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レッド・リブート(遊戯王OCG)

登録日:2025/11/16 Sun 10:52:20
更新日:2026/07/04 Sat 20:05:58
所要時間:約 5 分で読めます





貴様、まだ自分が生き残れるとでも思っているのか?

その行く手に待っているのは、死の闇という運命だけだ。

どう足掻こうと、そこから逃れることはできない!


《レッド・リブート》とは、『遊戯王OCG』に存在するカード。

《レッド・リブート/Red Reboot》

カウンター罠(制限カード
このカードはLPを半分払って手札から発動する事もできる。
(1):相手が罠カードを発動した時に発動できる。
その発動を無効にし、そのカードをそのままセットする。
その後、相手はデッキから罠カード1枚を自身の魔法&罠ゾーンにセットできる。
このカードの発動後、ターン終了時まで相手は罠カードを発動できない。



概要

初出パックは第10期第4弾「FLAMES OF DESTRUCTION」。
イラストでは赤く光る機械(おそらくは警告灯)とそのレバーを引く腕が描かれている。

効果は「相手の罠カードの発動を無効にし、更にそのターン中相手の罠カード発動を禁止する」というもの。
罠カードなら種類を問わず無効にでき、条件が無い事も相まって罠対策としての汎用性は高い。
また無効にした罠カードを破壊せずセット状態に戻すため、破壊を条件とする《アーティファクトの神智》などを使わせずに済む利点もある。

更にこのカード、ライフコストを支払うことで手札から発動ができる
類似した罠封じ効果の《王宮のお触れ》・《トラップ・スタン》と異なり「手札から発動できるカウンター罠」という強みとなる。
このため「罠封じ効果まで含めて」引いてすぐに使える点が、特に強力な効果として扱われた。

ただし無効にしか罠カードは破壊されずセット状態になる上、相手は任意の罠カードをデッキからセットできてしまう。
そのターン中に発動されることは無いとはいえ、自分は《レッド・リブート》を消費したことを踏まえると、数値上は相手のアドバンテージを増やしている。
この追加セットを逆手に取ることも無くは無いが、カードのセット行為自体が相手の選択なので全く安定しない。

なおターン終了時までの制約は、あくまで「罠カードを発動できない」であり、「既に適用済みの永続罠の効果」及び「墓地で発動するなど『罠カードの効果の発動』」は普通に通るため注意。
前述の《王宮のお触れ》・《トラップ・スタン》であれば、適用済みの永続罠も後出しで無効にできるため一長一短といったところ。

ちなみに《ダーク・シムルグ》等の「カードをセットできない」効果が適用されていても《レッド・リブート》を発動可能。
その場合、無効になった罠カードはセットされずに墓地へ行き、その後の追加セットも行われない。
遊戯王の基本ルールとして「一連の効果処理を最後まで行えない状況ではそもそも発動できない」とあり、それに倣えば《レッド・リブート》も無効にした罠カードをセット「する(強制)」なので発動できないことになる。
くず鉄のかかし》も「セットできない」状況下で効果の発動はできる(発動後は再セットされず墓地へ送られる)ことを踏まえると、「そのままセット」する処理が何等か例外を含む可能性がある。


長所・短所

長所

  • 罠カードの封殺力
一番の長所は、やはり罠カードの封殺力の高さである。
発動した罠カードのみならず、そのターン中の罠カードを発動できない状態にするため、罠中心のデッキにとって大打撃となる。

  • ライフコスト以外の条件が無い
発動に際して条件が一切ない(手札から発動する場合もライフを支払うだけで可)という点も大きな長所になる。
特に「フィールド・墓地・手札の状況を問わない上にそれらのコストもない」ため、引いて即座に発動できる点が大きい。
自分の後攻1ターン目開始直後に相手が罠カードを発動した際(まだ自分フィールドに何もカードが無い)も、《レッド・リブート》さえ引いていればその罠カードを無効にできる。
ライフ半分のコストは確かに重いが、固定数値で無い為これもまた何時でも発動ができるという利点にもなっている。

