登録日:2012/04/29(日) 10:00:39
更新日:2025/03/17 Mon 06:37:23
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反メタルギア財団「フィランソロピー」のメンバー、
ソリッド・スネークによって引き起こされた「タンカー沈没事件」で、大量の原油に汚染されたロウアー・ニューヨーク湾の海水を除染するために建造された施設。
事件から2年が経過したがまだ除染は続行されており、施設そのものは原油除染と清浄化作業の他にも環境保護のシンボルとしても知られる。
■施設概要
外見は、六角形の「脚」と呼ばれるユニットが6つに、四角い中央棟が配置されたものが南北に二つ繋がっている。上から見ると、大きな六角形が2つ並んだ状態である。
さらに2つのシェルの間には、同じく六角形になるようにオイルフェンスが設置され、汚染水の流出を防いでいる。
ちなみに各施設の稼働は自動化が進められているため作業員は少ない。
■各脚の役割
各脚はアルファベット順でA〜Lと名付けられ、それぞれの脚が独立した機能を持っている。
- A脚…汚染水を汲み上げるポンプ施設があり、ここで吸収された海水は各シェル施設へ送られていく。
脚底部には海洋調査用の小型潜水艇があり、また原油を食べて分解できるように品種改良されたフナムシが大量に生息する。
構造はMGS1の搬入口に似ていて、雷電は海底からここに潜入後、昇降機で屋上まで昇っていった。
後に無臭爆弾除去のために再び訪れ、その帰りにフォーチュンと交戦するハメになる。
- B脚…ビッグ・シェル全体の電気を管理する変電施設。
最初に訪れた時点で
ヴァンプに切り捨てられたSEALs兵の無惨な死体と多量の出血痕が残されている。
プリスキンと遭遇するのもここが初めての場だとなる。
とはいえ施設自体が自動化が進んでいるため、食堂の規模はかなり小さめ。
爆弾解体の父スティルマンと遭遇するのはここで、当初ここの食物倉庫内に隠れている。
女子トイレに入ってローズに怒られるのはご愛敬。
- D脚…A脚から送られてきた汚染水の除染の一角を担う沈殿池。大まかな汚れはここで取り除かれる。
北部にシェル1シェル2連絡橋があり、ここを使ってシェル2へ向かう。
貨物はダンボールに詰められ、集配機で自動で選別されて各脚に送られる。
また底部はオイルフェンスを辿ってシェル2のL脚と繋がっている。
ファットマンとの交戦や忍者との遭遇などイベントが多い。
PSG-1やAK47などの多数の武器が収容されていて、ストーリー上必要な火器の多くが手に入る。
見通しが悪い二階構造なのでクリアリングが難しい。
- シェル1中央棟…3階建てになっており、B1に会議室が、B2に電算室が設けられている。
電算室では汚染水の除去状況や循環機能の監視が行われる。
アーセナルギアへの連絡用エレベータもここにある。
- シェル2中央棟…D脚から送られてきた汚染水をここで更に細かく濾過する設備がある。
1階が悪臭などを取り除く空気清浄施設、B1が濾過施設があるのだが、ファットマンの爆弾により施設の大半が浸水していた。
炭化水素分解細菌が活発に動き回る海中では酸素が極端に少ないため浮かぶ事ができず、一度沈めば二度と水面には戻ってこられない。
- L脚…汚染水の処理場。原油を取り除いた海水を化学薬品を用いて除菌し、放出可能な状態にまで戻す。
エマを最下部のオイルフェンスからE脚へ渡らせ、その間狙撃銃で支援するミッションがある。
■作中での経歴
タンカー沈没事件から2年が経過した頃、「サンズ・オブ・リバティ」と名乗る武装集団に占拠される事件が起こった。
視察に訪れていた合衆国大統領ジェームズ・ジョンソンを含む多数のVIPを人質に取り、政府に300億ドルもの現金を要求した。
おまけにビッグ・シェルに爆弾が仕掛けられたため、もし爆破されれば原油と除染に使用される薬品が燃え上がり、マンハッタン湾はダイオキシン類を含む大量の有毒物質が発生し、湾内の生態系が崩壊する未曾有の環境被害に脅かされていた。
未曽有の事態に、政府は
SEALs10を投入。爆弾の解除には、海軍爆発物処理学校の教官を務めるピーター・スティルマンを招致。さらに、極秘裏に特殊隠密部隊「FOXHOUND」の隊員、雷電が派遣された。
が、SEALsは武装集団に参加していた特殊部隊「デッドセル」によって全滅し、シェル2の爆弾の解除も失敗し一部が浸水してスティルマンも殉職してしまう。
残りの爆弾は雷電とSEALsの生き残りであるイロコィ・プリスキン中尉によって解除され、ビッグ・シェル全体が崩壊するのは防がれた。
だがテロリストの持ち込んだ
ハリアーによってシェル1〜2間の連絡橋が破壊されるなど、被害が甚大になっていく。
■その正体
ビッグ・シェルの正体は、海軍で開発され、建造中の超大型メタルギア、
「アーセナルギア」の隠れ蓑である。
海軍で進行していたアーセナルギア建造計画に対抗する目的で海兵隊が進めていたメタルギア・RAY開発だが、G.W.にとって脅威となる存在を見逃せない「愛国者達」によってオセロットが差し向けられ強奪。その襲撃に巻き込まれたスネークこそがタンカーを沈没した主犯者であると偽装し、更に原油汚染を確たるものにすべくわざわざもう一隻原油を積載した油槽船を持ってきて沈める手間さえかけている。
だがサンズ・オブ・リバティのリーダー、
ソリダス・スネークが真の自由を求めて愛国者達に宣戦布告をするべく、このアーセナルギアとG.W.を掌握し情報統制の基盤から逃れようとするために今回の騒動が発生した。
一応除染作業自体は極小規模ながら行われていたが、タンカー一隻が沈没したにしては2年間も除染作業をしてもなお終わらないのはあまりに不自然で、実際には原油を何処からか調達しては流している自作自演で時間稼ぎをしていたようだ。
ビッグシェル自体はソリダス達によりアーセナルギアが起動された時、用済みとなったので全て解体され海中に沈められた。
殺害された大統領とSPの一人リチャード・エイムズを除き、人質たちは崩壊直前に
オタコンの操縦するヘリで救出されている。
追記修正お願いします。
- PW/Vのマザーベースは同じ海上プラットフォームだけにビッグシェルを彷彿とさせる -- 名無しさん (2015-11-25 14:46:26)
- RAYを載せたタンカーの後に本物の原油タンカーを沈めたらしいがそれも結構無理があるよな。雷雨でなければ普通に周囲や上空から見られてたはず -- 名無しさん (2023-09-18 12:18:47)
- ↑当日は嵐だったし、オセロットが「例の場所」って言ってたから沈めるポイントは決まってたんじゃない?それなら近くにタンカーを用意しとけるだろうし -- 名無しさん (2024-08-28 22:03:33)
最終更新:2025年03月17日 06:37