ライラ(鋼の錬金術師)

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ライラ(鋼の錬金術師) - (2017/01/22 (日) 18:11:24) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/01/23(日) 16:16:17
更新日:2023/10/19 Thu 13:07:16
所要時間:約 12 分で読めます




鋼の錬金術師』の登場人物。






国家に尽くす、立派な国家錬金術師になるのが、私の夢です

第一期テレビアニメにおけるオリジナルキャラクターで、黒髪のおかっぱと切れ長の目が特徴的な美少女。
黒い衣装が良く似合い、実は意外とグラマラスで巨乳。そしてメイド。
触媒であるペンダントを使って空気の流れをコントロールする錬金術を使う。



国家錬金術師に憧れているが、ユースウェルの炭鉱を牛耳っていたヨキにいいように利用されていた。
ヨキの命令で街を破壊し、エドと戦うものの敗北する。
1話限りのゲストキャラにしておくにはもったいない美貌で、再登場を望む声もあった。



その願いが聞き届けられたのか、エド達がイズミの師匠ダンテの屋敷を訪れた際に再登場を果たす。
すっかり丸くなってお茶目で可愛い性格に激変しており、これはこれでOKと喜んだ人たちがいたとか。
ちなみによく見れば分かるが、乳のサイズがラスト級に成長している。


ライラ「あなた方のおかげですわぁ。私に追記修正を教えてくれた///」
エド「お前性格変わってねぇか?」


































…………しかし、グリードがダンテの屋敷に逃れた際に事態が一変する。





グリードに対してその出自を知っているかのような台詞を放ち、彼の骨とダンテの死体を見せつける。
そして、仕掛けられていた錬成陣のトラップでグリードが紅い石(賢者の石の未完成品)を吐き出すと、いつの間にか姿を消していた。
これにより大幅に弱体化したグリードはエドとの一騎打ちで命を落とす結果に。

その後、再びエドの前に姿を現したリオールではロゼスカーに協力し、最後はロゼと共に街を脱出した。
そして迎えた第4クールOP。そこには冷たく笑う唇がエロいライラの姿が…。















【さらなるネタバレ】








だって…同じ代価を払っても同じものが得られるとは限らない



等価交換というのは、弱者が自分を慰める言い訳なのよ




ホーエンハイムによって暴かれたその正体はライラの肉体を乗っ取ったダンテである。
ダンテこそホーエンハイムと共に他者の肉体を乗っ取りながら永い時の中を生き続け、
ホムンクルスを使役して賢者の石を生成してきた全ての黒幕であり元凶たる存在だった。
つまり、見た目は美少女、中身はバァさん
魂の劣化に伴い、ライラの体は生きたまま急速に腐敗が進行している。その為、香水をつけて腐臭を誤魔化していた。

憑依のタイミングは33話と34話の間。

乗り移られたライラ本人の魂は、ダンテの魂と共にある。
彼女の人格は全く残ってないが、声がライラのままだったり、ライラの知っていた事をダンテも知っているので、
実質的に一体化している、と言えなくもない。
分かりやすく例えれば、原作のリンとグリードの関係に似ている。

ある意味皮肉な形ではあったが、ライラの「立派な錬金術師になる」と言う夢も実現した形になった。
実は憑依前後で髪の長さが少し違う

ゲストキャラから異例の大出世をしたように思われがちだが、放送当時メインライターの特集インタビューによると、
実は最初からラスボスになることが決まっており、それを見越してかかずゆみ氏がキャスティングされていた。

スタッフの思惑通り、等価交換の矛盾を突きつけてエドを完全に言い負かす様はまさに圧巻。



そして言動がいちいちエロい。


ホーエンハイムと若い体を試す気満々。
ロゼの体を乗っ取った後はエルリック兄弟との恋愛を楽しみにさえしていたらしい。

…そしてそのロゼとは…




…地下都市で二人っきりで何をしていたんだと小一時間(ry



「兄弟はロゼが好き」と言っていたが、このガチレズっぷりを見る限りでは自分の方がロゼにガチ惚れしてる様にしか見えなかった。
彼女自身も尽くした恋人に捨てられるわ、息子には死なれるわと、かなり不幸で寂しい女であった為、
似たような境遇のロゼに共感し、互いに慰め合っているうちに惹かれていったのかもしれない。
(なお、軍の独房で凌辱の日々を受け続けていたであろうロゼを拾ったのは完全に善意。最初から肉体のストックとしてキープしたのではない)
二人が終盤着ていたドレスは一人では着れないデザインのものなので、最低でもお互い裸になってドレスを着せ合うぐらい深い関係になっているという事は確実である。

