藤村忠寿

登録日:2011/04/29 Fri 19:38:30
更新日:2025/02/25 Tue 11:14:30
所要時間:約 4 分で読めます




「こんなとこ連れてきて悪かったよ…」

藤村忠寿とは、奇跡の民放番組『水曜どうでしょう』で全国的な知名度を得るに至ったディレクターである。
名前は「ただひさ」と読む。
出生地は愛知県名古屋市で、新城市育ち。
1965年5月29日生まれ。

『水曜どうでしょう』という番組は項目を参考して欲しいが、要約すると大泉洋氏と『ミスターどうでしょう』鈴井貴之氏がスタッフともども地獄のような企画をこなしつつ、グダグダの展開と限界に達した彼らの奇行と阿鼻叫喚を楽しむ番組である。


番組の構成や企画などといった普通の仕事から大泉氏と醜く小さ過ぎる争いを行い、全国を爆笑させた。
その存在感は明らかにスタッフの域を越えており、水曜どうでしょうの一登場人物と言って良いほど。番組初期には大泉氏が「藤村さんちょっとテレビ出過ぎですよ」と咎めていたが、現在では喋らないほうがおかしいほどの存在となった。
ディレクター…俳優さんなんですか?

ちなみに『北海道大学法学部卒業』と超高学歴の持ち主。大泉氏には

『お前本当に大学出たのか?』

と叱責されたり、サイコロの旅のフリップでもよく漢字を間違えている。

これは鈴井氏にも言えることだが、大泉氏をびっくりさせたいがためだけに毎度ツラい企画を考案するが、自身も参加するため痛い目にあっている。そして吐いたセリフが、この項目の冒頭に書かれている一言。

一見ガサツそうな彼だが、他の3名に比べて神経質でストレスに弱いことから旅の最中にいの一番に落ち込む。ただし、深みにはまらないため立ち直るのも早い。旅の終盤に鈴井・大泉両名がやられまくっていても藤村Dだけは割と元気なことが多いのはこのためである。

大泉洋氏や森崎博之氏のがなる声がたまらないようで、温泉での「うなり」では藤村Dしか笑っていない。のちに藤村Dは「オレの親父に似ているから面白い」と話している。

大泉氏の顔面が好きらしく、よく顔を見るだけで「ウハハハ…」と笑うため「何がおかしいんだよ」と抗議されている。サイコロ3前後編では不在だった嬉野Dに変わってカメラを担当したが、やたらめったら大泉氏の顔に肉迫するためワイコンの効果もあって大泉氏の映りがとにかくヒドい。同編のDVDではこの映りのヒドい顔を集めて「大泉洋アップクイズ」なるマニアックな特典映像を制作。大泉氏本人に嫌がらせのように副音声を付けさせ「こんな低俗な笑いはないな」と吐き捨てられた。

原付ベトナム縦断1800キロの終盤では感動屋の大泉氏ともどもしょっちゅう涙ぐんでおり、ホーチミンでゴールした際に至っては出演者より先に「ダメだ!」と叫びながら男泣きに男泣きをした始末。大泉氏は後年「僕が先にいきたかった(泣きたかった)」とよく責めているほか、鈴井氏は大泉・藤村両名がボロボロ泣いていたため「自分は泣いてはならない」とこらえざるを得なかった。


どうでしょうの企画:対決列島の中で一向は名古屋の実家に立ち寄ったがそこで様々な衝撃の事実が明らかになった*1

  • 若いころは痩せていた
  • 親からの呼び名が「たーくん」
  • 結婚式の記念写真では嫁と馬車に乗っていた

どうでしょう以外のエピソードとしてはまだ入社したばかりのころ、自分のミスで生番組の尺を余らせてしまい、責任をとれ!と怒られた際、とっさに全裸になり、
「股間に天狗の面を貼り付け、余った尺の間腰を左右に降り続ける」という暴挙に出た。
スタッフは藤村の行動に唖然とし、『問題になる』などではなく、『すげえ奴が来たもんだ!』と賞賛したという。

…藤村がすごいのか、周りのスタッフがすごいのか…


というか、どっかの「下ネタ」で聞いたことあるぞ。


どうでしょうでその筋の有名人になったためか、HTBの外でも精力的に活動する。
「腹を割って話そう」と名付けたトークライブ開いてみたり、なぜかファミ通にコラムを連載したり、 
NHKの「テレビの、これから」という真面目な討論番組に出てみたりである。

HTBの系列局である九州朝日放送(KBC)の深夜番組「木曜ドォーモ」にも一度だけ出演。
ドォーモがどうでしょうの企画・演出をモロパクリしたことを謝罪しに行くという企画で、ついに九州のローカル番組にまで進出する。
寛大なふじやんはドォーモスタッフを許したが、
「あなた方の番組があるせいで九州にネット出来ないんですよ」とぶっちゃけた。
…編集者的にも彼らは九州の恥である。

そんな藤村Dも、ドラマの監督をやると(脚本の為もあるが)、笑いが無い作品になる事が多い。(「四国R-14」や「ミエルヒ」など)
四国R-14は、藤村Dだけでなく脚本を書いた嬉野Dの印象も変わる。
動画サイトでも見られるので、バラエティー担当としての藤村Dと嬉野Dしか知らない人は一度見て欲しい。

2014年からは何と「作る」よりも「演じる」ことに手を出し始め*2、鈴井制作の舞台やかつて大泉が所属していた劇団イナダ組の公演に出演。
自らもまた『藤村源五郎一座』なる名義で舞台をやっていたりする。
『ユーコン川160キロ』冒頭では、タレントそっちのけでおしゃべりする様から日本人ガイドに「俳優さん?」と訊かれていたが、まさか本当になるとは…。
ちなみに彼の息子は『ドラバラ鈴井の巣』最終作「なんてったってアイドル」に大泉の息子役で、娘は舞台『蟹頭十郎太』冒頭でヒロインの幼少期役でゲスト出演したことがある。

また佐々木倫子のマンガ「チャンネルはそのまま!」には、
あからさまに彼をモデルにした(ビジュアル的にはほとんどそのまんま)「小倉虎也」なる人物が舞台となるHHTB(北海道ホシテレビ放送)のディレクターとして登場する。
実写ドラマ版ではなんと藤村D本人が小倉を演じ、実質的にほとんど本人役として出演した。



「大泉くん。追記・修正しようや」

「うるさいわ!」

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 水曜どうでしょう
  • ディレクター
  • 甘党
  • 魔神
  • デブ
  • ヒゲ
  • びっくり人間
  • むし
  • 大魔神
  • カブトムシ
  • ゲンゴロウ
  • HTB
  • 赤ヘル
  • 愛知県
  • 名古屋市
  • たーくん
  • 腹を割って話そう
  • 俳優さんなんですか?
  • タレントより喋るディレクター
  • 道に関しては無計画
  • 藤村くん
  • ふじやん
  • ゆるキャン△
最終更新:2025年02月25日 11:14

*1 なおこのエピソードが放送されたあと、奥様がPTAでネタにされてしまいご立腹だったとのこと。

*2 厳密にいうと『モザイクな夜』内の元祖ホワイトストーンズにもマスター役で出演していたそうだが。