VOLA-VOLANT

登録日:2011/07/11 Mon 08:54:27
更新日:2025/08/22 Fri 22:38:44
所要時間:約 3 分で読めます






「あいつの弔いだ…お前にかけられた賞金だけでも貰って行くぞ!」


ARMORED CORE LAST RAVENに登場するレイヴン



◆概要

ウォーンタン・バスカーと共に小規模な独立勢力を率いており、彼と共にアライアンス・バーテックス両陣営の争いを静観している。

バスカーの能力に全幅の信頼を寄せ、全ての判断を彼に任せている。
そのため情報屋エド・ワイズには「戦闘能力に劣る訳ではないが、独力であの混乱期を生き延びるのは恐らく難しかったはず」と評され、グリーンホーンやズベン程にこき下ろされてはいないが、リムやジナイーダ等のような超一級レイヴン程の高い評価もされていない。

バスカーの例に漏れず、彼はほぼ確実に単機ではなく、必ずバスカーと共同で作戦に当たる。
……との設定だが、ミッションで対峙する時はバスカーとのセットではなく、必ずバスカーが撃破された後に現場に到着する。


「バスカー!…遅かったか…」


…人によってはものの数秒で片付けられてる場合もあるから大丈夫、君は悪くない。
そして上述の台詞へと続き、戦闘に入る。

が、やはり単機での能力は微妙で、消耗しているはずの主人公にも及ばず、バスカーの後を追う形になる。



◆搭乗機体

サドゥンドロップ

スナイパーライフルのダブルトリガーで、遠距離からの削りに優れた中量逆脚型AC。

こちらと着かず離れずの距離を維持し、屋根が無いダムの中を逆脚のジャンプ性能と燃費性能最重視型ブースターを十二分に生かして滞空し、頭上からチクチクとダメージを蓄積させる嫌らしい機体。
バスカーと同じく、縦に長いアイザームダムの地の利を生かした戦法を得意とする。
サイトの上下動に慣れてなかったり、バスカーに手こずってダメージが蓄積していると結構手強い相手。

…が、この機体。ひとつ重大な欠陥を抱えている。

それは重量過多

元々それほど積載の多くない逆脚に、強化人間でもないのに最重量ジェネレータORCHIDを無理矢理積み込んでいるためである。
滞空するためのENを最大限確保したかったのだろうが、中量二脚と同じくらいの積載量しかない「LR04-GAZELLE」に総積載量の15%を占める重ジェネを積むというのは幾ら何でも無茶が過ぎる。

そこにさらにスナイパーを二丁…ジャンプは出来るがブーストでの機動力は完全に終わっている。
熱量攻めしてやればEN切れを待つまでもなく、あっと言う間に墜落しそのまま二度と飛び上がれないただの頑丈なMTと化す。そうなってしまえばもう後は煮るなり焼くなりである。

何が彼をそうさせたのか…そうまでして滞空能力が欲しかったのだろうか。完全に裏目に出てるが。
せめてKONGOH辺りを積んでいれば少なくとも重量の問題は大幅にマシになっていただろう。熱に弱い点はそのままだが。
またAIのロジックがアイザールダム用に調整されているため、VRアリーナでは開始と同時に凄い勢いで上にかっ飛んでいき、天井が無い場所ではそのままエリアオーバーで負けになる事もしばしば…

勝手にエリア外に突撃して行く某破壊天使さんがちらついた方も間違いではない。



◆余談

名前の「Vola」も「Volant」も、どちらも「飛ぶ」という意味。前者はイタリア語、後者は英語とフランス語。
機体名の「サドゥンドロップ(Sudden Drop)」は逆に「突然の落下」の意味。
オーキッドの豊富な容量に任せて滞空した末にEN切れで真っ逆さまに転落して行く様を風刺しているかのような機体名である。


中の人はモリ・カドルと同じ。


相棒のバスカー共々、「ダムに現れる二人組」であることから、当時の最新作アニメにかけて「2人は☆ダムキュア」などとネタにされている。
元々ダムキュアと言えば彼ら二人を指す愛称だったが、遥かな時間を超えてリリースされたACVIに登場したダムで共闘する二人組もダムキュアと呼ばれることがある。



「追記・修正していないのか…!?」


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2025年08月22日 22:38