石丸哲生(アイシールド21)

登録日:2011/09/10(土) 17:59:37
更新日:2024/01/29 Mon 21:49:33
所要時間:約 8 分で読めます




試合前のこの感じはいいよな

なんかこう・・・血が冷たくなるっていうかさ


石丸哲生は漫画・アニメ「アイシールド21」の主人公チームである泥門デビルバッツの一員である高校2年生。
実は陸上部員だが一員である。
ポジションはランニングバック謙コーナーバックで背番号は30番。


▼登場
初登場は2話。
春季東京大会の一回戦が明日にもかかわらず、部員数3人のため何とか助っ人を得ようと奔走する主人公の小早川セナに対し、
声をかけられた人間の中で唯一「アメフトの試合?ああいいよ出よう!」と快諾したのが彼の初登場シーンである。
そのため助っ人ではあるもののデビルバッツのメンバーの中ではセナと並んで初期から登場している。

どうせアメフト部主将のヒル魔が新入生も集めてるであろう事が容易に想像でき、
優秀な新入生が居たら陸上部にもスカウトさせてもらおう、と考えての快諾であるが、
こっそり企むという姑息な真似はせずに「それくらいいいだろ?」と包み隠さずセナに話して許可を取るという相当常識的な対応を取っている。


ちなみに泥門高校生の大半はヒル魔の事を非常に恐れており、名前を聞いただけで(文字通り)発狂する生徒が多数居る中、
彼は全く恐れていないような口振りで協力を申し出ていた。
一年生の頃からアメフト部の助っ人として駆り出されているような描写があるにもかかわらずにヒル魔を全く恐れていないのは、
恐らく彼が協力を断った事が無いためヒル魔に脅された経験が無いからだと推測されるが詳細は不明。
ちなみにヒル魔の脅迫手帳に「脅迫ネタが書かれていない」と明言されているのは栗田と武蔵の2人のみ。
もしかしたらネタはあるのだろうが、助っ人を断られたことがないため脅迫ネタを使ったことがないのかもしれない。


▼運動能力
陸上部のエースと作中で言われており、40ヤード走のタイムは4秒9。
5秒ジャストが凡人と短距離走者の壁、4秒8ならどこに行ってもエースと言われる作中の設定中だと中々の俊足と言える。
……が、そもそも主人公のセナを始めとして、4秒2というトッププロレベルの選手がゴロゴロしている作中ではあまり目立たないが*1

また、ヒル魔が途中退場を余儀なくされた際、「代わりのクォーターバック(投手)は消去法で石丸しかいねぇ」と言っていた事から、
ある程度の器用さも兼ね揃えていると思われる。他にまともに投手をやれる選手がいないとか言ってはいけない
ちなみに受験者全員合格の泥門高校とはいえ成績は5段階評価中オール4と中々学業成績も良い。

学業成績が良い為か、アメフトに関しては門外漢であるにもかかわらず、複雑な戦術などにもピッタリと対応している。
(具体的には【鳥の鎖骨(ウィッシュボーン)】という現実に存在する複雑なプレイスタイル)

本業が陸上部であるため、足の速さ以外、つまり敵を抜いたり避けたりと言ったアメフト専門の技術は持っていなかったが、
全国大会決勝前に作中有数の強力チームである西部ワイルドガンマンズのランニングバックの陸に、彼の必殺技であるロデオドライブを伝授してくれるように
自ら頼み込んでおり、
「練習キツいですよ?」と言われながらもそれを乗り越えて見事に決勝戦で披露した。



▼人柄
彼の人柄を大雑把に言うと
「地味なお人好し」という言葉がピッタリくる。
作中でかなり酷い扱いを何度受けても「いいよいいよ」で済ませる相当心の広いお方。
高校2年生、いや人間のレベルでは無い。
前述の通り、ロデオドライブ伝授に当たって「練習キツいですよ?」と念押しされても、
「いいよいいよ、どうせ俺は陸上部からの助っ人だけどさ、やる以上は力になりたいじゃんか」と答えている。
(ちなみに陸は「あんたいい人すぎますよ」と呆れていた)

