EJ20

登録日:2010/10/03 Sun 01:25:25
更新日:2024/10/17 Thu 23:13:52
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EJ20とはスバルの造っているエンジンでありここでは主にターボモデルについて記載する。

基本スペック
アルミ合金製水冷水平対向4気筒4ストローク
排気量:1,994cc
ボア×ストローク(mm):92.0×75.0
バルブの駆動方式:タイミングベルト
バルブ配置:SOHC/DOHC共に一気筒あたり吸気2排気2
燃焼室形状:ペントルーフ型クロスフロー
コンピューターによる点火/燃料供給統合制御




いままでのEA型にかわり初代レガシィから搭載されたエンジンであり、初代レガシィから現行のWRX STIに渡り20年もの間改良されてきたエンジンである。
改良の度にEJ207やEJ205の様に末尾に一文字加え区別している。
最初の方(~GC8インプレッサWRX STi ver2)はダイレクトイグニッションだったが、途中(GC8 インプレッサWRX STi ver3~)からプラグコード式になった。
一見退化に見えるが、ダイレクトイグニッション時代はプラグ交換に半日掛かるとも言われるほど整備に時間を取られる代物だったので仕方なし。

最大の特徴は水平対向という点でこれは180°開いたV型エンジンに近く、左右の慣性を2つのピストンが打ち消し合いピストンが横に動く為エンジン自体の高さが下がる利点を持つ。
180度V型エンジンとはピストンの動き方が違うことで区別されている*1
つまり通常エンジンは↑↓に動くものだがこのエンジンは←→に動いている事になる。
ただし補機類が全部エンジンの上に乗るのと、エンジンを落としすぎるとエキマニを地面に打つためそこまで低く出来ず、結果として車全体の重心高は直列エンジンより高くなってしまうというのは内緒。

基本特性として4000rpm付近から一気に出力が上がる中高速型エンジンであり初期型はターボモデルで240ps 現行で308psを発生させている。

初期型から大まかに
DOHC水冷インタークーラー(以下IC)仕様→空冷ICシングルターボ仕様となり空冷ICシングルターボ仕様では様々な改良が加えられ、
AVCS搭載 ツインスクロール化 等長エキマニ化等様々な変化を遂げて来た。
よくEJ=ドコドコドコという排気音というイメージがあるが、昔使っていた非等長エキマニの排気干渉によりあの音が出ているだけで、現行の等長エキマニモデルでは普通の音になっている。

が、今回NAモデルは順次新型のFB型に切り替わるようである。
ただターボモデルはEJ20を使うようなので今後の改良が楽しみである。

2019年、ついに生産終了がアナウンス。
555台限定でWRX STI Final Editionを持ってEJの長い歴史が終わる。




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最終更新:2024年10月17日 23:13

*1 ボクサーは左右のピストンが左右対称に動くが、180度Vは左右交互に動く。