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ナランチャ・ギルガ

登録日:2011/08/17 Wed 17:35:55
更新日:2026/06/19 Fri 22:01:21
所要時間:約 7 分で読めます






ブチャラティィィィィィィィィ
行くよッ!オレも行くッ!行くんだよォ――ッ!!

オレに「来るな」と命令しないでくれ―――ッ!

トリッシュはオレなんだッ! オレだ!
トリッシュの腕のキズは、オレのキズだ!!


ナランチャ・ギルガは漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の第5部「黄金の風」の登場人物。

名前の由来は「ナランチャ」はイタリア語の古字で「オレンジ(Narancia)」。
「ギルガ」はイタリアでは一般的な姓。(日本で言う「鈴木」や「田中」みたいなもの。つまり日本語に訳せば「田中みかん」である。)

CV.瀧本富士子(黄金の旋風)/三瓶由布子(オールスターバトル)/山下大輝(TVアニメ版黄金の風&オールスターバトルR等アニメ放送以降のゲーム作品)


【概要】

ギャング組織「パッショーネ」のブチャラティチーム(護衛チーム)の一員でありスタンド使い。
スタンドは『エアロスミス』。

見た目は華奢で小柄かつ童顔な少年。
…であるが、年齢は17歳と、ジョルノ(15歳)やフーゴ(16歳)よりも年上である。

同チームのアクションシーンとして有名なギャングダンスの創始者でもある17歳
その童顔と体型、スカートに似た腰の布、アニメやゲームでの高い声から女の子と勘違いした人も多い模様。*1
こんな若々しい子が17歳で女の子な訳(ry
年齢にそぐわない見た目(ショタ的な意味で)を気にしているのか、彼らに自分の方が年長だとよく主張している。
だが、トリッシュ・ウナには結構懐かれてたようで、終盤では彼女のお兄ちゃん代わりにもなっていた。
実はチームで一番最初にトリッシュと会ったメンバーであり、初対面でのやりとりこそ最悪だったが、その事はすぐに水に流して彼女の境遇を心から気にかけていた。
本人は「女の子の気持ちはよくわからない」そうだが、トリッシュの心情をチームで一番理解を示していたのもナランチャであった。
実は裏設定ではブチャラティチームは全員「自分が一番女の子にモテてる」と思ってるらしく、興味自体は年相応にある様子。

マンガは「北斗の拳」が好き。

戦闘ではスタンドによって周囲の警戒を担当しているが、便利な能力を持っているせいか敵スタンドの広範囲無差別攻撃を真っ先に喰らい戦闘不能にされてしまうことも少なくない。
その際はコンドームみてーにベロベロにされたり、ヨボヨボのじーさんにされたりと、かなりひどい扱いをされてしまう事も。
回復役のジョルノがいなければそのまま再起不能にされていたであろう場面も…。


【過去】

庭師の家で生まれたが、4歳の時母親・メーラを眼病で亡くし、堅物な仕事人間だった父には愛されず*2、堕落した生活を送っていた(今で言うとネグレクト)。
母親が亡くなってからは父親に対する反発心で家を飛び出して不良仲間と共に万引きをしながら生活しており、当時は「友情」こそがこの世で一番大事なものと信じていた。*3

ある日、信頼していた親友のチンピラ(兄貴)に強盗と暴行の濡れ衣を着せられ、少年院へ収監される。
出所後、自らも眼病を患い、孤独なまま社会に投げ出された15歳のナランチャは、この時完全に人生を捨てていた。*4

なお、ナランチャに濡れ衣を着せたチンピラは第五部に於いても屈指のクズ野郎*5
「ナランチャの眼病は母親譲り」というデマ*6を他の友人達に流していたらしく、それを鵜呑みにした彼らは今まで親しくしていたナランチャを避けるようになってしまった。*7
だが、そのデマを一番信じていたのは、皮肉にも出所後にチンピラの濡れ衣に気づいたナランチャ自身であった。

だが、そんな『夢』『希望』もない地獄の日々は、ある日終わりを告げた。
一人、孤独に残飯を漁る浮浪児になっていた姿が偶然通りかかったフーゴの目に留まり、彼に拾われたのだ。
この時レストランにナランチャを連れてきたフーゴが

