競泳水着

登録日:2011/05/22 Sun 15:31:06
更新日:2025/03/30 Sun 14:01:51
所要時間:約 6 分で読めます




競泳水着


それは主にスポーツ水泳(競泳)で使われる水着を指す。


概要

普通の水着に比べ薄く軽く、また身体にフィットし水の抵抗を少なくするように作られている。
中には筋肉の振動を抑えたり血流を促進したりすることで、運動時のパフォーマンスを向上させるよう設計されているものも。
表面は撥水加工や、水流を整えるためのエンボス加工などが施されていることが多い。

特に重視されるのが抵抗を減らす性能であり、高性能なものになると秒単位で記録を塗り替えるほどの効力を発揮する。
あまりの高性能から、使用に制限をかける大会もある。
特に2000年代以降は高性能な水着が次々に発売されているため、今までにない頻度でレギュレーションの改訂が行われている*1

2024年現在、公式の大会で使用できる水着には、WORLD AQUATICS(世界水泳連盟)*2の承認バーコードが付けられている。
オリンピックや世界水泳などに出場している選手をよく見ると、水着の腰~お尻のあたりにラベルのようなものが付いているのがわかるだろう。
WAが定める規格に則った水着だと証明するものであり、このマークが付いていない水着では公式大会への出場や記録が認められない。

イギリスのSPEEDO社、フランスのarena社のものが特に有名。アディダスやミズノ、アシックスなど、おなじみのスポーツ用品メーカーからも発売されている。


競技用の水着に多く使われているのが、ポリエステルやナイロンにポリウレタンを混紡した素材である。
特に耐久性や速乾性に優れたポリエステルと、伸縮性が高く軽いポリウレタンを組み合わせたものがよく使われる。
メーカーによって多少の違いはあるが、概ねポリウレタンの割合が15~30%程度のものが多い。

しかし、ポリウレタンは比較的塩素や紫外線に弱く経年劣化しやすい。
長期間使っていると性能が低下し、しまいには生地が薄くなり破れてしまう
また管理を怠ると劣化が早まるので、長時間濡れたままにしていたり、直射日光に当てたりするのはNG。使用後は水ですすいで軽く絞り、陰干ししよう。

このようにデリケートな水着なので、普段のトレーニングなどでは競技用とは別の練習用水着を使う。
こちらはポリウレタンの含有率が低いかゼロなのでやや厚手だが、耐久性が上がっており長時間の使用にも耐えうるものとなっている。

学校指定のスクール水着も競泳水着をベースにしているが、安価な教材なので競泳用より生地は厚く、水への抵抗力も大きく異なる。
一部の高校などでは紺や黒系統のあまり派手ではないデザインの競泳水着をスクール水着として採用している事があるようだが。

本格的な競技用は…
Q「じゃぁ、何処で手に入るんですか?」
A「3サイズを計って専門サイトや会社に電話して注文してください。もしくは中規模以上の大会に来ている出張店に行ってください。」


水着のデザイン

・男性用

男用は
など。
一般的に一番使われているのがスパッツタイプ(価格1万前後)。
競泳の大会では殆どの人が使用している。
逆に全身タイプはあまり見かけない。
さらに足首、手首まである水着を着ている人は滅多にいない。
規制以前に履いていたのは全国区の猛者ばかりで、ほとんどはスパッツかロングスパッツなので全身タイプは驚かれる。

なお今ではスパッツより長いのは規制されてしまっている…高速水着ェ

さらに言えば、高速水着は扱いを慎重に行わなければならない。
スピードレーサーなどでは専用の手袋やポーチなどが付いていて素材を傷つけないようになっていた。


前述のように撥水性を保つため、普段から着ているわけではなく試合のときだけ着る。
練習はボックスパンツ型やVパンで行うのが一般的。

かつては試合時もVパンが主流であったがこちらは現在少なくなっている。
Vパンは肌の露出が高い=男の大事な部分が隠せないことも多々あるので注意
そういったものは元から半ケツになるくらい露出が高かった。

とまぁ、むさ苦しい話はここまでにして……

・女性用

女性用の場合、市販の水着やスクール水着との大きな違いが幾つかある。

競泳水着は足の動きを妨げないように、腰の部分まで肌を晒している物が多い。
簡単に言うと、足が長く見える。

つまりハイレグ。

女の子の大事な部分のムダ毛処理とかしないと、たまに毛が見えることがある。

背中の部分にも特徴があり、女性用の多くが背中がX字状に大きく開いている「フライバック」と呼ばれるデザインになっている。
これは背中側の布面積を減らし水を抜けやすくするとともに、肩を動かしやすくする効果がある。


そして、素肌と水着の密着度が水着の種類の中で一番、

ピッチピッチである

普通の水着は着るまでにあまり苦労は無いが、競泳水着の場合、肌との密着を重視しているため。
同じサイズの水着でも競泳用の方が小さくなっている。
その分、伸び縮み出来る仕様だ。

