バナナをわすれた!(ビーストウォーズメタルス)

登録日:2012/05/14(月) 02:19:21
更新日:2021/03/29 Mon 23:52:17
所要時間:約 6 分で読めます





「今日のビーストは見なくていいや!……あっ、ウソウソ、見てくれよな!」




【概要】

「あれ?」

アニメ史上、他に類を見ないカオス回である。
「俺のエビチャーハンどこ行った?」

そもそも日本語版のビーストウォーズは声優達が自由にアドリブを入れる事で有名だった。
この傾向は無印からメタルスへ、更に話数が進むにつれて強くなっていく。

「このエビチャーハン誰のー?」

「あー!貴様、俺のエビチャーハーン!」

そして迎えた最終回が「バナナをわすれた!」であった。
そう、


最 終 回 で あ る


「俺のエビチャーハンだよぉ…(´;ω;`)ブワッ」



さて、先程26話と書いたが、25話の内容を少し書いておこう。

「前回の、ビーストウォーズは!」


「終わった…ようやく宇宙の未来は、救われた…」
「ばーいばーいき~ん!」
「ぶ~ん。ボクちゃん、なんだかとってもハッピーだぶ~ん。これでいいのだ!」

…そう、長く苦しい戦いの末、サイバトロンがドラゴンメガトロンを倒してセイバートロン星へと帰還するハッピーエンドであった。
しかし、サイバトロンの面々はなんとなく煮え切らない思いを隠せない様子。

「ねぇ、コンボイ」
「なんだい?」
「これで終わりでいいの?メタルス」
「う~ん……」
「こんな終わり方でさぁ……」
「ねぇ……」
「……影山さんの歌の間、考えさせてくれ」
「堀江美都子さんも、歌ってますデース!うー♪」

~エンディングテーマを挟んで~

「で?考えまとまった?」
「う~ん……」
「『うーん』じゃわかんないよ!放送時間も残り少ないんだからさぁ、なんとかしてよリーダー!」
「う~ん……!」
「コンボイ!」
「コンボイ!」
「コンボイ!」
「コンボイ!」
「コンボイさん!」
「コンちゃん!」


「あ゛-っ!!」
「「何!?」」


「バナナを忘れた!!」
「「えぇー!?」」
「よーし!バナナを取りに戻ろう!地球へ!
「「えぇー!?」」
「決めた!私は地球に帰る!みんないいな!」
「「えぇー!?」」
「『えー』じゃないよ!私が帰ると言ったら帰るんだ!次回、


ファイナルリミックス『バナナをわすれた!』


 おちゃのしみに!」

「『お楽しみに』でしょ!それでいいのかな?」
「いいのかな?」
「いいのかな?」
「いいのかな?」
「いいのかな?」
「いいのかな?」

いいの!?アハハハハハ…」



そんなわけでもうちょっとだけ続くことになったビーストウォーズ。
その内容は映像は全て本編の使い回し台本には「面白い事を言え」とだけ書かれていたとすら囁かれる、伝説の公式MADであった。

死んだキャラは何事も無かったかのように復活!

「歌うのに飽きたんだよ…」

メタ発言や中の人ネタは当たり前!!

「今までのシリーズ構成は一体何だったんだ?SF的な設定はどこ行っちゃったんだ~!?」

他局の番組名や実在の芸能人の名前なども平気で出しまくる!!!

「どんな衣装だろ、小林さん…」

こうしてただ「カオス」としか表現できない伝説の回が誕生したのであった。

「アタチの出番まだ?」


【ストーリー】

ドラゴンメガトロンを捕まえてセイバートロン星へ向かうサイバトロンだったが、コンボイがバナナを忘れてきたためすぐさま地球へ引き返すハメに。
一方、契約の書のはみだしの欄には「真の勇者が伝説のバナナの種を手に入れるであろう」と書かれていた。
チータス「ほんまかいな?」
……という事で伝説のバナナの種を探すサイバトロンとデストロン……。

本編開始1分の時点でストーリーに整合性などない。

捕まった筈のメガトロンは何故か復活を遂げた部下と一緒に活動を再開。
種の在処は人類の祖先、つまり原人が知っていると知り襲撃するが、原人たちは何故かセリフを喋れるようになっていた。
一応、チータスやワスピーター達との交流で覚えたとも解釈できるけど

「おい、あいつら台詞喋ってるぜ」
「どうしてか分からないけど好都合だギッチョン」


何やかんやで原人の子を助け、伝説のバナナの種を手に入れたサイバトロン。しかし、何と伝説のバナナの種は2つあった!
2つ目の種の在処を知るため、コンボイはメガトロンとの一騎打ちを行う。しりとりと早口言葉で。


