結野嵐子

登録日:2015/01/15 Thu 12:45:45
更新日:2018/05/07 Mon 08:30:43
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タローだから……大丈夫。







出典:えむえむっ!、10話、XEBEC、メディアファクトリー、T.O Entertainment、XEBEC、ランティス、AT-X、
2010年10月~12月、©2010 松野秋鳴・メディアファクトリー、えむえむっ!製作委員会

CV:早見沙織(アニメ)、堀江由衣(ドラマCD)

デザインはQP:flapperのさくら小春氏( S)
えむえむっ!』のヒロインの一人で、主人公・砂戸太郎のクラスメイトで天敵。
石動美緒が部長を務める第2ボランティア部に太郎よりも先に所属している。
太郎の事は「タロー」と呼んでいる。
人気投票では2位、そして最終巻で1位に選ばれた。


指通りの良さそうなショートカット気味の髪をヘアピンで止めた髪型と出るとこは出た肢体を持つ、大きな瞳が印象的な美少女。
運動と料理は苦手だが整理整頓は得意で、苦手な料理も後に弁当を作って来ているので上達したようだ。

遅刻や欠席が非常に多く、さらにクラスメイト達との間に男女問わず壁を作っている。
そのため授業の範囲すら理解出来ておらず、テスト前に太郎達に助けを求めた事もある。
動物が大好きで、動物園に行くと笑顔が止まらなくなるほど。

両親は嵐子が小学生の頃に離婚しており、父親の帰りが遅いため夕食は一人でコンビニ弁当。自宅の合鍵は門戸の近くの植木鉢の下。
そんな環境のためか将来の夢は「大好きな人と結婚して、あったかい家庭を作る事」
とある一件以来、太郎の事が気になっている。そのため柊ノアとは犬猿の仲



中学三年生の三学期、砂戸太郎のクラスに放課後突然訪れ、太郎にビンタを放ち、


――あなたなんて死ねばいいのに。


と、冷たい視線で理不尽に言い放った事が、太郎がドMに目覚めた切っ掛け。
そのため太郎からは苦手意識を持たれていた。

基本的には大人しい性格だが、太郎関連になると割と大胆な事をしたりする。
催眠術でホモに目覚めた太郎に女の子の素晴らしさを伝えようとしたり、
間接キスでドキドキを伝えようとしたり……まぁ太郎はホモだったから無意味だったが。


太郎の部屋にボディビルダーのポスターが貼られていたり、
クローゼットから名前が付けられたマネキンの左腕が大量に出て来たりしても、怖がりつつも受け入れようとするなどかなり寛容。


太郎がドMだからドSに惹かれていると考えればサディスティックを演じた事もある。
雑巾に牛乳を染み込ませ、それを昼食の弁当として太郎に食べさせるというもの。
しかし実際に太郎が雑巾をチューチューしようとしたため慌てて静止、自分に素養がない事に落ち込んでしまう。
その際美緒とサディスティック対決をしたが天性のドSには敵う筈もなく敗れてしまう。
その対決は激しすぎて太郎の呼吸は止まり、意識が三途の川へ逝くほど。


美緒が内原君という少年の依頼で非モテ男を集め、反バレンタインデー組織『カカオ・クラッシャー』結成し、
イケメンをボコボコにしてバレンタインデーを潰そうとした際、
嵐子は普段からは想像も出来ないような強い意志でそれに反対、恋する乙女の集団である対抗組織『乙女の気概』を結成する。
この二つの組織の抗争は学校全体を巻き込み、桜守高校の壁や床は亀裂が走り、
窓ガラスは割れ銃声や爆発音が絶え間なく聞こえ、一般生徒と教師は自主的に引き籠る世紀末状態に。


そして嵐子の最大の悩みは男性恐怖症である事。
男性に触れられると無意識に相手を殴ってしまう。それも相手の急所を。これは『殴られる前に殴ってしまえ』と無意識が考えているため。
嵐子の力はマネキンを粉砕するほどなので、いつも殴られる太郎は余裕でドM状態になってしまう。


男性と同じ空間にいるだけで気分が悪くなってしまい、電車などで男性と密閉されると耐えられなくなってしまう。
遅刻や欠席が多いのも電車通学なので登校の際に体調を崩すから。
太郎の事を「タロー」と呼ぶのもこのため。タローは元々嵐子が飼っていた犬の名前であり、太郎を犬と思い込むことで恐怖心を減少させている。


男性を殴ってしまうため、日常生活にも問題が出ており、売店にいる店員とのレシート等のやり取りでさえ神経を使ってしまう。
祭りの際に一人でいた所を話しかけて来た男性に、恐怖で何も言えなかった嵐子に男性が肩に触ったせいで殴ってしまい、騒動になったほど。

殴ってしまう事に罪悪感を持っており、男性恐怖症を治すために第2ボランティア部に入部した。
太郎に恋をしてからは、自分からだったり無意識に太郎に触れたりする事も多くなり、やはり恐怖心で太郎を殴ってしまう。




