装甲悪鬼村正 魔界編

登録日:2014/03/14 Fri 00:44:34
更新日:2023/12/09 Sat 03:48:21
所要時間:約 3 分で読めます






「装甲悪鬼村正 魔界編」は「装甲悪鬼村正」のコミカライズ作品
月刊コミックブレイドで連載されこのたび堂々完結。単行本は全5巻。
原作:ニトロプラス
シナリオ原案:後藤みどり
漫画:銃爺


悪鬼編のラスト、善悪相殺の理を知らしめることで世界に平和をもたらす悪鬼になることを決意した湊斗景明のその後を描いている。




◇あらすじ

鎌倉の高僧、親統坊から依頼を受けた景明と村正が団子屋で依頼主を待っていると、なんと空から武者が降ってきた。
武者自身も自分の身に起きた事に混乱していたが、その場に居た団子屋の女主人を目が気に入らないとして衝動的に殺害しようとする。
母を助けたいと願う団子屋の娘に対して景明は問う。


それは相手を殺してでも・・・ですか・・・?

そうでしかご母堂を救えなかった場合

ご自身を引き換えにしてもですか?

娘は躊躇しながらもそれを承諾。契約を交わした景明は謎の武者と交戦し、なんとか撃破するが、散り際に武者はまるでこれまでの景明の殺人を見てきたような言葉を口にする・・・

母を救ってもらった事に感謝を述べる娘に対し、景明は呟く――


礼には及ばぬ

一人の敵を斬ったなら
一人の同胞をも斬るべし

一つの悪を断ったなら
一つの善をも断つべし

憎む者を殺したなら
愛する者をも殺すべし

それが当方村正の誓約である

故に・・・契約通り

その顔に浮かんでいたのは――

「あなたのお命を頂戴する」

悪鬼の如き満面の笑みだった――




これは英雄の物語ではない
――武を布く悪鬼の物語である。

◇登場人物

◆湊斗景明
本編から引き続き主人公を務める。
親統坊の依頼を受けたことから時空を超えて空からやってくる武者達と戦うことに。
悪鬼となることを決意してからも人を殺めることへの苦悩を捨て切れずにいたが、柳生十兵衛や宮本武蔵との戦いの中で武の理を布く者への決意を強くしていく。

さすが元・一児の父だけあってか、悪さをした幼女には尻を叩く事も辞さない。

◆村正
景明の相棒。
ヒロインだがそもそも人型形態の出番が恐ろしく少なく、ほとんど蜘蛛モード。

一応景明さんと仲良くお話する団子屋の娘や景明さんと一緒に寝ようとする茶々丸閣下に嫉妬したりと見せ場はある。

◆親統坊
今回の依頼人。
建長寺での大法要を執り行う為に武者達からの護衛を景明に依頼する。

病に罹って顔を隠しており、たびたび発作に苦しんでいるがその正体は・・・

◆小姓
親統坊に仕える少年。
相変わらずヒロイン共が軒並み人外魔境、残りは大体むさいおっさんな魔界編における希少なショタ属性。

◆綾弥一条
相州五郎入道正宗の仕手。

相変わらずの芸術的方向音痴とヒロインにあるまじきビックリドッキリギミックを発揮する。

◆今川雷蝶
現在の六波羅の実質的最高権力者。
回想で武蔵坊弁慶を倒すが、相変わらず詳細は明かされないまま。

敬愛する父親の法要を執り行うが、幼女とライガーによりブチ壊しにされる。

◆足利茶々丸
元六波羅幕府中将。
悪鬼編で死亡したが、他の武者たち同様に空から現れる。
自称『流星雷虎‐メテオライガー‐』

◆運慶・快慶
日本史でおなじみの金剛力士像の作者だが・・・

何故か蝦夷の幼女に

鎌倉の大仏を中に入っている金神片を使って起動させるというとんでもねえ真似をやってのけるが景明さんに敗北し、悪戯の罰として尻を叩かれる。

その後、壊れた大仏を自分似に再建させる為に雷蝶様に拉致られた。

◆蕎麦屋の娘
まさかの再登場。

相変わらず反冷やしたぬき派。



◇用語

◆空から落ちてきた武者
略称「落ち武者」
突然空から現れた武者達。その正体は過去の英雄豪傑たちであり、何者かが金神片を用いて呼び寄せていた。

「目指すは鎌倉建長寺大法要 全てを知るは親統坊」という刷り込みのようなものがされているが従わずに好き勝手やっている者も多数。
時空を越える際に景明の過去を垣間見ている様子。

◆建長寺大法要
鎌倉は建長寺で行われる足利護氏の法要。
親等坊は法要が襲撃されれば危うい均衡を保つ大和の平和が崩れるのではと警戒している。

◆金神片
かつて大和に眠っていた金神の欠片。
ほんの小さな粒ですら莫大な力を発揮する。





これは英雄の項目ではない
追記・修正を布くWiki籠りの項目である


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最終更新:2023年12月09日 03:48