世良信明

登録日:2015/05/26 (火) 00:12:12
更新日:2018/04/18 Wed 17:23:33
所要時間:約 5 分で読めます




相州戦神館學園 八命陣』の登場人物。
CV.月黒斗夜/箭内仁


世良水希の実弟。

姉への恋を諦めきれずに頑張ったが結局ダメで、姉を憎んでしまう前に腹を切ったら悪魔に取り憑かれたシスコン。

しかもホワイトデームービーでそれを全力でネタにされ、姉弟揃って残念とか、駄目な方向に吹っ飛んだメンタルとか言われ、ネタキャラとして扱われていたが…



































【万仙陣】


「僕の真は、彼女を守りたいというただそれだけだ」

「どれだけ病んでいようと構わない。救ってみせると誓ったんだよ」


平成が舞台となるこちらでも、水希の弟である事は変わらないが、直接関わりのなかった四四八達とも幼馴染の関係となっている。
特に四四八の事は良き兄貴分として慕っており、生まれつき病弱な身ではあるが、今ではほとんど治っており、四四八と共に毎朝ジョギングして体を鍛えている。
かつては絶望のきっかけとなってしまった千信館への入学も無事に果たし、充実した学校生活を送っている。


同学年の緋衣南天とは、塾の試験会場で出会い、千信館での再開を約束した仲。ついでに初対面でS○Xを済ませた仲。
病弱だった信明は彼女が纏っている死の匂いを敏感に感じ取っていたが、自分を強く必要としている南天を守ろうと誓った。

その後、明晰夢を見るようになり、まるで邯鄲の階層を降りるかのように、甘粕事件の内容や、その裏にある真実を南天と共に垣間見ていくことになる。

その中で南天がヒーローと呼ぶ初代逆十字・柊聖十郎の存在を知り、彼女の目的が彼と同じであること、そしてそれが何か破滅的な結末をもたらすものであることに勘付いているが、それでも彼女を守るため、そしてその結末を止めるために南天の傍にいることを選ぶ。

しかしその途上、


「おい」

「何者か知らんが、見たいのなら堂々と見ろよ」


甘粕正彦に見つかり、彼の前に引きずり出されることになってしまった。
ちなみにこれ、甘粕の完全な思いつきであり、何か覗き見ている奴が居るなと気付いたからとりあえず引っ張ってきてみただけだったりする。迷惑っ!

そして自分が邯鄲に潜る事になった経緯から何から全部喋らされる事になり、何を破滅させてでも生きるという勇気を持った南天に対し、覚悟も持たずにふらふらと付き従っているだけの己を暴かれるが、逆にそれが信明に覚悟を決めさせ、何が起ころうと絶対に彼女を死なせないという勇気を持つに至る。
例え彼女が自分を利用しているだけだったとしても、彼女に求められる事を嬉しく思う気持ちも、彼女を救いたいという気持ちも確かに自分の真なのだから。


そうして迎えた朔の最高潮、その時を待っていた南天の予定通り、信明は絶望に囚われ、かつての役割と同じく第八等廃神・玻璃爛宮の生贄として取り込まれてしまった、と思われたが…





「待たせてごめん、けれど、約束を果たしに来たよ緋衣さん」

「僕が、君を救ってみせる」



自ら玻璃爛宮の内部から舞い戻り、復活。南天の前に姿を現した。

そもそも信明は堕天して玻璃爛宮の生贄となったのではない。南天に殺され、玻璃爛宮の核となっていた聖十郎を救い出すため、自分から玻璃爛宮の中に入っていっただけだったのだ。
最初から憎んでなどいない。救うと決めた。守ると誓った。そのために、為すべきことを為しに行っただけのこと。
そしてそのために信明が描いたただ一つの夢の形、シンノヒカリがここに形を成す。



「それが僕なりの、役に立つということかな」

「君を必ず守るという、世良信明の勇気(マコト)だよ」









【急段】
名称不明。


その効果は、「相手と自分の属性を相互理解の度合いに応じて混ぜ合わせる」。
人と人は完全には解り合えない。しかし解り合う事を怠っては待っているのは悲しい結末だけだ。かつての水希と信明がそうだったように。
伝えることを諦めなければ、きっといつか、想いが通じ合う時が来る。
その願いを核として顕象した、「生きる事を分かち合う夢」。それがこの急段である。


信明は、玻璃爛宮の犠牲となり、取り込まれた魂の全てと対話し、相互理解を深め、命を混ぜ合わせることで全員を蘇生させた。
当然分かち合うことで信明の中にはその人間が入り込んでくることになり、人格に相当の負担がかかる。それを数千数万人、一人残らず救ってみせた信明の精神力は並大抵のものではないが、その原動力となったものは、南天への愛に他ならない。

玻璃爛宮を召喚し、多くの人を殺めた南天は、この戦いが終わった後、多くの人間に責められる事になるだろう。
彼女が抱える死病を知りもせず、自分は都合のいい夢に痴れていただけのくせに、悪だからとそれだけで下卑た正義感を振りかざす連中などに彼女を糾弾させはしない。
そのために、彼女が責められる粗をただの一つも残さず潰す。その為に全てを救ってみせた。





そして、当然死者だけではない。南天の死病と、自分の健常体を混ぜ合わせることで、彼女の病は癒される。
それは、南天もまた確かに信明への想いを抱いていた証であり、彼女が逆十字の業を超えた証明であった。


ただの一度も相手を殴るための力を持たず、最後まで愛を貫き、想い人を確かに救ってみせた彼を漢と言わずに何と言おう。

かつての信明は単純な強さを求めた。しかし南天を愛した信明は、ただ彼女を救う事だけを考えていた。

その想い一つが、南天を救い、玻璃爛宮に勝利したのだ。

それを持って柊四四八の八層攻略は完全なものとなり、世界すらも救う結果をもたらした。


「生きてくれ、緋衣さん。誰よりも君のすべてを愛している」


その言葉を最後に、恋した少女に未来を与えたとても強い少年の魂は現実から去っていった。







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