封印(デュエル・マスターズ)

登録日:2016/02/06 Sat 12:56:26
更新日:2024/09/12 Thu 20:37:07
所要時間:約 5 分で読めます




封印とは、TCGデュエル・マスターズ」に存在するキーワード処理である。


概要

禁断 火文明 (9)
クリーチャー:(種族なし)
クリーチャーは攻撃できない。
クリーチャーの封印を外せない。

このキーワードは月刊コロコロコミック2015年10月号付録DMR-18 「革命編 第2章 時よ止まれミラダンテ!!」で初登場。

当時はまだ全貌が明かされておらず、まさに謎のカードであった。
また上記のカードも極めて異質なカードで、コロコロの付録として登場した際には謎の文字でテキストが描かれており、解読が全く不可能な状態だった。
また種族が存在しない初めてのクリーチャーであり、パワーも9999と言ったふざけた数値であったことから多くのプレイヤーを困惑させた。
アニメ、「VSR」でもこのキーワードが出てきたのだが、相変わらず正式な詳細はわからずじまいであった。

そして、DMR-19 「革命編 第3章 禁断のドキンダムX」で遂にその全貌が正式に明かされた。
詳細は以下のとおり。

禁断~封印されしX~ 火文明 (コスト無し)
禁断の鼓動
この鼓動は、ゲーム開始時、封印を6つ付けてバトルゾーンに置く。
この鼓動はバトルゾーンを離れない。
禁断解放―この鼓動の封印がすべてなくなった時、クリーチャー側に裏返す。
(カードを封印するには、自分の山札の上から1枚目を裏向きのままそのカードの上に置く。コマンドがバトルゾーンに出た時、その持ち主はそのコマンドと同じ文明を持つ自身のカードから封印をひとつ、墓地に置く。クリーチャーが封印されている間、両プレイヤーはそのクリーチャーを無視する)
伝説の禁断 ドキンダムX 火文明 (99)
禁断クリーチャー:(種族なし) 99999
T・ブレイカー
このクリーチャーが禁断解放した時、相手は自身のクリーチャーすべてに封印をひとつ付ける。
コスト4以下の呪文によって、相手がクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーは選べない。
このカードがバトルゾーン以外のゾーンにあれば、自分はゲームに負ける。


封印のルール

カードを封印するには、その封印したいカードの上に、山札の上から裏向きのまま指定された枚数のカードを乗せることが必要。
封印を受けるカードタイプは現在鼓動クリーチャー最終禁断フィールドおよびMono Atifactの4種類。
ただしクリーチャー以外の3種のカードは自身の能力以外では封印をつけられないため、ゲーム中に自身の能力以外で封印を付けられる可能性があるのはクリーチャーのみである。

封印されたクリーチャーは「無視」__実質バトルゾーンに存在しない、「ないもの」として扱われる。
攻撃、ブロック、タップ、アンタップ、能力の発動…その全てが封じられ、何も身動きがとれない状態となる。
それだけではなく、お互いの能力や効果の対象に封印されたクリーチャーを選ぶことはできなくなり、全体除去に巻き込まれても無視されるため、封印中のクリーチャーは完全にバトルゾーンに固定され、離れることはない。

注意点としては封印されたクリーチャーの能力などは無視されるが、そのクリーチャーがつけていたクロスギアやオレガ・オーラなどの「装備品」の効果は無視されない。
例えば「相手のクリーチャーが出るときにタップインさせる」オレガ・オーラ、《無修羅デジルムカデ》をつけたGRクリーチャーを封印した場合、《デジルムカデ》をつけていたGRクリーチャーの能力は無視されるが《デジルムカデ》自体は無視されないため、結局タップインからは逃れることが出来ない。

また非常に勘違いされやすいのだが、封印中に無視されるのはクリーチャーのみである。
鼓動、および最終禁断フィールドがバトルゾーンを離れないのは自身の効果によるものであるため、封印中のMono Atifactをカード指定除去(後述)で狙われた場合は除去されてしまうので注意(封印対象のなくなった封印は墓地に置かれる)。


カードの封印を解く方法はいくつか存在し(以下参照)、解かれた(外された)封印は墓地に置かれる。

  • 1.封印されたカードと同じ文明のコマンドをバトルゾーンに出す。

  • 2.《リベレーション・オブ・ジ・エンド》や《禁断 U トルーパ》など封印を外す能力を持つカードを使う。


  • 4.《Dの禁断 ドキンダムエリア》のD(デンジャラ)スイッチを使用して解除する(一部除く)