「こいつにスパゲティを食わしてやりたいんですが かまいませんね!!」

と宣言するシーンはインパクトのある一枚絵で有名。

そして彼を通じてブローノ・ブチャラティに保護され、然るべき治療を受けることが出来たナランチャは眼病も完治する。
この恩を返す為、自分もギャングになってブチャラティの下で働きたいと申し出るが、
ナランチャが安易にギャングの道に入ろうとしていることにブチャラティは激怒した。
無論ナランチャをギャングの世界に巻き込みたくないという理由もあったが、本当の理由は入団試験の際にポルポによって殺された連中を何人も知っていたからである。*8

その後ナランチャは家へ帰され、学校にも通い始めた。*9
しかし「何の関係も無いはずの自分を、親よりも真剣な態度で怒ってくれた」と感じた彼は、ブチャラティに憧れるようになる。
ナランチャの中でのヒーローは、自分に『希望』を与えてくれたブチャラティであり、それは揺るがなかった。

男っていうのは、ああいう人のために働くものだ。

そう感じた彼はフーゴの協力も得て(恥パより)秘密裏に「試験」を受け合格し、組織に入団する。

その際ブチャラティと一悶着無かったのだろうか……


学校を満足に通っていない為、教養・知識が無く、敵味方問わず頭の悪さを指摘されている。
普段教育係として基礎教育を施しているフーゴからその理解力の無さにブチキレられボコボコにされる、なんてことは日常茶飯事。
しかし本人もこのことを気にしており、馬鹿にされるとキレてナイフを振り回す。
俗に言う「人を見下す言い方はよくない!」である。


スタンド

「飛べ!エアロスミス!」

スタンド名:『エアロスミス』

破壊力―B
スピード―B
射程距離―数10m(アニメ版ではB評価)
持続力―C
精密動作性―E
成長性―C

ラジコン並の大きさの、ミニチュア戦闘機型のスタンド。
機銃や爆弾、自身での突撃で攻撃する。
機銃による攻撃は殺傷能力が高く、道路中を容易に火の海にもできるし、弾痕をハゲにして残す事もできる(かもしれない)。
また、前面にあるプロペラは敵を切り裂く刃にもなるため、機銃が使えない状況でも攻撃自体はできる。

パラメーター上の破壊力の評価はBと、遠隔操作型よりのためか少し低いようにも見える評価付けだが、
おそらく本物並みの速度の機銃や爆弾は、『リトル・フィート』のような生半可な近距離パワー型相手なら正面から押し勝つことができるほど強力。
射程も数十mとなかなか長い。作中描写から、100m以上ありそうだと思うのは気のせいということにしよう。
残念ながら遠隔操作型なのに本体と視界を共有していないが、その代わり下記の非常に便利なレーダーを持つ。


◆能力

上記の機銃や爆弾の他、特殊能力として、二酸化炭素を探知する能力を持つ。

ナランチャ本人が目視出来ない場所にスタンドや本体が居ても、
ナランチャの目元に出現するレーダーを通して周囲の二酸化炭素の発生状況を知る事ができるので、
これを参考に敵の位置を推測することで、射程範囲内であれば敵を追跡・遠隔攻撃することが可能。
二酸化炭素の排出量とレーダーに表示される点の大きさは比例関係にあり、標的とそうでない者の見分けに役立つ。
またレーダーの精度は調節可能らしく、敵捜索の際に小さな呼吸まで観測できるようにレーダーに表示させていた。
ちなみに、作中描写での円形のレーダー表示(ドラゴンレーダーをイメージするとわかりやすい)では無理なはずだが高低すら把握でき、二酸化炭素の発生源を探知しているため水中の標的に対しても攻撃が可能。
エアロスミスの銃弾によって硝煙が発生するため、ここから二酸化炭素を追跡することもできる。銃弾はスタンド能力の一部なので、水の中でも硝煙は消えない。そのため、ある程度目標に銃弾を撃ち込んだ状態でレーダー追跡すれば、まず相手を逃がすことはない。

