ローラー(ミニ四駆)

登録日:2010/06/30(水) 18:34:11
更新日:2024/01/17 Wed 20:40:30
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自動に曲がったり遠隔操作が出来ないミニ四駆にとって、コーナーを曲がる為には必要不可欠なもの(あれ?あのアニメには両方とも登zy(ry)
コーナーでこのローラーが回る事で直進の力を受け流し、進路を変更する。

他のパーツに比べてもかなりの数が用意され、特色も様々。
その特徴を知り、難コースをクリアしていくのはまさにミニ四レーサーの腕の見せ所とも言える。


…が、やはり使いやすいものや使えるローラーは最終的には限られてしまう。
あえて好きなローラーを使うロマンに走るのも、また楽しい事ではあるが。

因みに『エッジが鋭いor鋭くない』と言われる。
それはエッジが鋭いとコーナーリングの際にコースに食い付く=コースアウトを防いでくれる、という事である。
逆にエッジが鋭くない=コーナーで抵抗が少ないという事は、最高速が伸びるという事であり、そのバランスを考えてセッティングする事になる。
レッツ&ゴーで言っていたダウンフォースはないが、このローラーによって減速域を調節できる辺りは現実のミニ四駆におけるダウンフォースに該当する部分である。

2017年までは一台に6個までと制限されていたが、2018年から無制限になった。これによりスキッドにしたりスタビを付けていた部分をプラローラーにしたりといったことが可能になった。

以下 現在ある主なローラー


ボールベアリング系

  • 9mmボールベアリング
市販で手に入りやすく、おまけに高性能なので初心者〜上級者までに愛されているローラー。
エッジが鋭く食い付くらしいので、フロントにつける場合が多い(てか大半がそう)
またローラー自体が高性能なので、全てこのローラーでも悪くはない。特に飛び易いコースなら。
因みにローラーの内側に520ベアリングを嵌め込めるので、更にそれで強化出来てしまう素敵仕様。
長らく真鍮製の大型ベアリングワッシャーが付属していたが、仕様が変わりやや小さめのアルミ製に切り替わった。

  • 13mmボールベアリング
悪くはないのだが、9mmに比べるとやや重いのでどうしても最終的には使いづらいローラー。
エッジはあまり鋭くないらしいので、リヤーに適してはいる。
決して悪いローラーではないので使えない訳ではない、実際使う人はいる。…昔使ってた人が補正愛で、という場合も多いが。
一昔前には内部のベアリングが透けて見えるゴムシールだったが、今はより強度を高めたアルミでくるむような形で作られているため、内部の改造が出来なくなってしまった。*1

  • 11mmボールベアリング
い、要らない子なんかじゃないもんっ!
スキッドローラーが復活すると大径マシンのスキッドにちょうどいいので最近になってちょっと需要が出来た。

  • 850ボールベアリング
AOパーツと呼ばれる種類なので、やや入手が面倒くさい。扱うお店ならいいが無い場合は取り寄せしてもらうか、田宮に直接注文になる。

9mmを小さくしたような感じなのでそのまま使っても良いが、それだと幅の問題等が出てくる。…要するにそこまでして必要か?というローラー。
ただし、一番エッジが鋭く、スタビローラーとしては価値がある。下記の二段アルミローラーにはない特徴で、フロントに使うと効果絶大。その役割上外径が割れやすいのでそこには注意。

ほどよくサビれた「模型店(店主がおじいちゃんだと直良し)」にゴロゴロ転がっている。場合によっては、在庫一掃の為にトンデモない安値(百円ぐらい)で売られてたり。
ただ、同じくAOの520ベアリングを搭載できるため、小さいながら可能性はあるローラーである。

  • 830ボールベアリング
こちらもAOパーツ。上記の13mmを小さくしたようなローラーで、回りは最高クラスにいい。
エッジが鋭くないのも手伝い、最高速を求めるなら間違いなく候補のトップに上がるだろう。

ただ問題なのは850と同じく車軸の幅。
9mm装着時と比べると0.7mm短くなってしまう。車軸は広ければ広い程安定しスピードが出るので、公認ギリギリまで広げるのが通例。
つまりこのローラーを使うにはFRPプレートを加工したり計算して組み立てる技術が必要である。

ローラーの耐久性は同じく最高速を目指す際に使われる19mmプラリングローラーよりも断然高いので、最終的にはこっちにシフトしたくはあるかもしれない(経済的に)

最近になって内径と外径の厚みが変わり、やや回転時のブレが押さえられている。

アルミベアリングローラー系
名の通りアルミで作られたローラー。520ベアリングを内蔵。

  • ゴムリング付きアルミベアリングローラー各種
ゴム特有の食い付きとベアリングの回転の良さを併せ持ったローラー。二次ブーム時にお世話になったものも多いはず。
アルミなので軽量、しかもローラー幅がセッティングしやすいので今でも初心者にはオススメ。

