迫撃砲(兵器)

登録日:2012/02/19(日) 07:09:24
更新日:2020/12/28 Mon 15:51:59
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隊長、120mm迫撃砲の、
発射準備、完了しました。

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迫撃砲(はくげきほう 英:Mortar)

通常、榴弾砲等の火砲は砲兵が運用する兵器である。
しかし迫撃砲はその簡易な構造や運搬が容易なことから、前線で手軽に重火力を投射出来る支援兵器として歩兵が運用する。
ただし大口径砲については砲兵が運用する場合もあり、旧軍では歩兵の扱う迫撃砲を曲射歩兵砲と称していた。

大まかな特徴として、
  • 低初速低反動で発射出来るため、砲弾を重量化し破壊力を大きく出来る
  • 構造が簡易、運搬が容易なため少人数で運用可能
  • 製造にかかるコストも安価で、大量生産可能
と言った点がある。

また口径により分類されており具体的には、
  • 口径37~60mm→軽迫撃砲
  • 口径70~82mm→中迫撃砲
  • 口径100mm~→重迫撃砲
とされている。

軽迫撃砲クラスでは最低1名で運用可能(弾薬運搬係を除く)であるが、重迫撃砲クラスになると牽引のため車両が必要となる。 


【構造】

迫撃砲本体の構造は大まかに分けて砲身、底盤、支持架から成り、同口径の榴弾砲に比べて極めて単純な作りになっている。

どれくらい簡単かと言うと、タリバンや極左過激派の民兵やゲリラが即席で作れてしまうほど。
とは言え、そこは即席兵器。
しかも元より命中精度があまり良くない迫撃砲なので戦果のほどはお察しください。

花火筒も迫撃砲の一種と言えるから、それを思い浮かべてみてもいい。

一部の大口径重迫撃砲を除き、ほとんどの迫撃砲の砲身はライフリングが切られていない滑腔砲身。
そのため、迫撃砲弾は安定翼が付いている。


装填は砲口装填式で、砲口より滑り落とされた砲弾が底にある撃針に叩かれ発射される仕組みになっている。


このため、一発の発射にかかる時間がとても短く速射性が高いのも迫撃砲の特徴と言える。
もっとも自走迫撃砲では、自動装填装置付きの後装式も実用化されている。

底盤は発射の反動を地面に吸収させる部品であり、
迫撃砲を運用する際には水平な地面にしっかりと底盤を固定する必要がある。


一方、上の画像のFH-70のような砲兵が運用する榴弾砲は装填は後装式、
発射の反動は駐退機により吸収するため大型で複雑な構造であり、
運用にかかる人員が迫撃砲と比べて多く必要である。


【弾道と射程】

他の榴弾砲と比較して、迫撃砲の弾道は射角45゚以上の曲射弾道を描き、砲弾は大きく山なりに飛んでいく。
そのため射程は短く安定翼の付いた砲弾は横風に流されやすいといった点がある。

だが射程が短いと言っても中迫で5km~は当たり前、重迫クラスでは10km~に及ぶ。
砲弾もGPS誘導可能な物も存在し、命中精度は向上している。

また、防御側から見ればその弾道ゆえに、破壊力の高い砲弾がほぼ真上から降ってくることになるため、
土嚢や掩体などの正面からの攻撃に強い陣地に隠れていても「頭がお留守だぜ」となるのである。


【照準】

歩兵が運用する迫撃砲も、他の野戦砲と同じく間接照準、間接射撃が基本となる。

例えば、

図の目標を狙う場合、観測班=FOはA角を計り地図上などでさらにB角を定めて、射撃陣地に方位角A-Bを連絡する。
連絡を受けた射撃陣地は、照準器でA-B角をとって観測班を照準すれば射向は目標に向く。

……らしい。

これはもう砲兵科の分野なので正直、建て主はチンプンである。
砲兵や間接照準・射撃について説明すると丸々項目が1個出来るので割愛する、させてください……頭が痛い。

ちなみに今は、小難しい弾道計算はほとんど弾道計算コンピューターがやってくれるので、わかんない人はコンピューターに任せよう。

歴戦の兵士の中には、長い経験から『このくらいだろ~』と山勘で撃って当てる人もいる。

さすが古参兵、凄ェ!!


【主な迫撃砲】

  • L16 81mm迫撃砲
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イギリスが開発した迫撃砲。
迷兵器には事欠かないあの大英帝国が作ったが、ちゃんと撃てる優秀な奴。

  • 120mm迫撃砲RT
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こちらはフランス製。
陸上自衛隊でも運用中で、普通科が保有する中では最大の火砲。
第一空挺団水陸機動団の特科大隊、及び即応機動連隊の火力支援中隊ではこれがメイン。
多連装ロケット兵器(MLRS)ですら火砲の定数内に含まれる自衛隊も迫撃砲は例外で、榴弾砲の減勢が続くポスト冷戦時代では貴重な直接支援火力になっている。

  • 96式120mm自走迫撃砲

上記の120mm迫撃砲を装軌式装甲車に積んで、機動力を付与した物。
予定では複数の部隊に配備されるはずだったが、配備予定の部隊の一部に96式装輪装甲車が配備され、
『せっかく新型の装輪式で統一したのに装軌式を配備するの? なら配備しなくてもよくね?』といらない子に。
結局たった24両しか生産されなかった存在意義のよくわからない娘。


【余談】

先の大戦時、日本陸軍は八九式重擲弾筒という50mm口径の優れた軽迫撃砲を運用していた。

上の写真のような使い方が本来の使い方。
そしてこの火器に注目していた連合軍。
鹵獲した品を使ってみたところ……
















\オー!! ベリーフィットデース!!/


使 い 方 を 間 違 え た

ニー・モーター(ひざ撃ち迫撃砲)などと、あだ名を付けたために、使い方を誤り負傷者が続出。
上のような撃ち方をすると大腿骨がボッキリと折れる。
挙げ句米軍が鹵獲兵器のマニュアルに途中から膝に当てて使うな、と書き加えたとか。

アホだなぁ~

















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最終更新:2020年12月28日 15:51