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田宮榮一

登録日:2014/05/24 Sat 20:47:55
更新日:2026/09/02 Wed 13:07:15
所要時間:約 5 分で読めます




田宮(たみや)榮一(えいいち)は、日本の警察官、コメンテーター。


プロフィール

生年月日:1932年10月16日
没年月日:2018年2月16日
出身地:日本統治時代の台湾

概要

彼は、コメンテーターとして数多くのニュース番組に出演しており、適当な的確なコメントを残すことで有名となった。
そのコメントは様々な難事件に対して、解決への糸口を導き出していると言われている。

経歴

1932年に当時まだ日本統治下にあった台湾で生まれた。その後は山形県で少年期を過ごす。
そして、山形県立谷地高等学校を経て、中央大学の法学部を卒業する。

その後は警視庁の巡査を務め、捜査第一課長や新宿警察署長、刑事部刑事総務課長など様々な経歴を持っている。

あまり知られていないが、警視庁刑事部捜査第一課長の経験者の中では数少ない生え抜き刑事である。
また、中央大学卒業とは言え、ノンキャリアで警視監にまで上り詰めた彼は相当優秀な人物であると言える。

退職後はヤマト運輸に入社した。つまり天下りである。
ヤマト運輸では常務取締役や常勤顧問、そしてヤマトコレクトサービス株式会社会長などを経て退社。

その後はコメンテーターとして、様々な『NNN Newsリアルタイム』などに出演。
かつて警視庁のエリートの肩書を持ったコメンテーターとして、一躍知られる存在になった。

2018年2月16日、転移性肺癌により死去した。85歳没。

プロファイリング

警視庁にて様々な事件に関わった手腕をフルに活用したプロファイリングを展開する。
そのプロファイリングはかなり広い視野を持つことが特徴で、あらゆる可能性から事件を推理し、一瞬にして犯人を地球上に住む人間と絞り込むことができる。
このプロファイリングの速さは他の人間ではなかなか真似が出来ないであろう。

実際、彼の推理した事件の多くは、彼のプロファイリングが少なからず当たっているため、的中率は高い方である。

主な発言

  • 20代から30代もしくは40代から50代の犯行。
栃木小1女児殺害事件の際の、彼の犯人像についての分析。
恐らく田宮氏のコメントとして一番有名な台詞だと思われる。

  • 犯人は男性と言われているが、女性である可能性も否定出来ない。
  • 内部、もしくは外部の者の犯行。
中央大学教授刺殺事件についての犯人像の推理。
犯人は男性の可能性が高いとしつつも、女性による犯行の可能性も考えた。性的少数者による犯行である可能性を否定した可能性もなくはない。
また、内部の人間と外部の人間の両方に犯人の可能性があることを指摘。
このことから、彼が幅広い視野を持って事件を検証していることが分かる。
なお、犯人は男で、被害者の元教え子であった。

  • 犯行当時、犯人は現場の公園付近にいた。
福岡小1殺害事件の際のコメント。犯人が犯行現場付近で殺害をしたことをすぐに推理した。
このことから、狙撃などの殺害方法である可能性を否定した。

  • 酒井容疑者は1人あるいは複数で逃走。
当時、薬物事件で逃亡した酒井法子容疑者が逃亡した際についてのコメント。

  • 酒井容疑者は山梨県を含む関東・東北・中部・北陸、または近畿・中国・四国、 あるいは沖縄・北海道、もしくは海外に逃亡。
同じく酒井法子薬物事件についてのコメント。
これは酒井容疑者が信越や宇宙空間以外に逃亡したという推理だったのだろうか?
実際には山梨県、東京都東大和市、箱根とあちらこちらにいたため、複数の場所を挙げているという意味で非常に的確な推理である。

  • 注射器とか注射器を差し込んだという感じがする。
中国の毒餃子封入事件の際のコメント。袋に穴があったことから、このような推理をしたものと思われる。

  • グループによって暴行を加えられた。性的暴行もあったかもしれない。さらに服を脱がされて裸にされる。
京都・舞鶴高1殺害事件についてのコメント。
因みに、被害者の司法解剖の結果によると性的暴行などの痕跡は一切なかったようである*1

  • 私の推理では市橋の整形は逮捕から逃れるためだ。
リンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件の犯人で当時逃亡中だった市橋容疑者が、逃亡中に整形をしたことに関してのコメント。
市橋容疑者が美容目的で整形したという可能性を否定した。

  • これは事件の可能性が濃いですね。
女性の胴体部分が山中で発見される事件が起きた際のコメント。
熊に襲われた可能性や何かしらの事故に巻き込まれた可能性の低さを指摘している。

  • 一概に断定はできないが、2件の犯行は同一グループによる複数犯か、現場間の距離や犯行時間を考えると、同一人物であることも十分に考えられる。
元厚生事務次官宅連続襲撃事件でのコメント。複数犯説、単独犯説両方を考慮。
なお、犯人は単独犯であった。

  • 必ず死んでもらうという強い殺意を感じる。
餃子の王将社長射殺事件でのコメント。また、同事件では「消音装置を使った、いわゆるヒットマンの可能性もある。」という推理もしている。
なお、日本の射殺事件で強い殺意が無い例はほぼ無い。

評価

一部からは彼の幅広い視野を持つプロファイリング・推理について「誰でも分かる基本的な推理を話しているだけ」「全く犯人について絞り込めていない」「当たり前のことしか言っていない」という批判もある。

しかし、これらの批判について彼は「先入観による決めつけで捜査が円滑に進まなくなることを嫌った」故での発言をしていると語っている。
「仮に可能性が高くとも犯人像を絞り込むと視聴者が先入観や予断を持ってしまい、結果として捜査機関へ寄せられる情報が偏り、捜査の妨害になってしまうから」とのこと。

実際この考え方は航空事故でもあることで、ある墜落事故では大統領が不必要な発言をしたがために国の世論が偏ってしまい、事故調査に協力依頼した国と協力した国とで全く異なる事故原因になってしまうことも起きている*2

「じゃあそもそもコメントすんなよ」と感じる人もいるかもしれないが、彼のコメントにより事件の注目度が高まり情報が集まりやすくなる可能性もあるので意味はあるのだろう。




追記・修正はしっかりとしたプロファイリングをしてからお願いします。

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最終更新:2026年09月02日 13:07

*1 一応、裁判でもわいせつ目的だったかどうかは争われている。

*2 事実、この事故はレコーダーの記録などから元パイロットが意図的に墜落させた事件の可能性が高かったのだが、一方は大統領の発言と事故に関する保障の問題もあり、機械的な問題だと結論付け、決してパイロットの過失と認めなかった。