主人公(ACV)

登録日:2012/03/07(水) 16:52:59
更新日:2025/04/09 Wed 18:29:13
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――それは、

全てを焼き尽くす


"暴力"


◇概要

ARMORED CORE Vの主人公。
『ミグラント』として、ACを操り傭兵として戦う人物。

ARMORED COREシリーズの主人公の例に漏れず、設定はほぼ無く全く喋らない。
性別や年齢も不明だが、主任からは『ルーキー』、レジスタンスリーダー(ジャック・バッテイ)からは『雇われ』等と呼ばれているが、ストーリー上では専ら彼(彼女)の乗機こと『AC』と呼称されている。
あと生意気な火蝿からは老害と呼び捨てされていた。


◇劇中での活躍

『企業』時代

本編の一年前に於けるレジスタンス反攻作戦では『企業』側として参戦していた。
この作戦内で主任からは「ルーキー」と呼ばれる一方、「中々やるじゃない」と評価され、実際後にストーリーミッションにて頭角を表し始めてからはその秘められた実力を存分に発揮する事になる。
また、後の雇い主に当たるフランの父親であるレジスタンスリーダーと交戦し、彼が主任により撃破される様子を目撃している。

レジスタンス時代

本編ではレジスタンス側へ雇われる形で渡っており、フラン、ロザリィ、RDと共にレジスタンスの作戦に協力している。
何故、企業側からレジスタンス側へ『渡った』のか、どんな経緯や理由があったかのは不明。
そしてフランに雇われた時、主人公がかつての敵リーダーの娘であるフランを見て何を思ったのかは分からない。

その後はめきめきと頭角を現し、レジスタンスの主力とも言える立場へ成長していく。
ストーリーミッションの時間軸を分けると警備システム破壊〜工作部隊脱出支援、物資探索、湾岸部及び行政区侵攻〜EDとおおよそ三つに分かれるのだが、序盤中盤だけでも

  • 警備部隊AC
  • 装甲車両
  • 未確認機
  • その他兵器×大量
  • 巨大兵器『L.L.L.』
を破壊しつつ作戦目的を達成し、終盤に至っては長時間(恐らく軽く半日以上)ACに乗り続け、戦い抜いている。

これだけ酷使され、密度の濃い一日を過ごしたのはシリーズを通してもACLR主人公と彼くらいだろう。

海上施設への侵攻では主任にオーバードウェポンで狙撃されるも、それを掻い潜りブーストチャージで撃破。
これにより、『企業』から明確な『敵』として認定され、狙われる事になる。


認めましょう、あなたの力を
今この瞬間から、アナタは我々の敵
この世界から消え去るべき敵です

因みに、キャロルが喋るこの台詞は過去作品からのオマージュとなっており、心震えたレイヴンも少なくないはず。
また、このムービーでは主人公がブーストチャージする姿がわざわざ専用で用意されており、カッコイイので必見。

そして、イレギュラー認定され、ACを狙われながらも殺到する部隊や巨大兵器を撃破。

『企業』の裏切りによる無差別攻撃に於いてもOW装備のACを退けつつ、味方ヘリを逃がす為の殿を務め、自身も離脱。
その暴れっぷりは危機探知の天才RD怖くてたまんなくなると、近くにいることを悟られている有り様だった。

最終的に戦いこそが人間の可能性と結論し、それを証明する為に襲い掛かるEXUSIAを討つ事に成功した。


その圧倒的な実力は、味方からも恐れられる程であり、最終的には雇ったフランですら


あなたは、恐ろしい人ね
何もかもを、焼き尽くす
真っ黒に

と評している。



でも・・・それでも
一緒に来てもらうわ
私が、あなたを雇い続ける限り

あなたが、戦い続ける限り

本編後

フランに引き続き雇われているようで、放浪の後にシティへ帰還。
ストーリーミッションの一年後に当たるオーダーミッションでもフラン、ロザリィと共に引き続き傭兵家業を続けている。

ビーハイブファミリーを始めとしたミグラントや防衛部隊残党を破壊していく中、ロザリィと因縁を持つリーガンにその力を狙われてしまい、更にはゾディアックに敵と認識される。
しかし、最終的に彼等を打倒。
ストーリーミッションでのフランとのプロポーズまがいな会話や、ロザリィが主人公に対して言った台詞等から、これからも彼女達に雇われ戦い続ける事はほぼ確定だろう。

尚、中盤から本格的に関わり出す星座のエンブレムのACことゾディアックは強襲勢力として警備部隊ACの代わりにストーリーで三体(四体)出現する為、もしかしたらその時から何かしらあったのかもしれない。

ちなみに、オーダーミッションにおいて対AC戦があるが、これは決闘という名目があり基本的に挑戦者の申し込みが相手に承諾されれば成立する。(偶然遭遇してそのまま決闘に発展する場合もある。)
主人公はオーダーミッションの時点では挑戦を受ける立場であり、過去作のアリーナでいえば最初からトップランカーであるとも見れる。


なお、設定資料集によれば決闘の敗者はたいてい死亡するようで主人公に挑んだミグラントもほとんどが殺された模様。


◇黒い鳥



神様は人間を救いたいと思っていた
だから、手を差し伸べた

でもその度に、人間の中から邪魔者が現れた

神様の作る秩序を、壊してしまうもの

神様は困惑した
人間は救われることを望んでいないのかって

でも、神様は人間を救ってあげたかった。だから


先に邪魔者を見つけ出して、殺す事にした


そいつは「黒い鳥」って呼ばれたらしいわ
何もかもを黒く焼き尽くす、死を告げる鳥


本作から100年以上先の続編『VD』ではカーチス家に伝わる昔話に登場する『黒い鳥』が語られた。
この『黒い鳥』は明言されてこそいないがACV主人公でほぼ間違いないとされている。
シティの警備部隊、主任とキャロりん率いる企業、MOHのリーガン一派、ナニカサレ集団ゾディアック、火蝿先生以下ミグラントの皆様etc
目の前に立ちふさがった奴らを全部根こそぎ打ち倒していれば、こうお伽話レベルな存在として語られてもおかしくないだろう。
当の本人はただ黙々と仕事をこなしていただけだがな!

黒い烏と呼ばれる理由には先述のフランの評価の他、V主人公がRDのAC「ヴェンジェンス」の赤い鳥のエンブレム(元々はレジスタンスリーダーのACであるヴェンデッタのエンブレム)が撃破時に黒く焼け焦げたものを自機のエンブレムとして使っていたことが挙げられる。
設定資料集では白い中量二脚型ACを扱っていたようである。

VD ARCHIVEのサイドストーリーではV主人公のオーダーミッション後の顛末が語られた。
それによるとロザリィの姉であるゴリネルの依頼(というか脅迫)で南米のタワー探索を行ったが、その道中にヨーロッパより渡ってきたもう一人の例外である『赤い鳥』セサル・ヴェニデや主任軍団を始めとする企業の襲撃を受ける。
それらを打ち払ってタワー探索を終えて、新たな道を行くフランとロザリィを見送った。それ以降の動向は不明である。

余談だが、英語版では黒い鳥は『Dark Raven』と呼ばれた。




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