逢坂大河

登録日:2012/05/06(日) 09:44:09
更新日:2020/11/13 Fri 11:02:16
所要時間:約 9 分で読めます





「……逢坂大河。おまえって、感動的なほどドジだな……」

「黙れ。そして腐れ」


逢坂大河とは、とらドラ!の登場人物にしてメインヒロイン
CV:釘宮理恵

このライトノベルがすごい!2009』女性キャラ部門第3位。

大橋高校に通う2年生。
小柄な体格(約145センチ)に腰まで届く栗色の髪、華奢な手足や小顔から「フランス人形」を思わせる美少女。
1年生の頃はよく男子からの告白を受けていた。

しかしながら、その美貌からは想像できないほど性格は凶暴。
傲岸不遜、自己チューを地でいく恐ろしい子で、頭の沸点が低くすぐに手があがるタイプ。
気に入らないヤツには迷うことなくかみつく姿勢と、小柄な見た目、そして名前から通称

手乗りタイガー

としてクラスからは恐れられている。

北村祐作に恋心を抱いているが、ひょんなことからクラスメートの高須竜児に知られ、真夜中に襲撃。以後、互いの恋路のため協力関係を結ぶ。




以下、ネタバレ




本来の性格は臆病で泣き虫、さらには不器用でドジっ子と周りからの印象とは違い、繊細な性格をしている。

竜児曰わく
「強情で卑怯で唯我独尊、そしてとんでもなく危なっかしい奴」

幼い頃より両親から満足に愛情を受けずに育ってきており、両親が離婚した際には、母親は大河を置いて新しい男の元に行き、父親の元に取り残される形になった。
しかし、そこでも新しい義母とうまくいかず、父親からも蔑ろにされており、
家でもめた際に売り言葉に買い言葉で「家をでる」と言ったところ、引き留められもせず、
これ幸いとマンションを父親からあてがわれ、一人暮らしをすることになった。
以上の経緯から「自分のことを誰も見てくれない、わかってくれない、自分に味方なんか誰もいない」「自分は幸せになれない」という思いが強く刷り込まれており、
外部への攻撃性や、ある種の諦念など大河の人格形成に大いに影響を与えている。

人と距離をとるのは傷つきたくないから。いつも不機嫌なのは人の数倍、神経質であるからだと思われる。

しかし、心を開いた相手(本当の自分を理解してくれた相手)に対しては、
自分の思いや身体のことよりも、相手の気持ちを考えてそれを優先させるほど、献身的に振る舞う。
ただし、これまでの対人関係の希薄さからか、生来の性格からか、優しさから来るその行動も衝動的、暴力的になることが多く、
周りの人達や読者にとまどいや混乱を与えることが少なくない。

だがそんなあまりに直情的で行き過ぎた傍若無人の中に、驚くほどの不器用さと脆さと優しさを秘めたアンバランスさ、危うさこそが、
普通のヒロインとは違った彼女の魅力なのではないだろうか。

超ドジ故に家事が全くできず、竜児の世話になることも多々あり、本人には言わないが内心感謝している。



【人間関係】

見た目ヤ○ザ、中身主婦の草食系高校生。北村へのラブレターを彼のカバンに入れ間違えたことから2人の奇妙な協力関係が生まれる。
普段は駄犬呼ばわりしては非道に振る舞うが、様々な場面で彼に支えられており、知らぬ間に北村以上の存在となっていく…。


  • 櫛枝実乃梨
なれそめは明らかになってないが、竜児が現れるまでは、世界で唯一の大河の理解者であり、親友であった。
大河は櫛枝に対して絶大な信頼と親愛を抱いており、彼女に対しては無防備に甘えている。
櫛枝も大河のことをかけがえのない、無二の親友として、大切に思っている。


  • 北村祐作
1年当初に大河に対して告白するが、玉砕。
しかし、そのときの告白の内容が、大河の性格を肯定するような風変わりなものだったため大河の印象に残り、
告白の内容とあいまって意識し始め、恋心を抱くにいたる。
北村の前に出ると、舞い上がってしまい、普通に行動できなくなる。

「あああああら北村くんおはよよよよよ」


  • 川嶋亜美
お互い第一印象は最悪。その後、互いに憎まれ口を叩き合いながらも、それぞれの本音に触れていく中で交流を深めていった。
大河は亜美のことをバカチワワ略して「ばかちー」と呼ぶ。



