サクラノ詩

登録日:2009/12/19(土) 17:19:09
更新日:2024/01/09 Tue 16:58:45
所要時間:約 6 分で読めます




それが虚無ならば虚無自身がこのとほりで


ある程度まではみんなに共通いたします


(すべてがわたくしの中のみんなであるやうに


みんなのおのおののなかのすべてですから)


宮沢賢治 『春と修羅 序』





『幸福の先への物語』



伝えたいこと、たったひとつ
時間を閉じ込めた永遠。


「薄紅の想い――ひとひら」


春。世界的な美術家である父の死により、天涯孤独となった主人公・草薙直哉は、親友である夏目圭の家へと世話になることに。
そこには、彼らが通う担任である夏目藍、圭の妹で女優の夏目雫との交流が待っていた。
そして、新学期の到来と共に、遠い昔に転校した幼なじみ・御桜凛が、再び主人公の前に現れる。

風に巻く桜の花びらの向こう、それは、約束されていた再会の如く――。

時の刻みが想いを重ね、感情の奔流が形になるとき、そこで出会う光景とは?
守る優しさ、支える優しさ、共に歩いていく優しさ――様々な形で発露していく“優しさの物語”が、今、幕を開ける――。


人は、過去を作るためだけに
  生きるのではなく――――


素晴らしき日々の先の話、梯子の上にある風景は、それは反哲学的物語。ごく自然な日常の物語。



サクラノ詩 -櫻の森の上を舞う-




アダルトゲームブランド・枕より発売予定のノベルタイプアドベンチャー。


当初は2004年に発売予定だった











2004年春→2004年夏→2004年秋→2005年冬→2006年→2007年→2008年→2009年→未定

と何度も延期を繰り返し、最終的には
「今世紀中には発売しない」
とファンの間で囁かれる始末。

しかし、しゅぷれ~むキャンディ~王道には王道たる理由があるんです!~の予約特典に第一章「サクラノ詩 第一章 〜春ノ雪〜」の体験版が配布された。

遂に発売が決まったのか?…………と思いきや、現在も絶賛延期中。
次いでに枕は別の新作を製作中と発表。


本当にいつになったら発売するやら……


すかぢは、まだ製作中とか「明日からシナリオ書く」とか言うが、いつになったら完成するやら……

だが遂に、2015年7月24日に発売が決定した。

そして9月25日に延期。


ん?


その後もスクリプターやデバッガーの募集・その要件に『精神が強い人』など、いろんな意味で話題に事欠かなかったが、
ついに7月15日に体験版(その量2GB)が公開された。
元々の企画では普通の日常・学園ものだったというが、紆余曲折の末に『素晴らしき日々』で思索・解決された、世界と自己の関係性の問題を超えて、
その後に出てくる「他人」を扱う他者論が本作品のテーマとなった。
また、『絵画』も重要なキーワードだそうな。

すかぢ曰く、
出さないと会社が倒産する
集団自殺する狂信集団や、強化ガラスに挟まれてミンチになって死ぬ女性等が出る様なゲームではありません。
白い部屋にも閉じこめられないし、魔法少女リルルも出ません

……期待しましょう。





そして当初の発売日から約11年……

2015年10月23日 ついに発売!


その後、萌えゲーアワード2015で大賞を受賞。


続編『サクラノ刻 -櫻の森の下を歩む-』は2023年2月24日に発売された。

◆キャラクター
※声優は特筆されない限りサクラノ詩 -櫻の森の上を舞う-の配役

  • 草薙直哉
主人公。
世界的な芸術家である草薙健一郎を父に持つ。子供の頃は天賦の才と健一郎による画家としての英才教育もあり、神童と呼ばれるほどの油絵を残している。だがある時期を最後に筆を折っており、どんなに周囲に促されても頑なに筆を取ろうとはしない。
父の死後、親友である夏目圭の家に居候するようになる。

  • 御桜凛
声:高城琉依(春ノ雪・H2O)/萌花ちょこ
幼少時に離れ離れとなった直哉の幼なじみ。約6年前に父の実家に引っ越して直哉とは離ればなれになっていたが、物語冒頭の新学期に弓張学園3年生として転入してきて直哉と再会。直哉、真琴、圭のクラスメイトとなる。その後美術部新入部員となった。
基本明るく温厚で勉強も運動も優秀な完璧超人だが、どこかズレている。
H2Oにもちょい役で登場している。

  • 鳥谷真琴
声:矢沢泉(春ノ雪)/五行なずな
美術部部長で、直哉とは1年生の時からのクラスメイト。
自ら「傍若無人」を称し自分勝手に振る舞うように見えて、実際は繊細で優しい性格。

