苦痛の梨

登録日:2010/02/11(木) 01:48:19
更新日:2023/11/14 Tue 10:38:43
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【くつうのなし】

16世紀のヨーロッパで発明されたという拷問器具。
別名に「苦悩の梨」、単純に「」と呼ばれる事も。

〔概要〕

名前の通り鉄製の洋梨のような形状をしており、梨のへたの部分に当たるネジを回す事で花弁のように開く。
これを対象の口の中で展開し猿ぐつわや絶食等の効果で犠牲者を苦しめる。
息をするのも難しいらしく、時には対象を窒息死させる事もあったとか。
中には顎の骨を破壊出来る程巨大な物もあったらしい。

また16世紀にスペイン王フェペリ二世がオランダのプロテスタントを大量虐殺した際にも使われたとされており、公衆の面前で弁明出来ないようにするために犠牲者の舌を焼き切ったりする際にこの器具は大きな効果を上げたという。

だが後にその効果が絶大だと分かると、女性器や肛門に挿入しても使われるようになり、内部から拡張、または裂傷を起こさせ臓器を破壊する目的で扱われるようになる。
酷い時は傷口が化膿して死に至る事もあるぐらい悲惨な拷問だったらしい。

当時は「結婚前に性行為を行うのは犯罪」とされ、特にそういう行為や近親相姦を行った者によく使われた。

より対象の臓器にダメージを与えられるように外側に棘が存在する物や内側から針が飛び出す物も少数ながら存在する。
また鉄製であるため真っ赤に熱して火責めと併用して使われる時もある。

〔余談〕

開く度合いに微調整が効き非常に精巧に作られており、まるで精密機械のような造りである事から拷問器具でありながら芸術品として扱われる事もある。

また、ほぼ同じ構造の医療器具も存在する。こちらは当時の銃から発射される丸い鉛弾を傷口から出す際に閉じた状態で傷口に挿入し、弾の有る場所で開いて弾を包み込んで閉じて器具ごと弾を取り出すという物。  

なお、この道具が実在した記録は存在するものの、拷問具として実際に使用された証拠は見つかっていない
そのため「拷問対象に見せつけ痛みを想像させ恐怖を植え付ける脅し」、「そもそも拷問具ではなく医療器具」などといった考察がされることもある。

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最終更新:2023年11月14日 10:38