登録日:2012/01/17(火) 14:17:39
更新日:2025/10/01 Wed 23:07:25
所要時間:約 4 分で読めます
開発元、カメラというのを見れば分かるが、あの
『零』シリーズと戦闘システムや雰囲気が非常に似ている……というか、射影機などのワードからも分かる通り実質的なシリーズ作品。
「
現実が浸食される」というコンセプトの元、ARノートを使ったゲーム進行、見慣れた光景に霊が現れるなど様々な新要素が加わっており、3DS本体の機能を存分に活かしている。
値段は3800円。
【ゲームモード】
◆ARストーリー『零~紫の日記~』
本作のメインとなる、AR技術を活用したストーリーモード。
謎の少女・眞夜と共に呪われた書物を追って謎の解明に挑んだり、襲い来る怨霊を射影機となった
3DSを使い退治、封じ込めていく。
◆ゴーストカメラ
3DSの本体カメラで撮影した写真を使用した遊び。全三種類。
- 心霊写真撮影
- 撮影した写真を自動で心霊写真にアレンジしてくれるモード。
- 憑きモノ診断
- 「顔」として判定されるものを撮影すると、「どんな怨霊が憑依しているか」が写し出されるモード。
- 怨霊とはなっているものの、その内容は「押しの強い仲間にとりあえず謝ってしまう宮大工」などコミカルなもの。
- 呪い顔退治
- 「顔」として判定されるものを撮影すると、その顔から生成された怨霊と戦闘できるモード。
- 怨霊には「HP」「攻撃力」「素早さ」「特殊」の四つのステータスが存在し、生成時に自動で設定される。
- 撮ったものがそのまま霊の顔になるためシュール。
◆ホラーノート
ARノートに隠された様々な
ゲーム。全四種類。
- 4つの奇妙な面
- 画面に表示された4つの面の動きを元に、「面をつけた少年」から出題される問題に回答する。
- 和人形の呪い
- 最初に提示される和人形を記憶し、似たような和人形の中から見つけ出して撮影する。
- ノートに潜む少年
- 提示されるヒントを元に、ARノートに隠れた「面をつけた少年」を見つけ出す。
- 怨霊の棲む館
- ARノート内に存在する「向こう側」の世界を舞台に、「ありえないもの」を時間内に規定数撮影(除霊)する。
◆エクストラモード
ARストーリー『零~紫の日記~』の2周目。
難易度が上がり、ノーマルモードではなかった要素が加わっている。
敵の攻撃力が高くなり、1撃で体力の半分が持ってかれることも。
【あらすじ】
不気味な古い写真や、意味不明の文字が綴られた日記の最初のページ……。
ぽかりと空いた白紙のページに、あるはずのない文字を見た者は……。
神隠しに遭い、やがて変わり果てた姿となって発見されるという。
「顔の削がれた」遺体となって……。
(公式ストーリーより)
【主な登場人物】
◆主人公
プレイヤーの分身であり、ある日届いた「紫の日記」を射影機で撮影したことがきっかけで呪われてしまった人物。
「紫の日記」が作り出した空間に存在する古びた屋敷を探索し、謎の少女・眞夜と共に謎の解明に挑む。
◆眞夜
「紫の日記」の中、呪いに囚われた人々が彷徨う古びた屋敷の一室に閉じ込められていた、謎の少女。
主人公が日記の中から現実世界へと帰還した際、同行するような形で主人公の部屋に出現し、以降は共に謎の解明に挑む。
「紫の日記」の呪いなどについて様々なヒントをくれるが、自分の名前以外は覚えていない。
◆長谷部 海斗
行方不明となった妹の手がかりを求め、「紫の日記」の呪いに挑んだ男性。
妹・詩織が姿を消す前、「紫の日記」のことを相談されていたものの、その時真剣に話を聞かなかったことを深く後悔していた。
結局は自らも呪いに囚われ、最初に戦う霊となってしまう。
◆長谷部 詩織
長谷部海斗の妹で、長い黒髪に白いワンピース姿の若い女性。
「紫の日記」に記された楽譜を読み取ってしまったことがきっかけとなり、呪いに囚われてしまう。
楽譜の曲は黒い服の女の思い出の曲であったようで、「黒い服の女のためにその曲を弾く」という役割を与えられたことで顔を削がれずに済んだが、球体関節人形のような姿に変えられてしまう。
