登録日:2025/10/11 Sat 11:26:03
更新日:2025/10/30 Thu 03:24:41
所要時間:約 6 分で読めます
※作中のストーリー等についてのネタバレを多分に含むので、これから当該作品をプレイしようと考えている方、ネタバレを回避したい方は閲覧しないことを推奨。
◆概要
惑星ルビコン3とその周辺一帯を焼き払った未曾有の大災害
「アイビスの火」から約半世紀。
惑星封鎖機構の厳重な管理下に置かれ、まさに燃え殻の如く緩やかに滅びつつあるその灰色の惑星を目指して近付く一機の突入カプセルがあった。
「
ハンドラー・ウォルター」…その人物は、大災害の元凶となった新物質
「コーラル」がまだこの惑星の何処かに眠っているという確信の下、自身に残された最後の手駒…旧世代型の強化人間
「C4−621」をルビコン星内に差し向けるべく行動を開始する。
言葉通りカプセルの電源は切られ、静かにしかし確実にカプセルはルビコンに近付き、やがて大気圏への突入を開始する。
そのタイミングでウォルターはカプセルのブースターに点火するよう621に指示、惑星の重力の力も借りて一気に星内へ突っ込もうとする算段だったが封鎖機構がそれを見逃す筈は無く、侵入を検知した衛星砲からの砲撃がカプセルを撃ち抜く。
しかし既に速度の乗っていたカプセルを止める事は叶わず、砲撃で損傷した突入用ブースターを切り離しながらその爆発と残骸と共に621を載せたカプセルは突入に成功。
地平線から朝焼けが覗きつつある中、ルビコンのランドマークともいえる巨大建造物「グリッド」が眼下に迫った所でカプセルから機体と共に621はルビコンの地に解き放たれたのであった。
◆第一段階
メインシステム 戦闘モード起動
__MAIN SYSTEM__
COMBAT MODE ACTIVE
■DISPLAY LATENCY...///__ NORM
■OVERBOOST CAP......//__ IDLE_
■WPN FCS...//_______ NORM
■EN RECYCLING......//___ OK__
というわけで、恒例のセリフと共にミッション開始。ここからプレイヤーの操作が可能となる。
先述のようにチュートリアルを兼ねたミッションの為、画面に表示されるガイドを追って本作でのACの操作方法を学びながらウォルターの指示したカタパルトを目指し、グリッド135の内部を進んでいく。
スタート地点ではまず歩きやカメラ操作、ブーストを使っての移動や上昇操作といった機体操作の基礎を示され、これを上手く使いながらアイコンを目指して登っていく。
そのまま通路を進むと開けたエリアに出るが、そこには
ルビコン解放戦線の小規模な部隊が展開しており、ここでは装備しているライフルやミサイル、ブレードといった武器やそれらを効率良く当てる為のターゲットアシスト機能等の使い方をレクチャーされる。
チュートリアルに登場する相手なので火力はそこまで高くなく、勉強であると思って臆せず突っ込んでいこう。
Sランク目当てなら敵はガン無視でOK。ABで駆け抜けよう。
クソ雑魚ジェネのせいで一息にとはいかないが…
そうして交戦エリアを突破し、途中でウォルターからリペアキットを使って機体を修復するようにと指示が入りつつ、いよいよ最初の目標であるカタパルトに到着。
特に問題も無く機体をカタパルトにドッキング後、射出された621は本来の目標地点であったグリッド135付近の汚染市街へと向かっていく。
◆第二段階
ここからが本番。
グリッド135で教わった各種操作を駆使し、更にこの段階ではクイックブーストやアサルトブーストを使っての回避や高速接近・巡航といった本格的な戦闘機動も学びながら、ウォルターの指示に従い汚染市街に転がるACの残骸からライセンスを抜き取るべく進んでいく。
敵の数も一気に増えるので、突っ込み過ぎると呆気なくスタッガーを取られ痛い目を見るハメになるので気を付けるべし。
なお、Sランク狙いなら変わらず敵はガン無視でOK。
解放戦線の部隊を相手にしながらも621はライセンス漁りをしていくが、ウォルターの求める「企業所属など足の付く可能性の無い、かつ傭兵ランク圏内の実力者で資格が失効していない」ライセンスはやはり簡単には見付からない。
登録番号Rb18、ランク26/Eの独立傭兵。
ランク圏内かつ独立傭兵と条件自体は満たしていたが、残念ながらライセンスが失効しているため次をあたることとなる。
クリア後のオールマインドからのメッセージから察するに、ライセンスは安否不明状態が一定時間続くと失効するような仕組みとなっている様子。
残骸の機体構成は
BASHOフレーム一式を始めとしてBAWS製で固められている。…ルビコン出身の独立傭兵だったのだろうか?
