ジャンボフェリー

登録日:2015/11/03 (火) 00:45:00
更新日:2025/03/15 Sat 19:58:41
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風が恋を運ぶ 海を遠く渡り
二人を結ぶジャンボフェリー
風の中感じる あなたの声感じる
届けてよジャンボフェリー


ジャンボフェリーとは、兵庫県神戸三宮港とうどん県高松東港を結ぶフェリーである。

歴史

ジャンボフェリーという愛称の航路が生まれたのは1969年のことである。当時は本州と四国を繋ぐ橋も無く、大阪や神戸の港から四国の各地へと向かう船が数多く瀬戸内海を行き交っていた。

が、

1998年に明石海峡大橋が開通し、関西と四国を車で行き来できるようになると、これらの船の利用客は激減。徳島・高知・その他の航路も次々に廃止に追い込まれてしまう。
ジャンボフェリーも例外ではなく、1998年には関西汽船が運航から撤退、もうひとつの運航会社である加藤汽船も2003年に撤退を決断する。
なんとか航路を存続させようと有志らによって新会社が設立。会社の名前は古くから親しまれていた「ジャンボフェリー」となり加藤汽船から運航を受け継いだ。
その後もエンジンが故障し瀬戸内海を7時間漂流したり、本四架橋の通行料値下げの影響をモロに受け減便を余儀なくされるなど苦闘の日々が続くが、今なお負けずに運航中である。
また、2011年からは小豆島にも寄港するようになった。
そして、2025年には神戸発のあおい夜行便に限り、
高松東港で下船せずに停泊中もそのまま船内で滞在し神戸港に戻るサービスが登場し、
船中泊によってホテルみたいに利用する事も可能になった。

ダイヤ・運賃

朝・昼・夕方・夜行の1日4便。片道4時間の航海なので横になって仮眠をとるにはちょうどいい。
とくに関西と高松を結ぶ夜行交通手段はこれしか無いため、夜行便は休日などは通路の床まで大混雑。その様相はさながら難民船である。

運賃はべらぼうに安い。関西-四国の交通手段としてはトップクラスの安さである。
なにしろ徒歩で自由席に乗船する場合大人が片道1990円、2000円でおつりが来るのである。夜行便や休日繁忙期には加算運賃が設定されるが、それでも2500円ほどである。
但し新造船あおい、りつりん2共にプレミア席が存在しており、
追加料金を払うことでより上質な旅にする事が出来る。
また、あおいは、プレミア席の種類と区画が増えて様々な席が用意されている。

船舶

こんぴら2あおいとりつりん2の2隻を使用。それぞれ1989年2022年、1990年に運航がはじまった。
客室やブリッジなどの船室部分がほとんど船体前部に集中して配置されており、遠目には巨大なスリッパのような外観をしている。
運航開始から20年以上が経過しており、船体の老朽化が不安視されている。
そして2022年10月22日から瀬戸内海に浮かぶテラスリゾートをコンセプトにした
新造船あおいが就航を開始した事により、
こんぴら2は2022年12月17日の高松東港行を最後に引退した。
残っているりつりん2も2025年度中に後継新造船に置き換えられる予定である。

船内での楽しみ方

神戸港は三ノ宮駅から徒歩20分、高松東港は高松琴平電鉄の沖松島駅から徒歩20分である。しかし、両方とも港の周辺にはほとんど何もなく、とくに夜間は人通りも少なく暗いので、歩いていると恐怖すら感じる。
幸い神戸・高松ともに連絡バスが出ているのでそっちを利用しよう。神戸側のバスは運賃210円で三宮駅まで、高松側のバスはなんと無料で高松駅まで行くことができる。

港やネットで乗船券を買えばあとは乗り込むだけだ。客室は座席と雑魚寝の2種類が用意されているのでお好みに合わせて。
コンセントは座席には全席、雑魚寝部屋には主に窓際に設置されている。携帯やPCを使いたい人は早めの確保を。
また、個室が2500円の追加で利用できる。コンセントはついてないが熟睡するには一番である(要予約)
より上質な旅にしたい方には、プレミア席もお勧め。
席によっては個室追加料金以上の値段がかかるがそれに見合った付加サービスを得られる。

売店ではうどん県行きの船らしく立ち食いうどんも食べられる。讃岐うどん行脚の前哨に、寝る前の一服にぜひ食べていくことをオススメする。
席を確保すればあとは自由時間だ。雑魚寝部屋で横になるもよし展望デッキで瀬戸内海の多島美や行き交う船を眺めるもよし浴室やシャワールームで汗を流すもよし、船内での約4時間思う存分くつろごう。



テーマソング

か~ぜがこ~いをはこぶ~う~みをとお~くわたり~

ジャンボフェリーをジャンボフェリーたらしめる最大の要素、それがこのジャンボフェリーのテーマソングである。
この音楽は主に出港時の船内案内と到着時の下船案内放送の際一緒に流れる。たとえ朝5時に到着してまだ熟睡している人も多いであろう夜行便だろうが、容赦なくスピーカーから大音量で流れてくる。
出港時の案内放送では「船内ではお静かにお願いします」と注意がされるのだが、何回乗っても一番うるさく思えるのはこの曲である。

ゆったりとしたリズムと早見にな嬢の心地よい歌声、それが到着時これでもかというくらいリピート再生される。
まるで洗脳のごとく流れてくるこの曲乗る人にもかなり印象に残るようであり、とあるサイトがおこなった「遠距離恋愛の曲人気投票」では多くの名曲を抑えてブッちぎり1位を獲得してしまったこともある。
なおWiki籠りの皆には関係ない話だろうがジャンボフェリー自体もこのような遠距離恋愛の歌をテーマソングに採用したり、七夕に遠距離恋愛中のカップルは運賃無料にするなど、遠距離恋愛の応援に積極的である。
乗船が難しいという人はYouTubeやニコニコ動画でも聴けるのでぜひ洗脳されてみよう試聴してみよう。


追記が恋を運ぶ 冥殿を遠く渡り
Wiki籠りを結ぶアニヲタWiki
ケツの中感じる アナルの声感じる
編集してよアニヲタWiki


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最終更新:2025年03月15日 19:58