登録日:2011/06/19(日) 22:38:28
更新日:2021/01/09 Sat 20:41:34
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曲 名:茎-STEM-~大名遊ビ編~
発売日:2003/01/22
収録曲:1.迷彩~戦後最大級ノ暴風雨圏内歌唱~
2.茎-STEM-~大名遊ビ編~
3.意識~戦後最大級ノ暴風雨圏内歌唱~
茎-STEM-は
椎名林檎の8枚目シングル。何気に初のシングルオリコンチャート1位を記録した曲でもある。
表題曲の『茎-STEM-』が2曲目になっているが、これは同曲を中心とし1曲目と3曲目をシンメトリーにする狙いがあった為。
初回版にはライブ『賣笑エクスタシー』の観覧チケット応募券がついていた他、CDエクストラ仕様となっており、同時発売された短編キネマ『百色眼鏡』のオフショットを
パソコンで見る事が出来る(通常版はCCCD)。
サブタイトルに『大名遊ビ編』とつけられているのは、この曲に豪華な
オーケストラアレンジが施されているため。
『迷彩』『意識』の副題は収録当日の天気の様子を表している。
本項目では『百色眼鏡』についても説明する。
【短編キネマ 百色眼鏡】
配役:葛城楓 小雪
天 城 小林賢太郎(
ラーメンズ)
駒 形 大森南朋
女 椎名林檎
<ストーリー>
時は大正。主人公の男・天城はここ数日奇妙な夢を観ていた。
耳掻きをしている見知らぬ女。こちらは何か話しているようだが、声は全く聞こえない。
そんな天城の元に、駒形から一件の依頼が飛び込んで来る。
変わった依頼の内容に疑問を抱きながらも、劇場で楓を見つけ後を追う天城。
彼女が向かった先の屋敷で、穴の開いた壁を覗き込むと、そこには
夢で出た女が何者かに耳掻きをしていた…
その後、楓と仲良くなった天城は、
一人暮らしだという彼女の家を往来するうちに一つの出来事に気付く。
昼間は楓が、夜は謎の女がこの家に居る。
もしこの家の耳掻きを取ってしまったら、楓は…そして女はどうするのだろうか?
「私の本当の名前を、お知りに成りたいのでしょう?」
「ああ、彼女は葛城楓だ。少なくとも、俺にとっては…」
【LENS】
此方は小林賢太郎プロデュースの舞台公演だが、椎名林檎の協力を得て『百色眼鏡』と世界観を共有しており、天城と駒形の出会いや過去、二人のフルネームが明かされる等、事実上のエピソード0となっている。
全体的に明るいギャグストーリーだが、オチは衝撃的。
【PV】
前述の『百色眼鏡』の映像に新撮カットを加えた物。
時間軸の流れはLENS→百色眼鏡→茎PVとなっているようだ。
【バージョン違い】
〇茎
アルバム『加璽基 精液 栗ノ花』に収録されているバージョン。シングル版とは違い、全ての歌詞が
日本語で歌われている。
曲調も全体的に暗く退廃的にアレンジされている。
〇茎(ステム)
アナログ盤に収録されたバージョン。アルバム版の曲にシングル版の歌詞が当てられている。
映画『
CASSHERN』で使用されており、同作のサントラに収録されている。
〇平成風俗版
椎名林檎×斉藤ネコのコラボアルバム『平成風俗』に収録されたバージョン。
同アルバムには意識や迷彩のアレンジ版も入っている。
この曲と『百色眼鏡』のジャケット写真を撮ったのはカメラ界の天才・アラーキーこと荒木経惟。その為か、他のシングルよりも数段妖艶な感じがする。
当初はアルバム『加璽基 精液 栗ノ花』の中からシングルカットした一曲を同時発売する予定だったが、周囲に反対された為に『百色眼鏡』が生まれた。
その内容も林檎側は「レストランを舞台にした給仕の話」を考えていたらしいが、結局実現しなかった。(給仕姿の林檎は『迷彩』のPVで観る事が出来る)
また、本人曰く演技をやったのは中学生以来の事だとか。
だから多少棒でも勘弁して下さいマジで
壁の向こう側の追記・修正へ…
最終更新:2021年01月09日 20:41