セイスモサウルス(ゾイド)

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セイスモサウルス(ゾイド) - (2022/05/18 (水) 22:32:07) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2022/05/17 (火) 22:35:42
更新日:2023/05/15 Mon 09:24:12
所要時間:約 ? 分で読めます




ここでは、タカラトミー(旧:トミー)による玩具シリーズ『ZOIDS』シリーズに登場する大型ゾイド・セイスモサウルスについて解説する。

●目次

スペック

全高:10.9m
全長:53.5m
重量:198t
最高速度:70km/h

誕生

発端-デスザウラーリニューアル計画-

ギュンター・プロイツェン・ムーロア陛下の囮作戦で手薄になったヘリック共和国首都を、鉄竜騎兵団が隙を突いたことで勃興を果たしたネオゼネバス帝国。

嘗ての栄光を知る上級将校たちは旧ゼネバス帝国の遺産であるデスザウラーを自国の技術だけで再設計するべきではないかと考えていた。

デスザウラーもオーガノイド・システムの応用によって操縦性を引き換えに高い戦闘能力を持っていたが、中央大陸制覇に向けた最後の課題は共和国残党の駆逐。

主力であるジェノザウラーバーサークフューラーは、ゼネバスの技術も含んでるとは言っても、ガイロス帝国製というそしりは否めない。


逆襲の巨竜によって死を呼ぶ巨竜が屠られたのは、まさにそんな折であった。




逆襲の巨竜を討つには?
-対ゴジュラスギガ用ゾイド-


クック要塞が攻め落とされた際、共和国残党に要のデスザウラーを叩き潰されたという凶報が技術部に届く。

ジャミングウェーブが通用しない上に、古代チタニウム装甲とハイパーEシールドによる防御力、追撃モードと格闘モードの切り替えによる高い機動性、そして気性の荒さと引き換えに得たデスザウラーすら屠る格闘能力。

ルイーズ大統領が遺したギガノトサウルス型野生体のデータを基に生まれたそれは、まさに次世代ゴジュラス

ネオゼネバスの将校は強敵の出現に衝撃を受けたが、技術者はあることを思いつく。

「相手の間合いで戦わなきゃいいじゃない!」

目指す方向は『長距離砲撃型』。
長距離砲撃の負荷に耐えうる素材として見つけたのは、超重量の巨体を支え、ずば抜けて強靭な耐久性とエネルギー伝達力を持つ竜脚類型野生体であった。

しかし、大口径荷電粒子砲は距離減衰が激しく、ゴジュラスギガは砲撃を受けても傷一つつかない。

かくしてデスザウラー再設計計画は対ゴジュラスギガ用ゾイド計画として組み込まれていく。


光弾の竜-セイスモサウルス誕生-

対ゴジュラスギガに必要なのは、長距離から封殺できること。

これは「絶対的な圧力で消し飛ばす」大口径荷電粒子砲を「威力を一点に全集中して貫通する」『超集束荷電粒子砲』に換装することでコンセプトを達成した。

また、荷電粒子砲持ちの弱点である荷電粒子吸入ファンを狙いにくい腹部に設置。
全身に張り巡らされたビーム砲台で的になるリスクも回避し、フェイルセーフとしてキメラブロックスとの融合マウントも備えた。

デスザウラー・ニューモデルであるセイスモサウルスは、ネオゼネバスの結集として相応しいゾイドとして誕生した。

兵装

  • 超集束荷電粒子砲(ゼネバス砲)
セイスモサウルスのアイデンティティ。
美しい吊り橋型の体を粒子加速器兼砲身にすることで限界距離でも格闘万歳を撃ち抜く威力を実現した。
ただ火器管制が追い付かないのか、ディメトロドンやグランチャーによる索敵・情報支援を要する。これが後に影響を及ぼすことになってしまう…

  • 小口径2連レーザー機銃(全31基)
接近を図る小型~中型機への対抗手段として長大なボディに張り巡らされた、荷電粒子をシャワーのごとく全方位に投射できる小口径火器。
小口径の宿命か、大型ゾイド相手には効果は薄いらしい。

