CSI:科学捜査班

登録日:2011/01/19(水) 20:16:48
更新日:2023/11/01 Wed 11:05:40
所要時間:約 5 分で読めます




2000年10月から放送されているアメリカ合衆国のテレビドラマ。2015年までに15シーズンが放送された。
2021年10月からスピンオフシリーズのようなタイトル『CSI:ベガス』として復活した。


【あらすじ】

欲望が渦巻く街・ラスベガスを舞台に次々起こる難事件を科学捜査班(CSI = Crime Scene Investigation、正しくは鑑識班、犯罪現場(Crime Scene)に出るのがCSIでありラボ勤務はCSIではない)が最新科学を駆使して、現場証拠から犯人及び犯行過程を解明していく。


【概要】

全米で視聴率1位になり、その好調さを示すようにマイアミニューヨークのチームが活躍するスピンオフがそれぞれ制作されている。

起きる事件はカジノ界の揉め事や砂漠での事件は勿論の事、他の2つ(マイアミ・ニューヨーク)にもあるが、ある種の皮肉や風刺、性(性交渉・ジェンダー)や障害者を題材にした回も多々あるなど、日本のドラマではあまり見掛けないような内容も多い。
また、猟奇殺人や各々の特殊技能(得意分野)を題材にした話もある。それ故、グロテスクなシーンも多々ある。
特に主任であるグリッソムの得意分野が昆虫なので、グリッソムの得意分野回は少しきついかもしれない。

他の二作にもあるが過去の事件が間違っていた、というケースもある。
また、科学技術の進歩で真犯人がわかることもある。



【主な登場人物】

  • ギル・グリッソム
演:ウィリアム・ピーターセン/声:野島昭生
最初の主人公。CSI深夜番主任。
なお現実のベガスのCSIは早番・遅番・深夜番は固定されずローテーションらしい。
チームの中では厳しくも優しいみんなのお父さんという感じ。でもみんなの冷蔵庫に実験試料(意味深。グロい意味で。)を入れるのはやめてあげてください。
なおこの実験、特に小動物や微生物に関わる分野については趣味と実益を兼ねている。
『かつて、大学で講義をしていた時に気になった子が、職場に就任した。薄目の胸、生意気な言葉づかい、元教え子。
グリッソムへの大きい声で言えない思いは、ひたすら募るばかり。次回のCSI科学捜査班「元教え子とボスの愛情物語」』。
(CSIマイアミの某回の次回予告みたいに読んでね)

  • レイモンド・ラングストン
演:ローレンス・フィッシュバーン/声:銀河万丈
シーズン9からの登場。グリッソムに代わる新たな主人公だった。呼び名は『教授』。
主任ではなく捜査官としては新人。
CSIトリロジーでは主軸になる人物。
元妻を凌辱した因縁の殺人鬼を撲殺してしまい、その責任を問われて追放される形で退場という、何とも味気ない形で番組を去った。

  • D.B.ラッセル
演:テッド・ダンソン/声:樋浦勉
シーズン12から登場した三代目主人公。
ラングストンの暴走の件があり、主任を降ろされたキャサリンに代わりチーム全体の監視のために上層部にシアトルCSIから異動してきた新主任。その割に風変わりな『宇宙人』とまで呼ばれるユニークさを持つ。
歴代主人公初の妻子持ち(孫もいる)であり、家庭環境はとても円満という異端のキャラクター。

  • サラ・サイドル
演:ジョージャ・フォックス/声:浅野まゆみ
ハーバード大卒の才女。ベジタリアン。
大学時代にはグリッソムの講義をとった。この時、グリッソムが手を出したら、あだ名はサラ・チャイドルになりかねなかったかもね。
→S8E2にて、出会いは9年前(20代後半頃)だと判明。
初めの頃は兄が居る設定だったが、いつの間にか一人っ子になっていた。
精神的に不安定になった時期もあり、さらにシーズン7最終話では本気で命の危機に陥った。
この事件がきっかけで一時レギュラーから外されたが、後に復帰した。

  • キャサリン・ウィロウズ
演:マーグ・ヘルゲンバーガー/声:高島雅羅
元ストリッパーの捜査官。性格がかなりキツい時がある。ナイスバディ。性的に生々しい表現や下品な表現は嫌い。
深夜番副主任。昇格した早番主任エクリーに代わって遅番主任になり、ニックを拉致されてこたえたグリッソムの要望で深夜番副主任戻り、退職するグリッソムの推薦で深夜番主任になり、教授の事件の責任で降格、FBIに移籍していった。
キャサリンはセクシーな成熟した女性とサラはどこか少女を思わせる、対になる女性像である。

  • ニック・ストークス
演:ジョージ・イーズ/声:家中宏
人当たりのよさそうな白人男性。髪型がころころ変わる。
幼少時に性的虐待を受けるわ、ストーカー(男)に襲撃されて重傷を負うわ、濡れ衣で犯人にされかかるわ、拉致されて生き埋めにされるわ、主任と一緒にお店に入れば店員にゲイカップルと間違われるわ、とにかくCSI一不幸な男。
子供が犯罪に巻き込まれるのを嫌い、子供がターゲットになる犯罪には敏感。子供が被害者になろうものなら犯人に激怒する。