なお本編中のランク26/Eは、かの
借金王ノーザーク。十中八九トーマスの資格失効により繰り上がったと思われる。
こいつだけはもう少し早ければライセンスを取得できていた可能性があった。あやうく第二の災禍が「トーマスの火」になるところだったとも言う
登録番号Rb37、ランク--の独立傭兵。
失効していない独立傭兵のライセンスであるが、ランクが--となっている通りランク圏外の
雑魚ライセンスであったため次をあたることとなる。
残骸は酷く破壊されているため確認困難ではあるが、確認できる範囲での機体構成は
アーキバスと
シュナイダー系列のものでまとめられておりそう悪くなさそうに見える。
…だが、ジェネレーターがEN出力不足になりがちな軽量寄りのフレームにしてはEN負荷の重いブースターとレーザーライフルが確認できるため、偶然か必然かランク圏外であることがそれなりに納得できるバランスの悪い構成となっている。
ちなみに本編中にはモンキー以外にランク圏外のAC乗りは登場しない。出てくるのはランク圏内か、そもそもアリーナ登録されていないかのどちらかである。
モンキー・ゴードの名の由来は恐らくアメリカの実験で宇宙に行った猿の一匹、リスザルのゴードと思われる。
ゴードは宇宙飛行こそ成功したものの、大気圏突入カプセルの落下傘が開かず大西洋に墜落し行方不明となっている。
登録番号Rb29、元ランク22/Dの企業所属。
失効しておらず実績も申し分ないが、企業所属では足がつくとのことで次をあたることとなる。
後に分かることだが、本作における一大勢力の
ベイラム社…それも専属AC部隊「
レッドガン」のメンバーのものであったため、もし拾おうものなら足がつくどころの騒ぎではなかっただろう。
機体は確認できる範囲だとMELANDERと天槍を組み合わせた重量二脚にバズーカと、企業所属らしいバランスの取れた構成。
本編中のランク22/Dは同じレッドガンの
G3 五花海。こちらもハークラーがMIA或いはKIA認定された後に繰り上がったものと思われる。
名前の由来はインドとパキスタンを流れる「ガッガル・ハークラー川」か。
大昔はインダス川と並行して海に向かって流れていた、インド有数の大河ではあったが現代ではとうに枯れており、雨季の時くらいしか水が殆ど流れないという。
本編前に退場している事を考えると些か皮肉なネーミングと言えるか。
しかも…
唐突に現れた
封鎖機構の大型兵器が解放戦線の部隊を薙ぎ払って去っていく姿を見て、嫌な空気が次第に濃くなり始める。
結局、最初に検知したライセンスは全てハズレであったが、そこでウォルターはもう一つの反応を見付け、最後の望みを賭けてその地点にマーカーを置き、621はそこへ向かう事に。
そしてその最後の残骸からライセンスの抜き取りを開始するが…
重く響く巨大なヘリのローター音。そして強烈なサーチライトの光。
先程の封鎖機構の兵器は621とそのACにも目を付けていたのである。
そうして621はウォルターの指示に従い、
簡単なチュートリアルをこなしただけの新米には厳しすぎる強敵に挑むことになる。
ボス戦については
個別項目を参照。
◆結末
ウォルターのアシストとストレスの少ないリトライの仕様もあってどうにか惑星封鎖機構の兵器を迎撃した621。
今日の分の仕事は終わりだとウォルターは告げ、そして改めて621に入手したライセンスの内容を伝える。
こうして621は「レイヴン」…数多の傭兵にとって懐かしい名を手に入れ、ルビコンの地でウォルターと共に傭兵活動を開始していく事になるのであった。
そしてこのミッションでぶっつけ本番で操作を覚えさせられたプレイヤーは、解禁されたオールマインドの超丁寧な初心者向け操作チュートリアルに何とも言えない感情を抱くのだった。