※ここから先は『とらドラ!』において重大なネタバレを含みます。
それでもいいという人のみお進みください

















~とらとドラゴンの軌跡~
2年の4月。北村の鞄と間違えて、竜児の鞄に北村宛てのラブレターを入れたことをきっかけに、
竜児は櫛枝に、大河は北村にと、互いに互いの親友に片思いをしていることが明らかになり、それぞれの恋を応援する共同戦線を張ることになる。
また、生活力皆無の大河に食事を作ってやるうちに、高須家での大河、竜児、竜児の母泰子の共同生活が始まる。

竜児のサポートを受けて大河は北村に告白するも失敗。
しかし、恋を諦めず、一度は関係を断ち切った竜児に「竜として大河の傍らに居続ける」と言われ共同戦線、共同生活を続けることになる。

この頃から竜児は大河の生活面、精神面で大きな支えになっており、
大河自身も櫛枝以上に自分を理解し、そばにいてくれる竜児をかけがえのないものとして無意識のうちにとらえていたことが、
北村への告白や、竜児が溺れた際の大河の言動からうかがえる。

夏休みの旅行の際、自分が竜児の恋を応援することで竜児が自分の側からいなくなることを改めて認識し一瞬自失に陥る。
しかし、学園祭で自分のために仲違いしたり、自分のために力を振り絞る竜児と櫛枝の姿を見て、
「自分が二人の近くにいると、二人がお互いへの気持ちに向き合わない」と感じ、二人から自立し、距離を置こうと決意する。
そう決意した直後、手を伸ばし声をかけてきてくれた北村に対し、改めて恋心を強くする。

しかし、その北村は全校生徒の前での狩野への恋の告白を決行、玉砕し、大河は北村の気持ちが自分に向いていないことを知る。
しかし、自分が実質的に振られたショックよりも北村の心の傷に思いを馳せ、狩野のもとに殴り込みをかけ、停学処分となる。

停学があけたあと、クリスマスイブに学校で開かれたクリスマスパーティーの夜。
自宅でひとりぼっちの自分を心配してやってきた竜児を、櫛枝に告白させるため、押し出すようにして外へ送り出す。
しかし、ひとりぼっちになって、竜児が忘れていったマフラーを見たとたん、学園祭以来、封じ込めていた竜児への思いが涙とともに溢れ出す。
竜児が自分が生きていくためにかけがえの無い存在であり、また、これからも共に生きていきたい存在であること。
つまり、竜児が好きだという気持ちを自覚する。北村への恋心さえ、竜児がいたからこそのものだったのだ。
しかし、結局この日竜児は大河の気持ちを知った櫛枝に告白自体を拒まれて振られる。
大河はこのことを後で知り、自分の存在が二人の恋の障害になっていると強く感じることになる。
そして自分の竜児への思いを封印し、竜児から距離をとって自立し、二人の恋を応援する決意を固める。

しかし、それは大河にとって茨の道であり、封印した竜児への気持ちに苦しめられ続けることになる。
そして修学旅行で行った雪山で一人遭難した際、意識が朦朧とするなか、助けに来た竜児を北村と勘違いして、
自分の本当の気持ちと辛い思いを、当の竜児本人に吐露してしまう。

竜児が北村に頼んだ口裏合わせで、大河も北村に助けられたと思っていたが、バレンタインデーに真実が露見。
自分の思いを竜児に知られていたことにいたたまれなくなり、竜児の前から逃げ出す。
その後再会した二人だがお互いの思いを確かめようとしたところ、それぞれの母親が現れ、二人は引き裂かれるのを拒否するように、その場から再び逃げ出す。


※この後原作とアニメで若干違うので大筋です。


二人は友人達からのサポートを受けて、一度は駆け落ちを考える。
しかし、二人が本当の意味で幸せになるには、周りの人も幸せでなければならないと考え直し、
竜児と泰子、泰子とその両親を和解させるため、泰子の実家へと向かう。
そこで一計を案じ、それぞれの関係を修復した夜、お互いの気持ちを、言葉と肌で確認しあう。
高須一家の和解する姿を見た大河は今度は自分の家族との関係を修復するため、単身、母の元へと向かい、竜児の元から姿を消す。
竜児は断腸の思いで大河の決意を尊重し、再び出会える日を信じて大河を待ち続けた…



そして月日は流れ…



この世界の誰一人、
見たことがないものがあった。
それは優しくて、とても甘い。

多分、見ることができたなら、
誰もがそれを欲しがるはずだ。
だからこそ、誰もそれを見たことがなかった。
そう簡単には手に入れられないように、
世界はそれを隠したのだ。

だけどいつかは、誰かが見つける。
手に入れるべきたった一人が、
ちゃんとそれを見つけられる。


そういうふうになっている。





犬のようになんでもするって言ったんだから、さっさと追記・修正しなさいよね!

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最終更新:2020年11月13日 11:02