登録日:2012/10/23 (火) 18:43:28
更新日:2024/12/04 Wed 01:20:38
所要時間:約 5 分で読めます
ダッシュ!四駆郎は、かつて
コロコロコミックにて連載されていたホビー漫画。
作者は徳田ザウルス(故人)。
単行本全14巻。
◆概要
1980年代後半、新たなホビーが誕生した…。
そのホビーこそ、かつて、全国の少年少女の
ハートに火を着けたレーシングカー…を模したオモチャ、
ミニ四駆。
コロコロ編集部はそのホビーを徹底的に取り上げた。
そして1987年、同誌にてその全く新しいホビーを題材とした漫画を連載した…。
それが本作、ダッシュ!四駆郎である…!
この物語は、主人公の四駆郎率いるダッシュ軍団と彼らに立ち塞がる
ライバルチームとの闘いを描いた、熱きドラマである…!
地平線(ホライゾン)を目指して、男達は走り続ける!
◆登場キャラ
CV:
野沢雅子
主人公。
常に羽の着いたバンダナを絞めている熱血少年。
幼少時代、父から託されたマシン「
ブーメランjr.」を駆り、
ライバル達に挑む。
どんな逆境にもめげない、不屈の精神の持ち主。
使用マシンは、前述の
ブーメランjr.、ダッシュ1号「エンペラー(皇帝)」シリーズ等。
CV:
玄田哲章
四駆郎が地元レース会場で出会ったレーサー。
通称:
ミニ四駆の神童。
第一話で四駆郎と勝負し、友情を深めあってからはずっと四駆郎の親友。
使用マシンはホットショットjr.、ダッシュ2号「バーニングサン(太陽)」等。
CV:
関俊彦
海岸沿いのお屋敷に住むお坊ちゃま。
当初はロンリーウルフの道を歩んでいたが、四駆郎との対決等、交流を深めていくうち、ダッシュ軍団に入る。
ちなみにパンクローが傍にいないと極度にヘタレる妙な体質を持つ。
使用マシンは、ファルコンJr.カスタム、ダッシュ3号「シューティングスター(流星)」など。
CV:
津久井教生
普段は軟弱で冴えないガリ勉君。
しかし、メイクをした途端、人が変わり、パンクロッカーの様になる。
使用マシンは、スーパードラゴンJr.、ダッシュ4号「キャノン・ボール(弾丸)」等。
CV:
佐久間レイ
ダッシュ軍団の監督、皇快男児の妹で、チームの紅一点。
当初はお団子ヘアーや
ツインテール等、ヘアースタイルは豊富だったが、レースに男も女も関係ないという事で、
ストーリー中盤からロングヘアーとなった。
使用マシンはホーネットJr.、ダッシュ5号「舞伎(ダンシング・ドール)」等。
CV:
中尾隆聖
ダッシュ軍団の監督で輪子の兄。ダッシュ軍団のマシンの設計、開発、修理はほぼ全て彼が承っている。四駆郎の父、源駆郎とは先輩後輩の関係。
眼鏡と顔の傷がトレードマーク。
四駆郎をアニキと慕う少年。ダッシュ軍団では補欠だが常にチームを支え続けた。
使用マシンはエンペラー(自作のパチモン)、ワイルドザウルス等。
ダッシュ軍団の
ライバル、チームUのリーダーで、忍者の様な出で立ちが特徴。
地区予選決勝で四駆郎達と闘い、後に彼らの協力者となる。
皇がかつて作っていた先代ダッシュ軍団のリーダーでもある。
使用マシンはダッシュX-1 プロトエンペラー等。
チームUのメンバーで、常に片方の目を髪で隠している。
通称:ひまわり。
チームUの紅一点で、常に前髪で目元を隠していた。
結構カワイイ顔をしている。
陣の妹。
チームUの補欠メンバーのチーム、U2のリーダーでダッシュ軍団がチームUと勝負する前に闘った。
U2メンバーからの呼び名は「姫さま」、元々はチームUのメンバーだった。
四駆郎の父。「地獄レース」という世界をまたにかけた険しいレースに出場する為何年も家に帰っていない。四駆郎に
ミニ四駆を預け、それ以降も時折陰ながらサポートしたり新マシンを授けたりしている。
第二部終盤にて行方不明となり、レース中の事故で
記憶喪失になっていた事が判明する。
使用マシンはダッシュ0号「ホライゾン」。(この名前は皇が勝手に名付けた物)
◆絶望先生へのゲスト出演
さよなら絶望先生の単行本24巻に収録されている
「ぐりとぐだぐだの大岡裁き」
女子生徒の一人が
「スポーツどころか扱っているジャンルで決着を着けている」
と、語っているシーンにて、
四駆郎が「
ミニ四駆で決着!」
というセリフと共にゲスト出演している。
【作品に関して】