なのでピッチピッチである(←大事なことなので二度言いました

乳首とか見えるときがあるよ!
そして体のラインがクッキリわかるのでエロい。
前述の表面加工が生み出す独特の質感や光沢もフェチ心をくすぐる。

が、競泳選手は肩幅が広くなり、それに対して腰が狭いいわゆる「逆三角形」の体型になりがち。
このへんは人によって好みが分かれるかもしれない。
また上記で示した通り競泳用はピッチピッチなので(大事なk)、巨乳な子の胸でも押し潰されあまり目立たない。
強く締め付けることで凹凸を小さくして抵抗を減らすトップモデルほどその傾向が強い。
ただし、水着の素材や胸のサイズによっては結構な存在感を示してくれることも。

グラビアアイドルなどが着ていることも多く、前述の体のラインを強調する効果を存分に発揮してくれる。

残念なことに2000年頃から女性用競泳水着にもスパッツタイプが増え始め、さらには練習用からも露出が減っている。
陸上選手の露出が年々増えているのとは対照的である。
もっとも、これには技術の進化により人間の皮膚よりも水着の素材の方が水の抵抗が低くなったという背景もある。
一方で、ハイカットタイプも窮屈感が少なく脚が動かしやすい、布面積が少ない分安価…などの理由で一定の需要があり、早々に廃れることはないのかもしれない。

ちなみに女性用競泳水着は男性用に比べて布面積が広いため、非常に高価である。
メーカーにもよるが、同グレードの男性用に比べると1.5倍くらい値が張る。
市販のスタンダードモデルで概ね1万円前後、全国や世界大会を目指す選手向けのトップモデルだと4、5万円台するものも。
もっともレーザレーサー(全身型)などは男性用でも6万とかするためご利用は計画的に。

・番外編:グラビア用

グラビアなどで使用されている衣装の中には、競泳水着に似せて作られた「ファッション競泳水着」と呼ばれるものも存在する。
REALISE(リアライズ)」「LEOHEX(レオヘックス)」「PHARFAITE(パルフェット)」などのブランドが有名。
スポーツ用品メーカーの製品に比べ、サテンやエナメル生地などを使用し光沢が強いものが多い。
中にはTバックだったり胸元が開いていたりファスナー付きだったりと、セクシー、フェチ方面にアレンジが加えられたものも。
総じて「魅せる」ことに特化しており、泳ぐ目的は二の次というものがほとんど。「競泳水着」の名称で販売されていることも多いものの、あくまで撮影、コスプレ用の衣装として割り切るべきだろう。
なお、こうしたファッション競泳水着を邪道とし、あくまで本職メーカー品こそ至高と考える原理主義者…もとい愛好家も一定数存在する模様。


フィクションでの扱い

スク水みたいに誰もが持っている物でもない為、登場させるとなるとそれなりの設定や理由付けが必要となってくる。
競泳そのものを題材にしているならともかく、そうでなければ水泳部員など競技に携わっているキャラが時々着ている程度だろう。
なお、たまに漫画やギャルゲーなどで水泳部キャラがスクール水着を着ている場合がある(この作品みたいに)が、前述の通り似て非なる物ゆえ、
スクール水着で水泳部が大会の練習をすることは有り得ないのでよろしく。

ソーシャルゲームなどでは衣装バリエーションの一つとして水着が登場することもあるが、その場合もビキニやリゾート水着などに比べると少数派。
採用する場合はアスリート系キャラや、競泳水着が映えるスタイルの良いキャラに割り当てられることが多い。

エロ方面において

独特のエロスやフェティシズムから、エロ方面でも一定の人気がある。
それなりの設定が必要なのは一般作品と同じだが、エロけりゃこまけぇこたぁいいんだよ!の精神でそこまで綿密に考えないことも。
AVなんかだと特に理由もなくいきなりエロから入ることもままある。

競泳水着でのエロとなると、やはり水泳部ものが王道。
他には監視員やインストラクター、あるいは昔水泳をやっていて当時の水着を…といったシチュエーションが多いだろうか。
特に水泳部が舞台だと複数のキャラを登場させることが可能でバリエーションを広げやすく、ハーレムもの等との相性も良い。

競泳水着での着衣セックスで水着を脱がして行為することについては賛否両論。
競水を愛する変態紳士の皆様は否定寄りの意見が多いか。
着衣セックスじゃねーし
脱がしたら水着セックスじゃないし
水着いらねーじゃん
ってなる。

挿入時は股の部分を横にずらしてGO!
上半身はお好みで半脱させていいからね。
ただし胸や股間部分を切り抜くやつは絶許。

行為時でも水着の伸縮性のお陰で、スク水や市販の水着とは、また違った興奮を覚えることができるだろう。





競泳水着の魅力を知る方、追記・修正お願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 水着
  • 競泳水着
  • スク水
  • 水泳部
  • スタイリッシュ
  • ピチピチ
  • ポロリはないよ ←ないの!?
  • ビリリはあるよ ←あるの!?
  • 脱がすのは邪道 ←半分脱がせるのはギリギリセーフ
  • ハイレグ
  • フェチ
  • 属性
  • 萌え要素
  • 着エロ
  • 七咲逢
  • 脱がすのは邪道
  • 機能美
  • arena
  • SPEEDO
最終更新:2025年03月30日 14:01

*1 例えば2007年、後述する国際水泳連盟(現 世界水泳連盟)が水着表面に高速化のための加工を施すことを禁じたものがある。これにより公式大会用の水着には突起や鱗を付けることができなくなった

*2 2022年までの名称はFINA(国際水泳連盟)。古いモデルなどではこちらのマークが付いているものもあるが、同様に有効。