ギネヴィア(FE)

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ギネヴィア(FE) - (2020/11/26 (木) 21:37:42) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2020/11/25 (水) 03:44:37
更新日:2024/04/13 Sat 14:20:04
所要時間:約 8 分で読めます






……これをロイ様にお預けします。

ベルンの至宝『ファイアーエムブレム』です。





出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS


概要

『ギネヴィア』とは『ファイアーエムブレム 封印の剣』の登場人物。
『封印の剣』の前日譚『烈火の剣』にも幼少期の彼女が登場する。

CV:石見舞菜香(FEヒーローズ)


エレブ大陸の南西部に位置する大国ベルン王国の第一王女にして、現国王ゼフィールの年の離れた腹違いの妹。豊かな金髪と気品ある佇まいが印象的。
直属の部下にお付きのシスターであるエレンと親衛隊隊長のミレディがいる。
両者ともに助けを呼ぶために無茶をしたり、主君と共に祖国に剣を向ける事を承諾してくれたりしたほどギネヴィアへの忠誠心は高い。

性格はやはり王女らしくお淑やか。だが、その内面は兄と同じく情熱的で意思が非常に硬い行動派。
一度「こうだ!」と決めた事は必ずやり遂げようとし、その行動力は一国のお姫様とは思えないほど。
美しさと聡明さを兼ねた素晴らしい王女であり、その姿から『プリンセス中のプリンセス』として国民から慕われている。

本編の戦いには参加しないが、ストーリーの随所に登場する。


出自と出奔、及びシナリオ中での動向

前ベルン国王デズモンドが側室との間に設けた娘。
彼は愛していない正妻・ヘレーネとの子で、しかも凡庸な自身とは正反対に聡明なゼフィールを暗殺しようと企むほど嫌っていたが、ギネヴィアのことだけは非常に溺愛している。
具体的にはゼフィールに王位を渡さず、ギネヴィアがいずれ貰う婿に渡そうとするほど。
これは、デズモンドとヘレーネは政略結婚で結ばれたに過ぎないのでお互いに愛情など抱いていないが、
正妻との結婚前から恋人だったという側室とは恋愛関係にあるのでその子供であるギネヴィアも愛しているため。
とはいえ親は不仲でも、青年だったころのゼフィールはギネヴィアを可愛がっており、彼女もまた兄に懐いていたことが『烈火の剣』中盤のあるシーンで判る。
ただ、むしろ実の父よりも懐いていたため、デズモンドは息子への嫉妬の炎をますます燃やすのだったが……。

その後、『烈火』から16年後にあたり『封印』の3年前であるエレブ新歴996年。
父デズモンドはとうとうゼフィールに毒を盛るも、実は彼は毒になんとか耐えきっていた。
そして現王を見限り、王子を王位に就けんと望む家臣たちの秘密裏の協力のもと、死を装って葬儀が催される。
その際に、息子の棺の蓋を開けた父を中から剣で一突き、という形で返り討ちにして即位を果たす。
だが、険悪ながらもいずれ和解できると思っていた父に殺されかけた事、
何より自分の意思で父を殺したことで人間に絶望したゼフィールは、竜に世界を明け渡すために他国に戦争を仕掛ける。

兄の豹変の理由を知っていたギネヴィアは、兄が元の心優しい兄に戻る事を願っていた。
だが、罪のない人々が殺されていく現状に黙っていられず、ベルンの秘宝『ファイアーエムブレム』を携えてお付きのエレンを連れ、国を出奔。
ファイアーエムブレムを取り出して逃げたのは、ゼフィールがこれを他者の手に渡るのを非常に恐れていたこと、
これを他国の手にあると兄に思わせれば戦争を止められるかもと考えていたからである。

そんな中、第2章において国境の村で城主のルードに罠にかけられ捕まってしまうのがシナリオでの最初の登場。
そんなピンチにエレンが一人で脱出して主人公のロイに彼女の救出を求め、彼らに保護された後は共にベルンとの和解の道を模索していく。
その途上で、リキア同盟の盟主ヘクトルが亡くなり、同盟の諸侯にもベルンにつく裏切り者が出て来たため和平の道は絶望的になるも、それでもギネヴィアの兄を止めようとする意志は固かった。