第一次ミニ四駆ブームの中核として燦然と名を連ねる本作であるが、その設定等の実情は
現実のミニ四駆からはあまりにもかけ離れたものである事で有名。
ミニ四駆と並走しながら、ホッケーのようなスティックで操作したり、現実的にありえない必殺技を使用したり、どう見てもミニ四駆ってレベルじゃない独自機構を積んだチートマシンetc…
そもそも主人公たちが操るミニ四駆そのものが
とある登場人物の独自開発品(強化炭素プラスチックによる超軽量カーボンシャーシ)であるため
厳密に言うとミニ四駆ですらないのである。
その事は同時期・同雑誌連載のミニ四駆漫画(タミヤ広報部監修)でもある『Go!Go!ミニ4ファイター』でもネタにされ再三に渡り「四駆郎のマネをして公式大会に出ないように(失格になります)」とアナウンスされていた。
ただ、付け足しておくと
- 当時はまだミニ四駆の定義が若干曖昧であったこと(タミヤが商標登録をしたのは連載中のできごとで、他社製品もミニ四駆として扱われていた)や
- 公式レースのルールも現在に比べかなりおおらかで、初期はパーツ等の規制がかなり緩かった(ミニ四駆に改造として洋服ボタンやまち針を取り付けたり、そこから現在のローラーやスタビが生まれた)
- ミニ四駆と並走しながらのレーススタイルも、初期は子供でも追いつけるレベルの比率のギアがあった(後期は漫画内でも現実でも速度のインフレが起きているにもかかわらず並走している状態になったが)
等、何でもかんでも現実を無視した設定と言うわけではなかったり。
後のレッツ&ゴー等の作品に影響を与えた要素も多かったりする。(ミニ四駆と並走しながらのレーススタイル、
ダウンフォース等のトンデモ科学理論、どう見てもミニ四駆の範囲を超越しているチートマシン、
必殺技など)
あと、テレビ東京系で放送されたアニメ版の声優がやたら豪華。徳田先生も本人役で出演していた。
また、後に
ノリ重視作風で有名になる音響監督の岩浪美和氏の初参加作でもあり、プロデューサー補を
ウルトラマンレオこと真夏竜氏(「瀬戸幹雄」名義)が務めていたという。
2クール放送終了後もコロコロや田宮模型の側は続行の意志を持っていたが、
企画の東急エージェンシーの都合により1990年3月27日をもって終了。
1990年7月にはTVSP『ダッシュ軍団VSホライゾン軍団』が放送された。
同時期にSDガンダムなど子供向けの他の娯楽との競合もあり、このことをミニ四駆市場の縮小と解釈した玩具や模型の問屋がタミヤへのミニ四駆の発注を縮小。
小売店でもミニ四駆の取り扱いが少なくなり、第一次ミニ四駆ブームは終焉を迎える。
追記・修正ははるかなる地平線(ホライゾン)に向かって走りながらお願いします。
- アニメ化されて(1989年)みたのだがこのときは原作があるとは思っていなかった。OPやEDがかっこよかった。 -- 名無しさん (2013-09-19 21:01:43)
- EDテーマが渋くていいのよねぇ -- 名無しさん (2014-03-25 02:03:28)
- ゲームもあったよね -- 名無しさん (2014-03-25 12:08:57)
- アニメに徳田先生、本人役で出てたよね -- 名無しさん (2014-06-22 06:54:38)
- で、結局あの親父のそっくりさん(ジャッキー坂田)って何者だったわけ?何の説明も無かったが。 -- 名無しさん (2014-06-22 07:06:27)
- オイル噴射駆動とか作者が車好きなのは良かったと思う -- 名無しさん (2014-11-15 22:16:35)
- 進駆郎のマシンをデザインしたのは、後のシャーマンキングの作者。コロコロアニキで明言してた。 -- 名無しさん (2014-11-15 22:32:01)
- ハイパーダッシュ四駆郎までもう少しだな…コロコロアニキを月刊にしてくれないだろうか -- 名無しさん (2015-03-09 20:37:56)
- 音響監督の岩浪美和さんのデビュー作でもあったり -- 名無しさん (2020-03-03 12:32:08)
- メチャクチャではあるんだけど、後のレッツ&ゴーと比べるとレーシングカーの範疇には収まってたと思う。というかレッツ&ゴーはもう兵器だwww -- 名無しさん (2021-10-29 16:57:59)
最終更新:2024年12月04日 01:20