墓場島殺人事件(金田一少年の事件簿)

登録日:2011/05/23(月) 01:11:49
更新日:2021/02/17 Wed 23:18:23
所要時間:約 17 分で読めます





も…もうだめよ

あ…あ……あたしたち……


あたしたち みんな

亡霊兵士に殺されちゃうんだわ!!


『墓場島殺人事件』は、『金田一少年の事件簿』での事件の1つであり、かつて金田一少年が解決した事件のうちの一件。
単行本第19巻と第20巻に収録。全11話。
テレビドラマでは第2シーズン第8話・第9話として1997年9月7日と14日に、テレビアニメでは第60話~第62話として1998年8月24日~9月7日にかけて放送された。
登場する怪人は「亡霊兵士」(ドラマ版では「生き残り兵士」)

ドラマ版(堂本剛編の最終回)のこの回は現在では放送不可能なレベルの超グロシーンや、途轍もなく残虐かつ悲惨な殺害シーンといった演出が盛り込まれており、
現在までのドラマ版金田一では1、2を争うトラウマ回である。
アニメ版の容疑者リストは上段が左から森下、陣馬、平嶋、岡崎で、下段が岩野、難波、萩元、檜山、米村の順でバックは桃色。


以下、ネタバレにご注意下さい。





【事件の始まり】

夏休みに突入したある日、一たちはクラスメートの麗美の提案で、旅館を経営するクラスメート・平嶋の実家がある沖縄*1へバカンスに向かう。
しかし平嶋の実家が予想以上にこじんまりした旅館で、周囲も漁村で遊ぶ場所も無く困っていたところ、偶然出会った旅行会社の男の誘いに乗り、近くにある無人島を訪れる。
だがその島はかつての激戦地であり、幾つもの戦闘機の残骸や骸骨が転がるような不気味な島であった。
そんな中、一たちはサバゲーに興じていた大学生に出会う。しかしその夜、山上で爆発が起こり、翌朝、2チームに分かれていた大学生グループの片方が全滅していたことが発覚する…。
果たして、この島に伝わる、亡霊兵士の伝説とは…!?


【事件関係者】
  • 森下麗美
CV:大谷育江/演:建みさと
一達の同級生の一人。ノリのいい性格で、帰郷する平嶋に付いていこうと立案したのは彼女。
お風呂のサービスシーンを披露する。
途中、サバイバルゲームチームの檜山に辛く当たられる。
自分が付き合っている陣馬が威張るだけで役にたたないことに落胆、その点、一を「普段はボーっとしているがいざという時には頼りになる」と評し、その彼と一緒にいる美雪のことを羨ましがっている。
ドラマ版では原作の平嶋に近い大人しい性格になっており、真壁に思いを寄せている。
アニメ版の中の人は本作以前にも初の劇場版『オペラ座館・新たなる殺人』に出演している。
また『名探偵コナン』に登場する少年探偵団のメンバーだったりする。

  • 岡崎浩司郎
CV:高戸靖広
一達の同級生の一人。ツアー参加の理由が「陣馬の友達だから。」とかなりあっさりした物で片付けられている。
平嶋と付き合っているようだが、本命は美雪らしい。
持ち歌はシャ乱Qの「ズルい女」。
原作発表当時は問題なかったのだが、サザエ時空の影響をもろに食らって8年前にはミスチルの「HERO」が発表されていた事になったため、趣味が古い高校生になってしまった

  • 陣馬剛史
CV:林延年(現:神奈延年)
一達の同級生の一人。アウトドア派だが、その知識はあまり役に立たなかった。
短気で傲慢な性格。麗美と付き合っているようだったが…
アニメでは上記の様な短気、及び傲慢さは無くなった分、若干キャラが薄くなってしまった。

  • 平嶋千絵
CV:岩井由希子(現:岩居由希子)
一達の同級生の一人。墓場島近くの漁村の出身。大人しい性格。
島のこともよく知っていて、ずっと「亡霊兵士」に怯えていたが…
途中、岡崎に銃を向ける檜山に対し、人が変わったかのように食ってかかる一幕も。
ドラマ版では鷹島友代が代役になっているが…
森下同様、アニメ版の中の人は『名探偵コナン』の少年探偵団のメンバーである。