ナランチャ自身が目視でコントロールする時は、少し離れた場所ののガソリンタンクを狙撃できる程度には精密射撃ができるが、
レーダーを見ながらコントロールする時は標的を点と丸でしか認識できないので、正確な狙いは付けられないのが最大の弱点


遠隔操作型の中でも直接的な攻撃力が高く、索敵能力も相まって多くの遠隔操作型スタンドの天敵となりうる能力。
特にスタンドの戦闘力は低い分、本体は隠れて能力でハメ殺すのが基本戦法なタイプ(5部だとプロシュート兄貴リゾット)にすれば相性最悪。
反面、攻撃手段自体は単純なのでメチャクチャ硬い相手には不利。


スタンドを出す時には滑走路に見立てて伸ばした彼の腕から飛び立ち、戻す時にも同じ動作で格納される。

ちなみに、コクピットにはミニチュアサイズの搭乗者がいる。
名前は「スミス」さん
恐らく搭乗者がスミスなので機体は「エアロ」なのだろうか?

ナランチャの「父親からの独立」「鳥のように自由に飛びたい」という願望が見え隠れしたスタンドと言える。

過去シリーズでアホキャラ、いじられキャラなどで似たようなポジションだったポルナレフ億泰とは、立ち位置の他にもスタンド能力は一見シンプルだが、どちらも意外と応用力のあるスタンド使いである点が共通している。
ポルナレフはDIOやディアボロからも一目置かれるほどの戦闘の天才、億泰もバカではあるが洞察力は結構優れている場面が幾度と見られた。ナランチャもホルマジオ戦で逆に炎を広げて逃げ場を無くしたり、スクアーロ・ティッツァーノ戦では機転を利かせて「敵に逃げられた(=見つけたぞ)」と言って油断させたり、クラッシュを探すのではなく舌を切ったのを見せつけることで焦って呼吸を乱すティッツァーノの方を探したり*10と、本質的にはこの2人同様に頭の良いヤツという事が窺える。

まとめると、ドッピオVSリゾット戦を見るに、スタンド使いにしか聞こえないエンジン音を発しているため、遠隔操縦型のセオリーである不意打ちには(相手がスタンド使いだと)向いておらず、隠れた敵を探知してマーキングも兼ねた攻撃をして敵を見逃すことなく正面から制圧するというスタイルのスタンドである。

名前の由来は言わずと知れたロックバンドグループ「Aerosmith」。映画「アルマゲドン」の主題歌で知っている人も多いだろう。
アニメ版ギャングダンスをエアロスミスの曲に差し替えた動画もある。
外国では「Li'l Bomber (リル・ボマー)」というスタンド名に変更されている。


ラッシュ時の台詞は「ボラボラボラボラ……ボラーレ・ヴィーア(飛んでいきな)」*11

【台詞集】



「何だと……低能(クサレ脳ミソ)って言ったな…~~人を見下す言い方は良くない!殺してやる!殺してやるぜ~~フーゴ」

「ぎゃははははーーッ こいつ 名前占いで 『大地獄』行きだぜェーーッ」

「『買い物して来い』って、命令…………
『未』完了…………。金も品物も…全部燃えちまった………」

「痛みを感じるってのは 治るって事……
いい前兆で喜ぶ事じゃあないのよォ?」

「はあああああああ~~~ ため息でるなあああ、こういう「庭」
ほっとするうう…うう… 美しい……。
こーゆー庭で 日なたぼっこしながら 子供時代のこと思い出して
ノスタルジィにひたりたいなあ~~~」

「あれッ!急に目にゴミが入った! 
見えないぞッ 2人なのかよくわからないぞッ‼」
(見ていない!オレは見てないぞ なあーんにも見てないッ!)

