チョウチンアンコウ

登録日:2010/09/19(日) 18:01:02
更新日:2025/03/30 Sun 02:56:10
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チョウチンアンコウはアンコウ目チョウチンアンコウ科に属する魚類の一種で深海魚。
ここでは比較的ポピュラーで、性質が似ているミツクリエナガ、ヒレナガについて紹介する。生態については未だに謎が多い。
因みに魚類で一番長い和名は上記の、

「ミツクリエナガチョウチンアンコウ」

……長い。


一般的なチョウチンアンコウはメスで体長30~40cmくらいの大きさで、ボールのような丸い体と大きな口が特徴。
そして最も特筆すべき点は、名前の由来でもある発光する誘引突起と擬餌状体である。

発光する深海生物は多々存在するが、その用途は主に視界を明るくするためだと言われている。
しかし、チョウチンアンコウの場合は頭の上にあるこれで獲物をお引き出し、アングリするための疑似餌、ルアーなのだ。

以下ジョーズのテーマを脳内再生して頂きたい。

とある深海生物A「暗くてよく見えないよ~。あれ? あんな所に光がある。何だろ?」


とある深海生物A「あ、ちょっと危ないよ~Bったら~」

アンコウ「引っかかったわねぇ~。いただきまぁ~す!」

とある深海生物Bアッー……

とある深海生物A「Bェ……」

アンコウ「雑魚乙、ちょろいwww」

てな感じで獲物を狩るらしい。
またこの誘引突起と擬餌状体はそれぞれイリシウムとセクタとも呼ばれる。
何かかっこいい。

他の特徴としては後述する繁殖にも関わることだが、非常にお腹が柔らかいことである。
プニプニである。プニプニ過ぎて突っつくと破れてしまうほどの紙耐久である。
これに対してオスはすっげえ小さい。2~5cmくらい。
しかし、その代わりに大きな目と優れた嗅覚を持っている。

■生殖
クマノミが性転換したり、雌雄同体がいたりするなど神秘に満ち満ちている海の生き物たち。
その中でもチョウチンアンコウの生殖行動は一線を画している。

GO! TIGHT! ……つまり、融合するのだ。

そろそろ融合しても良い頃合いになったメスはオスを引き付けるフェロモンを放出。
そしてオスはメスのプニプニしたお腹にかぶりつくのだ。
次第にオスの唇の血管とメスのお腹の血管が繋がる。

融合に伴い、オスは泳ぐことも食べることも必要がなくなり目やヒレ、脳は退化、つまりヒモ化する(精巣だけは発達していく)。
そして雌雄同体にも等しい存在となった彼等いや彼女たちは繁殖に必要な体に成長した後に生殖行動を開始する。
こうなったオスに意識はあるのだろうか? いや、ありはしない。脳も退化し、人格すら消滅するのだ。
自我の消失と言う例えようのない恐怖と愛しの人と本当の意味で一緒になる幸福。
ジレンマに頭を抱えるオスの前に現われるは魅力的なプニプニのお腹。そして魅力的なフェロモン。
オスの脳には、もはや生殖衝動しか残っていないのだから。
ちなみにこういう進化をした理由は食料の乏しい深海では生殖に大量のエネルギーが必要なメスが発達したほうが効率がいいため。


♀「大丈夫。私たちはいつまでも一緒……怖がらないで……さぁいらっしゃい」

♂「お、お母さぁ~ん!」

ガブリッ

母なる海の神秘。

至高の愛の形。



因みにかぶりつくのは一匹ではなく複数。
何と慈母愛に溢れた生物なのだろう。



♀「さあ貴方も一緒に逝きましょう」

♂「で、でも……」

♀「大丈夫……追記・修正は私がやっておくから…ホラ、プニプニよ」

♂「お、お母さぁ~ん!」

ガブリッ

♀「ちょろいwww」


      B ZONE IS OVER

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最終更新:2025年03月30日 02:56