その後は黒い服の女のためにひたすら同じ曲を弾き続けていたが、人形扱いに耐え切れず逃げ出そうとしたことで結局は顔を削がれてしまった。
◆黒い服の女
「紫の日記」に囚われた者の顔を削ぐという女。
その正体は…
◆仮面の少年
奇妙な仮面を被った、白いタンクトップに半ズボン姿の少年で、名前はあきら。
ストーリーの所々で主人公に遊びを仕掛けてくる。
姉を含む家族を亡くした孤独感に苛まれており、「紫の日記」に囚われた当初は黒い服の女を姉代わりのように思っていたが、次々と呪いの犠牲者の顔を削いでいく彼女に次第に恐怖を感じ、顔を削がれたくない一心で仮面を被るようになった。
遊びに勝った主人公に黒い服の女の秘密を教えようとしたが、そのことが彼女の怒りに触れ、顔を削がれてしまった。
◆老婆
額に鉢巻を巻いた、白いざんばら髪の老婆。
「紫の日記」の呪いに深く関係しているらしく、何かの儀式をしたがっている。
【用語】
◆紫の日記
呪われた日記。キーアイテムであり、本作で使うARノートのことでもある。
この日記が届き、見えないはずの文字が見えた者は神隠しに遭い、顔を削がれた遺体となって見つかると噂されている。
その呪いは確かに存在しており、現世で見つかる顔を削がれた遺体は「紫の日記」の呪いに触れた犠牲者。
「紫の日記」に呪われた者は、日記が作り出した世界に取り込まれて古い屋敷の中を彷徨い、やがては黒い服の女に顔を削がれて常世の存在と化してしまう。
◆射影機
霊を退治、
封印する力を持った特殊なカメラ。
本作では3DS本体を使う。
◆常世見の儀式
「紫の日記」の呪いに深く関係する儀式。
とある村に伝わっていた儀式であり、ある年に疫病によって危機に瀕した村を救うために行われたものの、失敗したことで村は滅んでいる。
「常世見の儀式」とは、齢十五となる巫女に神を降ろし、神の「器」とする儀式。
「器」となる巫女に未練があった場合、「救い主となる神」ではなく「呪われた闇」を降ろしてしまう危険性を持つため、巫女となる少女は人との繋がりを絶った状態で育てられる決まりとなっていた。
また、儀式によって「器」となった巫女は、降臨した神が逃げないように生きたまま目と口を縫い合わされる。
【問題点】
プレイヤーにもよるが問題点が多い。
遅くとも2~3時間程度でクリア出来てしまう。マップ移動などはなく、謎解きも非常に簡単で、物語の進行に詰まることはまずない。
まあコンセプトがコンセプトなので仕方ないが。
「シャッターチャンス」や「ゼロショット」は用意されているものの、「フェイタルフレーム」及び強化レンズが存在せず、ゼロショットを決めてもダメージが大きくなる以外のメリットがない。
また、ゼロショットを決めなければダメージを避けられない。
ぶっちゃけ戦闘以外はARノートと女の子とのにらめっこを交互に繰り返すだけ。
可愛いからいいけどな!
360度見回たさなければならないので、非常に面倒。
また、その性質上電車などではやれない。やったら多分係員に連行されます。
オフィス用の回転椅子があればかなり楽。
このように問題点だけみるとガッカリゲーに見えるが、そうでもない。
先述した機能は非常に斬新であり、3DSならではと言える。
なんだかんだ言って短いだけでストーリー自体はちゃんとしている。
またホラーゲーム初心者や、ライトユーザーには非常に易しく、値段もあって手を出しやすい。
今回は様々の新要素が加えた実験作とも呼べるので、次回作に非常に期待が持てると言えるだろう。
まあ『零』シリーズのファンには物足りないと思われるが……。
まあ価格が価格なんで。
拙い部分が目立つので追記・修正をお願いします。
- ホラーより眞夜が結構きょぬーなのに目が行ってたのは他にも居る筈 -- 名無しさん (2014-04-01 20:00:44)
- ホラーゲームなのに暗い所ではARが読み込めないと言うネックが… -- 名無しさん (2016-01-28 15:20:31)
- タイトルがダセェと思ってしまった 零シリーズって初見でわからん… -- 名無しさん (2025-10-01 23:07:25)
最終更新:2025年10月01日 23:07