  • 自分の全体除去効果を安全に通せる
《レッド・リブート》はカウンター罠なので、相手の《神の宣告》などのカウンター罠も無効にできる。
…と書けばルール上当然のことだが、それを手札から(セットすることなく)無効にできるという点が重要。
自分のマストカウンターとなる効果を相手がカウンター罠で無効を図っても、それを手札から阻止できれば事を優位に運べる。
他にも自分が《ハーピィの羽根帚》を発動して相手の魔法・罠カードの全破壊を狙い、それを相手がカウンター罠で無効にしてきた場合。
ここで更に自分が《レッド・リブート》を発動することで相手のカウンター罠を無効にし、追加セットさせた分も含めて魔法・罠カードの全破壊を達成できる。

  • デメリットを無視する方法がある
相手に好きな罠カードをセットされてしまう大きなデメリットがあるが、上記の通り罠カードの全破壊カードと組み合わせればなかったことにできる。
発動したターンにゲームを決めることができれば、セットしたカードの発動機会は訪れないためデメリットを実質的に無視できる。

  • カウンター罠でありチェーンされにくい
カウンター罠はスペルスピード3のため、カウンター罠以外チェーン発動できず対処しにくい。
また、カウンター罠以外は《レッド・リブート》の発動にチェーンして他の罠をせめてものあがきに発動されることもない。
複数枚のセットされた罠を相手にする場合もそれらすべてを無力化できる可能性がある。


短所

  • 罠カードしか無効にできない
このカードは罠カードの発動しか無効にできず、主流のモンスター・魔法カードは無効にできない。
罠カードを多用するデッキは少数派なので、ややピーキーな対策カードになる。
一応普通のデッキでも《無限泡影》・《拮抗勝負》・「ドミナス」等の汎用カードか、カテゴリに属した少数の罠カードを採用していることが多い。
それらも無効にできると思えば「完全に腐る」ことは滅多に起こりえない。
マッチ戦ではサイドデッキからの採用が主流であることが多く刺さらない相手には入れないため、この弱点はほぼ無視できる。

  • 一時しのぎでしかない
《レッド・リブート》は無効にしたカードをセットした状態に戻し、更に追加で罠カードをセットさせてしまう。
「致命的な罠カード」をせっかく無効にしても、そのカードを何らかの方法で除去できなければ、次のターン以降で再発動されてしまう。
直接無効にした罠カード1枚だけならまだしも、相手がデッキから任意に選択した罠カードまで含めると全体除去の出番を要する。
単なる破壊で脅威を排除できれば話は早いが、それを見越して墓地効果を持った罠カードをセットされる恐れもある。
加えて除去や制圧ないし1ショットキルいずれの場合も、相手の更なる妨害で失敗に終わった場合は一転して自分が危機的状況に陥る。

2025年11月現在では制限カードになっているため、2枚以上構えて次ターン以降も罠を封じることは不可能となっている。
そのため、発動したらそのターン中にゲームを終わらせられる詰み盤面に持っていけるデッキ向けであり、ある程度時間をかけて戦うミッドレンジ系デッキへの採用は基本的に向いていない。


採用デッキ候補

このカードを採用する動機は、大きく以下の通り。
いずれの場合も、「追加セットした罠カード諸共の対策手段」は必須。

  • 罠カードを中心とした相手への対策
対戦相手が「罠カード中心」デッキと発覚した際に、その対策として採用する目的。
OCGであればサイドデッキから切り替えができるものの、シングル戦のみの『マスターデュエル』では時流を読んで採用しないといけない。
当該デッキにとってはデッキコンセプトの全否定にも等しいため、《神の宣告》等の温存を余儀なくされる程の影響力を持っている。
この場合の仮想敵は、主に【エルドリッチ】・【蟲惑魔】・【バージェストマ】・【ラビュリンス】などが該当する。
逆にそうしたデッキも、相手の《レッド・リブート》対策として更に《レッド・リブート》を採用する例も多い。

  • 致命的なメタカード対策
発動を許したが最後、自身のデッキが完全に止まってしまう程のメタカードを対策する目的。
例えば特定の召喚法で戦うデッキにとっての《次元障壁》、墓地利用デッキにとっての《異次元グランド》が当てはまる。
発動後からでも破壊や無効ができる永続罠と異なり、上述した「残存効果で苦しめる通常罠」は発動そのものを無効にしないといけないため、対応手段が大きく限られてくる。
特にこちらが後攻1ターン目で相手がこれらを用意した場合、《レッド・リブート》の素引きに全てがかかっていると言ってもよい。
ついでの話でX召喚テーマならば《天霆號アーゼウス》を採用し、追加セットしたカードも纏めて除去する手段を確保できる。

