筆しらべに似たシステム。

ユナイト・モーフ(ワンダ・ライナーで特定の図形を描いた状態でAボタン)

隊員達が集まり、描いた図形によって様々な姿へと合体する。
引き連れている隊員達が多いほど、大きく強力なものが形成できる。大きさの段階は10人→20人→50人→100人。
レベルが上がると突撃技の「スティンガー」、回転攻撃の「サイクロン」、打ち上げ技の「ライジング」を習得する。

マルチユナイト・モーフ(ワンダ・ライナーで特定の図形を描いた状態でXボタン)

操作中の隊長以外の隊員が中心となってユナイト・モーフを形成し、オートで攻撃する。発動するには形成させる分の隊員の余裕が要る。
隊長がユナイト・モーフ中でも発動可能&最大4つまで同時に展開可能なため、これを活用していかにダメージを与えるかが攻略のカギとなる。
スコアアタックには必要不可欠だが、実は発売三ヶ月前にプロデューサーが目を離した隙に組み込まれた。

QTE

ベヨネッタなど最近のゲームでもお馴染みの、デモ中に画面表示に合わせてボタンを押すシステム。
他では色々と批判の多いシステムだが、このゲームでは様々な要素が重なり好意的に受け入れられている。
理由としては、
  • ゲーム内容に関係の無いボタン入力や反射神経を試すようなものではなく、ゲーム中によく使うコマンドや図形の入力に留められていること。
  • ユナイト・モーフであれば「該当キャラのカットインが挿入」され、戦隊ものとしてはお約束の「技名を叫ぶ」ので、どの図形を入力したらいいかが分かりやすい。
  • ユナイト・モーフの発動など入力コマンドが単純&入力時間の猶予が約10秒と長めの上、上記のカットイン挿入前から図形の入力を受け付けている。
  • 失敗のペナルティが雑魚敵一発分のダメージ&やり直し地点がコマンド入力からと軽め。
  • 失敗シーンで笑いを取りに来てるため不快にならない。中には10回連続して失敗しないとみれないものも。
特にラスボス戦ラストでの「地球を守る」は、そのシチュエーションから本作一の燃えシーンとの声が多い。
そしてその演出から「本作一の初見殺し」「ラスボスを倒したと思ったらもう一戦あった」とも…。


【ユナイト・モーフ】(一部を紹介)

ユナイト・ハンド(ワンダ・ライナーで丸を描く)

ワンダ・レッドなどガントレットを装備した隊員が中心となる巨大な拳。
パワーとスピードを両立したバランス型で、火炎攻撃を無効化し逆に炎を纏って火属性になれる。攻撃後の隙が小さいため、コンボを繋げやすい。
巨大歯車やハンドルを回す事ができる。

ユナイト・ソード(ワンダ・ライナーで直線を描く)。

ワンダ・ブルーなど剣や棒状の武器を装備した隊員が中心となる巨大な剣。
リーチが長く、ザコの集団を一掃するのに便利。落雷を纏って雷属性になったり、ビームを刀身に反射して跳ね返したりと多芸。
ワイヤーを斬ったり、鍵穴をこじ開けたりもできる。

ユナイト・ガン(ワンダ・ライナーで直角を描く)

ワンダ・グリーンなど銃を装備した隊員が中心となる巨大な銃。
遠距離型で威力は低いが、隊員を弾丸として発射するため攻撃がそのままチーム・アタックになる。
他のユナイト・モーフと違い巨大化で形状が変化し、拳銃(10人)→スーパースコープ(50人)の二段階しかない。
銃口に物体を吸着させて運ぶことができる。

ユナイト・ランチャー(四角形を描く)

パトリオットを形成し、12発(人)同時に発射できる。威力は高いが装填に時間がかかるため隙が大きい。

ユナイト・キャノン(特大四角形を描く)

100人で戦車を形成し、超威力の一撃を発射できる。装填にはかなり時間がかかるためロマン技。

ユナイト・ウィップ(ワンダ・ライナーで波線を描く)

ワンダ・ピンクなど鞭やロープを装備した隊員が中心となる巨大なムチ。
中距離型で素早い動きで敵をシバき倒し、ダウンした敵を先端で吸着して投げ飛ばせる。また、敵のトゲ付き装甲やトゲ付きバリケードを引っぺがす事ができる。
仕掛けに引っかけて引っ張り倒したり、天井のフックに引っかけてターザンのごとく移動できる。