コンボイに敗北したメガトロンは契約の書に記された2つ目の種について語る。

「契約の書にはこう記されている。『限りなく真実に近い模倣したもの、二つ目の種を手に入れるであろう』」
「つまり!物真似の上手い奴が勝ちだ」

こうして開催された物真似大会はカオスを極めたが、最終的にチータスが似てるんだか似てないんだかわからない豊臣秀吉の物真似で満点を出しサイバトロンが勝利。

「終わった…ようやく宇宙の未来は、救われた…」
「こんなんでいいんか~~~!?」

今度こそ宇宙に平和が戻り、最後は登場キャラ全員で視聴者の皆さんに意外とじんわりくるお別れの挨拶をしてメタルスは完結した。

と、簡単に紹介したが実際のカオスぶりはここで書ききれない。是非、自分の目と耳で確かめて欲しい。
もう一度言うがこれは最終回である。


【放送内容】

■OP


やぁ。皆、元気かな?
今日は、影山さんの歌を皆で歌うぞ! 準備はいいかな?

『イェェェェェェェェェェイ!!』

それじゃあ、ビーストウォーズメタルスの始まりだ!!

『Yeaaaaaaaaaaaaaaaaah!!!』

CG版ビーストウォーズシリーズの風物詩である「声優も一緒に歌う合唱OP」
今回は後期OPである「千年のソルジャー」。
…なのだが今回は声優のアドリブが異常なまでに過熱化。
声優の人数も増え、最早誰が何を言っているのかほぼ分からない…というかノリが完全に飲み会の後のカラオケ屋でやる二次会
参加メンバー:コンボイ、チータス、ラットルライノックスシルバーボルト、テプスチャージ、タイガーファルコンブラックウィドーダイノボット、メガトロン、タランス、ランページワスピーター


■ナレーション

主にクイックストライクが行う。強引なストーリーを展開するのに必要不可欠な要素。
  • 「語り:クイック・森本・ストライク・レオ」
  • 「歌:さだいのぼっとまさし」
等と表示され、当然のようにパロディだらけである。


■合間のアドリブ

話の途中に何の脈絡もなく入るアドリブ達。もはや声優が好き放題遊んでいるだけである。
会話だったり単発だったりする上、すぐに場面が切り替わる事もあるためカオスに拍車がかかっている。

「ダメだこりゃー!!」


■五秒CM傑作選

番組前に流れる「この後は、○○○」というアレのまとめ。
「傑作選」という時点で想像できるだろうが、普段から当然のようにやりたい放題だった事がよく分かる。

「この後は、第520回紅白歌合戦!」

「俺、ビーストやめてモーニング娘。に入るわ……えっ、駄目?」

「オイラだって電気ネズミなのになんであいつだけ……あぁ、この後はビースト」


■物真似対決

最大のカオス。
前述のように突拍子の無い展開で開催され、他局や中の人ネタ、明らかに小中学生には分からないネタなどを使いまくる。
「あまりにも似てない場合はお仕置き」との事だが、物真似をしてお仕置きされなかったのはブラックウィドーのみ。一応、インフェルノも最初の物真似だけはお仕置きされなかった。
また中の人ネタをした場合も即お仕置きであった。
ちなみにランページ(というか檜山氏)は「モノマネできんけぇ」という事でパスしてた。

◆内容
  • ピカチュウbyブラックウィドー(似てた。ちなみにブラックウィドーがトランスメタルス2になる回の五秒CMでもやった事あり)
  • 銭形警部byインフェルノ(もちろん納谷さんの方。似てた)
  • 小嶋元太byチータス(反則
  • 刑事コロンボbyクイックストライク(似てたが「良い子のみんなにはわかんねーよ!」ということでお仕置き)
  • ジャムおじさんbyライノックス(結構似てたがお仕置き)
  • 桑田真澄byワスピーター(お仕置き)
  • 中田英寿byワスピーター(お仕置き。加藤氏も半分笑ってた)
  • 鬼塚英吉byチータス(反則
  • ポパイbyインフェルノ(お仕置き)
  • クリス・ペプラーbyインフェルノ(アニヲタ的には『仮面ライダードライブ』の「ベルトさん」。お仕置き)
  • 小林克也byインフェルノ(アニヲタ的には『仮面ライダービルド』のビルドドライバー音声。お仕置き)
  • 太田真一郎byインフェルノ(アニヲタ的にはアニメ版『ボボボーボ・ボーボボ』のナレーションの人。似てたけどお仕置き。「やな感じぃ~!!」
  • 薬師丸ひろ子byブラックウィドー(激似。メガトロン…というか千葉氏が一番食いついていた)
  • ヤカンの湯の沸いた音byタランス(お仕置き。本人は「上手いっ!」と自画自賛)
  • ジャイアンbyデプスチャージ(たてかべジャイアン。似てたけど他局のせいかお仕置き)
  • 工藤新一byラットル(反則。言い切る前にお仕置き)
  • 豊臣秀吉byチータス(「似てるんだか似てないんだか全然わかんねぇのに、満点ダー!!」