だが中級以上のスピードやテクを持ち出すとゴムリンに頼らずともコースアウトを防ぐ手段が身に付いてくるので、最高速に乗れないこの種類は扱い辛くなっていく…
更にアルミなので脆く、潰れやすいのでコストも非常に悪い。

復帰後にこれを使っていると大人の上級者は「昔使ってたなぁ〜懐かしい…」と微笑ましく思ってくれるが、その子供達は速いマシンの作り方しか教わっていないので思い出補正など当然ない。

「そんな遅いローラー使うとかwwwダセぇwww」
とか言ってくるクソg(ryちびっこがリアルにいるので注意が必要である…。
難コースでどうしてもコースアウトしてしまう時に1〜2個リヤーに使う、というのは有かもしれない…。
特にフジヤマチェンジャーとか大きな高低差のあるレーンチェンジやバンクでは片側上部だけ搭載というピンポイントで付けて解決という方法もある。
スピードを殺しすぎずに攻略したいなら一考の余地あり。

  • プラリング付きアルミベアリングローラー
ゴムではなく、プラスチック素材で覆ったアルミローラー。つまり抵抗力が全くない!しかも軽いのでよく回る!
ベアリングの回転力+抵抗力極小なので、初心者でも簡単に最高速に出来る素晴らしいローラー。一般パーツなので入手もかなり楽。
その外見から「カラーゴムリン‥グ?」と商品写真を見て思う人が多いと思われる。実際に立て主はそうだったw
上級者でも当然使用率はかなり高い。

ただ欠点もやはり存在。

まず、アルミ故に脆く壊れ易い。下手したら一回飛んだだけであぼんする。700円がパーになった瞬間である…。
急に飛ぶようになったらローラーを指で回してみよう。揺らぐようならその子は逝ってしまっている…。

そしてこれはどのアルミベアリングローラーにも共通だが、『内蔵している520ベアリングに外れがかなり多い!』…という事。
実はベアリングには出来の良し悪しがあり、かなり回るもの、全く回らないものが存在する。
買わなければ当然判らないので、これを嫌い830にする上級者は多い。
但しそこまでしなくともレースに勝つマシンは十分作れるので、気にしなくてもよいだろう(大外れは流石に不味いが…)
タイムを気にするレベルに達した場合は選別してもいいだろう。

因みに余談だが、あまりタイムばかり気にするレーサーはフラットレーサーと呼ばれ、嫌煙されてしまうので注意。
2ちゃんでも「フラットは凍んどけよ」と書き込まれるので、カツイのも程々にしましょう。

  • 2段アルミローラー
かつて限定品としてのみ発売されたローラーが通常ラインナップに登場、ベアリングの回転とアルミの滑りやすさをあわせたいいとこ取りのローラー。
しかし値が張る、重いという問題がある、特に2段。
通常(12~13mm)、上段がゴムリングつきのもの、サイズが小さいもの(8~9mm)が存在するのでお好み、もしくはセッティングに合わせてどうぞ。

  • オールアルミベアリングローラー
強度が欲しい?でも回転はスムーズがいい?
それならばオールアルミ製のこのローラーを使うべし。
13、17、19ミリがあり、当然ながら強度はトップクラス。
多少のダメージなら壊れないだろう。
ただ、全て金属製ゆえ重いのが欠点。(しかし回れば良く回る)。マシンバランスは計画的に。
穴開き加工が施された軽量タイプも存在する。穴開きプラリングと通常オールアルミの中間のような感じで、主にリアに使える。(エッジを立てればフロントでも使える)
最近になってすり鉢状のテーパータイプが登場。より重くなってしまうが、フェンスに引っ掛かった際に復帰しやすいのが利点。
こちらも19ミリに加え、17、13ミリも発売される。ただローラー径を合わせるなどしない限りはなるべく19mmを選ぶべし。

プラスチックローラー

  • 低摩擦プラローラー
ミニ四駆PROが登場してからすぐに発売された新素材プラローラー。
手ごろな値段にそこそこのすべりのよさが最大の売りであるが、所詮ベアリングにはかなわないので使われることは無い……
一部で行われるベアリング禁止ルールでは、最強ローラーといわれる。
ローラー数無制限化に伴い、スタビローラーとして一回り小さいものを採用するレーサーが少なからず存在する。

  • 二段プラローラー(12~13mm)
前述の二段アルミローラーのプラバージョン。
専用の段つきビスを使うが、軽くも安定しやすい。
こちらもベアリング禁止ルールでは重宝する。
最近になってベアリングを仕込めるタイプが登場。二段アルミローラーのさらに軽量版といった感じで、リアでは安定感とスムーズさ、さらに軽さからまた違った走りを生み、選択肢を増やす形となった。
なお、強度はあまりよろしくなく、フロントには推奨されてない。

追記、修正があればローラーを弾いてからお願いします

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最終更新:2024年01月17日 20:40

*1 外す=アルミが変形して元に戻せない