自由研究

登録日:2011/10/27(木) 14:55:36
更新日:2025/01/10 Fri 18:55:51
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多くの小中学校で課せられる課題の一つ。

要は自由にテーマを選んで研究・観察等をし、それをレポート等で発表するというもの。手間がかかる為、通常は夏休みの課題となる。

読書感想文と並んで、多くの日本人が悩んできたであろう。
自由ゆえ何をすれば良いか分からず、レポート等のまとめ方に苦戦し、最悪計算ドリル等が終わっても自由研究だけ最終日に残るケースも存在する。

そもそも研究自体を面倒がって適当に済ませる輩もいるが、あんまり酷い出来だと再提出の危険性もある。

宿題はキチンとやろう。

なお、「自由」という点に引っ張られがちだが、題材や調査方法が自由というだけで、本質は「研究」である。
「何をやっていいかわからない!」という人のほとんどは、「研究とはなんぞや」あるいは「研究のまとめ方」という点がよく分かっていないと思われる。
ここら辺が分からない場合は素直に自由研究についての参考書ややり方の本を読んだ方が楽。


◆主に選ばれる題材

〇理科の授業に絡めた観察・実験
自由研究の題材を取扱った本等でも非常に多く見られるパターン。
身近にある物を使うケースが多い分なじみやすい。

教科書の【研究してみよう!】とか、授業でやらなかったものを選ぶと、目的等が予め用意されている為意外とまとめやすい。
植物の観察は、たまに強制的な課題だったりする。アサガオの観察はもはや定番と言えるだろう。

夏休みの時期になると、こうした観察・実験キットが販売されるので、そういったものを利用しても良いだろう。


〇~~の歴史
身近にある建物や食べ物等の起源等を調べ、まとめるパターン。
資料集めが苦手な人には酷だが、多少手抜きでも図や構成により案外パッと見はマトモな仕上がりになったりする。

今はインターネットという強い味方もいるしな!

片手間でネットしながら資料が集められるので、見つけてまとめるだけだから楽といえば楽。
小中学校なら引用文献とか書かなくてもいいしね!


〇工作
何故か自由研究と一緒くたにされることがある。
小学校では<アイデア貯金箱>が半強制的な課題となる場合も。
時としてコンクールに出されたりもするが、入賞したときの周囲からの羨望の眼差しは心地いい。
段ボールなどを使って自作する手もあるが、工作キットを利用するのもありだろう。

悲しいことに、この時作られた作品は9割方ゴミ扱いされてしまったりする。


〇採集
昆虫・植物・鉱石等、一つのテーマに沿って何かを収集し、それらを提出するパターン。
生体を持ってくる人もいれば、標本を作って持ってくる人もいる。
中学生だとわりといるが、最近の小学生でやる人は、まず殆ど見掛けない。いろんな意味で危険な部分もあるし。
小中学校であれば本格的な標本ラベルは無くても許されるだろうが、採集地や採集日時を書くとよりしっかりした物になる*1
キチンとした情報を残しておけば、後に思いもよらぬ大発見となる可能性もあるだろう。
ただし、昆虫や甲殻類などの標本は処理や保管が雑だと、腐敗して異臭騒ぎになる可能性もあるので注意すること。


◆レポートの書き方(一例)

参考までに、「好きに題材を選んで調べる」という形でレポートを書く場合の構成例を挙げる。

  • その題材を選んだ理由、興味を持ったきっかけ
  • その題材について調べる前に考えた予想
  • 実際に調べた内容
  • 実際に調べて予想と違った点、予想通りだった点
  • もっと調べたいところ、応用できそうな内容etc

こうした書き方は研究論文にも応用できる。
研究論文の場合、「背景・目的」「事前の仮説」「実験・調査」「仮説に対するフィードバック」「今後の展望」といった項目名になるか。
ある意味では論文を書くスキルを身に着けるための予行演習ともいえるだろう。



追記・修正は、自由研究で何か賞を貰ってからお願いします。

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最終更新:2025年01月10日 18:55

*1 ネットで「標本ラベル」検索すれば、描き方を記述しているサイトが出てくるので参考にすると良いだろう。