◆余談
◆シリーズファン向け要素
新時代のACの幕開けとあってか、チュートリアルミッションにも関わらずムービー等の演出では過去作のオマージュがふんだんに盛り込まれるなど力が入っており、ざっと挙げるだけでも
- 突入カプセルを検知し衛星砲が起動するシーン…AC3SLのOPムービーでサイレントラインに侵入した輸送機を撃墜し、威圧感たっぷりに映る衛星砲。
- 大気圏突入後、カプセルをパージし降下するシーン…AC2のOPムービーでジオマトリクスACがポッドからパージされ降下する場面。
- グリッド135のカタパルトを使用するシーン…ACfaのOPムービーで同じくカタパルトに接続、VOBをドッキングされた後に射出されるホワイト・グリント。カメラワークや脚部の固定具が迫ってくる場面はほぼそのまんま。
- 「レイヴン」という名前…初代ACからACLRまでのAC乗りの総称。今作では個人名となっている、が……?
といった感じである。
◆隠れ蓑候補
本編中で確認できる限り、特定勢力に所属していない独立傭兵で傭兵ランク圏内のAC乗りに該当する者は以下の通り。
- ランク26/E:ノーザーク…常に借金取りに追われている人格破綻者。
- ランク18/D:六文銭…裏社会の実力者。ただしルビコン解放戦線とのつながりが強すぎてほとんど解放戦線所属の扱いを受けており、純粋な独立傭兵ではない。あと日本かぶれの変人。
- ランク15/C:スッラ…アイビスの火以前から活動している第一世代強化人間。実力は高いがウォルターと確執があり、またとある理由で作中屈指の重要人物であることが示唆されている。
- ランク10/B:コールドコール…非常に高い実力を持つ裏社会の殺し屋。企業の粛清代行を専門に行っているらしく、独立傭兵ながら企業の暗部にガッツリ浸透し、地位を確立してしまっている。
- ランク5/A:シャルトルーズ…独立傭兵ながら、傭兵集団「ブランチ」に所属しているとされる女傑。その実力は作中最強を誇る封鎖機構相手に「深刻な打撃」を与えられるほどのようだ。
- ランク3/S:キング…独立傭兵最高ランク。こちらもシャルトルーズ同様ブランチ所属とされ、封鎖機構の艦隊相手に単機で陽動を行ったエピソードが語られている。
……こうして見てみると奪う相手の候補は非常に狭き門のような気がしてくる。そしてどいつもこいつも癖がありすぎて何かしらトラブルが舞い込んできそうである。
真っ当に撃墜されている可能性を期待できるのはノーザークか六文銭くらいではなかろうか。しかも後者はほとんど解放戦線所属なので、まず弾かれてしまうだろう。
となると、実質あの借金王ノーザーク一択ということに…?二度目の災禍の名がどうなるかなんて考えたくもない
レイヴンのライセンスを取得できたのは幸運だったと言えよう。
追記・修正はライセンスを漁ってからお願いします。
……ゲームの話ですよ?他人のatwikiアカウント漁っちゃダメですからね。
- カタパルト射出シーンがあるせいか、リプレイミッションでも初期機体を使わないといけない。強い機体で楽にSランク取得はできないということだ。とはいえゲームを一通り遊び慣れたプレイヤーならSランクも難しくないはず。己の腕の上達を実感しろ -- 名無しさん (2025-10-11 13:15:34)
- 初見であんなにしばかれたルビコプターもリプレイミッションSを取りに行く頃にはかなり楽に倒せるのは上達をわかりやすく感じられて感動する -- 名無しさん (2025-10-11 13:59:43)
- むしろSランク狙う上では意外に簡単な部類とさえ思えるんだよな。ルビコプターの弱点はそこまで遊ぶレベルのプレイヤーならはっきりわかっているから、あとはどれだけ手早くこなせるか -- 名無しさん (2025-10-11 14:11:01)