  • 岩野渉
CV:二又一成/演:ケイン・コスギ
サバゲチームのリーダー。
大学4年。整った顔立ちのイケメンであり、良識ある人物のように見えるが…
ドラマ版では帰国子女の設定になっており、ニンジャブラックウルトラマンパワードを演じた、ケイン・コスギが演じている。

  • 難波昌平
CV:河本浩之/演:村松亮太郎
岩野チームのメンバーの一人。大学3年。関西弁を話すノリのいいあんちゃん。
テント内で寝ているところに、首にナイフを突き立てられ、死亡。
ドラマ版では萩元よりも先に殺されるが、首の後ろを一撃で、おそらく苦しむ間もなく死んだであろう原作とは違い
寝袋の上からメッタ刺しにされ、泡立った鮮血をゴボゴボ吐き出しながら絶命すると言う、下手なスプラッター映画顔負けのトラウマレベルの演出である。

余談だが、2016年度のスーパー戦隊シリーズ・動物戦隊ジュウオウジャーに出演している俳優が彼と同音異字である。

  • 萩元哲範
CV:渋谷茂/演:NARUKO
岩野チームのメンバーの一人。東大3年。マザコンでピザ。
「2年前」に何かをやらかしたらしいが…。
二重の見張りの中、防空壕で寝ていた所を銃剣で首を一突きにされ殺害される。
ドラマ版では(叫び声が周囲に聞こえないように)口に詰め物をされた上で、寝袋の上からメッタ刺しにされ、刺される度に足がビクンビクンと痙攣するという難波同様に一思いには死ねない苦しみが描かれた。

  • 檜山達之
CV:檜山修之/演:金子賢
岩野チームの(ry 大学2年。1年前に入ったらしい。
イケメンだが根暗な上に嫌味な性格の銃オタク。
しかし事件が起こると豹変し、まるで本物の軍人みたいになってしまった。
一に対し、美雪を狙っているかのような発言をしたが、ただ一をからかって楽しむだけのハッタリであった。
アニメの中の人は一文字違いの勇者王。スタッフGJ。
後に3次元で明智警視セルフパロキャラ事情聴取される家政婦になるのは別の話
ドラマ版の中の人は、2014年のベストボディジャパン東京大会で優勝を果たすなど肉体美としても有名である。

  • 米村
CV:長谷部浩一/演:正名僕蔵
もう一つのサバゲチームのリーダー。極度の近視で凄まじく分厚い眼鏡を掛けている。立ちション中に犯人に襲われる。(ドラマ版では気配を感じ、所持していた銃を乱射しまくっていた。誰もおらず「気のせいか」と安堵した後襲われる)
爆発現場には眼鏡が遺留品として残っていたため、彼もチームメイト共々爆死させられたようだが…。
原作では容疑者リストに含まれなかったが、アニメ版では追加された。米村チームの中で彼だけが容疑者に入ったことがあるトリックを解くための伏線になっている。

  • 井坂
  • 河野
  • 守屋
CV:鈴木琢磨(井坂)・林延年(現:神奈延年)(河野)・高戸靖広(守屋)
演:増田英治(井坂)・有吉崇匡(河野)・松上順也(守屋)
米村チームのメンバー。井坂はバンダナにスキンヘッドが特徴。やせ形のほうが河野で、ほくろがあるのが守屋。
全員最初に爆死させられ、バラバラ死体となって発見される。ドラマ版では平然とゴミをポイ捨てしたりするなど、素行の悪い描写が強調されている。
爆発現場には河野の双眼鏡、守屋の腕時計が遺留品として残っていたが、
井坂は遺留品の代わりに、原作では首だけ、ドラマ版では上半身のみの状態と化していた。
アニメ版では、このまま放送するのは流石にまずかったからか、全員遺体の破片すらも残らない爆死となった(原作よりも扱いが悪くなっている気がしなくもないが)。
原作、アニメ版共に容疑者リストからハブられている。

  • 日本兵の格好をした男
一達の目の前に現れてきた謎の男。亡霊兵士と見られていたが……。
彼が隠れていた防空壕を探すと、逆さまに書かれた辞世の句らしき文言が残されていた。