その後、西方三島に強行軍を仕掛ける事になり、何が起こるか分からないとしてエトルリアでセシリアの保護下に入る事となる。
しかしエトルリアでクーデターが発生。
ナバタ砂漠付近のミスル半島の城に逃げ籠城戦を行うが、ゼフィールがファイアーエムブレムを取り返しに直々に赴きセシリアが瞬殺されてしまい、捕まる。
そこで本編中初めてゼフィールと対峙し、たった1人の家族であるが故に一度だけ許すが次は無いと忠告をされる。
その後ミレディと再会しベルンに連れ帰されかけたが彼女に自分を逃がすよう嘆願し、
ギネヴィア個人に忠誠を誓っているミレディはふたつ返事で承服し祖国を裏切ったためロイの元に戻れた。ミレディは以後最後までリキア同盟軍と共に行動する。
そして兄を止めるための力としてロイに『封印の剣』の伝承を伝え、ファイアーエムブレムも託している。

終戦後は敗戦国となったベルンだが、エトルリアは遠方という理由で直接の統治はしなかった。なのでギネヴィアは新ベルン王国を建国しベルン女王となる。
国を裏切ったため、旧臣や国民の反発は避けられなかったが、ギネヴィアの粘り強い努力で少しずつだが復興していったという。

余談

ヒーローズで演じる石見氏は『風花雪月』にてイングリット=ブランドル=ガラテアも演じている。

エンディングやサウンドテストの一枚絵では、戴冠式に臨む様子が確認できる。

『封印の剣』は『紋章の謎』のオマージュが多いため、ギネヴィアのモデルはニーナであろう。



封印の剣の外伝漫画にもメインキャラの一人として登場。
作画担当の山田氏の画力が向上した頃に登場した事もあって、髪の毛の描きこみが凄い。

基本的に本編と変わらないが決定的に違うのは、ナバタの城で救出されずベルンに連れ戻されたこと。
これは原作ではゼフィールに捕らわれた後、ベルンへの送還役をミレディに任したため彼女が裏切った事で救出されたという流れだったが、
本作ではこの時点ではミレディが登場しなかったため誰もギネヴィアを助ける事が出来なかった。
(護衛の騎士カルスが居たが倒されてしまい、アルも赴いたが竜の力を使いすぎて力尽きてしまった)
この時ゼフィールを力ずくでも止めるためセシリアから託されたエイルカリバーを使うもあっさり握り潰された。

以上の経緯からこの作品においてのロイは『ファイアーエムブレム』を入手する事ができず、故に封印の剣の封印を解けないのでこちらもゲームのタイミングでゲットできなかった。
だからこそ、ゼフィールがエッケザックスと封印の剣の二刀流を披露するという豪華な展開へと繋がるのだが。

そしてゼフィールが倒された後に再び現れ、封印の剣で封印されてしまったアルをファイアーエムブレムの力で解放した。


性能

クラス:賢者
Lv-20
HP-29
魔力-24
技-24
速さ-23
幸運-24
守備-13
魔防-24
体格-5
移動-6
属性-光
武器レベル-光S/理B/杖A

所持品
ディヴァイン
リカバー

本編の戦いには参加しないギネヴィアだが、本編を9周クリアするとトライアルマップに参戦してくれる。
クラスは賢者。だが、『封印』『烈火』の賢者は使えない光魔法が使え*1、しかも武器レベルは堂々のS。理はBなのに……。
ステータスもとても高く、ベルン三竜将とも渡り合えるほどである。
どうみても2章の敵なんぞ一人で全員瞬殺できるのは言わないお約束。多分魔道書持ってなかったんだよ、うん
『封印』において、病人のエリウッド共々「何故本編で戦ってくれないのか」と話題に上がるキャラクターの一人。
ただしHPだけは尋常でなく低く 上級職Lv20でHP29 というとんでもない数値になっている。プリンセスだしね、仕方ないね。
司祭系の使いづらさからアーリアルが彼女専用になるのはよくある話。

