零シリーズ

登録日:2009/05/26(火) 20:19:52
更新日:2025/09/21 Sun 00:24:48NEW!
所要時間:約 4 分で読めます





テクモ(現 コーエーテクモゲームス)が発売したホラーゲーム。

霊が巣くう廃屋や廃村に迷い込んだ主人公が、霊を封じ祓うカメラ「射影機」を使い、幽霊を撮影して倒しながら進めて行くアクションホラー。

他作品と大きな違いは、敵が霊であること。
霊であるため扉や壁をお構いなしにすり抜けてくる上に、武器であるカメラを構えている間は一人称視点となり、ファインダー越しにおぞましい怨霊を凝視しなければならないため、気の弱い人には怖くてたまらない。


これに出てくる女性は容姿端麗な少女、熟女(老婆は除く)、幼女、果ては悪霊にいたるまでDEAD OR ALIVEなどで培われた3D美少女霊に取り憑かれた澪ちゃんハァハァ(;´д`)
満16歳以上の女性(霊含)はもれなく鎖骨が露出しているので、霊が怖くない人には萌えゲー扱いされている。



【シリーズ一覧】


  • 零〜zero〜(PS2/XBOX)
    • 記念すべきシリーズ一作目。舞台は呪われた屋敷・「氷室邸(ひむろてい)」。
    • 第一作目であるため若干粗削りな部分もあるが、恐怖演出の秀逸さは原点にして頂点とも言われる。
    • 一方、恐怖演出が秀逸過ぎたために怖すぎてクリアを諦めたプレイヤーも数知れず。その反省から次作以降は癒しになる美少女の霊が増えた。
    • 詳細は個別項目も参照。

  • 零〜(あか)(ちょう)〜(PS2/XBOX)
    • PS2で展開された三部作の二作目。舞台は闇に囚われた廃村・「皆神村(みなかみむら)」。
    • フェイタルフレームの登場などでゲームシステムが洗練され、難易度選択やおまけ要素なども更に充実している。
    • 天野月子(現:天野月)によるテーマソング『蝶』はゲームを盛り上げる名曲であり、以降のシリーズでも彼女の楽曲が使用されていることが多い。
    • 詳細は個別項目も参照。

  • 零~()(せい)(こえ)~(PS2)
    • PS2で展開された三部作の完結編。舞台は夢の中に存在する廃屋・「眠りの家」。
    • ゲームシステムは前作をベースに前々作の要素も取り入れて調整されており、三部作の集大成に相応しい完成度を誇っている。

  • 零~(つき)(はみ)仮面(かめん)~(Wii
    • 任天堂の協力を得て開発された第四作目。舞台は無人となった島・「朧月島(ろうげつとう)」。
    • 固定カメラの切り替え方式からビハインドカメラへ、Wiiリモコンを活用した新たな操作体系へと生まれ変わった新たな『零』。

  • 零~(しん)()(ちょう)~(Wii)
    • 『紅い蝶』のリメイク。
    • 新たなモードやエンディングなど、追加要素多数。システムや操作などもWii向けに作り直され、新鮮な気分で楽しむことができる。

  • 零~濡鴉(ぬれがらす)巫女(みこ)Wii U
    • リマスターやリメイクを除く、2025年時点での最新作。舞台は死に焦がれるものを引き寄せる山・「日上山(ひかみやま)」。
    • Wii Uのゲームパッドを写影機に見立てて操作できるなど、ハードの性能を活かした意欲的な作品。
    • 個別項目も参照。

※月蝕以降は任天堂との共同開発


【主な専門用語】


  • 射影機(しゃえいき)
霊界研究者・麻生(あそう) 邦彦(くにひこ)博士が開発したカメラ。
「ありえないもの」を見て写すことができ、これで霊にダメージを与えられる。
レンズなどを付け替えることでカスタマイズも可能。

第一作目に登場する雛咲(ひなさき)家に伝わっていた射影機は、特定の霊を完全に封印することもできた。
というのも雛咲家の射影機は、麻生博士が第一作目の舞台「氷室邸」に伝わる「御神鏡」の存在を知り、強力な霊媒体であるその欠片を手に入れて射影機に入れる事で封印を可能にした唯一の「完全版」。
もっとも、その射影機が完成した直後に麻生博士は氷室邸で行方不明になり、氷室邸に残されていた射影機はとある事情から雛咲家に渡っていた。