  • 旅行会社の男
CV:平田広明/演:神戸浩
一達を墓場島での無人島ツアーに招いた男。
一達を墓場島に送り届けた後、数日分のキャンプ用品と無線機を一達に渡し、4日後に迎えに来ることを約束して去る。
が、無線機は最初から電池切れであったうえに、なぜか、一達の写真を持っていた……。
ちなみに、アニメ版での中の人はいつきさんである。


【レギュラー陣】
毎度おなじみ主人公。
美雪とのひと夏の思い出づくりの為平嶋の帰郷旅行に参加。
小さい頃から器用だったらしく、今回はお手製のボウガン(自分と美雪の2人分作った)やトラップ作り、途中で犯人を罠にはめようとするなど、推理以外でも大活躍。
しかしその一方で、サバイバルチームの乱戦に巻き込まれて銃弾(BB弾か何か)を諸に受けてボロボロにされたり、「亡霊兵士」に絞殺されかかるなど、散々な目にもあっている。
特に後者は、1度岩野の身代わりになって(頼まれて見張りを代わった)犯人を罠にはめて追い詰めるが、スキを突かれて逃げられ、直後後ろから来た何者かに絞殺されかかる。たまたま美雪が差し入れに来たので、犯人は自分が襲っているのが岩野でないことに気づき、離して逃げたが、彼女が来なかったら本当に殺されていたかもしれない。いつも美雪を危機から救っている一だが、今回は逆に救われたのだった。しかし、この一件には、犯人が暴露してしまった、ある秘密が隠されていた…。
中盤、檜山の挑発に乗って美雪への想いを暴露してしまうが…聞こえてませんでした。残念。
とはいえ、そのことが、事件を解くうえで、思わぬ突破口となる…。
また、告白が聞こえていなかったのは残念だったが、美雪が亡霊兵士を見て悲鳴を上げた際に真っ先に駆けつけていて、ちゃんと彼女に対する男気は見せている。

ドラマ版では、麗美の恋を応援してほしいと頼まれたものの、麗美の恋心を無断で真壁本人に打ち明けるというさり気なく惨いことをしている。
そんなんだから美雪との仲がなかなか進展しないんだよ…。
しかし、ある意味自業自得の形で重傷を負った真壁を見捨てず、移動時に背負い、自分の分の食糧を分けたり、原作にて終盤途中にて自身を陥れたある人物の事も庇う姿は流石主人公、男前である。
ちなみに、この回で覚えたモールス信号は後の事件でも役に立つ事になる。

毎度おなじみヒロイン。
平嶋の帰郷旅行に参加することになるが、「男の子を1人誘って」と言われて「男の子と一緒に旅行だなんて親が…」と困惑。しかし、平嶋に「美雪ちゃんはいいじゃない。幼なじみの彼と一緒なら」と、近くで見ていた一を指名され、「結局アレか…」とうんざり(?)顔。嬉しいくせに。実際、森下に一のことを褒められてドキッとしていたり、自分の分もボウガンを作ってもらって嬉しそうにしていた。
中盤、一の告白同然の言葉を…?聞こえませんでした。本当に残念
なお、美雪本人は何事も無く済んでいたが、今回は逆に一の危機を救っている。
たまたま美雪が様子を見に来なければ、犯人は、自分の襲っている相手が無関係の一であることに気づかなかったかもしれない。
何も無い代わりに、亡霊兵士の姿を目撃、悲鳴を上げた。
また、今回、彼女の几帳面さが、ダイイングメッセージを解く大きなヒントになった。

ドラマ版では一たちの旅行に最初から同行しておらず、行方不明になった一たちを必死に捜索する姿が描かれている。

通称・佐木2号。
南の島への旅行の話を聞きつけ、勝手に同行。
だがそのことが大いに役に立つことになり、犯人に関する決定的な証拠をビデオに収めることに…。
なお、今回は兄の1号(竜太)も天使となってコマの端に登場している場面が二箇所ある。

ドラマ版では佐木1号(竜太)が死亡していないため、今回の事件に同行するのも1号になっている。
墓場島に同行しなかった美雪に代わって一の隣の防空壕で就寝しており、翌日からなぜか挙動不審に…?
てっきり自分が一に告白されたものだと思い込んでました。アッー!

