遊びだよ!切札一家なう!/カレーパン・マスター 切札勝太

登録日:2012/03/18 Sun 08:34:33
更新日:2024/02/18 Sun 12:13:32
所要時間:約 6 分で読めます




遊びだよ!切札一家なう!ㅤPㅤ火文明ㅤ(5)
サイキック・クリーチャー:カレーパン/ハンターㅤ4000+
このクリーチャーがバトルする時、「カレーパンはどこじゃぁぁぁ!」と聞いてもよい。そうした場合、そのターン、このクリーチャーのパワーは+2000される。
覚醒-このクリーチャーがバトルに勝った時、このクリーチャーをコストの大きい方に裏返す。
         ↓
カレーパン・マスター 切札勝太ㅤPㅤ火文明ㅤ(10)
サイキック・クリーチャー:カレーパン/レッド・コマンド・ドラゴン/ハンターㅤ7000+
バトルゾーンにあるコスト6以下のクリーチャーはすべて、種族に「カレーパン」を追加する。
このクリーチャーのパワーは、バトルゾーンにある他のカレーパン1体につき、+1000される。
自分のターンのはじめに、「カレーパンを食ってやるぜぇ!」と言ってもよい。そうした場合、そのターン、このクリーチャーはタップされていないカレーパンを攻撃できる。
W・ブレイカー

概要

《遊びだよ!切札一家なう!/カレーパン・マスター 切札勝太》とは、デュエル・マスターズのカードのうちの1枚である。

このカードは、2012年月刊コロコロコミック1月号の付録となったカードである。デュエマの新主人公、切札勝太カレーパンが大好きという設定から作られたカード。

名前、能力を見ると分かるようにギャグのようなカード。
そのネタ性はテキストだけに留まらず、なんとデュエマ初の香り付きカードである。カードから溢れるカレーのかほりでデッキケースやストレージが大変なことに……

色々突っ込み所満載なネタカードだが、能力自体は悪いスペックでは無い。

同じ様にバトルの勝利が覚醒条件のサイキック・クリーチャーに《時空の火焔ボルシャック・ドラゴン》という、ガチ環境でも稀によく見るレベルのカードが存在している。
それと比べると

  • 5マナなので、4マナホールサイクルから出せ登場が早い。
  • 他の文明の超次元呪文からも出しやすい。
  • 何故かハンターなので、ハンターの種族サポートを受けやすい。

という利点がある。

しかし、
  • 覚醒前のパワーが低くバトルに勝ち難い。
  • 覚醒前にW・ブレイカーを持たず、覚醒させないと打点が低い。
  • 覚醒後の能力が勝利に直接繋がらない。
  • 解除が無いので除去に非常に弱い。

等の欠点が目立つ。

この欠点は中々致命的で、デュエマではバトルに勝つという条件はやや満たし難いものとされている。
その条件を満たして出てくるのが、決定力としてはW・ブレイカーのみのクリーチャーでは割に合わない感じがある。

また、その覚醒条件の特性上、覚醒からアタックまで1ターンのラグがある。
除去に弱いこのカードは、苦労して条件を満たしても1発で除去されてしまう。

《時空の火焔ボルシャック・ドラゴン》の下位とは言え、時空の火焔の売りだった決定力が凄く落ちているので、微妙という扱いのカードである。
しかし、決して産廃スペックのカードでは無いので、接待デュエマ等では活躍できるだろう。



追記・修正お願いします。
















そう、良いネタカードだったのだ…

あのカードが出るまでは…


さて、結論から言おう。
2012年3月、このカードはトップメタであった。


トップメタであった。


大事なことなので二回言いました。
にわかには信じがたい話である。

そりゃそうだろう。
カジュアルな対戦ならともかく、大規模なガチデッキ溢れる大会の決勝トーナメントで「カレーパンはどこじゃぁぁぁ!」と叫ぶカードゲームがどこにある。

しかし、本当の話である。
このカードをガチに昇格させたカードの名前は《紅蓮の怒 鬼柳院 刃》《偽りの名 ゾルゲ》《ヴォルグ・サンダー》

出来たデッキは紅蓮ゾルゲ
紅蓮ゾルゲの凄まじい力は個別項目を参照。

カレーパンに焦点を当てて簡略に書くと…

1.ゾルゲが場にいる時に紅蓮を出す。
2.紅蓮がゾルゲの効果でクリーチャーバトル。紅蓮の効果で切札一家を出す。
3.切札一家がゾルゲの効果でバトル。「カレーパンはどこじゃぁぁぁ!」と宣言し、パワーを上げてバトルに勝ち、カレーパン・マスターに覚醒。
4.カレーパン・マスターがゾルゲの効果でバトル。紅蓮の効果でヴォルグを場に出す。
5.4.のバトル対象をヴォルグにして繰り返す。
6.ヴォルグの効果で相手は死ぬ。

カレーパンがコンボの中核であることがお分かり頂けただろうか…

紅蓮ゾルゲは猛威を奮った。紅蓮の登場後に開かれた参加者100~200人以上の規模の非公認大会5つ、その大会のうち4つが紅蓮ゾルゲの優勝。
もう1つも準優勝。優勝だけでなく、ベスト4のうち3人が紅蓮ゾルゲという大会すらある。


後に、DMR-4が発売されΛNエクスが強化。
紅蓮ゾルゲが頭1つ抜け出た環境では無くなったものの、未だにトップメタの一角に存在し続けていた。


…一体誰がこのカードがこんなにもガチになると予想しただろうか。


ちなみにコロコロコミックのおまけなので、環境トップの必須パーツに化けた時にはすでに絶版状態であり、価格高騰が始まった。
カレーパン(笑)と馬鹿にしてスルーしていたプレイヤーは、後になってから「カレーパンはどこじゃぁぁぁ!」と叫びながらカードショップを駆けずり回るハメになった。

あまりにも想定外なカードがトップメタになってしまったため、2012年8月11日にゾルゲと紅蓮はプレミアム殿堂超次元コンビに指定。
結果、このカードは元の接待デュエマに使われる位のポジションに収まった。


余談

覚醒前の「カレーパンはどこじゃぁぁぁ!」は聞いても良い、とあるが実質言っても良いと同義である。相手も聞かれたからといって答える必要はない。

2012年3月14日に裁定変更があり、紅蓮ゾルゲにおいて、今までは覚醒前がバトルに勝ち裏返したあと紅蓮の処理をして9コス以下のサイキック・クリーチャーを出せていたが、覚醒前コスト未満しか出せなくなった。
しかし、間に生け贄を挟むだけで、その後は覚醒後とバトルできるので、紅蓮ゾルゲの超次元枠が1枠潰れただけで目立った弱体化にはなっていない。

2012年11月号のコロコロコミックにはミントの香りつきカード《アイドルマスターレオ》が付属する。

一連の騒動の後に発売された「ブラック・ボックス・パック」にこのカードが再録されたが、さすがにカレーの香りは付いていない。



追記・修正はカレーパンを食べながらお願いします。

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最終更新:2024年02月18日 12:13