怨霊に対する数少ない対抗手段だが、使用する=霊界と関わりを持つという事になり、精神を病んだり霊に取り込まれたりする危険がある。
射影機の威力は所有者の霊力に匹敵し、霊力が強ければ強いほど威力は増す。
また、霊力が高いほど受けるダメージも比例する。
ちなみに完全版以外のものは完全な封印ができない「試作機」扱いである


  • 黄泉の門
各地に存在する霊界とつながる扉や穴。
開かれるとヤバいことになるため、生贄を捧げて封じる儀式が伝わっている。


  • 儀式
生贄として選ばれた巫女(野郎の場合もあり)を捧げ、黄泉の門を封じる儀式。
巫女に迷いがあったり、逃げたりで失敗し、出てきた悪霊や悪霊に取り憑かれた人によって大虐殺が行われて廃墟化したのが舞台となる。


  • 怨霊
人に襲いかかってくる霊。
射影機で写すことで撃退できる。
飛び回ったり、ワープしたり、壁の中から迫ったりして不意打ちを狙うものが多い。

また、探索中にラスボスクラスの霊に遭遇することがあり、この時は画面がモノクロになる。
この場合、基本的に攻撃を受けたら即死で撃退も不可能なため逃げるしかない。


  • 浮遊霊
特定の地点を通ると現れる霊や残留思念。
無害だが撮るとポイントや霊リストコンプに関わるので撮った方がいい。
中にはいきなり至近距離に出現したりジャンプスケア的な演出と共に現れる奴もいる。
走ったり、遠くに現れるもの、一瞬で消える奴はラスボス以上の強敵。
第一作目の「縁側を走る子供」や『紅い蝶』の「誘われる繭」などは特に撮影が難しいことで有名であり、撮ろうとするとまずリセットを繰り返すことになる。


  • 地縛霊
特定の地点で留まる霊。
無害だが撮ると(ry
動いたり消えたりすることはないため撮りやすいが、中にはフィラメントが反応しないノーヒントの霊もいる。
また、撮ってもポイントが入らない場合もある。


【基本的な戦闘方法】


まず、射影機に装填するフィルム(銃における弾薬)は攻撃力や装填(リロード)速度の異なる複数種類がある。
射影機はポイント稼ぎに必要な浮遊霊の撮影やギミックの解除等にも使用することとなるが、最も攻撃力の弱いフィルムは実質無限に入手可能になっている。
そのため、探索中は基本的に最も弱いフィルムを装填しておき、怨霊との戦闘に突入したらより強力なフィルムに切り替えることがスムーズに戦闘を進める基本テクニックとなる。

霊である敵は半透明で視認性が悪い上に壁をすり抜けたりもしてくるが、索敵の補助として画面隅に霊を感知するフィラメント式のランプが表示されており、地縛霊は、浮遊霊や怨霊はにランプが点灯する。
また、霊との距離が近付くとフィラメントの発光が強くなり、更に霊が真正面(プレイヤーキャラクターの視線の先)に居る場合に最も強く発光する。


怨霊の出現を感知したらフィルムを戦闘用に切り替える。

フィラメントの発光を頼りに霊の位置を探り、最も強く光る方へ向けてカメラを構える。

霊をファインダー画面に表示された円(キャプチャーサークル)の範囲内に収め、霊力を溜める(溜めるほど大ダメージ)。

この時点で攻撃できるが、敵が攻撃してくる瞬間に霊力メーターが赤く光り、その瞬間にシャッターを切ると大ダメージ&ノックバックを与えるゼロショットになる。
紅い蝶以降は更に攻撃のチャンスとなるFATAL FRAMEというものがあり、さらなる追撃が可能(大抵は壁に逃げられるが)。


これが大体の基本。
特定のアイテムやチャージしたパワーなどを消費し、スピード低下や麻痺、大ダメージなどの特殊効果のあるショットを撮ることもできる。

尚、カメラを構えっぱなしだとランダムで霊が出てくる。


【余談】




  • 外国人には余りに後味が悪いらしい『紅い蝶』は、Xbox版で新しくエンドが追加。
    • しかしリメイクの『眞紅の蝶』では「最悪のバッドエンド」が更に追加されてしまった。それも2つ。

  • 『月蝕の仮面』以外の4作品はストーリー上の繋がりも大きく、登場したキャラの名前やそのキャラ自身が後発作品で出てくることがある。
    • あくまで匂わせ程度でどう繋がりがあるのか分かりにくいものから、物語にしっかりと絡むものまで様々。4作品全てで系図を作ろうとすると大変なことになる。


クリア後にコスプレ要素やミッションモードなどを楽しめるので、追記・修正はハァハァしながらカメラを構えてお願いします。

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最終更新:2025年09月21日 00:24