伝説の厨具(中華一番!)

登録日:2012/04/04(水) 10:40:30
更新日:2024/03/19 Tue 00:12:49
所要時間:約 3 分で読めます




伝説の厨具とは――。



1000年前、宇宙から降ってきた隕鉄を
伝説の名厨師シュウリが打ち出した調理器具である


【概要】

伝説の廚具とは『真・中華一番』に登場した8種のアイテム群。
若く有能な厨師(料理人)が八厨具全てを使って作った料理を食べると不老不死になれる」という伝承が中国全土を巡り、権力者達が不老不死を求め捜索活動がなされた。

また厨具自体が意志を持っており、誰でも扱うことはできず、扱える資格を持つ者は上記の伝承通りとなる。
なおチョウユさんは若くない為に伝承に該当しないから無理だとは言ってはいけない。


+ その正体
「真」の続編となる「極」において明かされた正体は、扱う料理人の命を吸い取って機能する呪われたアイテム
極上の料理を作り出す代償として料理人の生命を蝕み死に追いやる……その危険性ゆえに、作り出したシュウリ自身が破壊しようと試みたが生涯をかけても果たせず、封印せざるを得なかった曰くつきの代物である。

その真の効果は「食材の持つ薬効を極限まで増幅する」というもの。
これは人体にとって有益な効果だけでなく毒性までをも増幅してしまう諸刃の剣でもあり、もしその薬効を調理や食べ合わせの時点で最大限高めるように工夫して作られた料理にこれを用いた場合、薬効と同時に増幅された毒性によって凄まじい副作用に悶え苦しむこととなる。
一方で「不死の肉体を得る」という伝承に関しては事実ではあるが、そのためには「完璧に完成された専用の料理」を作る必要があるらしく、不完全な情報と推定に基づいて作られた試作品を食べても単に寿命が延びるだけ、それどころか前述の副作用による壮絶な苦しみによる生き地獄が待っている。

その「不死を得る料理」の奥義は生前のシュウリが木簡に綴った「八極聖典」に記されているとされ、現在は不用意に世に出ることがないように厨林寺奥院の八霊塔に封じられている。
紆余曲折の末、ついにマオたち一行の手で封印が解かれたが、その内容はイラストでは「西夏語*1」らしき文字で表記されており、特別な能力を持った人間でなければ読み解くことは不可能であるとされる。

またシュウリの血族であるとされる太極料理界の鳳凰厨師は各々一つの厨具の「真の継承者」であり、厨具の真なる力を引き出すことができる。



【厨具一覧】


1.永霊刀

魚介類に特異な作用を及ぼす中華包丁。
その効果は「失われた時間を取り戻し、最高鮮度にする」と伝えられており、切った魚介類を一瞬にして最高鮮度に戻すことができる。
継承者が手にした場合刀身に「覇龍紋」と呼ばれる龍の絵が浮かび上がる。逆にその資格なき者が奪おうとした場合その命を吸い取って殺害しようとするなど危険な存在にもなる。

封印場所は広州。
ルオウと広厨連が厳重に管理しており、親善刀工勝負に勝利し尚且つ厨具自身に認められなければ使えない。

継承者は「雲裏金剛」スワン。

2.転龍壺

宇宙の気を集め、素材の熟成・発酵を加速させる壺。
試しにマオが菊下醤という菊下楼秘伝のタレを作ったところ、一瞬で完成した。
永霊刀のように厳重な管理はされておらず、上海の山中でカラクリ地蔵の裏に放置されていた。
上海での裏料理界との決戦後はサンチェの実家の蔵で厳重に保管されていたが、「極」の時代に突如としてヒビが入る異変が起きたことで再びサンチェが旅に出るきっかけを作ることとなる。

継承者は「霹靂火」ラモン。

3.魔聖銅器 真名は「白虎壷」

入れるだけでフカヒレやアワビ、ツバメの巣等の乾貨*2を一瞬にして戻す壺。
かつてマオ達の活躍で悪事を暴かれて行くアテを失くしたセイヨは、この厨具の力を悪用して『アワビ魔神』を名乗り、ある山村の村人から金品を絞りとっていた。