毎度おなじみオッサン。
今回はエピローグに登場。
ドラマ版では一を野球観戦に誘うつもりだったり、一たちの救助などで要所で活躍している。

麗美が自分に好意を寄せていると一に明かされほいほい墓場島までついてくるが、悲惨な殺人事件に巻き込まれることに…。
プライドが高く潔癖症の気がある彼には、墓場島でのサバイバルや、軍人気取りで真壁に暴力を繰り返す檜山の行動が相当堪えたらしく、後編の冒頭で水を独り占めして逃げようとする暴挙に走り、その結果トラップにかかり木の杭が太腿を貫通するという重傷を負い、傷口が化膿して危険が迫るという、原作の「悲恋湖伝説殺人事件」における美雪と同じような目に遭った。
その後は自分を見捨てようとしない一たちの優しさにすっかりしおらしくなり、なんとか生還。
ちなみに、後編では一に「眼鏡なくてもちゃんと見えてるじゃんか」と突っ込まれた際に「伊達眼鏡なんだ。…インテリに見えるだろ?」とまさかのカミングアウトをしている。

  • 鷹島友代(ドラマ版のみ)
原作における平嶋の代役。
真壁に恋する麗美を応援しようと、一に真壁を旅行に誘うよう頼み込んだ。







【以下、事件の真相…更なるネタバレ注意】





「辞世の句」は、漢字とカタカナで構成されている。

漢字はモールス信号における長点、カタカナは短点に相当する

「辞世の句」を全て解読すると、ヒヤマハムラノイキノコリ








俺がこんなガキと共犯だと? 笑わせんじゃねえよ!

殺人鬼『亡霊兵士』は……この俺さ!!





  • 檜山達之
この事件の犯人「亡霊兵士」
実は、島の中では対立しているように見えた森下麗美とは共犯者という関係。幼馴染であり、恋人でもあった。
根暗で陰険な性格であるのも演技であり、本来は穏やかで心優しい青年。
麗美と同じ「村の生き残り」であり、自分達の家族や故郷を奪った岩野達を憎み殺人を行った。
偶然レストランで岩野たちが話しているのを見て、麗美が警察に突き出そうと言ったが証拠不十分で釈放されるということで、自分たちで殺害をしようと決意した。
米村の辞世の句に見せかけたモールス信号形式のダイイングメッセージで犯人だと暴かれる。


村の生き残り? 復讐?

なんだよそれ。俺はただアーミー気取りのお坊っちゃん連中に心底ムカついてただけさ

俺にとっちゃ最高の三日間だったぜ。チャチな遊びじゃなく、生の殺しを体験できたんだからなっ


犯人であることがバレた後も麗美を庇うために前述のセリフを吐いたりするなどキチガイを演じていたが、岩野を殺そうとしたところで騙されていたはずの一が彼を庇うのを見て、「そいつは自分が助かるために関係ねーお前まで身代わりにした男だぞ! そんなサイテー野郎をお前はかばうのか!!」と
本来の悲しい復讐心をぶちまけてしまう。その言葉に一は「俺が助けたいのは、あんたらのほうだよ――」と吐露した。
最期は麗美を庇う形で自刃(アニメでは服毒)。その際には『金田一少年』史に残る名言を残して逝った…。



復讐なんてろくなもんじゃねぇ… もし…そんなこと考えてる奴がいたら言ってやりてぇよ…

復讐なんざ… もう…やめちまえって…

もっと…てめーの人生… 大…切に…



生き…て…

原作では、一が自殺をさせてしまった最後手前の犯人(原作版では黒死蝶殺人事件が最後。ただし、「自殺を図るも生きながらえたり、一以外の人物が止めたりする事によって結果的に未遂に終わったものの、彼が自殺そのものを止められなかった犯人」はこれ以降もいる)。
それだけに、その言葉は深い…。
一が以降の事件で自殺を否定したり、必死で止めたりするのはこの檜山の言葉が彼の心の中に今も残っているからなのかもしれない(もっとも、これ以前に犯人が自殺した話でも、別に肯定したわけでも止めなかったわけでもなく、むしろ止めようとする姿勢は同じであり、ただ単に相手がいきなり自殺を図ったので止めようがなかっただけなのだが)

ミリタリーオタクなのは演技であるはずだが、その入れ込みっぷりは完全にサバゲにハマってたように見えなくもない。
コーヒーに砂糖を3個入れるあたり、見た目によらず甘党らしい。

