Z95星雲・ピカリの国

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Z95星雲・ピカリの国 - (2023/03/20 (月) 18:06:56) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2023/03/20 Mon 16:33:30
更新日:2024/01/03 Wed 08:34:25
所要時間:約 4 分で読めます




Z95星雲・ピカリの国とは、円谷プロの特撮映画『ウルトラマンゼアス』シリーズや、CM作品『ウルトラ出光人』の世界観に存在する星の名前である。
ただし、映像作品中では朝日勝人ことウルトラマンゼアスやウルトラ出光人の生まれ故郷として言及されるに留まり、後年の作品も含め物語中で直接ピカリの国の姿が描かれる機会はない。
本項では、映画公開当時にてれびくんデラックス愛蔵版レーベルより刊行された『ウルトラマンゼアス超全集』並びに『ウルトラマンゼアス2超全集』に掲載された設定を主として紹介する。


概要

地球から299万光年離れた宇宙の彼方に存在する星*1で、かつて地球に訪れたM78星雲・光の国のウルトラマン達とは「遠い遠い親戚」の間柄。

マルチバースを含む宇宙の平和を守る光の国の宇宙警備隊に対し、ピカリの国の住民たちの使命は宇宙全体の環境を守る事
『ゼアス』劇中でウルトラマンゼアスが地球に派遣されたように、環境汚染が広がり始めた惑星に警告を送ったり、他所の星々を汚そうとする悪質な侵略者と戦うのが主な使命とされる。
ピカリの国にそびえ立つ指令本部は宇宙の星々の環境汚染度を遂次チェックしており、環境の悪化した星を目指して日夜多くの戦士たちを派遣している。


種族・文化

ピカリの国の人々は、光の国のウルトラマン達の赤と銀の配色を反転させた以外は概ね似通った姿をしており、
『ゼアス2超全集』掲載のイラスト(絵:岡本英郎)では女性や老人、子供、果ては住民と同じ配色をしたネコやスズメらしき動物の姿も描かれている。

反面、過去に太陽の喪失などによる要因で、高度な科学と平和が保たれている反面自然環境についてはほぼ失われた事が伺える光の国とは対照的に、
ピカリの国は高度な文明と自然が融合し、豊富な緑などの自然が保たれているとされ、宇宙で一番清潔な星とも言われている。
それ故ピカリの国の住民達は皆綺麗好きで、文明も徹底的なリサイクルシステムを完備しているため、廃棄物の少なさも宇宙一を誇っている。
全てのエネルギー源は超クリーンとされる「スーパーゼアスα」なるものが採用されており、大気汚染の類も全く存在しない。
『ゼアス超全集』におけるウルトラマンゼアスの能力紹介ページでは、カラータイマーの点滅は時間制限ではなく身体の汚染具合により生じるとされていたり、
前述した動植物の存在からして、プラズマスパークで生きる光の国の人々とは、姿や心の在り方が似ているだけで生物的には根本的に異なる種族であるとも解釈できるだろう。

また、ピカリの国の戦士達の特徴としては、カプセル怪獣とのパートナーシップが重要視されるとのこと。
宇宙の環境を守るピカリの国の戦士は訓練・実戦共にカプセル怪獣との協力を必須としており、厳しい訓練を積む過程で、戦士とカプセル怪獣の間に強い絆を作る事を是としている。
カプセル怪獣が戦士を真の主人と認める事で、主人の持つ「Zカプセル」(『ゼアス2』劇中でも勝人にピカリの国の父親から贈られた物)の居住性の良い四次元空間の中に収納され、
また主人たる戦士も一人前の戦士として一目置かれるようになるという。
そういう意味では、自前のカプセル怪獣を持たず、基本単身で敵と戦い続けている劇中のゼアスは、戦士としてはまだ修行中の成長中途、と言えるのかもしれない。
ピカリの国においてはカプセル怪獣は一般的な存在であるようで、戦闘訓練の他にも街の開発や清掃などに動員されているイラストも超全集に載っており、
特に『ゼアス2』劇中にも登場したミラクロンは複数場面で別個体が描かれていたりとピカリの国では比較的普遍的な存在であるようだ。


ピカリ文字

ピカリの国では「ピカリ文字」と通称される独自の言語が使用されており、文字はそれぞれ地球の日本語のカナに対応している。
これは超全集独自の設定でなく、『ゼアス2』でもゼアスの父親が「心を鍛えよ*2というメッセージで送ったウルトラサインとして実際に劇中で使用されているものである。
……と超全集では紹介されていたが、現在の円谷プロの公式設定では、『ゼアス2』劇中で使用された文字は「ウルトラ文字」と呼ばれるM78星雲・光の国の共通言語とされており、
今となってはピカリ文字の設定も超全集独自の設定として事実上無かった事になってるようである。


公式作品中での扱い

前述の通り、映画『ウルトラマンゼアス』並びに『ウルトラマンゼアス2 超人大戦・光と影』では朝日勝人ことウルトラマンゼアスの故郷として存在が示されるだけで、
劇中ではピカリの国からカプセル怪獣・ミラクロンが派遣されることなどはあったものの、直接舞台になった事は無い。
配信作品『ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突』でもゼアスの出身として本人の口から言及されるもの、ほぼ同様の扱いである。


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