- カスタムされた機体の余裕ある挙動に慣れてるとそれはそれできついところではある。と気に初期レギュでは動きに余裕がないから、S狙いの限られた時間の中できっちり最適化された動きをこなしていかないと行けなかった。良くも悪くもセオリーが身につく機体なんだよね。セオリー通りには動けるけどそれ以外の余裕がないからセオリー通りに動けない621はレイヴンになれない -- 名無しさん (2025-10-11 15:24:23)
- 脱出もだけど機体構成は仕方ないからせめてOSチューンの適用ぐらいは…と -- 名無しさん (2025-10-11 15:30:09)
- 集積コーラル到達の項目でも言われてたけどこれエピソード項目じゃないの? -- 名無しさん (2025-10-11 19:08:50)
- ↑「規約違反項目議論所」のほうでスレッドができてるね。集積コーラル到達のほうと同じく「該当しない」で議論は止まってるようだけど -- 名無しさん (2025-10-11 21:06:30)
- フロムではよくあること扱いされてるけどぶっちゃけ歴代フロムゲーと比較してもあんまり褒められた導入ステージではないよね…ってなる -- 名無しさん (2025-10-11 22:15:51)
- その辺は個人の感覚次第じゃないかなぁ 私はすごい楽しかった ぐりぐり動いてMTを薙ぎ払ってルビコプターにボッコボコにされて なんとか勝利した興奮は最高だったもの 北の不死院とか九朗様連れての弦ちゃん戦までとかよりだいぶ優しく感じたけど -- 名無しさん (2025-10-12 01:23:53)
- おそらく撃破された日は違うとはいえ傭兵ライセンス持ちのACが4機も転がってるので「あの場所で何があったのか?」や、企業所属の物で足が付くなら伝説的な傭兵である真レイヴンの傭兵ライセンスなんてもっと不味いのでは?みたいな疑問 -- 名無しさん (2025-10-12 08:53:19)
- ↑続き 疑問はあるかなぁ。前日譚とかをDLCで見てみたい -- 名無しさん (2025-10-12 08:56:39)
- チュートリアルではあるが誰かにとっては最終ステージ並みの濃いドラマがあったはず -- 名無しさん (2025-10-12 22:11:32)
- フロムゲーははじめてだった故、例えチュートリアルでも手は抜かず甘えを許さないフロムの心意気を受けた -- 名無しさん (2025-10-13 00:01:29)
- ずっと闘争を求め続けてきたフロムからリンクスたちへの贈り物 -- 名無しさん (2025-10-13 00:38:47)
- ヘリが色々言われてるけどトロフィー獲得率は高い -- 名無しさん (2025-10-13 08:56:16)
- ウォルターは真レイヴンの事知った上で「コーラルのことリークしたクソ野郎だし万が一星燃やす事になった時は汚名ひっかぶってもらうか」程度にしか考えてなかったと思う -- 名無しさん (2025-10-13 10:25:49)
- 『モンキーの火』も大概だろ(笑) -- モンキー (2025-10-13 13:30:08)
- レイヴン、あなたの帰還を歓迎します -- 名無しさん (2025-10-13 17:42:05)
- トーマスカークはダクソシリーズに出てた棘装備の人か道化師の人が由来とか聞いた事あるけど、その割にはACが平たい芭蕉なんだよな。まあ特に意味は無いだろうと思うけど -- 名無しさん (2025-10-14 12:38:50)
最終更新:2025年10月30日 03:24