秋せつら

登録日:2012/06/30(土) 16:52:46
更新日:2018/08/05 Sun 03:20:19
所要時間:約 5 分で読めます





「秋せつら」は菊池秀行の魔界都市シリーズ、マンサーチャーシリーズの主人公

西新宿で年収3000万の「せんべい屋」を営んでいるが、副業である人捜し屋」の方が有名であり、年収は不明だが実績は新宿1である。

…新宿といっても過去の魔震以降、「魔」の影響で妖物が跋扈し、怪奇現象が頻発する地帯となった「新宿」。治安が悪化する中、怪しげなマッドサイエンティストや魔導師、ヤクザに犯罪者なども流入し、一般人が足を踏み入れようものなら、瞬く間に命を奪われる…くらいならまだましな目に遭わされる危険地帯。そこで行方不明になった人を捜す第一人者…といえば、どれほどの人物かわかるであろう。


  • 容姿
初登場の頃はタートルネックにブルージーンズなんぞを着ていた(しかもバイク)が、それ以降は黒ずくめのコート姿。彼が生きる魔界都市新宿を象徴するような漆黒の姿。

ま、着ているものなんてどうでもいい。そんなことよりも…

……超絶美形…

  • 見た瞬間一般人なら男女問わず失神
  • 人外、外道問わず一目で虜、頬を赤らめる
  • 写真ですらその威力は衰えない
  • 美しすぎてまじで素描できない
  • 長時間見続けると発狂
  • あまりの美しさに催眠暗示が無効化
  • 逆に催眠状態に
  • 無生物さえも、その美しさに嫉妬…

…と、作中でもその美形っぷりの描写がハンパない。恐らく創造世界最強の美形だと思われる。

しかし、意識的に自身の美貌を武器にする事は少ない(同じ表情をしていると顔面麻痺に陥る為)。


  • 性格
これだけの美形だと、冷たく、クールなイメージがわくが、性格は近所の親しみやすいのほほんとした兄ちゃん。初登場のシーンでも近所の女の子にあやとりを教えていた。人探しよりも、せんべいの出来具合が気になる人の良い若旦那という感じでバイトの娘にも色々語り掛ける。人探しの仕事にも、本業じゃないゆえに、乗り気ではないが、依頼についてはきっちり真面目に取り組む。筋金入りのフェミニストで年齢、種族に関わらず異性に対しては優しく紳士的に振る舞うが、自分に魅了される事で相手から一方的に情報だけ受け取っていく小悪魔な態度は取る。人当たりもよく礼儀正しいが、相手次第では慇懃無礼に振る舞ったり、皮肉を言ったりするなど、どちらかと言うと多少浮き世離れしていて、とらえどころがない。一人称は「僕」

と、言えば聞こえはいいが、横でいかなる惨事が起ころうと無視して通り過ぎ、邪魔をすれば妖糸で切り刻み、探し人の復讐を「他人に任せて殺人を放置してを依頼者に会わせようとする」など、冷徹な側面も持ち合わせており、善悪の枠にとらわれない内面こそ魔界都市の住人に相応しいとも言える。


  • 武器
妖糸(ようし)と呼ばれる不可視なほど細いチタン製の糸。

長さ(射程)はほぼ、無限。新宿にいながら、新宿の外に移動した人物に糸を結びつけたままにしていたこともある。

細さはほぼ不可視。数キロメートル分の長さの妖糸を丸めて、やっとうっすら見えるくらい。風にもたなびく。ちなみに数キロメートル分まるめても手のひらサイズ。どんなに小さくても穴、隙間あれば、それが異次元だろうと忍び込ませることができる。

強さはまず、切れない。今まで妖糸を切ることができたのは数人。幼い頃に相手に結びつけ、年数がたって、自分も忘れていたのに妖糸は健在だった。経年劣化もしないもよう。ただし金属なので高温には比較的弱い。

この妖糸、使用法が非常に多彩。基本は相手を縛り上げる、断つ。相手や物に結びつけたり、部屋の中に進入させたりして、動きや様子を知る事ができ、果ては盗聴も。死者を糸であやつり動かす。自分の周りに巻き付かせて防御に使う。自分の体を空中に浮かす。鍵を開ける。糸で顔の造形や角度を測って整形で誤魔化そうとした相手を識別する。自分の体内に侵入した異物を除去する…などなどありとあらゆる使い方をされている。


以下ネタバレ注意














「お前は私に会った。」




  • 性格「私」
先述の性格は、普段の性格である「僕」のもの。彼とて魔界都市の住人。無惨な光景や悲惨な世界をあまた見てきており、ちょっとやそっとのことでは毛ほども動揺しない。しかし、人の尊厳を踏みにじる本当の外道を目の前にしたとき…「僕」は「私」になる。

「私」は「僕」と違い、親しみやすさなど微塵もない。「私」は非道に対して一切の容赦なく冷酷に、そして苛烈に文字通り断罪していく。むしろ非道を行ってきた者にそれに匹敵する、いや、それ以上の苦痛を与えることに喜びを感じるほど。「私」の前では、どんなに悪辣卑劣な人間でも、自分の頭上を覆う避けがたい死の影に戦慄を覚え、恐怖に身を凍らせる。その姿は新宿の「美しき魔人」の名にふさわしい。

「僕」の時よりは弱者への慈悲は弁えているが、敵や悪への甘さや憐憫(※)がなくなり、また、技量も向上するため、戦闘力も増加し、「僕」と同じ妖糸を使いながら、「僕」では断てなかったものを、易々と切断する。一人称は「私」

一人の人間に二つの人格がやどる二重人格ではなく、「僕」と「私」の両方が秋せつらである。


※僕の時は、殺人が面倒なので報復に来なければ悪人を放置してもかまわない物臭な面がある
(と、言っても奇跡と言えるほどあり得ない気紛れなのだが)。


なお、僕でも私でもない、もっとヤバいモノを秘めている。


・第三の性格

アニヲタ「お前はーーーー」




































「追記だぁ?修正だぁ?くだらねぇ」
「そんなもんがなんなだってぇんだ?」
「俺達ゃ楽しくやらしてもらうぜぇ」
「気に入らなけりゃ、こんな項目とっとと、削…」


不意に怒声が途切れる。
音はしなかっただろう。
顔を少し隠す前髪はみじんも揺れなかった。
にも関わらず、男達は目の前の人捜し屋が人外の何かに変わったのを感じた。
先ほどと寸分変わらない口が言葉を紡ぐ。
指一本動かせないまま男達は聞いた。

同じ口が紡ぐ。
違うせつらの声を。




「私と会ってしまったな」



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