「水着はビキニなんだ!俺の下がスタンド!だ」

「ひるむ………!と 思うのか…… これしきの これしきの事でよォォォオオオオ
オレたちはよォ……… このヴェネツィアを……… 何事もなく …みんなで脱出するぜ それじゃあな……」

【劇中の活躍】

ジョルノ加入から遺産確保まで


前述のフーゴーのやり取りしていた時にブチャラティが新人のジョルノを連れてくるも他の面々と同じように歓迎せずに無視どころか、アバッキオの新人いじめに遠目からフーゴと共に笑っていたりと完全にバカにしていた。
カプリ島でのポルポの遺産の争奪戦では、ズッケェロの不意打ちで一番最初にやられてしまう。
ジョルノとアバッキオとブチャラティによって捕えたズッケェロに対しての腹いせを行った。

島内のサーレーとの戦いではジョルノとミスタが向かい、彼らの連絡待ち兼拿捕したズッケェロの見張りとして沖合で船に待機する。

ここまではフーゴと共に出番らしい出番はなかった。

暗殺チームとの戦い

本格的な活躍はトリッシュの護衛から。
買い物中に暗殺チーム1番手であるホルマジオに尾行されてしまい交戦。
ベテランの暗殺者である彼の老獪な手口に大苦戦し、能力で身体もスタンド能力も縮小化して蜘蛛入りのガラス瓶に閉じ込めて蜘蛛に喰わさせる拷問を受けてしまうも捕まって瓶に封じられる前に放った射撃が近くの自動車のガソリンに引火することで脱出。
ホルマジオとの戦いは辛勝。
同時に、ブチャラティチームVS暗殺チームの火種を作ってしまう。

その後は駅で見つけた移動兼宿舎施設で彼女をミスタと共に警護していたが、プロシュートのスタンドによる攻撃で老化の影響をモロに受けて老衰しかかるも最終的にミスタとブチャラティの活躍で死なずに済む。

次にボスの指令が隠されてるディスク回収に先に向かったジョルノとミスタを迎えに遅れて来るも「戦いの負傷を治療する為にベンチに横たわるミスタにジョルノが能力で身体の部品を創って埋めていくが、痛みで喘ぐミスタと後ろだとアレな行為にしかみえない」ことでナランチャは思わず「目にゴミが入った」と見て見ぬふりをした。

ブチャラティらの同行と親衛隊との闘い

中盤、実の父親に殺されかけたトリッシュと、父親に捨てられた自身の姿が重なり、最後の最後まで悩んだ末にブチャラティらと共に組織を裏切る。
その時一人残ったフーゴの事は、他のメンバー同様一切責める事はしなかった。
去ろうとするボートにクロールで追い付ける泳力の持ち主。
…細いのに体力あるなお前。

ヴェネツィアにて、スクアーロティッツァーノカップルコンビの精神攻撃を受けてしまう。


うおおおッ!のぞいてくれッ!中をのぞいてくれェーーッ

なんだこの野郎!汚ねェ!!



※敵スタンドがいる事を教える為にやった行動



敵スタンドを伝えようにもしか喋れず、書く手段も同様に嘘しか伝えれずにメンバーから孤立&いちはやく気づいたジョルノもクラッシュの餌食を受けてしまう。
しかし、ジョルノがのこした手段でこの攻撃から逃れて最終的に親衛隊コンビを撃破。
この際、チームでは三番目にジョルノを完全に認めた人物となった。

親衛隊カルネの襲撃にはエアロスミスを捕食されて重傷を負ってしまう。

サルディニア島では、本人としては「スタンドで偵察していたら攻撃されたので、周囲にいた唯一の生命反応に向けて反撃した」としか認識していないと思われるが、
実はこの間に
ドッピオリゾットの交戦を誘発
②互いに意図しない形ではあったが、リゾット(暗殺チーム)と最初で最後の共闘をしてボスをあと一歩の所まで倒しかける
③…が、最終的にボスに能力を利用され、リゾットにトドメを刺してボスを助ける形となってしまう
…と、というかなり複雑なことをしてしまっている。
さらに「レオーネ・アバッキオがボスの顔と手形を遺して逝く」という物語的に絶妙な退場を遂げた遠因でもある。
結局、暗殺チームとの戦いは エアロスミスに始まり、エアロスミスに終わることとなってしまった。
なお、アバッキオの死亡シーンでは唯一泣き叫んでいた*12辺り、アバッキオは口は悪いが兄貴分として面倒見が良かったことがなんとなく分かる。
本人も懐いていたのだろうか。

アバッキオが遺した手掛かりを元にボスを倒す手段を持つ男に会うためにローマへ向かう。
とある漁村にて着くもチョコラータとセッコの待ち伏せにあい、殺人カビの猛威から逃げようと船に向かうもカビの性質から体中を侵食されてしまう。
ジョルノがカビのトリガーに気づき、ミスタの活躍で肉体が崩壊する前に助かるもココ・ジャンボ内で療養することになってこの戦いでは参加すら出来なかった。







以下、ネタバレ




オ…オレ… 故郷に帰ったら 学校行くよ…
頭悪いって 他のヤツにバカにされるのも けっこういいかもな…

アツアツのピッツァも食いてえ!
ナラの木の薪で焼いた 故郷の本物のマルガリータだ!
ボルチーニ茸ものっけてもらおう!