  • 1ショットキル系
発動したターンで止めを刺し、「セットした罠カードを発動」する前にデュエルを終了させるデッキが該当。
こちらは【ヌメロン】・【天盃龍】辺りが該当する。
タクティカルトライデッキ終撃竜サイバー・ドラゴン」への収録も、同デッキが「一気に勝負を決める戦闘特化」というコンセプトに起因している。
余談だが、相性の良い1ショットキル系デッキの1つ【古代の機械】では、多くのカードに「自分はセットできない」旨の制約が課せられるため、リブートのデメリットを完全に踏み倒すことができる。


規制動向

《レッド・リブート》の影響力は大きく、罠中心のデッキからすれば天敵そのもののカードとして畏怖されていた。
それ以外にも永続カードの妨害効果を検討する際に、強力な効果を持った「永続魔法」が「永続罠と異なり《レッド・リブート》で無効にされない」とメリット扱いされるほどに強い影響力を放っていた。

そうした「罠カードへの圧力が強すぎる」状況を加味してか、OCGでは2020年1月から準制限カードに、2021年1月からは制限カードに指定されている。
罠中心デッキの天敵は減った一方、上記の通り「デッキの欠点を補う」目的で採用していたデッキは手痛い縛りとなってしまった。

海外版であるTCGでは罠カードに対して強すぎる点が重く見られたせいか、2020年1月20日に制限カードに指定され、2022年10月3日には禁止カードに指定されており現在は使用することができない。

一方、『マスターデュエル』では2023年9月30日付の改定で準制限カードに緩和されている。
とはいえ、マスターデュエルではシングル戦のみのためサイドデッキが無く、相手に応じて差し替えるというOCGの運用ができない欠点も考慮しての措置と考えられる。

刺さるデッキには深く刺さりそれ以外には効力が弱い両極端な性質を持つため、シングル戦とマッチ戦で評価が大きく分かれるカードとなっている。


アニメでの活躍

アニメ『遊戯王VRAINS』の31話「終末のトリガー」にて、リボルバーが使用。
ハノイの崇高なる力によって危機的状況に陥った対戦相手のゴーストガールが、最後まで勝利を信じて《オルターガイスト・プロトコル》を発動したのに対して、ライフを半分払って手札から発動し、その発動を無効にしてセット。
その後ゴーストガールは《オルターガイスト・カモフラージュ》をセットするが、リボルバーはそれを《トポロジック・トゥリスバエナ》にて効果ダメージに還元&除外することで、勝利の道しるべとなった。
前述した「条件問わず引いて即座に使える」「そのターン中にトドメを指せば追加セットが問題にならない」「ライフコストの重さは逆にスキルの発動条件を満たしやすい」という、長所だけでなく、短所でさえも活用したデュエル構成になっている。

ちなみに、《レッド・リブート》と同じパックの新規カードにとり【オルターガイスト】が環境デッキの一つになった故、早々に有効なメタカードとしてアニメ展開の再現が起きていた。


派生カード

  • 《ヴァレル・リブート/Borrel Reboot》
カウンター罠
このカードはLPを半分払って手札から発動する事もできる。
(1):自分フィールドに「ヴァレット」モンスターか「ヴァレル」モンスターが存在し、
相手が魔法・罠カードを発動した時に発動できる。
その発動を無効にし、そのカードをそのままセットする。
この効果でセットしたカードはこのターン発動できない。
ヴァレット】専用になったリメイクカード。
こちらは「ヴァレット」又は「ヴァレル」モンスターが存在しないと発動できないが、相手の罠の追加セットがなくなり、魔法カードも無効にできる様になっているため対応力自体は上がっている。
一方で、他の罠カードも封じるという部分がなくなっているため、相手が2枚目以降の同カードを握っている等で抑止できない場合があるのが難点。
また本家《レッド・リブート》と異なり、手札から発動するには「フィールド上に特定のモンスターが居る」という条件が付いている。
フィールドを参照しないがために「自分の展開前にドローして即座に使用できた」《レッド・リブート》の運用が通用しなくなった点は痛く、相手の先制トラップ発動を許してしまう。


余談

マスターデュエル』では専用の発動演出があり、照明からの赤い光が画面全体に拡散するという、見る人によっては物騒なものになっている。




追記・修正は、罠を無効にしてからお願いします。

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最終更新:2026年07月04日 20:05