  • 氷川里奈
声:藤森ゆき奈
直哉の後輩で「妹後輩」を自称している。
比較的おとなしいが、言うことはしっかり言う性格で、優美などの発言にツッコミを入れることが多い。普段は社交的な常識人だが、直哉や優美の前ではおどけた態度を見せることもある。
レズビアンを公言する優美から溺愛されており、里奈も優美は親友と思っているが、里奈本人の性的嗜好はヘテロセクシャル。
実はH2Oにさりげなく登場している。

  • 夏目雫
声:早瀬ゃょぃ
弓張市の隣の市にある聖ルーアン女学院1年生。夏目家の次女で、圭と藍の妹。「草薙 葛佳(くさなぎ くすか)」の芸名で女優として活動している。
普段は無口で、あまり感情を表に表さず、素のようにボケた発言をすることが多いがあくまで冗談。
直哉と稟に懐いており、特に稟と一緒にいるときは表情が豊かになる。

  • 夏目藍
声:澤田なつ
弓張学園教師であると共に同学園のOG。夏目家の長女で、圭と雫の姉。直哉、真琴、圭、稟のクラス担任で、教科は現国を担当。美術部の顧問でもある。
自分が強く愛着を持っている夏目屋敷を管理している。学校では教師として振る舞うが、直哉や家族の前では良き姉、良き保護者としての性格が出る。彼女が両親不在である夏目家を守る事に固執して見えるのは、物語が進むにつれて明らかになっていく。

  • 川内野優美
声:大花どん
直哉の後輩で里奈の親友。男嫌いのレズビアンで、男子には暴力をふるい、女子にはセクハラをする。特に里奈に対しては異常なほどの愛情を注いでいる。日常パートではトーマスと並ぶ下ネタ担当。

声:鈴谷まや
直哉が実家の近くで出会った神出鬼没の謎の少女。非常にすばしっこい上、常人離れしたジャンプ力などがある。エキセントリックな言動が多く、本気とも冗談とも取れないような性的発言をする。

  • 鳥谷紗希
声:桜川未央
弓張学園校長で、真琴の実母。娘との仲は色々と微妙な模様。

  • 氷川ルリヲ
声:桜川未央
里奈の妹。幼女。ルリヲと、里奈の妹である鈴菜という妹同士でも仲が良い。だがルリヲの性格は里奈とは全く異なっており、ルリヲがいい加減で適当なことを言っては、鈴菜にたしなめられる事が多く、里奈と優美の関係性とは全く逆。
直哉に懐いている。

  • 川内野鈴菜
声:きのみ聖
優美の妹。ルリヲと仲がいい。姉とは正反対に、常に敬語で話すおしとやかなしっかり者。

  • 柊ノノ美
声:秋野花
居酒屋などが多い、弓張市の泪川(なみだがわ)ドヤ街にて、かつて草薙健一郎がよく通っていたという居酒屋にて「バイト」をしていると自称する少女。だがどう見ても子供で、アルバイトできるような年齢ではない。
初期設定ではメインキャラの一人で弓張学園の生徒だったが、完成版では大幅に設定が変更されている。

  • 小硯櫻
腹ペコキャラ。体験版春ノ雪のみの登場人物であり、完成版では存在が消された。

  • 八雲雪路
  • 八雲はまじ
春ノ雪に登場したスペシャルゲスト。
完成版には登場しない。

  • 夏目圭
声:藤神司朗
直哉の悪友。バカ。
こんな可愛い子が女の子なはすが無い!!

  • 赤司亘
声:中里圭太
先代の美術部部長。本来は直哉たちが三年になったタイミングで卒業しなければいけないのが、しょうもない騒動を何度も起こした上に成績も規定に足りず留年することに…。
弓張学園の生徒会長明石小牧(声:雪村とあ)と副会長明石小沙智(声:歩サラ)は彼の妹。

  • タキザワ・トーマス・ネーゲル・ジュンペー
声:野☆球
フ ラ ン ス 人。

  • 草薙健一郎
声:牛蛙キタロウ
直哉の父で、世界的な芸術家。サクラノ詩は彼の葬式から始まる。が、それは決して物語の起点ではない。


何気に製作発表された当時にコンプエースで連載されていた(設定は春ノ雪準拠)。
全1巻。作者はオダワラハコネ。


後、ライターがみそらきいろと冬月もえ担当だったが、サクラノ詩 -櫻の森の上を舞う-ではすかぢと浅生詠が担当している。


追記・修正は延期しないようにお願いします。

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最終更新:2024年01月09日 16:58