金物屋に溶かされそうになったとき、セイヨが銅器を気に入り引き取ったらしく、「厨具が恩を感じ膨大な力を少しだけ貸したのだろう」とシェルが推測していた。実際には先述の通り生みの親であるシュウリですら破壊を諦めた代物であり鋳溶かされる心配など最初から無かったわけで、なぜセイヨのようなドサンピンに扱うことができたのかが今後の重大な伏線になってくると思われる。

継承者は「母大虫」ジェラン。

4.迦楼羅刀

永霊刀と対をなす中華包丁。
こちらは鳥獣に特異な作用を及ぼし、切った鳥獣の肉を一瞬にして最高鮮度に戻す事が出来る。
永霊刀同様継承者が手にした時は刀身に「瑞鳳紋」と呼ばれる鳳凰の絵が浮かび上がるのが特徴。

山中の滝裏の小さな洞穴の中に封印され、さらに蛇が厨具を護っていたがシロウの奮闘で入手。
しかし龍厨師が盛大に滝へ投下して再封印される。
最終決戦でページ外にて活躍したらしいが、一人石化を免れたのに次は万里の長城から投げ捨てられるという、かなり不憫な子。

継承者は「混世魔王」ケイカ。

5.貪狼壺

食材を中に放り込むと所有者の思い通りに食材をみじん切りやミンチにしてくれるミキサーやフードプロセッサーのような壺。
泰山にて七重封印がされており、優れた厨師でなくては破れないがエンセイが一人で突破して入手した。

続編の『中華一番!極』で明かされたその真価は楽器。
使い手の鳴らす鈴の音に合わせて変幻自在に回転速度やパワーを変化させられるという特性があり、これによって貪狼壺1つでカカオ豆からチョコレートへの精錬・加工を完結させてしまうことも可能なトンデモ調理器具であった。

継承者は「神行太保」ヒョウカ。

6.霊蔵庫

「中に入れられた食材は永遠の鮮度を保つ」と伝承されている金色の箱。戸の表面には龍のレリーフが彫りこまれている。
永霊刀や迦楼羅刀と効力は似ているが、包丁は鮮度を戻すのに対して霊蔵庫は鮮度を保つ為、裁いて保管しておくなどに活用出来る。
名前から分かる通り元ネタは冷蔵庫と思われる。

継承者は「母夜叉」アルニャン。

7・8.玉龍鍋

「その所有者、八厨具全ての主とならん」と伝えられる双鍋。
作中では最後に登場し、紫禁城にて管理されているが効力は不明のまま連載は終了した。
おそらく(当)の玉みたいなもんだろう。
効力は凄まじいが所有者を選び半端な人物で効力が働かない。

継承者は「托塔天王」タイと「神機軍師」ウー。

【所有者】

裏料理界の人物でも使う事が出来る為、主に料理の腕が重要視されている。

作中では
・マオ
・レオン
・シェル
・カイユ
・エンセイ
・チョウユ
・フェイ
・セイヨ
と頂上クラスの料理人しか出来なかったがセイヨの場合は厨具の恩であり腕ではない。


注意点は調理以外の事に使うと霊力を失い石になる、包丁で切腹した場面がありに作用すると推測されいる。
…が、誇り高き厨師が素手と素手で競ったその時の気迫は、伝説の厨具をも凌ぐとされている。


続編の『中華一番!極』では石化した厨具に再生の兆しが見えている。が、同時に「太極料理界」から狙われることになる。
裏料理界は伝説の厨具を使用して作った料理により権威を掌握して、表の料理界、ひいては中国全土を支配することを目的としていたが、
太極料理界は厨具及び厨具に認められるだけの腕を持つ料理人を集めて、不老不死の人間を量産して武力による世界征服を企んでいる。

更に、伝説の厨具を使い続けたものは、使っただけ己の命を縮め、しかも、厨具で作った料理を食しても厨師自身の寿命は延びないことが判明した。
厨具は厨師の命の長さと執念を瞬時に察し、若く強い魂であるほどに大きな力を与える。



誇り高きアニヲタが素手と素手で追記、修正した時それは、伝説の追記、修正をも凌ぐのさ

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最終更新:2024年03月19日 00:12

*1 西暦1038年~1227年まで中国北西部に存在した西夏王朝で使用されていた言語。

*2 中国料理における乾物の総称