ドラマ版では演技のためとはいえ、真壁を銃で殴りつけるなどの暴力描写が原作以上に多く、かなり印象の悪いキャラにされていたが、緊張状態に耐え切れず水を持って逃げようとした真壁を追い掛けている際、彼がサバイバルチームが仕掛けたトラップ(対殺人犯を想定し底に尖った木の杭が設置されたかなり危険なもの)の方向へ向かっていることに気付き、岩野たちが「待て!」としか叫ばない中で唯一「そっちへ行くな!」と警告の言葉を発していた。
原作やアニメと違い自殺はしなかったものの、暴走した岩野から鷹島を庇ってナイフで刺され死亡する。
また、鷹島が妊娠していることを岩野を殺そうとしたときに明かされており、最期に「元気な赤ちゃん産めよ」と言い遺した。





あの赤い悪魔が…
あたしたちの村を食い尽くしてしまったのよ…!!





  • 森下麗美
檜山の共犯者・「もう一人の亡霊兵士」
幼馴染であり恋人の達之と生まれ故郷の長野県黒坂村でつつましく暮らしていたが、ある日岩野たちの過失で村は全焼。
故郷と家族を失った2人は東京に出てきて(檜山は元々東京の大学に進学する事が決まっており、麗美は東京に住んでいる親戚に引き取られていた)、過去を忘れようと慌ただしい生活を送っていたが、喫茶店でのデート中にたまたまその場に居合わせた岩野たちが黒坂村での火災について話しているのを聞いてしまい…
その張本人が岩野たちであることを知った2人は復讐のために以後、別々に分かれて行動して無関係の別人同士としての関係を築きつつ、計画を練っていた。

皆にコーヒーを配る際、いつもの癖で檜山に砂糖を3個渡してしまった(しかも1個はわざわざ2個入りの袋を破って追加していた)ことから、彼の細かな好みまでよく知っている間柄だと一に気づかれた。
檜山が一の注意を引いている間に萩元を刺殺。アリバイ工作のために一のお惚気話を一言一句話したが、逆隣りの防空壕にいた美雪は厚い土壁に遮られて一の話が全く聞こえなかった(=それを麗美が知っていたということは、唯一一の声を聞いていた檜山から教えられたとしか考えられない)ことから共犯だと暴かれた。

ちなみに暴かれた際に「もう一回同じ事話そうか?」と麗美が言う場面があるのだが、本当に話されたら一は後でどうするつもりだったのだろうか。
ただ、一が岩野の身代わりに見張りをしていた時、彼の罠にはまり、岩野を殺しに来た犯人はなんとか逃げ去ったが、直後にもう1人が一を後ろから襲撃したことで、彼に犯人が2人いることを気づかせるきっかけになってしまった。
また、「森の中でキャンプを黒い糸で囲う」という一の罠により、犯人が内部にいると断定されてしまったのも、計算外だった。(糸が切れていなかった=犯人はキャンプの外から来た人間ではない)
檜山が自殺した際「何よこんな奴、死んで当然よ!」と強がりながらも涙を流していた。

最期まで自分を庇おうとした檜山の死を無駄にしたくないという思いから逮捕後も黙秘を続けていたが、檜山の子供の妊娠の発覚を機に、
我が子のために罪の償いのために生きるを決心し、全てを自供した。

なお、難波殺しについては、どっちの犯行だったのかは、ハッキリしていない。

また、一が身代わりになっている時に岩野を殺しに来た犯人と、後ろから一を襲った犯人、どっちが檜山でどっちが森下だったのかも不明(『犯人たちの事件簿』では、岩野を殺しに来たのは檜山、一を背後から襲ったのは麗美に設定されていた)。
アニメでは、岩野が一に身代わりの交代をお願いしているシーンで傍に檜山がおり、彼らのやり取りを聞いていた可能性があるが…
檜山が身代わりを知っておりその情報が麗美にきちんと伝わっていたとすると、岩野がいないことを承知で無関係な一の方を狙って殺すために見張り場に行ったことになり、かえって辻褄が合わない*2



達之… 復讐なんて、もういいよ…!!

私、達之の赤ちゃん産みたいよ…!!