「あのー…拙者がまだやってないで…ござるでしょ?」

■ED


これまでやりたい放題だった内容と打って変わって、EDとともに今回登場したキャラクター達による「良い子のみんなへのお別れの挨拶」で幕を閉じる。

「またいつか会おう。それまで元気で!」
「ごはん残さないで食べろよ~!じゃんじゃ~ん!」
「宿題、ちゃんとやるんだよ!約束だよ!」
「虫歯になんないように、歯ぁ磨いてね!」
「愛こそすべて、いつも心に愛をデスッ!」
「お部屋の片づけ、ちゃんとしなきゃダメっシャよ?」
「海を汚さないでくれよ、えーいっ!」
「あんまり出番なかったけど、拙者を忘れないでね~!(泣)」

「悲しい時は、俺様を思い出して笑ってくれ!」
「ボクちゃんも頑張るぶ~ん。みんなも頑張ってくれ!」
「はい、ごっつんこー!胸張ってごっつんこー!」
「元気よく遊べよ~、ギッチョンチョンチョンチョ~ン!」
「つらい時は、笑うと楽しいっスよ」
「自分の好きな事やりゃあええんじゃ!」
「ま、何事も無理しないでいこうぜ!あばよッ!」

みんな!『ビーストウォーズメタルス』は、今日でオシマイだ。たくさんの応援、どうも有り難う!
みんなが私たちのことを忘れないでくれたら、またきっと会える……ホントだよ!それまで、元気でな!


最後の締めもあっておふざけ少なめながらも清涼感のある内容。
ちなみに放送当時、提供画面の後にファイヤーコンボイによるナレーションで後番組『トランスフォーマー カーロボット』の新番組予告が流れた。



■カオスが終わって

こうしてカオスなままに幕を閉じたメタルスだが、そのカオスはより酷さを増してリターンズへと引き継がれる。
どのくらいかと言うと、リターンズから参加したある声優面白いアドリブができなかったと収録後の帰り道で悔し泣きある声優また面白いアドリブをしなければならないのかというストレスから脱毛したくらいである。

さて、そんなリターンズの最終回は…

バナナはどこだ?R

伝 説 再 び

メタルスの時よりも無理矢理で投げやりで申し訳程度のストーリー、声優が殆ど素、等の理由から声優の座談会に映像をつけただけと言われる。
だいたい合ってる
「打ち上げまだ?」

なお「R」はリターンズあるいはR指定の略。
オラクルがビーストの面々に振った「はずばなー(フリートーク対決・恥ずかしい話)」では、どいつもこいつも強烈な下ネタを披露してくれる。
ちなみにバナナは1ミリも出てこない。
強いて言えば某声優自分のバナナに根性焼きをしてしまった話をするくらいで……
「打ち上げ、まだ?」

ぶっちゃけ、(はずばな〜大会)優勝はオラクル(by神奈延年氏)である。
ん〜ちなみにオラクルはねー えー…
カノジョとエッチしてた時におっきなオナラしてー
それからすぐ別れました。その後。


流石に実際に放送はされず、DVD最終巻のオマケ扱いとなっているが、あろうことかカートゥーンネットワーク等一部では放送してしまった模様
「打ち上げまだぁ?」

【余談】

どうしてこのようなエピソードが作られたかと言うと、2話ほど劇場映画用に流用したために空いてしまった分の穴埋めをする必要があったため。
もうひとつのリミックス回「バナナはどこ?」は比較的マシ。だが合唱EDのクイックストライクに全てを持って行かれる
ん?普通に総集編でいいだろって?バカヤロウ!それじゃビーストじゃねぇだろう!
(一応映像は全て流用なのである意味では総集編と言い張れなくはないこともない)

また、あまりのカオスっぷりに視聴者から抗議や批判ではなく疑問のお電話が多数あったという。


「アニヲタwikiのりどみにはこう記されている。『みんなで楽しくをモットーに公開している簡易ウィキです』」
「つまり!追記・修正の上手い奴が勝ちだ」

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2021年03月29日 23:52