世界で一番バカな旅人(フルーツバスケット)

登録日:2011/04/04(月) 14:56:58
更新日:2020/08/08 Sat 18:47:42
所要時間:約 5 分で読めます




バカな旅人が旅をしてるの
どうバカっていうとね。すぐだまされちゃうの
街の人達にだまされちゃうの
その度にお金やクツをだましとられちゃうの


でも旅人はバカだから
「これで助かります」
って街の人のウソにも
ポロポロ、ポロポロ涙をこぼすの
「お幸せに、お幸せに」
っていうの


で、とうとうすっ裸になっちゃって
さすがに旅人も恥ずかしくて
森の中を旅する事にするの


そしたら今度は森に住む魔物達に出会うの
魔物達は旅人の体を食べたくて
言葉たくみにだましていくの
もちろん旅人はだまされて
足を一本、腕を一本、あげちゃうの


結局、旅人は頭だけになっちゃって
最後の魔物には目をあげたの


その魔物はバリバリ目を食べながら
「ありがとう。お礼に贈り物をあげます」
って置いてくの


でも、それもウソで
贈り物は『バカ』と書かれた紙切れ一枚


でも旅人はポロポロ泣くの
「ありがとう。ありがとう」
「初めての贈り物だ。嬉しい。嬉しい。ありがとう。ありがとう」
もう、ない目から、ポロポロ、ポロポロ涙をこぼすの


そして旅人は、そのままポックリ
死んでしまいましたとさ






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フルーツバスケット第17話で紅葉が由希、夾、紫呉にした話。
紅葉は前日(3月14日)にクラス会で聞いた。



事の始まりは、1ヶ月前のバレンタインデーまで遡る。
主人公の本田透はお世話になった、なっている人達にチョコレートを配りまくる。

確認出来るだけでも
由希、夾、紫呉、紅葉、はとり、はつ春、花、魚
の、8人。
ここからは推測だが、おじいさんや、クラスの友達、学校の友達、先生方やバイト先の人達。
にもあげているかもしれない。
仮に8人だけだとしてもかなり大変。

では、そのチョコレート代はどこから?
透が自腹を切ったに決まってます。
その結果、こうなりました。

『修学旅行の積み立て金が払えない』

学費も自分で払っている透には、痛い出費でした。
おじいさんが代わりに払うと言ってくれたが、学校には少し待ってもらい、次のバイト代で払うことにしたのです。



このことに気づいた3人はとても驚き、夾にいたっては、

「義理だかなんだかしらねぇが、その分苦労増やしてどうすんだよ!
その金で自分の服でも靴でも積み立て金でも払えばいいだろ!
ぶぁっかじゃねーの」

と、怒り心頭のご様子。
それを見かねた紅葉が、冒頭の話をみんなにする
というのが、17話の大体のあらすじ。
"バカな旅人"は、もちろん透のことを差していて

「損とか苦労とか、考えるだけムダだよ。旅人はそんな事考えちゃいないもの。
誰かにとってはそれがバカでも、ボクにとってはバカじゃないだけ。
誰かにとってはだましがいのある人でも、ボクはだまさないだけ。
ボクは本当に喜ばせてあげたいと思うだけ。
ユキは?キョーは?それでもやっぱりバカと思う?
目を閉じて、何を思う?」



ああ


なんて



とりわけ、夾にはかなり影響を与えた話で、これ以降透に対して『バカ』とは言わなくなる。
また後に目を閉じて透のことを考え、自分の気持ちにも気づく。



紅葉の友達がクラス会に持ってきた本、「笑える話全集」の中に載っている話の1つ。
タイトル通りみんな笑っていたようです。

変な本が好きな子らしく、以前は「シチューの宇宙」という本を持って来ていた。


第124話でも、少しだけ登場する。

「きいたら……きっと、トールに会いたくなってくるよ」

見舞いに訪れたアキトに紅葉が話そうとする場面が描かれているが、実際にアキトが聞いたかは不明。









掲載当初、実際に売られている書物から引用したと思った読者が書店で探したが、見つからなかったため作者である高屋奈月に手紙を出したらしい。

そのことについて、自分の創作であることと担当に「すごく君らしい」と言われたことを綴っている。
また、

「泣いてほしいというよりも、考えてほしいという感じの物です。その胸にのぼる感情を。」

と、語っている。





「目を閉じて、この項目のことを考えてみた。
そして思ったんだ。
ああ、なんて追記・修正したいんだろう……って」

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最終更新:2020年08月08日 18:47