真説 魔獣戦線

登録日:2011/02/25(金) 22:38:48
更新日:2025/08/17 Sun 17:57:22
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「伝説の超ド級バイオレンスアクション大作が新世紀に復活!」

この作品は、数々のクリエイターに影響を与えた名作「魔獣戦線」の20年来の続編。

前作と同じく、母を殺されて自身も魔獣に改造された主人公・来留間慎一が、その元凶たる父・来留間源三に復讐を挑むと言う物語の骨子は変わらない。

詳しくは魔獣戦線の項を参照されたし

■ストーリー
前作のラストの影響で火山は噴火するわ嵐は起こるわ津波が直撃するわで世界はてんやわんやになった。
それから11年後、200X年が舞台。
いやらしい形のマラ・ビルで生活を送ってる少女・真利阿は自らの存在に疑問を抱いていた。
そんな折、ビルに怪物…魔獣が侵入する。
その戦いは地下にまで及んだ。
そこで真利阿が見たカプセルで眠っている男、それこそは魔獣慎一だった!


前々から続きを描きたいと言ってた作者様の願望が実現した運びとなった。

言うまでもなく絵はますます上手くなって緻密になり、益荒男っぷりがほとばしってる。

でも前作にあった「勢い」が少し失われいるような気がするというファンもいる。
それと言うのも、主人公たる慎一がなんかゴリラっぽくなって電波も受信しちゃったから。
あと動物をあんまり外に出さないのもある……
こう書くとまるでペットに責任を持てないダメな飼い主のようだが、そういう意味では無いのであしからず。

キリスト教な感じのなんやかんやを漫画を描こうとすると、アレな感じになって手に負えなくなるというのは通説だが、この漫画ではどうか?

Q キリスト教のあれやこれは?

A 虚無の果てはやはり虚無でした

軍神イブ…
軍神アダム…
キリスト…
ユダ…


「いろいろ忘れろ、俺はそうした!」

「でもあんただって、あのまま終わって良いと思っちゃいねえんだろ!?」

「だから忘れろ、その方がいい!」

石川賢だから仕方ないね

前作の伏線など最初から無かったかのような続編だが、真説は石川作品において非常に重要。
真説読まずして現在の石川世界を語ろうなどとは無理な相談、
この作品を読めば、必然的にゲッターロボ・サーガ虚無戦記がより一層面白くなる。
理解が深まると、人によっては魔界転生魔空八犬伝やら柳生十兵衛死すやらなんやらに至るまで一本の線で繋がる。

それと言うのも真説のあのラストのせいである。
まさかあんな事になるなんて…

どういうラストかは読んで確かめて欲しいが、あえてヒントを与えるならば

[神] [宇宙] [進化] [兵器] [同化]

あー…いつもの展開だなこれ。

そのおかげで「ああ、あのラストの」としか話題に上らない作品と化してしまっている。


石川世界に対してより理解を深めたいと言う方は読んでみてはいかが?

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最終更新:2025年08月17日 17:57