  • 鷹島友代(ドラマ版のみ)
ドラマ版における「もう一人の亡霊兵士」。生まれ故郷の(以下省略)。勿論、檜山の子供を身籠っている。
しかし、彼女はドラマ版のオペラ座館では、早乙女の代役で、月島冬子の自殺の原因を作った事も有るワケだし…。
ハッキリ言って岩野たちに復讐する資格はない…!!

コーヒーを渡す際に檜山だけ砂糖の数を多めに渡したことから一に檜山と知り合いだとばれてしまい、共犯だと暴かれた。(これは原作の森下と同じ流れ)

  • 難波昌平
  • 萩元哲範
  • 井坂
  • 河野
  • 守屋
萩元の火の不始末により、村人32人が焼け死ぬ大惨事を引き起こしてしまう。
しかも、萩元は前にもボヤ騒ぎを起こしかけてたらしい。

なお、岩野は火災について「仕方ないよあの時は空気も乾いてて風も強かったしさ!」と自分達の過失すら否定し、米村に至っては自分たちが消火活動も避難誘導もせず逃げたことを棚に上げ、「自分たちの焚き火は村から離れていたのになぜ逃げられなかったんだ?」と他人事のように言った上、「ちょうど同じ頃村の誰かが火ィ出してたんじゃない?」と村人に責任転嫁する始末。
米村以外の米村チームの3人は殺される前、守屋が2年前の火災のことを話そうとしたところ井坂は「嫌なことを思い出させるなよ!」と言うなど過失とはいえ大勢の人を死なせたことを全く反省していなかったようである。
当然のことながら、サバゲーの愛好家として…どころか、そもそも人間として最低な奴らの集団としかいえない(火災の一件前にも時々サバゲーの為に黒坂村を訪れていたようだが、人の家の苗木を踏み荒らすなど前々から所業がよろしくなかった様子。)。

ドラマ版では黒坂村の火災もわざと放火した疑惑が掛かっており、実際に岩野達が警察に容疑者としてマークされていた。

  • 岩野渉
途中で自分達が命を狙われる動機に気づき、一を身代りにしようとするというゲスなことをやってしまう*3

結局サバゲーチームの中で唯一生存するが、剣持警部曰く「今回の件で相当参っている」との事で、その後は潔く警察で取り調べを受けている。
 米村が最初の爆発で死亡しておらず、トリックに利用されていたことを知った際、真っ先に彼の安否を一に聞くなどリーダーということもあり仲間意識は強かったようである。

…と原作ではまだ良心が残っていたが、ドラマ版では
  • 大惨事の真相が露になり、剣持警部が「こいつは法が裁く」と逮捕しようとすると鷹島を人質にして逃げようとする(ドラマ版ではすでにこの時点で警察が島に来ており、絶海の孤島から逃げ切れる可能性なんてゼロに等しいのに悪あがきをする)。
  • 取り押さえようとした一や剣持警部に抵抗し、危害を加える。
  • 挙げ句、鷹島を助けようとした檜山を刺殺してしまい、剣持警部から怒りを買うも、「正当防衛だ!俺は悪くない!!」と逆ギレ以外の何物でもない主張をして、激怒した一に殴られる。
…という、清々しいまでに最低な奴に改変されており、当時はまだまだカタコトだったケインの日本語台詞と相まって金田一少年屈指のネタ及びクズキャラとなってしまった。
当然ながらこの一件も殺人罪であり、余罪もあることだし、情状酌量の余地もないので刑期は相当なものに及ぶと思われる。

実は岩野の名前はなんと公募で金田一参加権を得た一般の方のフルネーム。本当にどうしてこうなった。
公式ガイドブックのファイナルではスタッフ座談会の中で「(岩野の扱いについて)読者から苦情がきた」と語られており、「最初は割と無個性なキャラで嫌な人間になる予定はなかったが、脚色の段階でああなってしまった」、「もっと無難な役にしておけばよかった」という旨の発言が掲載されている。
ちなみに、ドラマ版では名前の読みが「ワタル」から「ショウ」に変更されている。
恐らく前述の岩野氏に対する配慮なのだろうが…違う、問題はそこじゃない。

