Gフォース(平成ゴジラシリーズ)

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Gフォース(平成ゴジラシリーズ) - (2017/09/13 (水) 22:18:27) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/06/14(火) 13:55:24
更新日:2023/10/25 Wed 18:36:07
所要時間:約 5 分で読めます




『Gフォース』とは、東宝が製作した特撮映画シリーズである『ゴジラシリーズ』の内、
VSメカゴジラ 』、『VSスペースゴジラ』、『VSデストロイア』の3作に登場した架空の軍事組織である。
英語での表記はそのまんま『G-Force』。




概要

1992年。留まるところを知らないゴジラ被害の恐怖から世界を解放する為、
特に被害の大きい日本が中心となって国連G対策センターが茨城県筑波市(現つくば市)の筑波山の麓に設立された。


その中でもGフォースはゴジラ抹殺を目的とし、世界中から若く優れた者を集めた精鋭部隊である。

精鋭揃いだけあって『人類最強の戦闘集団』と呼ばれ、若者達の憧れの的であると同時に厳しい訓練で恐れられてもいる。

通常の軍隊を上回る権限を持ち、場合によっては自衛隊を指揮下に治めて作戦を行う。

世界中から優秀な兵士が選抜されているが、ゴジラとの交戦経験が豊富な為か、あるいはゴジラへの憎しみか、
劇中に登場する隊員は麻生司令や佐々木隊長を含め自衛隊から出向あるいは志願してきた人物が多い。


主要な装備は自衛隊や協力する国家から提供された兵器に対怪獣用の改造が加えられた物が使用され、
メーサー兵器や遠隔操作仕様に改造された74式戦車は勿論アメリカ軍から提供されたF-16など非日本製の兵器も運用される。

そしてGフォース最大の戦力は、海底から引き揚げられたメカキングギドラから得た23世紀の科学技術を基に開発された
対ゴジラ用戦闘マシン1号機ガルーダ、2号機メカゴジラ、そしてMOGERAなどのロボット兵器である。

これら以外にも対G用海底軍艦の建造も計画されていたが、後述の理由から中止されてしまった。



世界中が協力して誕生した組織だったのだが、ガルーダとメカゴジラが一度はゴジラを活動停止まで追い込んだものの、
ラドンというイレギュラーの登場によりゴジラは復活し、スーパーメカゴジラも破壊されてしまう。

続けて、超能力でゴジラをコントロールしようする「Tプロジェクト」が失敗し、
純粋に火力でゴジラを倒そうという「Mプロジェクト」も肝心のMOGERAがスペースゴジラとの戦闘に使用され、
結局ゴジラとは殆ど戦えないままスペースゴジラともどもゴジラに破壊され、大破しこれも失敗に終わった。

これらの失敗により組織が縮小されてしまい、新たな対G兵器の開発計画も中止されてしまった。

そして登場最終作である『ゴジラVSデストロイア』でも通常の火器しか持たないGフォースの装備では、
暴走していつメルトダウンを起こすかわからないゴジラや冷凍攻撃を苦手とするデストロイアには手出しが出来ず、
作戦のほぼ全てを自衛隊に委ねざるを得ず、監視と作戦の立案しか出来なかった。


今作を持って同世界観のシリーズが終了した為にその後は不明だが、組織が更に縮小されたか解散したのは想像に難くないだろう。

結局、鳴り物入りで登場した組織であったが、最後の見せ場を自衛隊に奪われたりとあまりにも中途半端な結果に終わってしまった感は否めない。




中心人物

◆麻生孝昭 大佐(演:中尾彬)
Gフォースの総司令官。打倒ゴジラに執念を燃やし、その為には手段を選ばない。
自衛隊出身で、『VSスペースゴジラ』に登場する結城晃は自衛隊時代からの部下である。別世界の2000シリーズでは機龍(メカゴジラ)、ファイナルウォ―ズでも海底軍艦でゴジラを一度は封印するなど何かとゴジラに縁がある。


◆兵藤巌 中佐(演:上田耕一)
Gフォース兵器開発部門の主任。『VSスぺースゴジラ』では副司令官に昇格した。
オーディオコメンタリーによれば司令官の座を狙っているらしい。
『VSデストロイア』では登場しなかったので勘違いされやすいが、しながわ水族館の警備員は「田山孝夫」という全くの別人である。


◆佐々木拓也 大尉(演:原田大二郎)
Gフォースの隊長。厳しさにかけては超一流だが、時にユーモアな面も見せる。
メカゴジラのメインパイロットも務めたが、登場は『VSメカゴジラ』のみ。
財団日本支部の所長ではない。


◆瀬川隆之(演:佐原健二)
国連G対策センターの長官。基本的には人格者だが、時には非情な判断を下す。
初出は『ゴジラVSキングギドラ』であり、当時は防衛庁長官だった。


◆国友満(演:篠田三郎)
国連G対策センターの2代目長官。Gサミットの議長も兼ねる。
興味深い意見を持つ者と感じれば民間人でもG対策センターに招く柔軟さを持つ。
『VSモスラ』に登場した深沢重樹とはたぶん無関係。
あとウルトラ6番目の弟でもない。


◆三枝未希(演:小高恵美)
ビオランテから続くシリーズ常連の超能力者。国連G対策センターに勤務しているが、Gフォースの要請で作戦に参加することもある。
ベビーゴジラと触れ合って以降はゴジラ自身に理解を示すようになり、その一生を見届けた。




主な装備

ここでは架空の兵器や実在の兵器との差異にのみ触れる。


◆ガルーダ
対ゴジラ用戦闘マシン1号機。形式番号UX-01-92。
武器は高出力メーサーキャノンが2基のみ。
機動力に重点を置いた設計が成され、高い機動性を得たが攻撃力に欠けていた為に開発は中止。
見学者用の展示物と化していたが、開発チームの一員だった青木一馬によって密かに改良され続けていた。
その後、青木の提案(脅迫)によってメカゴジラと合体出来るように改造されてスーパーメカゴジラへのパワーアップを果たした。
結局は破壊されたものの、そのコンセプトはMOGERAやスーパーXⅢへと受け継がれた。


◆メカゴジラ
詳しくは『メカゴジラ(VSシリーズ)』を参照。


◆MOGERA
詳しくは『MOGERA』を参照。


◆92式メーサービーム戦車
◆93式自走高射メーサー砲
◆93式メーサー攻撃機
詳しくは『メーサー兵器(平成ゴジラシリーズ)』を参照。


◆61式<改>戦車
高額で配備の進まない90式戦車の代用としてGフォースに配備された物。
61式の車体に74式の砲塔を載せているが砲塔は固定されていて、事実上の突撃砲となっている。
最大の特徴は遠隔操作式の無人戦車であることで、93式自走高射メーサー砲によって管制される。


◆74式<改>戦車
こちらは実在の74式戦車と殆ど変わらないが、やはり無人化されていて93式自走高射メーサー砲から無線でコントロール出来るようになっている。


◆F-16<改>
アメリカ製のF-16C戦闘機をベースにカナード翼の追加や対ゴジラ用装備の追加などの改造を行ったGフォース所属特別仕様機。





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