MAP兵器

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MAP兵器 - (2019/03/21 (木) 22:36:49) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/11/13(土) 02:08:15
更新日:2024/04/13 Sat 19:45:00
所要時間:約 8 分で読めます




MAP兵器(マップへいき)とは『スーパーロボット大戦』シリーズを始めとするシミュレーションRPGに於ける武器・兵器・技。
尤も、ほとんどスパロボ専門の用語のような代物であり、意外と他のSLGプレイヤーにマップ兵器と言ってもその概念をしらない人も多い。
オリジナルジェネレーションでは「Mass Amplitude Preemptive-strike Weapon(大量広域先制攻撃兵器)」の略称として「MAPW」と言われている。

【スパロボにおいて】

通常、スパロボに於いては敵ユニットを攻撃する際、攻撃を行うユニットを選択。
使用する武装を決定し、射程・地形などの条件をクリアした場合のみ、しかるのち対象となる敵ユニットへの攻撃が可能になり、プレイヤーが決定すると攻撃を開始する。
この方法をとった場合、戦闘ムービーに突入することになる。だが戦闘ムービーに入らず、MAP上で攻撃を行う武装がMAP兵器と呼ばれるものである。
現在では処理が軽い携帯機では戦闘ムービーが入ることもある。時には複合型になったり、味方は戦闘ムービー、敵はMAP演出という住み分けがされることもある。

使用すると「1ユニットのみ」を選択して攻撃する通常武装と違い、「射程範囲内の全てのユニット」を一斉に攻撃する。
用途は様々で、たとえば範囲内の敵を全て一撃で倒せるように削ったあと、「幸運」や「祝福(倒した敵が落とす資金が二倍になる精神コマンド)」「努力」「応援(経験値が二倍になる(ry)」などを使って資金や経験値を荒稼ぎすることも可能である。
αシリーズ以降は撃墜数を稼ぐことによるメリットが多様化したので、それらを得たいパイロットに使わせて撃墜数を稼ぐというケースも多くのプレイヤーに実施されている模様。
ただし作品によっては経験値(溜まればレベルアップ)・PP(特殊技能や能力値養成に使う)が通常より半減することもある。

あまりに強力であるため、
  • 大抵は「高EN消費」「使用弾数・低」など、補給無しで何回もぶっ放せるものではない
  • 必要気力が高かったりして精神コマンド無しに戦闘開始直後には使用不能
  • 移動後には使用不能
  • 高性能レーダー(武器の射程を+1する強化パーツ)系の強化パーツや精神コマンド「狙撃」では射程が伸ばせない
  • 改造の上昇率が他と比べ低い
など、制限が多い。

基本的には敵・味方の区別なく範囲内のユニットにダメージを与える為、油断していると自軍まで壊滅させてしまうことも。
一応「味方識別式」のものもあるが、それほど多くは存在しない。主流はやはり無差別式である。
逆にそれを利用してHPが減ると発動するスキルを発動させたり、わざとダメージを受けた味方を修理して経験値を稼ぐというテクもある。



かくして、それらの制限を突破し、敵が密集する地帯に突入する際のワクワク感と、使った後のスッキリ感は異常。
うじゃうじゃいた敵が次の瞬間には消え去っているのである。
敵から反撃を受けることもない為、使い方によっては一方的に敵を殲滅することが可能である。

スパロボのMAP兵器は「防御」も「回避」も「援護防御」もされない点でも優れているが、裏を返すと敵に使われた際それらが牙を剥いてくることでもある。注意されたし。



【他のゲームにおいて】

一回の行動で複数の敵ユニットを攻撃できるという武装は他のS-RPGにも登場するが、
弾数・威力・命中率に比べて、移動後に使用可能か否かは、ジャンル全体で見ると比較的緩い傾向にある。

R-TYPE Tactics系列では敵もMAP兵器を撃ち返してくる事がある。

Gジェネでは威力は固定であり、HPに直接数値分のダメージを与える。
経験値は入らないためうまく削りに使いたいが、1年戦争あたりの機体にはオーバーキルなことも多い。



