ごまだし

登録日:2011/08/22(月) 22:15:10
更新日:2024/04/24 Wed 17:21:36
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ごまだしとは大分県南部に位置する佐伯市の郷土料理。
いつの頃に食べられていたかは不明…
元々は地元の家庭料理の一つであったが、作るのに手間がかかる等の理由で作られることが少なくなった…

◇ごまだしの簡単な作り方
1、魚(地元では旨味があるエソ類を用いるが、鰺、梭子魚、贅沢に鯛、はたまたはイリコ等でも)の頭と内蔵を取り除こう。

2、取り除いた魚をこんがり焦げ目がつくまで焼く

3、手間は掛かるが骨と皮を取り除き、ほぐしておこう。

4、擂り鉢に魚の身を入れ、そこに炒った胡麻を入れしっかりと擂り潰すように混ぜる。
擂り鉢が無い方はフードプロセッサーを使ってもOK

5、4に醤油を入れて混ぜ合わせれば出来上がり。
因みに味醂や料理酒とかいれてもOK

上記の出来たごまだしを丼に饂飩を入れ、その上に載っけってはお湯を掛けて混ぜて食するのが一般的なごまだしの食べ方。
好みで蒲鉾やネギとか入れるともっと美味しい。

ごまだしや湯の量を加減することで自分好みの味に調整できるから濃い味が好き、薄い味が好きな方が両方いる家庭等でも安心。
余ったごまだしは広口の瓶に入れると夏は1週間、冬は1カ月位は持つ。


作るのは面倒くさい方は地元佐伯市のスーパーや通信販売でも瓶詰めタイプのが売られている。
瓶詰めのは大体が500円以上と人によっては『高くない?』と思うが、ひと瓶で4~5人は出来る為それ程高くない商品だったりする。

饂飩の他にごまだしは色々と応用があったりする。

◇応用編
  • シンプルに熱々ご飯にのせて、ネギや大葉等の薬味を加えてかきこむ!!
熱いお茶をかければとお茶漬けにもなる。
忙しい時の昼食、夜遅く小腹が空いた時の夜食とかにどうぞ。


  • マヨネーズにごまだしを混ぜれば魚のダシが効いたごまだしドレッシングの出来上がり。
サラダやオムレツ等にかけよう。


  • 小松菜やほうれん草等にごまだしを和えるだけで即席和え物に…


他にも野菜炒め、冷や奴、味噌汁等と応用が効いたりする。

◇ごまだしの再評価
上記のように風前の灯火であったごまだしだったが、農林水産省の『郷土料理百選』に「ごまだしうどん」として選定された。

また後世にこの味を伝承しようと、地元に組織された『佐伯ごまだしの会』がB-1グランプリに複数回出場する等の積極的な活動で徐々に再評価されつつある。

『第6回B-1グランプリin姫路』にも出場が決定されている。

「美味しんぼ」、「クッキングパパ」などの料理や食べ物を取り扱う漫画でも紹介されている。


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最終更新:2024年04月24日 17:21