  • 米村
黒坂村全焼事件の犯人の一人。実は爆死しておらず、その前に犯人に拉致されていた。その後は助けを求められないように(方法は不明だが)喉を潰された上で眼鏡を奪われ、亡霊兵士に仕立てあげられる。
眼鏡を奪ったのは、極度の近視である彼を裸眼状態にすることで、彼が人と遭遇した際にそれが自分を監禁した犯人か仲間かを判別できず逃げるように仕向けるためと、爆発現場に眼鏡を残し彼が死んだと見せ掛けるため。(「爆殺」という方法を選んだのも、遺体がバラバラになることで何人死んだか分からなくさせるためである。)
解放直前に食べさせられていた毒入りカプセルを仕込んだパンにより、毒死(ドラマ版では溺死に変更)。
しかし、彼は犯人に見つかってもバレないように辞世の句に見せかけたモールス信号をその場に残し、それが事件解決のキッカケとなった。
ちなみに、暗号が逆さまに書かれていたのは、両手を縛られていた彼が、後ろ手に書いたためだった。

一は、「辞世の句」を見て『文章だけを書き写していた』ため、それを見ても暗号を解くことはできなかった。しかし、同じく文章を自分のメモに書き写した美雪は、几帳面な性格が幸いして、『文章の途切れた部分まで忠実に書き写していた』ため、モールス信号めいた並びになっていることがよく表れていて、一が暗号を解く大きなヒントとなった。
なぜ檜山が村の生き残りであることを米村が知っていたのかは不明。うっかり檜山本人がバラしてしまったのだろうか。

ちなみに、ドラマ版で一と真壁が交わす「眼鏡なくてもちゃんと見えてるじゃんか」「伊達眼鏡なんだ」というやり取りは、さりげなく米村の眼鏡についての伏線を補強する役割を果たしていたりする。

  • 岡崎浩司郎
  • 平嶋千絵
成長した平嶋の気丈さを見て岡崎が惚れ直し、事件後、晴れて相思相愛になる。
後に文化祭にて仲睦まじい様子を見せていた。
そして岡崎は(後に出て来る村上草太ほど多くは無いものの)準レギュラーとしてのポジションを獲得し、その過程で、「金田一とは中学からの付き合いだった」事が発覚した。
不謹慎な言い方になるが、コイツがこの事件で1番得をした。
防空壕で見張りをしているとき一に美雪と幼なじみだったことを確認しているため一と中学からの付き合いというのは明らかに後付けである。

  • 陣馬剛史
森下に思いを寄せていたが、勿論彼女の眼中にはなかった。しかも妊娠が発覚し…。
森下は檜山一途であったので、今の今までなんだかんだとはぐらかされていた可能性は高い。
自分自身に情けない面があったせいもあるとはいえ、彼からすれば大切な恋心を喪ってしまったどころか、最初から相手にすらされてなかったということなので、実に哀しい。アニメでは印象の悪い部分はなくなっているため余計かわいそうである。
一と美雪の関係は彼からすれば実に羨ましく、眩しく見えることであろう。
彼が女性不信にならない事を祈るばかりである…

ちなみに、このことが原因かどうか定かではないが、今回ツアーでやって来た不動高校のメンバーの中では、犯人の1人だった森下を除くと、コイツだけこれ以降の作品に登場していない。

  • 旅行会社の男
実は檜山達に雇われており、2人のどちらかから送られたと思われる、一達全員の写真を持っていて、最初から荷物と電池切れの無線機を用意し、一達を墓場島に連れて行くよう頼まれていた(4日後に迎えに来ると言ったのは本当だと思われる)。
しかし、まさか自分が人殺しの片棒を担がされていたとは思ってもみなかっただろう。
ただ、持っていた写真は6枚なのに、荷物は急に、しかも勝手について来た佐木の分も入れて7人分あった理由は不明。
ドラマ版では剣持達に身柄を拘束されている様子が描かれている。



【謎解きについて】
この事件は金田一少年では珍しい「犯人が共犯」な事件である。その点に気が付ければ、犯人当て自体はヒントがしっかり描写されているので分かりやすいだろう。
ただし、トリックを完全に解き切るにはダイイングメッセージの犯人情報だけでは不十分で、もう少し作中の手掛かりとなる物事について深く掘り下げていく必要がある。(と言っても一部のトリックは問題編の内に金田一が解いてしまうが…)
全体的にはトリックそのものはそれほど凝ったものではないのだが、真相当てクイズにおいては苦戦した読者は多かったようで、
公式ガイドブックでは当時の編集者が「檜山が犯人だと気づいた人は大勢いたけど、共犯の森下まで当てた人は少なかった」と語っている。