◆タイプ


◇自機中心型
その名の通り、自機を中心に範囲攻撃を行うタイプ。
威力が絶大なものや射程が広いものが多い反面、味方を巻き込む可能性も一際高い。
また再行動の精神コマンドが使えない場合、一旦敵陣ド真ん中に送り込まなければならないため、生存力も求められる。


◇方向指定型
発射する方向を自分で選択するタイプ。
射程が長い反面、範囲自体は狭かったりして使い辛い。
が、敵が連なった時を狙ってぶっ放す瞬間はどのタイプにも勝る至福。
似たタイプに、攻撃範囲が扇状に広がる放射型もある。
かつてのスパロボは敵の移動AIがこれで狩れと言わんばかりの作りだったことも特記しておく。


◇着弾点指定型
射程内のマス目を選ぶと、そこを基点に更に攻撃範囲が表れるタイプ。
範囲自体が狭い分、味方を巻き込みにくいピンポイントな活用法が魅力。


◇移動攻撃型
射程内のマス目を選ぶと自機からそのマスまでのルートが表示されそのルートに居る敵にダメージ与えつつそのマスまで移動する。
範囲が微妙な上に独走しがちなので使いにくい。採用例もかなり少なめ。



◆使用例

  • 敵を一気に片付けたい時
  • ちまちま削るのがだるい時
  • 経験値稼ぎのエサを沢山作りたい時
  • 面倒臭い時
  • 資金稼ぎで
  • 経験値稼ぎで
  • 撃墜数稼ぎで
  • 早解きで
  • EN消費→補給→EN消費→補給→EN消費→補給…
  • ムカつく味方を消し飛ばす時
  • ムカつくミストを消し飛ばす時



◆主な伝説のMAP兵器

基本的にすべてスパロボでの採用例。だいたい精神コマンドが絡んで真の力を発揮する。


ファミコン版『第2次』より登場する史上初のマップ兵器。
自機中心に味方を識別する上、移動後使用も可能と言うチート武器。乱戦でも使える。
現在でこそ味方識別はあまり珍しくないが、昔はほとんどオリジナルの専売特許だった。
特にウインキー時代は敵が異常に強かったため、反撃されないこれで大量に削る→各自のペースで対処するのがデフォになってたほど。
最近では威力が削られ気味。
類似品にヴァルシオーネのサイコブラスターがある。


  • ハイパーメガ粒子砲(アーガマ)
『第3次』くらい古くからスパロボをプレイしている多くのプレイヤーのMAP兵器初体験となったであろうMAP兵器。
ただし見た目の割に威力は控えめ。ほとんどの場合「底力」発動用。


こちらも多くのプレイヤーにはおなじみのMAP兵器。
威力がある上に、ジュドーが幸運を持つことが多かったために多用された。*1
そのぶん燃費の悪さが欠点で、無改造で1発、改造しても2・3発が限界というケースが多い。
作品によっては移動後に幸運のハイメガキャノンをぶっ放す事も。
2017/02/23に『V』にてひさかたぶりに登場。乗り換え勢の強い味方であり、カスタムボーナスで取り回しを強化できた。


高い気力が求められる上に1発だが、核の威力は圧巻。
着弾点指定型+広範囲に炸裂するタイプなので、気力さえ何とかすれば使いやすいのも魅力。
『第4次』では凄まじすぎる威力なせいで、補給と気力回復を整えればネオ・グランゾン(隠しラスボス)ですら消し炭。
『F完結編』以降は威力面でだいぶ自重するようになった。偶に敵に撃たれそうになるケースもある。


昔は移動型だったが、後に方向指定型になった珍しい変化を遂げたタイプ。
こちらもハイメガキャノンのような扱いで使える。


  • バスターランチャー(バッシュなど)
エルガイムMk-Ⅱなども使えるが、敵が使ってくることでプレイヤーの記憶に残ったタイプ。*2
序盤では恐るべき威力で、これでMAP兵器を意識した陣取りを学んだ人も多い。


方向を指定後、着弾点を指定する珍しいタイプ。
燃費こそ悪いものの威力は凄まじく、スパロボAでは基地に陣取り高性能照準器を付ければクイン・マンサもタイマンで消滅させられる。