地味さに関しては作中公認で、作中でも何度も地味地味と敵見方観客問わず連呼されている。
だが明確にやらかした失策は作中最初の試合である恋ヶ浜戦で転倒したこと以外は無く、
「いぶし銀」という言葉がピッタリ来るような人物である。
派手に何ヤードも稼ぐという事は無いが、「ロスするよりはずっと良い」堅実なプレーで確実に泥門の攻撃を先へ先へと進めている。


▼交友関係
とにかく人が良い為か、人に忘れられる事はあっても嫌われたり意図的に無視されたり、という事が無い。
原作コミックスの「キャラクターの中学時代の寄せ書きを公開する」というおまけコーナーでは、
「(なんでも良いよ良いよで済ませてくれる)ナイスな兄貴!」と言うコメントを始め、彼の人望を伺わせる多数の寄せ書きが公開されている他、
作中で何度も出てきた小悪党で、石丸の所属する陸上部をケンカ別れした室サトシも、
「石丸もあんなつまんねースポーツよく付き合ってやってるよなァ」と言っていた事から、
陸上部全体はともかく石丸個人との関係は悪くなかったと思われる。

また、泥門にはいつも使われる助っ人が石丸の他にバスケ部の佐竹と山岡、そして相撲部の重佐竹の合計4人居るが、
レギュラーメンバー発表の際に石丸だけ「助っ人」と言われなかったり、
助っ人では彼だけ個室ロッカーを与えていたりとヒル魔にもそれなりに信用…というより重宝されていると思われる。

ちなみに上記の待遇について本人は「すごい普通に部員としてカウントされてるな…」と言っていたものの特に不平不満を漏らしていない。

また盤土スパイダーズのキャプテンからは同じ臭い(地味)を嗅ぎ取られていた模様。


▼家族関係
6人兄妹の長男。よく弟や妹達に小遣いをたかられるらしい。
そして彼の部屋は弟達との兼用スペースであり、彼個人のスペースは学習机一つと非常に狭い。
そんな環境が彼の海のように広い心を養ったのであろうか……

弟数人と一つの部屋を使っているため、恐らく実家は裕福ではないと推測できる。
それ故か彼自身も情報誌『あど』の宅配バイトをしている。
その収入が何に使われているのかは不明。


▼アメフト部との関係
助っ人ではあるがそれなりに信頼はされており、小結の家出騒動の際には彼の捜索に参加、
捜索中に町で鉢合わせしたモン太には労いの言葉をかけられている事から、ある程度先輩として尊敬はされていると思われる。
夏休みの「死の行軍」にはそもそもアメリカ合宿そのものに行っていない為不参加だった。
(他の助っ人も居なかったため、流石のヒル魔も助っ人に対して夏合宿への参加は促していなかったと思われる)*2
が、関東大会準決勝の王城ホワイトナイツ戦前の特訓には参加している。
夏合宿に参加していたら彼もエースランナーレベルに成長して華々しく活躍した……かもしれない。

また、神龍寺との試合でのオンサイドキックや関東大会での王城との試合にて栗田が一年前と比べ、今は仲間が居る事を思い返す回想シーンのような作中において非常に重要な「デビルバッツメンバーの絆や結束を描いた」シーンでも彼の姿を見かける事が出来る等、正規部員のように扱われる事が多い。

アニメではそう言った扱いが更に顕著になっており、陸上部としての引退試合を終えた後、アイシールド21がセナだと言う事に自分から気付き、
アメリカ合宿開始時にデビルバッツメンバーがそれぞれの名前と背番号、ポジションを名乗るシーンを再現したような「デビルバッツのRB」として改めてチームに参加するエピソードが追加されている。


▼その他
アメリカに彼のそっくりさんが居る。名前はジミィ・シマール
プロチームに入るための試験を受けており、一次試験は突破したが二次試験で惜しくも落選した模様。
石丸同様に優しい性格をしており、流れでテストに参加する事になったセナと同じチームになった際、
セナの体格を見て「学生の記念受験だろう」と判断。
それどころか、セナに負担が回らないようにパス中心の戦術を取ろうとしたなど本場の石丸に負けず劣らずの優しさを持っていた。



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最終更新:2024年01月29日 21:49

*1 それでもアメフトを中一から初めた桜庭が高校2年の春大会後にやっと5秒の壁を切れたことを考えると十分凄い

*2 そもそも正規部員でさえ合宿参加を強制しなかった