ユナイト・ハンマー(ワンダ・ライナーで「?」のように直線の後に丸を描く)

ワンダ・イエローなどハンマーを装備した隊員が中心となる巨大なハンマー。
リーチが短く動きも遅いが、敵の装甲をぶち破るほどの破壊力を持ち、発動している間は構えるだけで上からの攻撃を防御できる。
その重さで水中に潜ったり、ヒビのある壁を破壊できる。

ユナイト・クロー(ワンダ・ライナーで「Z」を描く)

ワンダ・ホワイトなど鉤爪を装備した隊員が中心となる巨大な鉤爪。
攻撃力は低いが、目にも留まらぬ早さで連撃を繰り出せる。冷気を帯びているため、連続攻撃で敵を凍らせて行動不能にできる。
壁や天井を伝って移動したり、敵の装甲や扉の隙間を強引にこじ開けることができる。

ユナイト・ボム(ワンダ・ライナーで「¿」のように丸と直線を描く)

ワンダ・ブラックなど爆弾を装備した隊員が中心となる巨大な爆弾。
威力は極めて低いが、爆発させた際に爆風の範囲内にある敵や仕掛けの時間の流れをスローにする事ができる。主に他のユナイト・モーフとの連携に役立つサポート技。
爆発させることで光速移動する敵を捉えたり、高速で作動する仕掛けをくぐり抜けることができる。

ユナイト・チェイン(断崖にてワンダ・ライナーで直線を描く)

隊員達が橋や梯子に合体することで障害を乗り越えられる。

ユナイト・グライダー(ワンダ・ライナーで三角形を描く)

グライダーに合体して空中を滑空移動できる。

ユナイト・ガッツ(ZLボタン)

一瞬だけプリンの形に合体し、敵の砲撃や物理攻撃を跳ね返す。

ユナイト・スプリング(ZRボタン)

一瞬だけ巨大バネに合体して跳び跳ねることで、敵の攻撃を回避することができる。

ユナイト・ボール(ZRボタン×2)

巨大ボールに合体して素早く転がって移動することができる。

ユナイト・トゥームストーン(ZLボタン+ZRボタン)

巨大な墓石に合体して敵を押し潰す。攻撃範囲が広いため、雑魚を一掃できる。


【音楽】(代表的な曲を紹介)

壮大な戦いを演出するためということでオーケストラ調の音楽が中心。 作曲は山口裕史、滝沢章、黒川仁美、近藤嶺、日比野則彦、甲田雅人の計六名。
発売から約一年たった9月15日には、全127曲を収録したサウンドトラックが各音楽配信サイトよりダウンロード販売されている。

戦え! ワンダフル・ワンダブルオー

作曲 山口裕史 作詞 神谷英樹 歌 フォレスタ
本作の主題歌。流れる場面はプロローグ、ラスボス戦、エピローグの計三回と少ないが、フルコーラスで流れるため嫌でも耳に残り、プレイヤーの心を奮い立たせる。
当初は近頃のアニソンのような曲調だったが、開発終盤になってディレクターの突然の思いつきで「60年代のアニメ/特撮主題歌」調へと変貌を遂げている。
北米用に英語版も収録。こちらも物凄くカッコいいのでぜひ聞いて欲しい。
日本語版はプラチナゲームズの開発ブログ内でMP3でダウンロードでき、カラオケチェーンのJOYSOUNDで歌える。

形勢逆転&ワンダフル・フィニッシュ

作曲 山口裕史
ボス戦で流れる処刑用BGMその一その二。最終形態に突入した際に「形勢逆転」、トドメのQTEの瞬間に「ワンダフル・フィニッシュ」が流れる。
本作はどのボスもほとんど第三形態まである上に、演出はどれもラスボス級なため、激闘を制した際に流れる燃えBGMとして人気が高い。

ジャギンガ 天体殲滅機動形態(ネタバレ注意)

作曲 近藤嶺
本作のラスボス専用曲。かの名曲のような「負ける気がしないBGM」として人気。
最終形態時に流れるため、激戦続きで疲労により気が緩んだところに、渇を入れられた気分になったプレイヤーも多いはず。
存在自体がネタバレだが、よりによって大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii Uに採用されている。



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