そんで…もしフーゴのヤツに会えたら…「頭悪い」ってまたバカにされるのも、けっこういいかもな…
アバッキオは…いなくなっちまったけど…


トリッシュ! あんたの事は最後まで護りぬくぜ!!
オレたちが!!!





鎮魂歌(レクイエム)は静かに奏でられる】



終盤、『チャリオッツ・レクイエム』の能力で身体が入れ替わるという混乱と共に勃発した、コロッセオでのディアボロとの死闘の最中、彼には新しい『夢』が出来た。
「戦いが終わり、無事故郷に帰ったら、ギャングをやめてまた学校に行くというささやかな『夢』が。
それはブチャラティが願っていた事でもあり、本能的に彼の「死」を予感していたからだったのかもしれない。
そして、また学校に行くのは、今まで逃げ続けた父親ともちゃんとまた向き合う、という決意の表れでもあった。
…ブチャラティが、安心できるように。

アニメではフーゴにもまた会いたいという台詞が追加され、フーゴとの決裂は(いい意味で)なんとも思っていなかった(今はちょっと別れただけで、また会えると思っていた)事がハッキリ明かされた。


…だが、上記の死亡フ……決意も空しく、その感知能力を警戒した*13ディアボロの『キング・クリムゾン』によって鉄柵に全身を串刺しにされるという凄惨な方法で殺害された。
ちなみに、上記の死亡フラグダイアーさんマルクに並ぶジョジョ三大死亡フラグと言われているとかいないとか*14

攻撃されたシーンが映らずにである。勿論断末魔の声すらもなく…。
劇的な戦闘も何もない、あまりにも呆気なさすぎる死であった。
「時を飛ばした」上での殺害だったので、一瞬たりとも痛みも苦しみもなかったであろう事だけが、せめてもの救いかもしれないが…。

ジョルノ(身体はナランチャ)の治療で肉体は修復されたが、そこにナランチャの魂はすでに無く、「空洞」となったジョルノの肉体に本人が戻り、魂無きナランチャの遺体だけが残された。

何処にもいない… 空っぽなんだ…!!

魂は… 逝ってしまった…!!

その死に顔は、まるで眠っているように穏やかで、安らかなものであった。
アバッキオに続きナランチャまでも犠牲になってしまった一同に動揺が走る。
ブチャラティは無念の表情で歯を食い縛り、一緒にバカをやってきた親友のミスタも、短い間ながらも彼と兄妹のように確かな絆を築けたトリッシュも、そのあまりに儚すぎる死に大号泣した。
そして、5部の劇中でジョルノが涙したのも初である。


しかしここは戦場、彼の死をこれ以上悲しんでいる時間は無い。
ボスは近くに潜んでおり、攻撃は既に始まっているのだ。
ボスを追撃しなければならないジョルノは、ナランチャの遺体の周りに弔いの草花を咲かせ、もう誰も彼を傷つけられないようにした上で3人と共にその場から去っていった。
アニメにて、彼に捧げた花は「瓢箪」。
花言葉は『幸福』『平和』そして『夢』…。


ジョルノの言葉は、かつてナランチャがアバッキオの死に際しての「ここにおいていくのかよ」という叫びに対する答えだろう。


──鋼の翼を持って未来へ羽ばたこうとしていた少年は、どす黒い真紅の『悪の太陽』に翼をもがれ、地に堕ちてしまった。

だが、その彼を最後に温めた黄金の『正義の太陽』は、
彼の死を決して無駄にしない為にも、『悪の太陽』を滅する決意を更に固めるのであった。


…そして、決裂の後、ネアポリスに一足先に帰り、ブチャラティ達を一人寂しく待っていたフーゴの元に、一瞬、飛行機のような「鋼の鳥」のシルエットが飛ぶ。
それに気づき、今にも落ちてきそうな空を見上げるフーゴ。


「………!!」
(ナランチャ…!?)