  • 5.侵略ZEROを使う(ドルマゲドンに限る)

まずは1だが、上記の《封印されしX》のテキストにもある通り、封印を解くにはその封印されているカードと同じ文明のコマンドを場に出す必要がある。
これは正攻法と言っても良い方法であり、れっきとしたルールである。

ただしコマンドを出したからといって全ての封印が外れるわけではなく、コマンド1体につき1つの封印が外れる。
…ちなみに無色クリーチャーが封印された場合、無色コマンドを出しても封印を外すことは出来ない。なぜならば無色は文明を持たないという扱いだからである。
無色デッキを使うときに、ゲーム開始時相手の場に《封印されしX》が置かれた時は注意しよう。ただし、以下の二つの方法で外すことはできる。


2について。
禁断 U トルーパ 火文明 (3)
クリーチャー:ヒューマノイド爆/侵略者/イニシャルズ 3000
このクリーチャーが攻撃する時、自分の封印をひとつ、墓地に置く。

リベレーション・オブ・ジ・エンド 火文明 (9)
呪文
S・トリガー
相手のパワー9999以下のクリーチャーを1体破壊する。
自分の封印をひとつ、墓地に置く。

ジ・エンド・オブ・エックス 火文明 (5)
呪文
S・トリガー
自分の封印をひとつ、墓地に置く。
相手のクリーチャーを1体選び、相手はそれに封印をひとつ付ける。

コマンド関係なく封印を外すことのできるカードが一応存在する。
現在は《リベレーション・オブ・ジ・エンド》と《禁断 U トルーパ》、そして《ジ・エンド・オブ・エックス》がそれに該当する。ちなみにリベレーションとは『侵略』の意味を持つ。
ドキンダムXを使うデッキ、そうでないデッキでもドキンダムに困っていて且つ色が合うようなデッキであればなんとか投入を検討できるだろう。
特に《リベレーション・オブ・ジ・エンド》や《ジ・エンド・オブ・エックス》は除去効果も付いており使い勝手はいい。《リベレーション・オブ・ジ・エンド》はコストは重いものの除去範囲は広め。《ジ・エンド・オブ・エックス》は実質火としては珍しい確定除去であるため、非常に使いやすく、汎用性が高い。


3についてだが、これはある意味裏ワザといえる。
カードに覆いかぶさっている封印は、バトルゾーンに存在していることには変わりがないため《トンギヌスの槍》などのカード指定除去で選ぶことができる。
また封印はコストが無いカード、コスト0として扱われるため、《龍脈術 落城の計》などのコスト指定のカード指定除去でも問題なく選ぶことが可能。
その性質上、《封印されしX》は時空の支配者ディアボロスΖ/最凶の覚醒者デビル・ディアボロスΖとも相性がいい。
ディアボロスZを覚醒させるときに禁断の封印を墓地に送れば、一気に封印を外すことが出来、禁断解放もぐっとやりやすくなる。またディアボロスZ自身が火のコマンドであるのもポイント。
大ボス2体の無慈悲な攻撃を相手に食らわせるのは圧巻であり、中々のロマンもある。


4、5は革命ファイナルから。

4はドキンダムXの項目にもあるがD2フィールドである。これを上下逆さまにする事で場にある封印を一気に6枚剥がせる。ドキンダムは1体、ドキンダムソウルやVV-8は2体同時に禁断解放もしくは禁断機動できる。


5に関しては厳密には1~4とは別物であり、《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》 が持つ「バトルゾーンにある自分の封印は、各ターンに1つだけ、闇または火のコスト5以上のコマンドを召喚または「侵略ZERO」を使って出すことによってのみ、外すことができる。」という常在型能力によって例外的に封印を外せるようになる。

この能力は自分の全ての封印に適用されるため、他の封印も1ターンに1つ、指定された方法しか外せなくなることに注意。



補足

  • 解かれた封印は墓地に置かれるので、一風変わった墓地肥やしとしての運用も出来なくはない。

  • 封印は山札の上から行うので、なんと《デュエマの鬼!キクチ師範代》《禁術のカルマ カレイコ》でメタることが出来てしまう。
    ドキンダムの封印すらも防いでしまう彼らって一体…?

  • 上述の通り封印は山札の上からカードを移動させる。これを悪用すると「ゲーム終盤に大量に並んだ相手クリーチャーを一気に封印して山札を削ってLO勝利を狙う」、あるいは「ループ中に封印と封印の除去を繰り返すことでLO勝利する」といった芸当も可能。


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最終更新:2024年09月12日 20:37