自機中心タイプだが、ヒイロはニュータイプ勢に比べてNT補正が無く回避も劣る為、敵陣に突っ込ませるにはある程度の改造やパイロット育成が必要。ゼロシステムである程度の補正が可能だが気力を上げないと真価を発揮できない。
これに加えて方向指定型のMAP兵器版ツインバスターライフルも持つが、中心のマスが空いた2本の直線タイプの癖のある範囲の為、敵を巻き込み辛いのが難点。
シリーズによっては範囲は狭い分移動後にも使用可能な時があり、こちらは非常に使い勝手が良く、通常戦闘よりもこれを主力とした運用がメインとなる作品もある。


MAP兵器版はスパロボRの頃からあったが一番猛威を振るったのはスパロボD
なにせブライトが愛(戦闘に必要な精神コマンドがまとめてかかる)持ち、弾数もなかなか。
愛の核ミサイルで消し飛んだ雑魚は数知れず。
「ブライトめ・・・!やるな!」
なお、アクシズとかSTMCが関わらない場合は装備されない。


必要気力こそ高いものの、高威力、高い機体性能、次元連結システムによるEN回復とまさしく悪魔のMAP兵器。
ゼオライマーが通った後にはペンペン草も残らない。登場するタイトルすべてで語り草である。
欠点らしい欠点といえば経験値が偏るくらいか。


着弾点指定型に加えて、味方識別、ボルテッカの威力を併せ持つ化け物。
さらに強化パーツ、フル改造ボーナスまで燃費を考えて選ぶと、気力さえたまれば後は毎ターン撃ち放題という低燃費を持つ。


『Z』で活躍。自機中心タイプだが、ニルヴァーシュが連続ターゲット補正をものともしない回避力を持つため、敵陣につっこませやすい。
ほとんどのプレイヤーは撃墜数ランキング1位にいつもレントンの顔があった。


方向指定型だが、範囲が広い上に原作の都合上により味方識別可能。とにかく燃費が悪く、核エンジンの力を持ってしても足りない。
『K』では弾数1発(一応最大で3発)にされたため、せっかくの核エンジンによるEN回復が無意味という下げっぷり。
そのくせアトリーム人はほぼ同じ性能のMAP兵器をEN消費で撃てたりする。


方向指定型で射程がマップの端まで届く上に威力も高い。
但しシリーズによっては「月の出てないマップで使えない」や「一定ターン経過しないと使えない」等、制限も多い。
また、ツインはなぜか劇中の描写に反して機体正面が攻撃範囲でないという惜しい要素も。

しかし、第3次スパロボZ天獄篇では大幅なてこ入れがなされる。
  • 開始直後から1発分撃てる
  • チャージ完了まで2ターン、月が出ていれば1ターン(中盤でステージ問わず1ターンでチャージ完了する)
  • 機体正面も攻撃範囲になり、寄せれた敵を巻き込みやすくなった
こうして再現度に磨きがかかり、終盤の強敵共にも通用する強力なMAP兵器となった。


ご存知スパロボ史上最強のMAP兵器。使用するにはいろいろ調整が要るが、原作同様に場を戦慄させる超性能。
射程∞、威力は表記が9999(第三次αでは実質12000)。
威力、射程ともに反則的に強い。
『第3次α』はイデオンがF完結編と違い、暴走しなくなったため格段に使いやすくなった。
極端な話、これを手に入れれば後はエンディングまで一直線である。


  • サンダークラッシュ(グレイターキン)
記念すべき、初敵ユニット使用MAP兵器。イベントでも使うがその時近くにいると巻き込まれる。


  • ビッグバンウェーブ(ボスユニット多数)
ウインキー時代を代表する自機中心型MAP兵器。
ディカステスやバラン・シュナイルの異星人ラスボスを始め、ヴァルシオン改、ネオ・グランゾン、挙げ句の果てにラ・ギアスの機体にも搭載されている。


  • 邪龍鱗(ツヴァイザーゲイン)
OG2で、自分が放ったMAP兵器に自分だけが食らうと言う素晴らしい命中率で、ヘタレワカメ伝説に新たな1ページを加えた。いわばネタMAP兵器。
残念ながらOGSでは修正された。



追記・修正は敵の密集地帯で方向や着弾点を指定してボタンを押し、お願いします。

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