その場所は奇しくも、フーゴとナランチャが初めて出会った、ブチャラティチームが行きつけにしているリストランテの路地裏であった…。

「鋼の鳥」は、遠く故郷を離れ、先に旅立った友の眠るサルディニア島も横切る。
そして雲海を抜けた「鋼の鳥」は、本物の鳥…燕の姿となり、『悪の太陽』に邪魔されることなく、自由の空へと、翼をはためかせて高く、高く飛んでいったのだった…。



君は…ここに…おいて行く…

もう誰も君を…これ以上傷つけたりはしないように…決して…

だが君を必ず故郷に連れて帰る



『追記・修正してこい』って命令………………『未』完了………
項目も……BBSも……全部……燃えちまった……

この項目が面白かったなら……\ボラーレ•ヴィーア/

最終更新:2026年06月19日 22:01

*1 アニメの担当声優は男性だが、こちらは女性声優と紛うほどの少年ボイスを見事に演じている。

*2 ただでさえ仕事一筋で家族に冷たい父親だったが、メーラが亡くなった後は全くナランチャに見向きもしなかったという。少なくともDV男ではなかった。後々亀の中にあった『庭』という雑誌に対するナランチャの反応を見る限りナランチャ自身は「庭師」としての父親の事は尊敬していたようだ……

*3 アニメ版で親友のチンピラが「いいのかよ? 学校行かねえで。お前はまともな家の出だろ?」と口にしていた事から、本質的に不良仲間からは変わり者として見られていた模様。

*4 ナランチャの眼病は少年院で黙秘を続けて警官に殴られた後に化膿した感染症によるものである。なお、現実における取り調べで黙秘権を行使できる事を考慮してか、アニメ版では、取り調べで自分を犯人扱いする被害者に激昂して殴りかかろうとしたところを警官に取り押さえられて眼を負傷するという流れになっている。

*5 しかも名無しのモブである。第五部でタメを張れるのは例の二人組やボスくらいだろう。

*6 ナランチャは母親の眼病についてはこのチンピラにしか話しておらず、出所して初めて「裏切られた」と感じるようになった。

*7 アニメ版ではチンピラが出所後のナランチャと再会するシーンが追加されており、冤罪に対する罪悪感も無く眼病をネタにした罵倒でナランチャをコキ下ろす等、ゲスな本性が強調されている。また、犯行後は一時的に行方をくらませてナランチャに疑いをかけられるよう仕向けていた事が明かされた。

*8 組織を裏切った時を見る限りでは、その後もブチャラティは、ナランチャとフーゴには機会があればカタギに戻ってほしいと願ってたようである。

*9 父親との関係は既に修復不可能であった模様。とは言え、帰ってきたナランチャを追い出そうとはせずに学校へ通わせた辺り、親として最低限の事はしてあげたと思われる

*10 これに関しては、ジョルノの助言と彼が作ってくれた「舌の部品」があったからこそ、出来たことだったのだが

*11 実は文法が間違っており、「volare(飛ぶ)」の二人称に対する命令形は「vola」。当然ながらイタリア語訳版では「vola vola vola……vola via(ボーラ・ヴィーア)」とイタリア語として正しい文法に直されている。

*12 他の三人もアバッキオの死に衝撃と悲しみを受けていたが、唇を噛み締める等して必死に抑えていた。

*13 『シルバーチャリオッツ・レクイエム』により、この時の彼らはスタンド能力がパワーアップしていた。

*14 どちらもフラグ回収が早かった為、ナランチャの例のセリフも発言してすぐ回収した、挙句最後のセリフが「故郷に帰ったら〜」と勘違いされがちである。実際原作では1話程経ってから殺され、実際もブチャラティの肉体を撃った後の「やった…!」である。が、アニメ版ではタイミングが変えられ、本当に例のセリフが最後のセリフとなってしまった…