ちなみに『覇者の剣』でもステータスが出てくるが、こんなチートなステータスではない。
以下が漫画版のステータスだが、キャラ的には妥当なところであろう。

クラス:プリンセス
Lv-10
HP-22
魔力-5
技-14
速さ-12
幸運-15
守備-6
魔防-14
体格-5
移動-5
属性-光

台詞

  • 止めたいと思っています。いえ、止めなくてはいけないのです。
  • お兄さま、何故このようなことを……。平和にすごしている人々を戦争に巻き込んでまで……。
  • ……私は ベルンの歴史に汚名を残すのでしょうね。『国を売った女』として……。
  • 私は一生裏切り者として憎まれ続けるのでしょうね。
    ロイ様、一つだけお約束下さい。ベルン本国に攻めこんでも、ベルンの民には……民だけには……。
  • いえ……お答えのないことが答えだと考えますわ。
  • うん! 私、元気よ。でも、おにいちゃまが毎日会いに来てくださったら、もっと、もーっと元気になれるわ!
  • 私の決意は変わりません。たとえ、国を売った女としてベルンの歴史に汚名を刻もうとも……。
  • ギネヴィアとお呼びください、お兄さま……いえ、ゼフィール王子。
  • 数多の戦乱をおさめてきた英雄が集う城……ここで私も平和な時代を築くための知恵を学んでゆきたいと存じます。
  • エクラ様……兄は単純に世界の征服などと考えるような人ではないのです。
    世界を「解放」しなければいけない……そう、兄は繰り返すようになりました。それは暗く、哀しい目で……。
    でも、だからといって他国を戦争に巻き込み、罪もない人々の命を奪っていい理由になるはずがありません……そうでしょう?
    幼い私に優しくしてくれたゼフィール兄様。あの頃に戻れないことは知っております。それでも……止めなくては。
    あなたの知恵と勇気が共にあれば、どんな困難も乗り越えられるでしょう。どうか、私と一緒に……。




私はギネヴィアと申します。……ベルン王ゼフィールは、私の兄です。

私は、兄を……止めなくてはなりません。



出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

ヒーローズには兄に遅れる事3年、20年11月に参戦。イラストは麻谷知世氏。
青属性の魔法使い。歩兵ユニット。
何気に立ち絵4種全てイラストが違う(通常攻撃絵と奥義絵は差分)兄に合わせたのだろうか?
原作のステータス的にアーリアルを使うためにいるという評価をされていたギネヴィアだったが、やっぱりアーリアルを持って参戦した。
ヒーローズにはゼフィールの封印時代(中年)と烈火時代(青年)が既に参戦しており、
ギネヴィアが見たらどう思うか……等とファンの間で言われていたが、ぞれがまさかの実現した

それは『想いを集めて』でのこと。
アスクに召喚されたギネヴィアはまさかの自分より年下であろう青年ゼフィールと出会う。
この青年ゼフィールにとってギネヴィアは幼女のため成長したギネヴィアの姿に驚いたが、同時に妹が立派になったんだから自分も立派な王になるという決意をする。
……実は青年ゼフィールは未来の自分に会った事がないらしく(存在は知っている)、未来に目を輝かせる兄を複雑な気持ちで見つめるギネヴィアであった。

それから自分もよく知る中年ゼフィールとイドゥンと出会う。
中年ゼフィールはアスク王国では一人の英雄なので何もしないが、
元の世界に帰ったら竜に世界を明け渡すために行動すると告げる。止めたければ勝手にしろと。

二人の兄と出会ったギネヴィアはシャロンに相談する。
もし青年ゼフィールに未来の事を教えれば人間に絶望せず、ベルン動乱は起きないのではないのかと。
しかしシャロンからは、そうすればベルン動乱は起きなくても、ゼフィールが戦争をしなかったせいでそれ以上の災厄が起きる可能性が生まれてしまう、と……。
それを聞いたギネヴィアの出した答えは……。


武器スキルは魔法特効、魔防+3にする『アーリアル』
戦闘後、自分と周囲2マスの味方を7回復。
自分から攻撃した時、または周囲2マスに味方がいる時、
戦闘中、攻撃、速さ、魔防+5、かつ、敵の「敵の守備か魔防の低い方でダメージ計算」を無効化する。

Aスキルに戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら攻撃、魔防+7。その状態で攻撃した時、戦闘後、自分に5ダメージを与える『攻撃魔防の渾身4』
Bスキルは戦闘中、敵の攻撃、魔防-3、かつ敵の攻撃、魔防の強化の+を無効にする『攻撃魔防の凪3』
Cスキルには周囲2マスの味方は、戦闘中、魔防+4、周囲2マス以内に味方がいる時、戦闘中、自身の魔防+4にする『魔防の相互大紋章』




追記・修正は暴走する兄を止めてからお願いします。

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