ホムンクルス達は「賢者の石で完全な人間にする」との口実で利用していたに過ぎず、石を勝手に使おうとしたラースからは手足を奪うなど駒としか見ていない。
ただし、エンヴィーだけは元母子という関係に加えて残忍性でウマが合ったらしく、他のホムンクルスとは異なり全ての思惑を知った上で協力関係を築いている。
しかしながら、エンヴィーはエンヴィーでいずれ彼女を出し抜き、世界を我が物にするという野望を抱いていたのだが。

計画が成功するあと一歩のところで、賢者の石と化したアルフォンスがエドを甦らせるために自らを犠牲にしてしまったことで計画は失敗。
動揺した彼女は思わずロゼを置いて逃亡してしまうが、最後は脱出するためのエレベーター内で、自らが理性を消したグラトニーに襲われ、因果応報で自業自得な結末を迎えた。
駒として使っていたホムンクルスに襲われるとは、中々シュールである。
ただし、明確に死んだ描写はないので、密かに生き延びている可能性も捨てきれない。
しかしそうだとしても、もう二度と賢者の石を手に入れることはできず、ライラの肉体のまま生き続ける事になるだろう。



【余談】

かなり歪んだ恋愛観の持ち主で、やった事は確かに悪辣ではあったが、言葉自体は極めて正論で「外道」と言うわけではなかった。
上記の通り、今作で世界征服やら人類滅亡やらを考えていたのはエンヴィーである。
むしろ「自分に正直」と言う所は、ラスト同様に非常に人間臭い人物と言える。

彼女が願ったのはただ一つ。

愛する人と添い遂げたい。

ただそれだけだった。
少なくとも、最初に死にゆくホーエンハイムを助けたのは、純粋に愛する人を助けたいが故の感情からだった筈である。
…だが、彼女は長い年月の中でそれを忘れてしまった。

そして、ロゼの方は彼女を愛していた節も見受けられた。
ホーエンハイムの心が彼女に向かなくなった今、彼女が本当に添い遂げるべき人間はロゼだったのかもしれない。
一番欲しかったものを既に手に入れながらも、その事に気付くことは結局なかったのである。
(この点は原作のグリードと真逆であると言える)

人間の欲望に忠実すぎたこと、昔の恋に縛られ過ぎたこと、そして「愛」を求めながら自分に向けられる「愛」にはひたすらに鈍感だったのが、彼女の不幸だったのかもしれない…。
…「自分自身がホムンクルスになっちゃえば良かったんじゃね?」とは言ってはいけない。

その憎みきれない悪役ぶりとライラの美貌から、一部ではカルト的な高い人気を得ている。
ロゼともそのまま結ばれてほしい、と言う意見も少なからずある。

劇場版では撮影所のお茶くみ女優としてツンツンしながら登場。
余談だがアニメ二期「FA」でも、終盤において老ダンテそっくりな老婦人がカメオ出演している。
入江監督曰く「ダンテ本人ではない」との事。



【台詞集】



仕方ないわ、私たち人間は弱いのだから


賢者の石に近づくものは滅びる、それは軍人とて例外ではない


残念だわ。この子の身体に入ってホーエンハイムの息子と恋をしてみるのが楽しみだったのに


国家錬金術師試験ってあったわね?それに通るために何人もが勉強に時間を費やす、それは代価。
でも実際に通るのはほんの一握り。
そもそも錬金術を同じように学んでも実力には大きな差が生まれる…それに人の命もまた平等ではない


そのままじゃ赤ん坊は死ぬわね…本当に簡単に殺すことが出来る。
なら、その子はただ死ぬために生まれてきたの?
その子は努力して必死に生きるための代価を払っている、でもそれで得られるのは死、だけ。
一方で人を殺しても生き延びている者もいるわ。
どんなに生きるための努力をしても人は死ぬときには死ぬ。
何の努力もせず富や権力に恵まれて一生幸福に過ごす者に比べれば随分と不公平ね。
この世は随分と残酷ね。それゆえに美しいとも言えるけれど


これが現実よ、或いは代価が足りなかったのかしら?いつだって代価は少し足りないもの…




ダンテ「生きながらえてWikiを守っていると言ってもいいわ。アニヲタが賢者の石で馬鹿な追記修正をしないように」
エド「ふざけるな! お前もアニヲタだ」
ダンテ「もう、違うわ」

出典:©荒川弘/スクウェアエニックス・毎日放送・アニプレックス・ボンズ・ 電通2003

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