過去

中学二年の頃の嵐子は活発で明るく男子にモテていた。
ある日怖いくらい整った吉岡先輩に告白される。恋愛に興味が無かった嵐子は断ろうとしたものの、
友達は「吉岡先輩の告白を断る女子はいない」と言い出し、断れそうな雰囲気ではなくなっていた。
一応付き合う事になりデートなどを何度かしたが先輩を好きになれず、居心地が悪い日々が続いていた。

ある時下校中に父親と二人暮らしで父親は昼間いない事を会話の流れで言ってしまう。
先輩は遊びに行くと言いだし嵐子は断ったものの、強引に家についてきたため断り切れず家に上げた。
お茶を飲みながら過ごしていると先輩は嵐子にキスをしようとする。
嵐子はそういった事が嫌だったため断るが、先輩は嵐子を押し倒す。

そんな事をされた嵐子は当然怖くなり暴れ出し、偶然爪が先輩の顔にかすり血が流れる。
その血を見た先輩は怖い顔になり、怒鳴り声を挙げながら嵐子の顔を中心に全身を殴りまくり、


色気もへったくれもねぇ。


先輩は赤黒く染まった嵐子の顔を見てそう言い残し家から出て行った。
嵐子は体を丸めて朝まで震えていたが、父親は外で女を作り寝泊りをしていたため、嵐子の状態には気付かなかった。

その後恐怖と顔の状態のせいで一週間学校を休み、いざ登校しようとした途端、すれ違う男性が怖くて仕方なくなってしまう。
なんとか登校したものの学校では吉岡先輩が嵐子の悪評を流しており、
仲が良かった友達は手の平を返したように無視、嵐子はクラスで孤立してしまう。

そのため嵐子は男性恐怖症の他に人間不信でもあり、
自分に優しくしてくれる美緒やみちる先生も心のどこかでは信じきれておらず、そんな自分に嫌悪している。
好きでもない相手と付き合った自分が悪いと吉岡先輩の事も恨んではいないが、怖くて仕方がないらしい。

孤立していた時期、幼稚園からの幼なじみである間宮由美はクラスが違うのにも関わらず、ずっと支えてくれていた。
しかし三年生の時、由美に葉山辰吉という恋人が出来てしまう。
当時普通じゃない精神状態だった嵐子は由美に捨てられてしまうのではないかと不安になる。

廊下を歩いている時、談笑している金髪と黒髪の二人組とすれ違う。
由美からすれ違ったのが辰吉と紹介されるが、顔を知らない嵐子は、
「辰吉は生徒会役員で学年トップの成績」と言う事前情報から黒髪の少年を葉山辰吉と認識する。

後日の放課後、葉山辰吉が金髪の少年と談笑しているのを見かけ、
クラスの無視が続き、追いつめられていた嵐子はムカムカしてきた。
嵐子曰く当時は普通じゃなかった。

気付くと教室に入り、男子への恐怖心すら怒りに変えて、辰吉にビンタを食らわし、
そして辰吉に向かって――

――あなたなんて死ねばいいのに。

つまり勘違い。葉山辰吉と砂戸太郎を間違えていた。
太郎もそんなアホな勘違いで……と脱力してしまう。

太郎がその後ドMに覚醒してクラスで孤立したことは進学後に美緒から聞くまで知らなかったため、
孤立の苦しみを知る自分が他人を孤立させてしまった事を気に病むようになった。

太郎との関係

上記の件もあってお互い距離感があったものの、テスト勉強などで少しずつ近づいて行った。
しかしある日嵐子は吉岡先輩に再会してしまう。
怖くて何も言えずその場を離れたのだが、その日から先輩から「過去の事を誰にも話すな」という内容の嫌がらせの電話がくるように。
嵐子は恐怖から自室に引き籠り、心配してやって来た太郎の事すら分からないほどの恐怖心に囚われてしまった。
太郎は何度も呼びかけるが錯乱した嵐子には伝わらず、嵐子が振り回した右手が太郎を殴り飛ばしてしまう。
また殴ってしまったという事実が嵐子をさらに錯乱させ、もう殴らないでと言うが、


な、殴らないでください? な、何を言ってるんだおまえはっ!

殴られるのは――俺のほうだろうがあっ!

あはっ! あはははっ! ほ、ほら、卑屈な笑顔でしょう? 気持ち悪いでしょう? 

な、殴りたくなったでしょう! え、遠慮はいりませんよ! 

思いっきり……思いっきり、できれば鞭とかで……え? あ、あれ?



こんな状況にも関わらず、太郎はドMを発動させ正気を失ってしまう。
しかし太郎の殴るよりも殴られる専門の体質であった事が嵐子を正気に戻させた。
その後嵐子から事情を聞いた太郎は、吉岡先輩に嵐子に近づかない様に誓わせる事に成功する。

これ以降太郎に好意を抱いたようで、何度もアピールをしていたがバレンタインデーの日に告白をする。
そして8巻の終わりから付き合う事になる。



その他

漫画版の最終巻に掲載された小説版担当編集のコメントによると、
元々初期は太郎と嵐子の物語であり、編集の意見で美緒が誕生したらしい。
1巻が太郎と嵐子の物語なのはそのためだろう。








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