花粉症

登録日:2011/02/20(日) 04:20:32
更新日:2025/03/29 Sat 15:08:55
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※ご自身の健康問題については、専門の医療機関に相談してください


「目が! 目がぁああああああ!!(ぐしぐしぐしぐし)」


「ぶぇええええっくしょおおぃ!!!」




花粉症

花粉によって引き起こされる、アレルギーの一種である。




━症状━

主に、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみが挙げられる。
どの症状がどんな割合で出るかは人それぞれで、微熱や倦怠感など列挙した4つ以外の症状が出る人もいる。
くしゃみのし過ぎによる頭痛や鼻詰まりによって頭がボーッとしたりもする。

また、喘息持ちの場合、花粉による呼吸機能の低下が確認されており、幼き日の筆者は何度か花粉に殺されかけた。

風邪など花粉症とよく似た症状の病気もあるため、症状が重い場合や長引く場合は安易な自己判断はせずに病院を受診しよう。


――原因――

粘膜下にある肥満細胞にIgEとか言う免疫物質が蓄積していって、蓄積量が限界まで達した時に花粉=アレルゲンとして認知・記憶される
……らしい。詳しいことが知りたかったら外部サイトや書籍などを参照。
コップを身体に、水を花粉に見立て、コップに水を入れていって溢れたら発症。
ただし、コップの大きさは人によって様々で、自分がどのくらいの大きさかは分からない。
というたとえがよく使われる。

原因となる物質は、60種類以上報告されているが、地域によってメジャーなモノが存在する。

日本→杉・ひのき
欧州→イネ科・シラカバ
米国→ブタクサ

等が挙げられ、杉・イネ科・ブタクサは三大原因とされている。
日本における栽培品種のイネは開花時間が極めて短い自植性植物なので花粉症の原因としては大きなものでない事は留意しておきたい。

余談だが、花粉が直接鼻の粘膜に付くのではなく、花粉を包んでいる薄い殻が水分を吸って殻が弾け、中の花粉が飛び出る構造である。

なお発生原因の説明からも分かる通り、その地域に、または接する機会が多い植物が原因となりやすい為、
欧州の所に挙げたシラカバは、主に北欧でメジャーなモノで、同じくシラカバが多いカナダでも猛威を奮っているようである。
日本では北海道など北の方で確認されている。

花粉のみを対象とした原因は上記の通りだが、ここまで悪化している理由として都市化による花粉が溜まりやすい環境の増加や大気汚染、患者のストレス・不摂生も上げられている
またスギ花粉が充満する地域ながら、花粉症患者が少ない地域も存在しているとか(前述した要素による問題が少なく、森林の管理もきちんとされている面が大きいとされている)。


――時期――

その植物が性欲という本能に従って人間♂の白いアレに相当する粉を撒き散らすとき、奴らはやって来る。

日本の場合、初春から梅雨と晩夏から中秋が花粉症の時期と言えるだろう。
スギ→ひのき→ヨモギ・ブタクサ、夏を挟んでイネという箱根も越えられる見事なリレーが毎年見られる。


――治療・予防――

アレルギーなので大概は対症療法になる。
薬によっては花粉症のシーズン前から使用することで高い効果を発揮するものもある
減感作療法なる治療法も開発されている。

対症療法の場合、主に抗アレルギー薬や症状を軽くする薬が使用される。
ドラッグストアで市販もされている薬は、基本的に対処療法である。

減感作療法の場合、舌下で経口投与する薬が用いられる。
「減感作療法とはワクチンみたいなモノで、投与する量を少量から増やしていくことで、過敏なアレルギー反応を寛容にしよう」
というモノである。

他にもレーザーなどで粘膜を焼いてアレルギー反応を起こしにくくする治療などもある。

後は、生活習慣を見直して、規則正しい生活とバランスの良い食事を取ること大事とされる。

また、冒頭で挙げた原因物質IgEは、本来は対寄生虫用の免疫物質であるため、お腹で本来の「討つべき敵」である寄生虫を飼うという方法もある。
他にも結核に罹るとIgEが体内で作られなくなるため、根本的な対策となる。
寄生虫症や結核が重症化したり、他社を感染させる恐れがあるなどデメリットが非常に大きく、いずれにしても全くお勧めはできないが……。

いずれにしても、詳しいことが知りたかったら病院で医者に相談してみよう。


――その他――

  • 花粉症であるとされている最古の臨床記録は1819年、イギリスのものである。
    その当時は干し草が原因と考えられていたようで、その名残は花粉症という意味の英語に見られる。

  • スギは日本固有種なので、スギ花粉に苦しんでいるのは世界でも日本人だけ。実はスギ花粉の抗原としての作用は極めて弱い。
    ごく微量の原因物質に発露しただけでアナフィラキシーショックを引き起こす危険性が高いピーナッツ・蕎麦などの重篤なアレルギーと比べて、
    スギ花粉アナフィラキシーショックを引き起こす事は殆ど無いので喘息との併発にさえ気を付ければ死の危険性はまず無い。拷問かな?
    キク科・イネ科植物の花粉が原因のアレルギーの場合はアナフィラキシー・ショックを引き起こす例があるのでそちらの方が注意が必要。

  • そもそも人間がしっかり管理していればスギ・ヒノキはこんなに増えていないのだが、戦後に空気売りという材木を仕様書より小さく切り出して売るという悪質な手法が流行ったため国内材木業界の信用は失墜し、代わりにきちんと寸法通りに送られてくる外国産の材木が主流となった。
    となれば国内材木業が衰退し人の手を離れたスギ・ヒノキが蔓延るのは自明の理であり、また間伐材を使用した割り箸がエコでないなどと心無いことまで言われたため、林野業は危険な重労働でありながら収入が更に減り当然人も離れていく。
    花粉症というのはとどのつまり、単なる病気ではなく人災の一種とも言える。


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最終更新:2025年03月29日 15:08