  • ウォリック・ブラウン
演:ゲイリー・ドゥーダン/声:山野井仁
ダウンタウン育ちの黒人。苦学の末に今の職に就いた努力家。
ギャンブル中毒だったが、そのせいで1話目で新人捜査官を死なせてしまい、以降ギャンブルを止めた。
1歳違いのニックとは仲が良い。シーズン途中で結婚したが後に破局してバツイチに。
シーズン8最終話で……。

  • グレッグ・サンダース
演:エリック・スマンダ/声:村治学
ラボ勤務から捜査官になった。ある事件で爆発に巻き込まれたのを機に、捜査官になった。奇行の目立つ変人*1だったが捜査官になってからはかなり落ち着いてきた。
趣味は派手なシャツ集め。ラボ勤務の際は若い研究員ながらも責任者であった
地声と吹き替えのギャップがすごい。

  • モーガン・ブロディ
演:エリザベス・ハーノイス/声:桑島法子
シーズン11のクライマックスでゲスト出演し、シーズン12からレギュラー入りした新メンバー。
エクリーの娘で、父には複雑な感情を抱いていたが徐々に関係は改善されつつある。
チョコレートが好物。

  • ジム・ブラス
演:ポール・ギルフォイル/声:麦人
殺人課の刑事でCSIの頼もしき味方。
CSI主任時は非常に傲慢で周囲とも険悪だった…のは黒歴史。
シーズンを重ねる毎にジョークを放つようになってきた。

  • アル・ロビンス
演:ロバート・デヴィッド・ホール/声:西村知道
CSI検視官。本名はアルバート・ロビンス。
事故で片足が義足になった。その為、常時杖を必要とする。ネズミが大嫌い。
音楽(ロック)を聴きながら検視をしたり、杖でエアギターをやったりと中々破天荒な老人。
グリッソムやラングストンとは気が合っていた。
因みに演じるロバート・デヴィッド・ホールは両足が義足である*2

  • デヴィッド・ホッジス
演:ウォレス・ランガム/声:咲野俊介
CSI分析官。
第3シーズンでロサンゼルスから異動。ラボ勤務で生化学修士号を持つ分析官。第8シーズンよりレギュラーに昇格。ウィリアムズ大学出身。
第7シーズンで、グリッソムがサバティカル休暇を取りウィリアムズ大学へ講義に行った際、ウェブで受講し、「スパンキー」の名でレポートを提出した。
頭脳明晰で腕も確かだが少々変わった性格の持ち主で、空気を読まない減らず口を叩く癖があるのでCSIのメンバーからは、若干敬遠されている節がある。
吹き替えでは、グリッソムの事を「大将(sir/サー)」と呼ぶ。
下記のデヴィッドとはファーストネームが同じなため、こちらは「ホッジス」とファミリーネームで呼ばれている。

  • デヴィッド・フィリップス
演:デヴィッド・バーマン/声:上田燿司
CSI検視官。フルネームはデヴィッド・グレゴリー・フィリップス。
ロビンズの助手として死体発見現場での検死を行っている。基本的には温和(しかし、ホッジスやアーチー達が多毛症の死体を面白半分で扱った事に怒りを顕にしたことがある)で優秀であるが、奇妙な事態に遭遇するとすぐ動揺してしまう。
一時期サラに好意を持っていたが、後に別の女性と結婚。
第10シーズンからはレギュラー入り。

  • アーチー・ジョンソン
演:アーチー・カオ/声:蓮池龍三
ラボ勤務のアジア系好青年。担当はオーディオ・ヴィジュアルで登場回数もそこそこ。常識人だが重度のスタートレックマニアでもある。
完全なサブキャラではあるものの登場人物の中でもトップクラスのイケメンな為、コアなファンが存在する。

  • コンラッド・エクリー
演:マーク・ヴァン/声:幹本雄之
CSIの早番主任。昇進に繋がる早期解決を是として深夜番主任のグリッソムとは幾度も対立する。
第5シーズンでは局長代理に昇進、グリッソムにとって不利な報告をしなかった次期早番主任候補をグリッソムの夜番に送ったり、早番主任になりたがってるキャサリンの代わりに遅番主任(一度も登場しない)を早番主任にしてキャサリンは遅番主任にしたり、グリッソムの深夜番チームを分裂させるため他のメンバーも遅番に異動させたりと、嫌がらせをしまくり。
とまあ完全に嫌な奴ポジションだったがニックが誘拐された時は私心を捨てて協力しており、以降は態度を軟化させた。

  • ラリー・ミッチェル
登場回数が多い制服警官。愛称ミッチ。
中の人であるラリー・ミッチェルは『CSI:科学捜査班』の科学考証アドバイザーで、ロスで19年間CSIをやっていた元捜査官だったりする。



余談

  • たまにテレビ朝日の「科捜研の女」がCSIをパクったと宣う輩がいるが、「科捜研の女」の方が先(CSIの1年前の1999年開始)である。

  • アメリカでは「この番組のために陪審員が科学捜査を過大評価しているのではないか」とか「犯人の証拠隠滅が巧妙化しているのではないか」と問題になっているらしい。検察側曰く「事件に繋がる指紋が採れることは実際には少ないのに陪審員は状況証拠を軽視する」弁護側曰く「科学捜査にも誤りはあるのに陪審員には絶対だと思われている」とか。
    • 誰が呼んだか「CSI効果」「CSI症候群」。

追記・修正中に腕を掴まれたら、空いている方の腕で掴んでからお願いします

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最終更新:2023年11月01日 11:05

*1 グリッソム曰く、「私より健全」。

*2 後に演者に合わせて役の方も両足義足設定になった