フェリペ・セグンド(境界線上のホライゾン)

登録日:2011/10/06(木) 16:51:16
更新日:2017/03/29 Wed 00:38:51
所要時間:約 4 分で読めます




フェリペ・セグンドとは川上稔著〈GENESISシリーズ〉『境界線上のホライゾン』の登場人物。
CV.白鳥哲

所属:三征西班牙
教導院:アルカラ・デ・エナレス
役職:総長兼生徒会長
戦種:全方位軍師


西国にて一大勢力を誇るもしかしものっそい勢いで転落していった戦国武将“大内義長”と、『スペイン帝国最盛と没落の象徴』とでもいうべき“フェリペ2世”を同時襲名した、ぶっちゃけかなり冴えないオッサン。
総長兼生徒会長という最も偉い立場にいながら用務員ばりにモップで床拭きしたり、副会長で女教師系の長寿族フアナさんに『なんでわざわざ下っ端仕事ばかりするのか』と頻繁に説教食らい、滅びろ三征西班牙とドキドキしながらリスキーな事業の承認書類に判子押しまくったりと威厳?なにそれ美味しいの?状態。
しかし優秀な部下が気合い入れてインサイダー取引ギリギリの商売で利益上げるわ地方のイベントで芸術品(エロゲー)を売って外資稼いでくるわで、責任持って“太陽の沈まぬ国”を沈めようとしてるところを邪魔してくるため気弱な困り顔で「迷惑だなあ」と軽くこぼしている。


『大体の仕事は君らでこなせるし、ボクがやるよりいい結果出せるよ』とやる気も皆無。まるっきし何処かの窓際社員のような枯れ具合。


人々には25年前に起きた“レパントの海戦”の英雄として知られている。
がしかしそれは歴史再現に則った“解釈上”の勝利に過ぎず、妻子を喪い、同僚を喪い、“形だけの勝利”と“何も守れずに逃げ出した男”という想いがあり、たった一人救えた少女がいたが、それでも彼の中には深い後悔の念が残ることになる。


以下Ⅱ下ネタバレ



































Tes.、よく来てくれた皆。
合い言葉は解り切ったことだ。
“俺達は金があれば使ってしまう。
ただ情熱に任せて祭をやって、嫌なことは忘れてしまう”、だ。

――その通り。
ここを僕達の最後の火祭の場にしよう。




“重双血塗れ”メアリの処刑を皮切りに勃発し、三征西班牙の敗北と後の衰退へのキッカケとなる英国との戦闘“アルマダの海戦”において、フェリペ・セグンドはかつて共にレパント海戦を戦い抜き、しかし形だけの勝利しか得られなかった仲間たちを集め、英国側の傭兵として出撃した“武蔵”の前に立ちはだかる。
“超祝福艦隊”と名付けられた艦船群はいずれも港を護衛する程度の小さな船にすぎず、改修工事を施してはいるもののマトモに戦えば全滅必至の戦力しかない。
だが艦船が沈められるのは歴史再現上の必須の出来事であり、此処で古い時代の遺物が沈んでも三征西班牙の勢力は衰退せず、“アルマダの海戦”に備えて用意していた新しい艦隊は無傷で残ることになる。

かつて自分たちの敗北が勝利と“解釈”されたように、セグンドは古い艦船を持ち出し敗北することで『太陽の沈まぬ国』の衰退を“解釈だけのもの”にしようとしたのだった。


会ったこともない前総長カルロス一世から次の総長に任命された時から、死に場所を自ら設定し、いざ実行してみると怯え震え始める自分を笑い、


僕は英雄でも何でもなくて
王様でもなくて、何にも出来ない
ただ生き残ってしまっただけの臆病者でさ
そこらへんのオッサンだけど、でも

でも、

三征西班牙を救おうとしてもいいじゃないか


そう言い、“武蔵”に対して玉砕覚悟の特攻を敢行。
最後は“アルマダの海戦”終結と『三征西班牙は自国のためならば自死すら厭わない』という姿勢を見せるために自艦の自爆を決行。
しかし『何故過去ばかり大切にして、今の私たちを見てくれないのか』『ずっとそばに居たいのに、何故置いていこうとするのか』と叫び涙を流すフアナに止められ、また聖連からの横槍もあり戦闘を再開。


様々なしがらみ全てを振り切り、明確に勝つという意志を持って“武蔵”と再び衝突。
結果的に敗北し、事実上の衰退は確定するも最早死にに行くことを止め、今と向き合うようになった。


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