  • 2連銃座式ビーム砲(2基)
BLOXマウントを兼ねる胴体部の銃座。

  • 地対空8連装ビーム砲(セイスモ8連砲)
詳細不明ながらも口径がやや大きく、威力重視の対空兵装。

  • キラーバイトファング、加重力衝撃テイル
フェイルセーフに近い近接兵装。
大型ゾイドにも対抗できるが、仮想敵となるゴジュラスについては割に合わない

合体形態

  • アルティメットセイスモ
セイスモ護衛用キメラブロックス群のうち、シザーストーム、レーザーストームと合体した重装備形態。コロコロコミック等の雑誌ではスティルアーマーも混ぜた重砲撃形態や格闘形態などのバリエーションも紹介されていた。
機動性は落ちるが射撃・格闘すべての能力が向上する基本形態の一つである。

  • ベルセルクセイスモ
スティルアーマーとの合体形態。ゴジュラスギガとの格闘戦というセイスモにとっての最悪のケースを想定されていた。
上述したアルティメットセイスモと共に『ゾイドフューザーズ』のラスボスの形態として登場した。

  • セイスモドラゴン
FZ版のキットで紹介されていたキメラドラゴンとの合体形態。

活躍

バトルストーリーの顛末

ZAC.2106年春、共和国軍残党に占拠されたクック要塞奪還が初陣となった。
この一戦でのセイスモは手始めにセオリー通りに長距離から狙撃。長距離からの思わぬ砲撃に混乱した隙をついて進軍し、アルティメットセイスモの攻撃力とゼネバス砲の至近弾でゴジュラスギガを含む共和国軍残党のゾイド部隊を殲滅。中央大陸制圧を決定的なモノにした。

しかし、転んでも只では起きない共和国軍は東方大陸に逃げ延び、ZAC.2107年に耐セイスモサウルス用ゾイド・凱龍輝をひっさげ中央大陸奪還に出た。この頃から雲行きが怪しくなってきた。
さらにZAC.2108年からは「索敵用ゾイドからの情報支援ができないと正確に狙えない」弱点を突くディメトロプテラを投入され、重狙撃型としての役割まで封殺されたことも重なり、ZAC.2109年、共和国軍によるネオゼネバス帝国首都への侵攻を許してしまった。

その後の去就は不明ではあるが、『3匹の虎伝説』では合体要員であるストーム兄弟やスティルアーマーがデスレイザーの随伴として現れたこと、メガデスザウラーの解説にゴジュラスギガのハイパーEシールドが言及されていたことを見るに、まだ絶滅していない可能性がある。

ゾイドフューザーズ

世界征服を狙う秘密結社・リヒタースケールの最終兵器として登場。ゲームではRSS(リヒタースケールスペシャル)と呼称されることもある。
黒と紫を基調とした悪役チックなカラーリングに加え、ゾイドアニメに登場するボスゾイド例に漏れず超大型化。そのためか小口径砲ですらかすっただけでゴジュラスギガが戦闘不能になるという理不尽な大火力となった。

帝王ギャラガーブルーシティ新市長アルファ・リヒターの強権に反抗するRD達Ziファイターを根絶やしにするため出撃。専用に大型化したストーム兄弟やスティルアーマーとのユニゾン形態で蹂躙した。
しかし、RDの怒りに呼応し真の力を開放したライガーゼロファルコンの必殺の一刺しによってボディを貫かれ爆発四散。リヒターも逮捕され、世界征服の野望も潰えた。

ちなみに、リヒタースケール仕様においても超集束荷電粒子砲が「ゼネバス砲」名義であったことについてゾイダー間でも疑問視されていたが、理由は判然としていない。

一方で、2022年現在までのゾイドアニメにおけるラスボスゾイドは
  • デスザウラー:破滅の魔獣と呼ばれた超古代のデウスエクスマキナ
  • バーサークフューラー:主人公機と同じくアルティメットXを持ったオーパーツゾイド
  • バイオティラノ:地上で失われた技術を基にした集大成
  • デスレックス:地球上にいたゾイドの半数を捕食したとされる「古代秘宝Z」
  • ゼログライジス:恐竜たちを絶滅に追いやった地球外ゾイド
といった具合で、その殆どがティラノサウルスやギガノトサウルスといった肉食恐竜型かつ古代絡みがメインだったのに対し、フューザーズに登場したセイスモサウルスは
  • 竜脚類型であり、古代とは脈絡のない、現代の力によって生み出されたラスボス
という変わったステータスを持っている。


追記・修正はゴジュラスギガをゼネバス砲による狙撃で封殺してからお願いいたします。

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