◇原作との違い

【ドラマ版】
  • 怪人名が「亡霊兵士」から「生き残り兵士」に変更。
  • 墓場島のあるところを沖縄から小笠原に変更。
  • 共犯者を鷹島友代に変更。
  • 岡崎、陣馬、平嶋千絵は登場しない。そのため森下麗美が平嶋千絵の代役となっており、佐木竜太、真壁誠がそれぞれ岡崎と陣馬の代役になっている。
  • 美雪は旅行に同行せず、後編で行方不明になった一たちを剣持警部らと共に探しに来る。それに伴い、原作では美雪が証言していた事実を、佐木1号が証言している。また、謎解きの際に足を負傷していた真壁だけは先に船で運ぶよう剣持に頼んでおり、謎解きの場に剣持もいる
  • 一達が米村チームと会い、自己紹介するシーンが追加。この時、米村が一とぶつかって落とした眼鏡を拾っている。
  • 防空壕の見張りの順番が原作では檜山→岡崎→金田一→萩元の順だったがドラマでは檜山→佐木→萩元となっており、萩元の死体の第一発見者が金田一から佐木に変わった。更に、檜山に茶化されて出てきた一が佐木に自分の推理を話すシーンがある。
  • 岩野や檜山が事ある毎に暴力を振るう(特に真壁に)。
  • 後編冒頭で極限状況に耐えきれなくなった真壁が水などを独り占めしようと暴走し、岩野たちの仕掛けたトラップで重傷を負う。
  • 米村の殺害方法を溺死に変更。
  • 米村のダイイングメッセージの内容を「ヒヤマハムラノイキノコリ」から「ハンニンハムラノイキノコリヒヤマ」に変更
  • 岩野が金田一に米村の「ダイイングメッセージの意味が分かるだろ!?」と聞かれた時、見苦しい言い逃れをする。*4
  • 岩野たちが黒坂村の放火容疑で指名手配されている。
  • 岩野が帰国子女になっている。
  • 難波と萩元の殺害の順番を変更。それに伴い、米村が解放されて一達と遭遇するタイミングを2日目に変更
  • 難波と萩元の殺害方法をメッタ刺しに変更
  • 上記の通り、岩野の下の名前の読みを「ワタル」から「ショウ」に変更
  • 檜山は鷹島を庇い、暴走した岩野に刺されて死亡する。その直後に、剣持が岩野に「貴様…!」と怒り、一が岩野を殴り飛ばす
  • 獄中でのシーンはカット。それに伴い、鷹島が自分のお腹には檜山の子供がいる事を告げ、犯行の動機を語るタイミングを檜山が岩野を殺そうとするのを金田一が制止した直後に変更

【アニメ版】
  • 一達が水遊びをしたり、一が方角の知識を披露するシーンはカット。
  • 米村の眼鏡は米村チームの死体発見前に拾われる。
  • 米村チームの殺害方法を島の砲台に変更。
  • 個別防空壕での見張りの順番が変更され、萩元の死体を発見するまでの流れが簡略化されている。
  • 無線機の電池切れが発覚するのが、原作では陣馬が一に無線機の存在を指摘された後だが、アニメでは一に指摘される前に陣馬が気づいている。
  • 一が岩野の身代わりに襲われ、美雪のおかげで犯人から解放された後、原作では襲われたことを美雪ともに他のメンバーに知らせているがアニメでは気を失ってしまいテントの中で美雪に介抱されているときに目を覚ましている。
  • 逆さまの辞世の句がダイイングメッセージだと気付く理由が「「恋」の文字が違うから」ではなく「状態が真新しいから」に変更。
  • 佐木は同行しない。それに伴い森下がコーヒーを配り、皆で飲むシーンはカット。
  • 事件後一とやりとりする相手が剣持警部から明智警視に変更。ただし剣持もセリフはないが少しだけ登場する。
  • 檜山の自殺方法を服毒に変更。
  • ファイル3(解決編)のラストで4期ED「White page」が挿入歌として流れる。この曲を聞いて檜山と森下のことを思い浮かべる人は多いらしい。


テメェの追記・修正には…うんざりなんだよ!!

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最終更新:2021年02月17日 23:18